2018年12月21日金曜日

西国7回 20~23番 なんば発

平成30年12月17日

42名のお客様と8時50分に20番善峰寺に向けて出発。10時過ぎにバスの駐車場に到着。綴れ折の参道を一列になって登る。霧が立ち込め、幽玄な雰囲気だ。本堂に上がってお勤め、天然記念物の「游龍の松」の見物をお勧めし、和尚は納経所へ。11時、全員バスに戻ってきたが、定期バスが麓の小塩を11時4分に発車予定。すれ違えないので、到着を待つことに。21番穴太寺に向かう途中、「豆屋黒兵衛」に立ち寄る。丹波の黒豆をベースにしたお菓子や京都漬物などが揃っている。和尚は、さつま芋の甘納豆風味を購入。詩吟教室でのおやつだ。本堂前でお勤めし、23番勝尾寺へ向かう車中で、お弁当。(13時40分到着)勝尾寺は、初詣の準備の真っ最中だ。寺の僧侶が「今、空いていますので、中でどうぞ」と声をかけていただいたので、喜んで中でお勤め。お客様は、大喜びだ。和尚も2回目の幸運。22番総持寺は、バスを停めるところが無くて、相当歩く必要がある。ところが新しく道路ができて、寺の近くで待てるとドライバーさんの弁。しかし、住宅地開発に伴うもののようで、住宅が建ち始めると進入禁止になるでしょうとのこと。ともかく、今日は楽をさせていただいた。総持寺は、大師堂など大修理の工事中で、その音をBGMに読経。打ち止めは16時、梅田着は17時前というスムースさ、ドライバーさんのお陰です。合掌

初詣 準備の進む 勝尾寺

2018年12月12日水曜日

読売奈良 西国お礼参り高野山

平成30年12月12日

三重県伊賀上野から2時間ほどかけてお客様をpick upし、最後は和尚の最寄り駅五位堂に
たどり着く。8時15分集合の五位堂には6人のお客様、25分ほど遅れての出発。総勢は40名のお客様だ。一気に「はなさかドライブイン」を目指す。ここの柿の葉寿し、特に椎茸が秀逸だ。試食したお客様は、予約を入れ帰路の休憩で持ち帰る方式。和尚は、富有柿と理趣経の訓読経典を見つけ購入。奥ノ院中の橋駐車場に11時前に到着、公認ガイドの迎えを受け、記念写真撮影をして奥の院へ。先頭は公認ガイド、最後尾は和尚という布陣で進む。灯篭堂前で、塗香の作法を伝授して、御廟へ。鳴り物抜きの読経のあと、地下のご入定の祠の近くへ。(御宝号7反)一の橋観光センターでお買い物と昼食、そして、お軸やお念珠のお仕立会。次いで、金剛峰寺での読経の後は、壇上伽藍へご案内。六角経堂では、2回に分かれて回し、すべての経を読誦したことに。再建された中門などをゆっくりとご案内し、帰路に。はなさかドライブインに立ち寄り、五位堂へ。17時着。合掌

 息白し お礼参りや 奥之院

2018年12月8日土曜日

西国10回 28~29番 西大寺発

平成30年11月26日

久しぶりに奈良のお客様との西国巡拝。生駒~西大寺~JR奈良のルートだが、和尚は西大寺7時30分集合を選択。45名のお客様と天橋立を目指す。京都縦貫道の「味夢の里」で休憩。お客様に竹中缶詰の「オイルサーデン」の話をし、値段のチェック。人気商品で、店によって販売価格に差があるのだ。先回のお参りの折のお客様の声では、とれとれ市場の奥にある店が一番安かったという。28番成相寺に10時45分到着。ドライバーさんは、初めてのコースということで、急勾配の登りにびっくりされていた。重文の鉄湯舟で手を清め、本堂に。左甚五郎作の「真向きの龍」は撮影可なので、お勧めする。本堂右手の孔雀明王、閻魔大王、石段を少し下り、一言一願地蔵、観音堂と順にお参り。昼食は、橋立大丸本店、三大文殊の一つである智恩寺(文殊堂)の参道にあるので、食後の参拝もお勧めしておいた。お御籤が扇子形でユニークだ。とれとれ市場に立ち寄ったので、件のオイルサーデンの店を探す。左奥に発見し、確かに一番安いとお客様も集中し、ワゴンの缶詰が完売状態。29番松尾寺は、若狭富士の青葉山中腹にある。西国札所で唯一の馬頭観音がご本尊。本堂でのお参りのあと、係の方がお顔を懐中電灯で照らし、解説してくださる。
15時30分打ち止め。お客様の要望で、帰路も「味夢の里」に立ち寄ることに。18時10分JR奈良到着。

 冬紅葉 扇子みくじや 文殊堂

西国11回 30~31番 なんば発

平成30年11月21日

44名のお客様と8時40分になんばを出発。草津SAで休憩して11時前に31番長命寺下の駐車場到着。タクシーのピストン輸送で山門下のポイントまで運んで貰い、残り200段弱の石段を上る。1号車のお勤めの終えるを待ち、本堂に上がりこんでのお勤め。板の間なので、正座は苦しかろうと、半跏座の手法をお教えする。しかし、ご婦人たちには正座の方がまだましのようだ。長命寺から長浜港まで約50分というので、12時50分発の便に間に合うかと急いだが、事故で道路が封鎖され迂回させられて大渋滞。諦めて次の便にするが、2時間近く時間がある。添乗員の機転で、長浜港近くの道の駅「近江母の郷」に立ち寄ることに。最終便で竹生島に向かい、30番宝巌寺へ。80分の滞在時間があるので、ゆっくりとお参りできる。まずは、急な石段を上り本堂へ。大弁天さんに般若心経を唱え、宝物館に案内する。お目当ては志度寺ゆかりの「面向不背の珠」だ。今一つは空海のご請来目録の写しだ。急な石段を下り唐門へ。大修理中であと1年は掛りそうだ。唐門から観音堂に入りお勤め。重文の船廊下を抜けて、神社の本殿(国宝)へ。琵琶湖へ向けてかわれけ投げを試みる方も。16時半過ぎ、長浜港を出発し帰路に。草津SAでトイレ休憩し、梅田着19時15分。御堂筋はイルミネーションで美しい。

 冬隣 かわらけ投げや 竹生島

2018年11月30日金曜日

四国11回 66~77番 なんば発

平成11年13~14日

なんばから44名のお客様と1泊2日のへんろ旅、今回は和尚の古里コースで嬉しい限り。8時ごろに出発したバスは、淡路SA、府中湖PAの2カ所で休憩を取り66番雲辺寺へ。12時20分発のロープウエイに滑り込み山頂へ。大師堂は西の高野と云われるだけあって、髙野山の奥ノ院を摸して建てられている。13時20分発の下りで下山、あいにく霧が立ち込め視界不良だ。67番大興寺を打ち、1境内に2ヶ寺ある68番神恵院、69番観音寺を巡る。70番本山寺の工事中の五重塔は、囲いが取れて全容が見える。初層付近は作業が続いているが間もなく完了の気配だ。もう1ヶ寺打ちたいと77番道隆寺にお願いすると待っていて下さるという。30分ほどで到着、17時5分からのお参り。本堂、大師堂など照明をつけていただき、昼間のお参りより荘厳さが増す思い。門前の「サンエイ」にも閉店を待って貰い、眼に効くお茶のご接待。和尚は、理趣経を10冊購入。庵の定例法要用だ。お宿はホテルオークラ丸亀、競艇場の真ん前だ。和尚は、さぬき市の姉さん先達と「一鶴」本店で会食。定番の骨付き鶏に鶏飯、中生と芋焼酎の湯割りを3杯いただいて、ごきげんさんでバタンキューだ。
14日 7時30分に出発。30分ほどで、71番弥谷寺へ。今回では最大の難所、足腰に自
信のない向きには、寺が運営する送迎車があるが、それも大師堂まで。大勢は和尚との歩きを選択、賽の河原を両側に見ながら登り、108段のまっすぐの階段を上れば大師堂だ。そこで合流して一気に本堂まで上る。一息入れてお勤め、摩崖仏を拝みながら下る。大師堂に上がりこんで読経のあとは、弘法大師の子供の頃の学問所跡に案内する。73番出釈迦寺では捨身が嶽禅定を遥拝して、72番曼荼羅寺へ。73番と72番の中ほどに西行庵がある。曼荼羅寺には、西行の昼寝石や笠掛けの桜などのゆかりのポイントも。74番甲山寺では、毘沙門天の祠へ。甲山の甲は毘沙門天の兜に似ているところからの寺名とか。昼食が少し遅くなると断って75番ご誕生所・善通寺へ。金堂の薬師如来のお膝元で勤行、お客様はその迫力にびっくりされている。金堂裏は、和尚の子どもの頃の遊び場だった。自刻の像を祀る「親鸞堂」に案内、浄土真宗の方は大喜び。懐かしい「堅パン」も買って、昼食会場の琴平の「にしきや」へ。昼食後は76番金蔵寺へ。智証大師円珍のご誕生所で、乃木希典が善通寺11師団長の折は、この寺の客殿が宿舎であった。14時15分打ち止め。津田の松原、淡路HWOで休憩して梅田18時30分着。
 
 冬隣 霧中のゴンドラ 雲辺寺


2018年11月28日水曜日

佐渡へんろ (前半 1~50番)

平成30年11月4~7日

和尚にとっては2周目となる佐渡へんろ、お客様は3名だが催行することになった。前回の後半にご一緒したご婦人2名と今回から参加した自称「アルチュウ」(歩き中毒)の80歳翁がメンバー。アルチュウ翁とは、新潟空港で合流しジェットフォイルで両津港へ。霊場会の梶井会長の出迎えを受け、初日の4ヶ寺を巡る。早速、田んぼで餌を啄む数羽の朱鷺を発見。お宿は加茂湖畔の佐渡グランドホテル。夕食会場では、相川音頭や佐渡おけさなどの踊りも。
2日目、3日目は一日20ヶ寺以上を巡るハードスケジュール。ほとんどの札所は開けっぱなしの状態で、勝手に扉を開け、和尚が代表で蝋燭・線香の供養を行い皆で読経。それから各自で納経帳に朱印を頂くという流れだ。連日、霊場会のご住職が交代で添乗くださるという豪華さ。空を舞う3羽の朱鷺にも遭遇し、超ラッキーなお参り。
最終日は午前中に残りの札所を巡り、「真野鶴」の尾畑酒造で試飲や買い物。ご婦人2名は、今回で結願となる訳で、88番蓮華峰寺のご住職にお願いして「結願の証」を郵送していただくことに。「アルチュウ」翁とは新潟港でお別れ、第4回での再会を約す。思えば、佐渡は自給自足の島、無いのは鉄道のみという。面積は東京23区や淡路島の約1・4倍あるが、人口は58000人。それなのに、寺院は350ヶ寺を超え、神社もその7~8割あるという信仰の島。従って多くの寺院は兼業となり「本堂は自由にご参拝」となる訳だ。それぞれの寺院の構えは、立派の一言で荘厳も素晴らしい。和尚は「お四国病」に続いて「佐渡へんろ病」に罹りそうだ。合掌

 秋深し 佐渡のへんろや 朱鷺の舞






2018年11月19日月曜日

四国9回 52~59番 天王寺発 

9月10~11日
久しぶりの四国遍路で松山から今治にかけての8ヶ寺をまわる。超満員の45名のお客様と8時過ぎ天王寺を出発、淡路島の室津PA、吉野川SAと休憩して昼食会場の「リンリンパーク」に12時半頃到着。(海鮮丼)松山ICで高速道路と別れ、市内を抜けて52番太山寺に14時半着。台風の影響で参道が通れないので、遥拝所を設けているとの話だったが、先着のバスに戻ってきた先達に聞けば、「大丈夫、通れます。」とのこと、諦めていた我々は大喜びでお参りだ。53番円明寺は、目と鼻の先だ。芸術的な菊間瓦、隠れキリスタンの石塔、本堂の左甚五郎の龍など案内する。何とかもう1ヶ寺と、54番延命寺に電話を入れて待っていて貰うことに。海岸線をひた走り、16時45分に滑り込めた。お不動さんのご真言のリズムを確認してからのお勤め。お宿は今治国際ホテル。浴衣姿やスリッパの規制があり、ブーイングのお客様も。
11日 7時半の出発、55番南光坊から順打ちだ。山門の堂々たる四天王の説明をする。56番泰山寺、57番栄福寺は、秋風が爽やかに感じられる。58番仙遊寺では、大師像の周りのお砂踏みも。59番国分寺で握手大師の手を握り、打ち止め。(11時50分)昨日のリンリンパークで昼食(鯛茶漬け)帰路につき、天王寺着18時30分。

秋風や香煙なびく泰山寺


西国8回 天王寺発 播州清水寺・花山院・中山寺

9月3日
44名のお客様と8時40分に出発し、播州清水寺に10時過ぎに到着した。よく手入れの行き届いた参道を通り、本堂へ。ご本尊を拝しながらのお勤めの後は、石段を上り根本中堂へ。更に、寺名の元となっている「おかげの井戸」へ案内する。40分ほど走り、「お菓子の里・丹波」にて昼食(桜すし弁当)お菓子の里というだけあって、沢山のお菓子が並んでいる。ご婦人方は爆買いだ。番外の花山院にはタクシーに分乗して山道を登る。花山法皇堂には、十一面観音を中央に向かって右に花山法皇、左に弘法大師が祀られている。お勤めのあと本尊薬師如来、握手地蔵、ご廟、有馬富士を望む展望台と廻る。打ち止めは中山寺、見所の多い寺でたっぷりと1時間の滞在。本堂から不動堂、青龍の五重塔、大師堂、羅漢堂、石棺などだ。ご自身の干支を祀る塔頭にも拝観をと勧めておいた。16時過ぎに帰路につき、天王寺着17時15分。

 秋晴れや口に含みしおかげ井戸

2018年8月21日火曜日

西国3回 5~8番+法起院 なんば発

平成30年8月18日

なんばから43名のお客様と8時50分に出発。近い札所をまわるのでスタートがゆっくりしている。和尚は、早めに到着して、朝食を取る。5番葛井寺まで30分ほど、藤井寺駅前から商店街を抜けて重文の西門から入る。18日は観音様のご縁日、国宝の十一面千手千眼観音の御開帳日でもある。お参り後、内陣に入り拝観(500円)。丁寧な解説もあって、皆
さんご満足。南門前の葛井餅も人気だ。8番長谷寺に向かう。早めの車中弁当。駐車場からまずは番外法起院へ。西国霊場開基の徳道上人のご廟所である。お墓の石塔の周りがお砂踏み道場となっているので、皆で一周する。長谷寺の登廊を上り本堂へ、長谷寺式大観音が迎えてくれる。清水寺式観音と並び人気の形の観音様だ。希望者をお連れして、御影堂、本長谷寺、五重塔と回り、7番岡寺へ。駐車場にバスが3台、阪急大阪と岐阜からそれぞれ2台づつ出ているのだ。我々が最後となる。順番待ちをして本堂でお参り。二臂の如意輪観音は、三国の土で作られこれ以上大きいと自重で崩壊するとか。打ち止めは6番壺阪寺、広い境内を案内することになるので、打ち止めの寺としては有難い。先行のバスの姿を見たので、釈迦三尊や四天王像の石仏群から案内、本堂のお参りの後は、お里沢一身投げの谷、釈迦一代を描いたレリーフ、大観音+涅槃釈迦像、石堂と回る。納経も時間がかかり、帰路は16時発。柿の葉寿し「たなか」の桜吉野店に立ち寄り、なんば18時前に到着。歩け歩けのお参りでした。

縁日の観音巡る残暑かな

 

2018年8月16日木曜日

読売奈良 西国9回 26~27番 五位堂発

平成30年8月8日

行先は4日と同じだが、ルートが少し違い、最寄り駅の五位堂5時半が始発で名張、桔梗が丘、上野ドライブインと約2時間かけて集客していくのだ。ようやくお客様29名が揃った。なんとドライバーさんは、上野ドライブインで交代。一日の走行距離の調整とか。ここからは、新名神の甲南ICから高速をひた走る。加古川北ICから7分ほどで26番一乗寺の駐車場に到着。始発から約5時間かかったことになる。行きは石段、帰りはスロープを降ると説明をしてスタート。国宝の三重塔の国宝たる所以の一つである基壇の構造について説明する。板縁の上に建築する手法で床下に空間があるのが特徴。本堂では、天井の納札が花模様に打ち付けられているのを、皆さんカメラに収めている。バスに戻ったが、納経が終わらない。ここは、丁寧に書いてくれるので、時間がかかるのだ。添乗さんが帰るまでの時間を利用して、お念珠の話をする。まずは昼食をとトーヨーレストラン「樹家(いつきや)」へ。27番圓教寺へのロープウエイは13時30分、下りは15時発でと声をかける。
今回も、元気な女性が一人歩くというので、お供する。お参りの後は三つ堂へ。大講堂、常行堂、食堂がコの字に並んでいる。「ラストサムライ」などの撮影の舞台となっているのは常行堂だ。下山して「杵屋」で休憩、トムクルーズが爆買いしたというバームクーヘンが名物だ。15時18分帰路に、福崎ICから高速に乗り、五位堂着18時過ぎ。ほとんどのお客様はこれからが大変なのだ。お先に失礼させていただく。

 子供らの 林間学校 圓教寺

2018年8月15日水曜日

四国11回 66~77番 なんば発

平成30年8月5~6日

久しぶりの四国で、しかも古里コース。お宿が丸亀のオークラホテルというので、さぬき市の姉さん先達とデートの約束をしておいた。なんばを8時20分集合で66番雲辺寺を目指す。室津PA、津田の松原で休憩し、雲辺寺のロープウェイ乗り場に着いたのが、タイミング悪く出たところ。15分程待って、12時40分発で昇る。西の高野というだけあって、大師堂の雰囲気は、奥之院仕様なのだ。下りは、13時40分、67番大興寺の石段の脇には、弘法大師お手植えといわれる、栢木や楠が並んでいる。天台・真言の道場であったところから
天台大師と弘法大師の二つの大師堂がある。68番神恵院、69番観音寺は同じ境内にあり、
納経所も一カ所だ。添乗員は助かるが、お参りの方は手を抜くわけにはいかない。初日に6ヶ寺は回りたいものと、協議。77番道隆寺さんなら少しは待ってくれるのではないかと、電話を入れると、うれしい返事。70番本山寺の五重塔の工事は順調のようで、姿が見えるようになってきた。16時半過ぎ、道隆寺に今から向かうと連絡を入れ、高速道路へ。和尚は、門前の「サンエイ」に電話を入れて店を開けていてくれるようにお願いする。17時過ぎに到着、火の気は使用しないように声をかけて、打ち止めのお参り。和尚は、白作務衣を購入。ホテルの夕食はパスして姉さん先達と「一鶴丸亀店」へ。骨付き鶏の有名店で、日曜日とあって行列だ。鶏めしもいただいて大満足。
6日 7時半出発、76番金蔵寺へ。智証大師円珍のご誕生所で、乃木将軍妻返しの松など説明する。本日の難所71番弥谷寺へ向かう。寺のマイクロに乗れば大師堂の下まで運んでくれる。往復でも片道でもOK。37人の半数ほどは歩きへ…というのも大師堂から本堂までの方が大変なのだ。歩きの方には、俳句茶屋で休憩しましょうと話していたのだが、行ってみると工事用の板囲いでつつまれている。崩壊の危険があり工事予定の看板が見える。納経所で聞くと、元々寺の持ち物で、先代の方が亡くなり、崩壊の危険があるので工事をしようとしているが、後を引継いだ方が、立て籠もり立ち退かないという。従って、いつ工事ができるかわからないというのだ。73番出釈迦寺から72番曼荼羅寺へ回ることに。両寺の中ほどに西行庵がある。曼荼羅寺には西行法師の昼寝石や傘け櫻なども。74番甲山寺は満濃池修復の功労金で弘法大師が建てたと云われる。毘沙門天の兜に山容が似ているところが寺名の由来とか。お昼は、金刀比羅宮麓の「にしきや」打ち止めの75番善通寺はゆっくりお参りしたいため、最後に置いておいたのだ。駐車場から金堂まで歩き、堂内でお勤め。人数が多いので、お伺いを立てたら許して貰えた。他のお客さんが少なくてラッキーだったかも。御影堂に行く前に「堅パン屋」に案内、これも人気の品だ。団体写真を撮って、御影堂へ。希望者を募って、親鸞堂へお参り。また、四国霊場の出開帳本尊の見学もお勧めする。やはりたっぷり1時間を要した。14時20分帰路につく。渋滞を迂回しながらの走行で梅田着19時前。

 西行の昼寝の石や曼荼羅寺

 網代笠蝉の留まりて笑みこぼれ

 先達の笠に留まれる蝉一羽

読売奈良 西国9回26・27番 八木発

平成30年8月⒋日

30名のお客様と8時過ぎに大和八木を出発、バスは上野ドライブインから桔梗が丘、名張、橿原神宮前を経由してきたもの。高田バイパス~南阪奈道~近畿道など高速を乗り継いで加古川北ICから26番一乗寺へ。ご詠歌が美しい「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法(のり)の花山」。国宝の三重塔を左に石段を上り、本堂へ。天井に打ち付けられた木の納札が花模様になっている。下りはスロープを降る。下山道が整備されて、膝にやさしくなった。お昼に近いので、トーヨーレストランの樹家(いつきや)に向かう。
27番圓教寺は、ロープウエイで昇り、山頂駅近くから寺のマイクロバスが運行されている。猛暑の時期なので、往復500円の利用を添乗員も勧めるが、本日で結願という男性が一人歩くという。29人は、添乗さんにお任せして、参道の札所の観音様を説明しながら摩尼殿へ歩く。お勤めの後は、希望者を伴って三ツ堂へ。必須ではないとのことだが、ここまで来たら、映画の撮影ポイントとして名高いところを案内しないでは済まされない。宝物館も案内して、下山へ。山頂駅にたどりつたら、さすがにヘロヘロだ。夏休みの林間学校で子供たちが沢山来ている。小学4年生、1泊2日でお寺の宿坊に泊まるようだ。八木着18時、お疲れ様でしたと一足早く失礼させていただいた。

 緑陰に こだます児らの声高く

2018年7月15日日曜日

西国4回 9~11番 なんば発

平成30年7月9日

近場とあってか集合時間はなんば9時30分。かえってラッシュアワーに遭遇するので、結局はいつも同様の時間にたどり着く。マクドナルドで、軽く朝食を済ませることに。お客様は43名、9番興福寺南円堂の駐車場に10時20分到着。お参りを済ませても、バスが3台集中して、個人納経の対応は一人だけ。添乗員が団体納経を済ませても、個人納経が終わらないという状況で、1時間以上掛かってしまった。昼食は、若草山麓の古都屋。和尚はこの回のお楽しみがある。それは、鹿皮のなめしを買うこと。眼鏡吹きやパソコン磨きに重宝するのだ。10番三室戸寺は花の寺で有名だが、紫陽花が終わったばかりで、蓮はまだ咲き始めというタイミング。ここでも、納経に時間がかかり1時間20分ほど要した。添乗員が戻ってくるまで、お念珠の話をする。11番醍醐寺は、拝観セット券となっているので、時間を要する。お参りの観音堂は下醍醐の奥にあるので、手前から順に諸堂を案内し、興味のある処は各自で参拝という方法をとる。和尚は、霊宝館をお勧めし、行ってみてがっかりだった。お目当ての五大力像などのメインゾーンには入れず、手前の展示コーナーのみ。梅田到着17時45分、なんば18時10分。お疲れ様でした。合掌

  三室戸寺 紫陽花終えて 蓮始め

読売奈良 西国8回 24・25・花山院 五位堂発

平成30年7月11日

最寄り駅の五位堂集合というので、喜んでいたら、集合時間が5時30分という。4時半に起床して、駅に向かう。お客様が二人ご乗車というが、始発電車に乗っても間に合わないという。10分遅れで出発し、名張、桔梗が丘、上野ドライブインと回って31名のお客様が揃い、中山寺へ向かうまで2時間を要したことになる。長距離になるので、ドライバーも2名だ。1時間半ほど走って、24番中山寺近くの駐車場に到着。塔頭寺院を含め、干支に関係する表示があるので、ご自分の干支をチェックするよう呼びかける。本堂でお参りの後、大師堂でのお砂踏み、そして「青龍」と名付けられた五重塔に案内する。後の見どころは各自で回っていただくことにして、和尚は納経を済ませ、石棺へ。25番播州清水寺まで約1時間の走行、2号車が先行しているので、納経時間を考えると先に昼食をと考えた。添乗員が昼食会場の東条湖グランド赤坂に電話を入れると、11時半頃ではご飯が炊けていないという。やむなくお参りを先にすることに。本堂で2号車のお勤めを待って、勤行。薬師堂や根本中堂、「おかげの井戸」など自由に散策して貰う。和尚も久しぶりに、根本中堂に上がり、その奥にある「おかげの井戸」に詣でる。昼食会場へ12時40分頃到着、食事作法を行い、出発は13時30分。番外の花山院の麓から、タクシー3台でピストン輸送。花山法皇堂に上がりお勤めし、本堂の薬師如来、七地蔵、御廟所、有馬富士展望台へと案内する。15時過ぎ打ち止め、名塩SAで休憩となったが、超満車状態。17時15分五位堂到着。添乗員の一人と駅前の焼き鳥屋で喉を潤す。合掌

  千三百年 西国巡礼 蝉の声

 

2018年7月8日日曜日

西国11回 30~31番 天王寺発 

平成30年7月4日

台風接近で天候が気になるが、集合時間より相当早く天王寺公園にたどり着いた。環状線の放送では、長居駅で煙が出て7時位から地下鉄御堂筋線は運行見合わせという。天王寺公園内のコンビニで軽く朝食をとり、添乗員に状況を電話説明。お客様で来られない方が出るかと心配したわけだ。公園の真新しいトイレに入ったのが大失敗、藪蚊の大群が屯していた。10数カ所噛まれ、かゆみと戦うことに。8時頃には地下鉄も復旧し、一安心。8時30分過ぎに30番宝厳寺に向け出発、お客様は43名。草津SAで休憩し、長浜港を目指すが、強風による欠航が心配になる。出航予定は11時30分で、30分前までには結論が出るという。1便は、竹生島に接岸できないときは帰港するという条件付きで就航したという。結局就航中止となり、港で遥拝して31番長命寺に向かう。800段以上の石段の参詣道もタクシーに分乗して残り180段の所まで。時間に余裕が合るので、境内の散策をお勧めする。和尚も久しぶりに鐘楼へ。門前に新しいお店がオープンしている。「そば処 長命庵」、店の半分強はそば処で、お土産物を残りのスペースに並べてある。14時過ぎに長命寺を出発し帰路に。お客様の納経用品は、後日阪急交通社が代参して御朱印をいただくことになっている。お客様は次回で満願、そして善行寺のお礼参りというわけだ。天王寺着16時過ぎ。合掌

   青嵐 欠航遥拝す 竹生島






























2018年6月18日月曜日

四国3回 生駒発

平成30年6月18日

今月2回目の第3回と云うことで、集合の8時20分の1時間前に生駒駅到着。いつものようにモスバーガーで朝食。我が燕軍団が、セパ交流試合で勝率1位を確定したというスポーツ紙の記事をニヤニヤしながら熟読。8時に近づいたので、集合ポイントに行くべく階段を降りる途中に、ドンーン、グラグラ。店内のアラームが「地震です」と叫んでいる。しかし、それ以上の余震はなかった。JR奈良、西大寺と廻ってきたバスが到着したが、近鉄は運転を見合わせ、来るべきお客様数名も姿を見せない。そのうち、高速道路も次々と通行止めになり、9時頃催行中止が決定。バスは、西大寺、JR奈良とお客様を送りに出発。和尚は、マイカーで来ていたので、帰路に着いたが、お客様は電車が動かないので、どうなりますことやら。阪急は、料金を払い戻し、改めてお申し込みを受け付けるとか。合掌

  梅雨遍路 震度6にて 取りやめに

2018年6月17日日曜日

四国1回 1~6番 生駒発

平成30年6月16日

新しいシリーズが始まった。JR奈良~西大寺~生駒のコースに生駒から添乗する。お客様は42名で、今までにお四国を経験された方は5名ほど。ほとんどが初めての方なので、添乗員の説明も長くなる。日曜日とあって高速道路も空いている。和尚は、勤行次第、お参りの作法、納経用品の案内など説明。室津PAまで走ろうとしたが、最後尾の車酔いの方のSOSで淡路SAで休憩に。その後車中で、初勤行し1番霊山寺へ。枚方から出ているバスが10分程前を走行している。枚方組が大師堂でお勤めをしている間に、記念写真を撮り、多宝塔の説明、十三仏のお参りをして本堂へ。
枚方組と合同で、受戒・法話。なんと今日はご住職直々だ。早稲田の仏教稲門会のメンバーでもあるので、まずはご挨拶に。枚方組の後を追って2番極楽寺へ。本堂、抱き地蔵、大師堂、長命杉と巡る。長寿庵で、大奥さまにご挨拶。副住職であるお孫の嫁さんと曾孫にばったり。大奥さまとそっくりでびっくり。枚方組は、順打ち。我々はここから6番安楽寺へ向かい、車中でお弁当と云う算段。安楽寺は、松本明慶作の30台から60代の仏像が揃っている稀有なお寺だ。さか松が松くい虫に侵され、伐採せざるを得なかったのが残念だ。お客様には「さか松」の由来をも説明させていただく。5番地蔵寺の樹齢800年超の大銀杏は、青々として既に実を付けている。4番大日寺では、大日如来について説明し、回廊の西国三十三所観音様を拝みながら大師堂へ。打ち止めは、3番金泉寺、見どころの多いお寺なので、お参りや説明で1時間近く費やしてしまった。16時25分打ち止め。
立ち寄り先のハレルヤ製菓で、一服して帰路に。淡路島の中ほどで、夕べのお勤め。あちこちに渋滞があって、コース取りに悩まされたが、ドライバーさんにお任せし、生駒に20時過ぎに到着。合掌

  梅雨晴れの 真っ青な空に トンビ舞ふ

2018年6月15日金曜日

西国10回 28.29番  なんば発

平成30年6月13日

梅田~なんばのコースにお客様は45名と超満員。8時になんばを出発し、西紀PAで休憩の後、28番成相寺に11時過ぎに到着。最初に迎えてくれるのが、重文の鉄湯槽。なんと重文が浄めの場となっているのだ。本堂でお勤めの後、内陣を拝観。孔雀明王、閻魔大王、三十三観音堂など案内する。外陣に掲げられた左甚五郎作「真向きの龍」は、撮影OKなので、皆さんパチリ。昼食は、天橋立を望む「シーサイドセンター」。竹中缶詰の「オイルサーデン」をおすすめしておいたが、皆さんお買い上げの様子。和尚も2缶(@550円)と塩大福を購入。塩大福は、詩吟のお稽古の時のおやつだ。一度、福井県に入り、青葉山(若狭富士)中腹の29番松尾寺へ。醍醐派の別格本山で西国札所唯一の馬頭観音がご本尊、本堂に上がりお勤め。係りの方が、御顔をライトで照らして下さる。また、読経後は、ご本尊などについて話をしてくださった。丁寧な納経と道に迷った方も出て、70分ほど要してしまった。打ち止めは15時30分。帰路は赤松PAで休憩し、梅田18時過ぎ、なんば18時30分頃到着。残り2回と善光寺お礼参り、無事の結願をお祈りしてお別れ。
合掌

  梅雨寒や 馬頭観音 松尾寺(まつのおじ)

四国3回 12~15番 天王寺発

平成30年6月11日 三国が丘から天王寺のコースにお客様は41名。4月3日の第1回目でご一緒した方が10名ほど、やわらぐ雰囲気だ。8時に天王寺を出発し、室津PAで休憩、13番大日寺に11時前に到着。韓国伝統舞踊の第1人者である住職の話をしながらのお参り。早めのお弁当をいただきながら12番焼山寺へ。樹齢数百年の杉に囲まれた境内は、いつ訪れても素晴らしい。駐車場から境内までの参道には十三仏の石像が順に並び迎えてくれる。添乗員の話では、焼山寺には白黒の御影はすでになく、同寸のカラー御影に変更になっているとのこと。白黒の御影で、お軸や横額にと思っている方にとってはいかがなものかと感じる。 一点だけカラ―になるわけだからだ。マイクロバスに乗り換えるポイントにある「すだち館」に、すだちの生ジュースを求めに行くと、今年はすでに売り切れと云う。しかし、「すもも」の差し入れを頂き、乗務員で美味しく味わった。14番常楽寺から15番国分寺への道は、ミニ歩き遍路。まずは常楽寺まで国道から歩く。流水岩の境内に足を取られないよう注意しながら本堂へ。ご本尊は四国霊場唯一の弥勒菩薩だが、本堂前の「アララギ大師」も珍しいものだ。常楽寺から国分寺へは1km弱、途中の「八祖大師」のお堂の前に一旦集合しお参り。空が暗くなり、今にも雨が落ちてきそうな感じ。本堂は大修理中で、平成32年までかかるようだ。うすさま堂が仮本堂になっている。思い起こせば、大師堂の完成までは、お大師さまが仮住まいしていたから、うすさま堂は大活躍だ。お大師堂でお参りを始めようとすると、いよいよ雨が降り出した。お客様の「天気予報通りだ」の声。打ち止めは15時30分。雨は、段々激しくなり、淡路島走行中は濃霧も重なりほとんど前が見えない時も。阪神高速もスムースで、天王寺着18時40分。お疲れさまでした。合掌    梅雨入りや 衛門三郎 杖杉庵(じょうしんあん)

2018年6月10日日曜日

佐渡島遍路 後半 51~88番 

平成30年6月3~6日 昨秋の前半に続く後半のお参り。新いメンバーも二人増えて総勢8名のツアー。伊丹から新潟空港へ飛び、ジェットフォイル(最高時速80km)で佐渡の両津港へ14時頃到着。3番真楽寺の三浦住職のご案内でお参り開始。初日は、51番慶宮寺から54番宝蔵寺までの4ヶ寺。その内3ヶ寺のご本尊が大日如来。それぞれこだわりがあり、金胎の区別を表示している。53番玉林寺は、胎蔵界で珍しい。お宿は両津の湖畔の宿・吉田家。新潟港でのポスターで、佐渡は薪能のシーズンが始まることを見つけ、なんと今夜は、最大の大膳神社の薪能があると云うではないか。お友達が訪ねてくるという方を置いて、7人で見物に行こうとジャンボタクシーを手配。(3時間の貸切で24900円) 大膳神社能舞台は、佐渡の宝生流大夫家である潟上本間家が建立した由緒あるもの。最も古い能番組の記録では、文化年間のもの。高校生の仕舞、鷺流狂言「人か杭か」、能「葛城」を楽しむ。佐渡には、能舞台が現在でも36あると云い、日本の能舞台の3割以上だ。お宿に戻ると、地元の「しぐれ会」の皆さんによる踊りのパフォーマンス。両津甚句、相川音頭、佐渡おけさなど堪能。「おけさ」とは?と中居さんに尋ねると「蕎麦屋さんに飼われていた猫の名前で、傾いたお店を立て直そうと、娘に変身して客寄せに踊りを披露したと云う。あの独特の笠は、顔を隠すためと云うのだ。」猫の恩返しと云う訳だ。                                     佐渡の初夏 大膳神社 薪能                                4日 8時出発、今日の予定は20ヶ寺、55番長谷寺から74番観音寺まで。ご案内は59番管明寺の松山住職。長谷寺は、寺名の通り豊山派だが「ちょうこくじ」と発音する。本山同様牡丹の名所で、当寺の牡丹の花片を活用して、「北雪酒造」がお酒を作っていると云う。59番管明寺では、ご接待に預かった。61番善光寺のご本尊は信州の善光寺のご本尊と整容一体で、空海の開山と伝わる。打ち止めと云う74番観音寺の近くで、朱鷺を発見、一日の疲れを吹き飛ばしてくれた。その優美な姿に反し、鳴き声は「ギャー、ギャー」と酷いものだ。お陰ですぐわかる。お宿は、吉田家の連泊。                                  夏近し 朱鷺の舞ひ鳴く 佐渡の里                                5日 8時出発、75番文殊院から83番如意輪寺の10ヶ寺の予定だが、前回訪れていない「佐渡の金山」を見学したいところ。ご案内は75番文殊院の山本住職。両津から400m級の山を越え下ると文殊院に。赤玉という地名の通り、赤玉石の産地。お菓子のセットやよもぎ餅のご接待に預かる。この手造りのよもぎ餅は絶品だった。77番平泉寺では珍しい「しだれ杉」が。78番光林坊の本堂に上がると、正面に十三仏のお軸が掛けられているが、良く見ると中心はご本尊の十一面観音、これは特注ものに違いない。ご住職は、元麻薬Gメンで画家、剣道5段とか多彩なお方だ。79番禅長寺は、本堂の大屋根の瓦の掛け替え中。北雪酒造を見つけ、飛び込む。長谷寺のぼたん酒など試飲させて頂く。ぼたん酒は、リキュールで少し甘め、ソーダ割りがうまいという。焼酎を3種類ほど試飲して、「黄金波」を選ぶと、おほめの言葉をいただいた。それとぼたん酒を2本づつ送ってもらうことに。82番宮本寺は、ご本尊が地蔵菩薩と阿弥陀如来のダブル。四国の岩本寺を思い出した。84番弘仁寺のお庭には5つの池があるが、佐渡が島を模った池は、どう工事しても水がたまらない不思議な池で結局、枯山水の池に。なんとか「佐渡の金山」を見学する時間を確保できた。(900円)お宿は、宿根木の「花の木」。和風のロッジ風の閑静なお宿。沢山のお刺身が夕食に出たが食べきれない。朝食時にお煮付けにとお願いする。                                 初夏の風 佐渡島遍路 しだれ杉                                6日 朝食後、おかみさんの勧めで、近くを散策。ギネスブックに最大の地蔵立像と載る「しあわせ地蔵」や「岩屋の摩崖佛」だ。今日は86番称光寺から88番蓮華峰寺の残り4ヶ寺とお礼参りの1番国分寺。ご案内は87番阿弥陀院の野俣住職。85番海潮寺は曹洞宗のお寺、順徳天皇のお手植えと伝わる御所桜は一重と八重と白花が混ざり咲く匂桜で佐渡おけさに「小木の岬の四所御所桜、枝は越後に葉は佐渡に」と歌われる。阿弥陀院に多宝塔や七重塔などいくつもの大きな模型が置かれている。地元の大工さんの作で、寄贈されたもの88番蓮華峰寺は、京都御所の鬼門に当たるところから比叡山にならって小比叡山と称され、空海が帰朝の際に投げた独鈷杵が3つに分かれ大和・室生寺と高野・金剛峰寺とここ佐渡・蓮華峰寺に届いたという。結願証を授かる。(1000円)和尚は、ご住職から「独鈷」と名付けた清酒や手ぬぐいをお土産に頂いた。1番国分寺に戻り、お礼参り。またまた朱鷺に出会う。毎年の2回の放鳥を続け、今、島に300羽ほど生息中とか。放鳥しても半分は、天敵のテンの餌食になるという。14時発のジェットフォイルまで時間が作れたので、「トキの森公園」へ朱鷺に会いに行く。資料展示館を抜け、ふれあいプラザへ。つがいと子供の3羽の朱鷺が間近で観察できる。観察窓は、朱鷺からは我々が見えない細工がなされている。丁度、好物のどじょうが与えられた時間で、どじょうを啄ばむ姿を見ることが出来た。3泊4日、天気に恵まれたが、大阪に帰ると大雨が迎えてくれた。合掌                                   梅雨入りや どじょう啄ばむ 朱鷺三羽                                佐渡へんろも好評につき、継続します。第3回は、11月4日~7日(3泊4日)の予定。お問い合わせは、和尚090-2351-3927 またはハロートラベルサービス大阪(橋本)06-6306-6410まで。

2018年5月25日金曜日

四国5回 24~30番  天王寺発

平成30年5月22~23日

先日のコンビナートバスの専用車(1875)に乗り込み、43名のお客様と8時に天王寺を出発。二日間で7ケ寺の参拝だが、乗車時間が長いコース。室津PAで休憩し、吉野川HWOで昼食。2月に改装したとかで、農産物売り場のコーナーが室内型に大変貌。30番善楽寺にたどり着いた時には13時を回っていた。打ち始めなので、錀の叩き方など説明する。29番国分寺は、紀貫之が勤務した土佐の国府のが近くにあって、かっての政治経済文化の土佐の中心地にある。杉苔が美しく、土佐の苔寺とも云われる。28番大日寺の駐車場が、手前に移動していた。今までは、スロープを歩いて登ったのだが、これからは、階段を登り本堂のすぐ近くにたどり着く。時間的には速いが、足にはこたえる。この寺のご本尊は、金剛界の大日如来。従って、ご住職は、金剛界のご真言「オン バザラ ダトバン」を唱えて欲しいと思っているいるようで、掲げられた標識は、金剛界のご真言のみだ。我々の先達会でも議論があり、お客様の混乱を避けるため、両部のご真言を唱えることになった。和尚は、その旨説明して、両部のご真言を唱えさせていただいた。
まだ、15時半過ぎだが、初日はこれにて打ち止め。27番神峯寺に向かっても、タクシーの手配や宿入りの時間を考えると、無理があるので今日はゆっくりしていただくということだ。1時間ほどでお宿の「三陽荘」着。夕食前に温泉を楽しんでいただく時間がある。
23日
5時半からの朝湯を楽しみ、7時半に出発。27番神峯寺へ向かう。昨日、「神峯の水」を汲むためのペットボトルをキープするように話しておいた。朝から雨で、一日降る予報だ。お客様が緊急トイレの要望、ローソンを見つけ事なきを得た。出発から1時間半を過ぎたので、安芸観光情報センターでトイレ休憩。地元の偉人岩崎弥太郎のコーナーなどもあって、ゆっくり見物したいと思わせる施設だ。タクシーやマイクロに分乗して山を登る。鐘楼わきの湧水を汲み、本堂までの石段を登る。ともかく雨を避ける場所を確保して、勤行。大師堂に移動し、勤行。麓の「神峯」で売っている「お遍路さんバッチ」(220円)を紹介すると、売れること売れること。和尚は、ビニールの雨合羽を購入、梅が強くなりそうだ。25番金剛頂寺へ向かう参道は狭いので、国道から駐車場の「はらみたや」に確認するのだが、電話が通じない。雨でお休みのようだ。離合に苦労しながら駐車場にたどり着き、石段を登り、本堂に。お薬師の眷属が揃う立派は本堂で、脇侍の日光、月光両菩薩について解説する。大師堂では、数名のグループに声をかけ一緒にお勤め。25番津照寺に向かう途中、「馬耳」産の枇杷の美味しさを話していたら、何と門前のお店に売っていた。これですよと和尚がレジに並ぶと、あっという間に売り切れた。お弁当を頂きながら24番最御崎寺に。本堂、大師堂と回り、大師堂横の一畑薬師さんを説明する。出雲から勧請した眼のお薬師さんだ。14時30分打ち止め。日和佐道の駅、松茂PA、淡路HWOで休憩して、20時半頃天王寺着。お天気と大雨の2日間、お疲れさまでした。合掌

  

西国2回 2~4番 天王寺発

平成30年5月20日

天王寺から三国を経由して3ケ寺を廻るコース。最寄り駅に着いてから財布を忘れたことに気がつき、タクシーで往復することに。お陰で集合時間に間に合うかと心配したが、何とか間に合った。バスは、大阪コンビナートバスの阪急トラピックス専用車で番号は「1875」、「いやな子供」と覚えた。三国から4番施福寺に向かう。お客様は37名。この槇尾山のトイレ事情が良くないので、「道の駅・山愛の里」でトイレを済ませてから登ることにした。和尚はリュックに黒衣やお参り道具を詰め込み、身軽な格好でスタート。急な坂道を登ることから始まる。山門までたどり着くと、紅のシャクナゲの花が迎えてくれた。ここから30分との表示がある。皆で本堂でお参りすることになったので、まずは、身支度を整えて、拝観の受付。日曜日とあって個人納経の方も多い。納経係が二人なので、時間がかかる。方違い観音様の前に集まってお勤め、堂内の仏様を説明して巡る。まさに立体曼荼羅、拝観料500円は安いと感じる。山を下り、麓の槇尾山観光センターでお買い物。和尚推薦の「しぶ柿の葉すし」と「草餅」が良く売れる。梅田からも1台出ているので、売り切れを心配したが、我々のほうが先着、団体としては1番乗りだった。予想通り、納経所が混みあっていてか、添乗員が中々戻ってこない。11時前にようやく出発したが、マイカーが次々と登ってきて、離合ポイントを探すのに一苦労。和歌山マリーナシティの黒潮市場が昼食会場。食事作法を済ませて、和尚は和歌山ラーメンをいただく。スタッフは選択制なのだ。次いで、2番紀三井寺へ。紀三井山金剛宝寺護国院が正式名称で、紀三井寺は通称。和尚は、カーナビで困ったことがある。紀三井寺では反応がなく、結局「護国院」が正解だった。お勤めの後、明慶作の大観音を拝んで、希望者と展望台に上がる。上天気で淡路島まで見通せる。打ち止めは3番粉河寺。阪和道と京奈和道がつながり、海南東ICから紀の川東IC間を高速に乗れば、50分ほどで到着するのだ。名勝の石庭のツツジの花が美しい。打ち止めは16時、三国到着17時、天王寺17時半。こんなに早く終える日があっても良いと思う一日。合掌

 施福寺にて  シャクナゲの紅が迎ゆる施福寺や

 粉河寺にて  石庭の蘇鉄に紅のツツジ添え

2018年5月18日金曜日

西国9回 一乗寺&圓教寺 なんば発


平成30年5月13日

お客様は超満員の45名。和尚と一緒だったことがあるという方は一人もいない。これは気楽にお話ができる。8時半になんばを出発し、1時間ほどで三木SA。一乗寺に10時過ぎに到着し、急な石段を登る。雨とあって、和尚も黒衣を身に着けず、カッパを着用。金堂に上がり、天井の花模様の納札を観察する。御朱印に時間がかかるのは、承知の上なので、添乗員もゆっくりお願いしますとのコメント。お念珠のお話などをさせていただく。下りは、石段を避けてスロープの裏道を選ぶ。門前の休憩所でお茶をいただき、バスに戻っても中々、添乗員は戻ってこない。予想通りの展開だ。昼食会場の「揖保乃糸そうめんの里」に向かう。揖保乃糸そうめん組合の経営で、展示コーナーや実演などもある。
そうめん定食をいただいて、圓教寺へ向かう。ドライバーさんが、道を1っ間違えて若干のロスタイム。13時30分のロープウエイに乗ることに。新しくなったゴンドラに初めて乗車した。雨なので、できるだけマイクロバスをとの添乗員の声にもかかわらず、20人弱の方々が、歩き組に。お勤めの後は、希望の方を案内して、三つ堂へ。途中の阿弥陀仏の前で、如来佛の見分け方を説明する。常行堂、講堂、食堂がコの字形に配置されている。常行堂は、ラストサムライなどの映画のロケで有名だ。食堂の2階が宝物館になっていて、解説して回る。2時間強かけてのお参りとなったが、杵屋でのお買い物タイムを含んでのこと。赤松PAで休憩後、梅田着17時35分、なんばに18時前。合掌

 圓教寺にて  新緑の 森林浴や 書写の山

2018年5月6日日曜日

四国1回 1~6番 なんば発

平成30年4月23日

お客様は42名というので、出発しようとしたが、女性が一人現れないという。添乗員も連絡をつけようとあせるが、うまくコンタクトできない。御待ちのお客様に事情を話し「15分待って、到着しなければ出発します」と了解を求める。まさに、時間切れ寸前に走りこんでこられた。地下鉄の出口からのルートが判らず、迷っていたらしい。
このコースは、1、2番から6番に飛び、そこから逆打ちし、2番から6番に間でお弁当というのが、和尚のやり方なのだが、添乗員の話では、3番金泉寺の納経所は15時から納経係が一人になるという。そこで、順打ちで行きたいというのだ。ドライバーさんの了解を得て、2番で少し昼食timeを取ることにした。1番霊山寺では、住職につかまり、明日の朝の法話に来てくれないかという。住職が兼務する保久利院地福寺の定例法要での法話で、尼僧さんの予定だったが、急遽不都合が生じ、そのピンチヒッターという訳だ。お二人には日頃お世話になっているので、2日間の町内会ゴルフ旅行を一日チャンセルして対応することとした。2番のお参り後、駐車場で昼食、3番金泉寺、4番大日寺と巡る。大日寺の新しくなった鐘楼門に石柱玉垣の設置が進んでいる。和尚の所属する東寺真言宗の準別格本山で四国霊場では唯一の同宗派の寺院なのだ。明朝、法話に来た時に申し込みしようと考えた。5番地蔵寺、6番安楽寺と巡り、打ち止めは16時35分。スタートの遅れや昼食時のロスもあったが、なんとか立ち寄り先の「ハレルヤ製菓」に間に合った。帰路につこうとすると財布が落ちているという。健康保険証も入っており、よく見ると本人の携帯番号や友人の連絡先などのメモもある。連絡を取ると先行する奈良組のお客様だった。淡路HWOで
お渡しすることができた。梅田着19時50分、なんば20時過ぎ。お天気も何とか持ってくれて、いろいろありましたが良いお参りでした。合掌

西国1回 青岸渡寺 生駒発

平成30年4月17日

8時半、42名のお客様と1番青岸渡寺に向かう。聞けば大半の方が、お参りの経験者である。添乗員が大慌て。というのも、1回目は青岸渡寺で納経用品を買い求める方が多いので、納経係のアシスタントがついていないのだ。今回は大量の納経用品を担いで行く羽目になったという訳だ。立ち寄り先の中田食品では、「ギャラリー梅園」をお薦めする。那智山の麓の「カマセン」に立ち寄って念誦をpick up。希望を聞くとお一人だったので、5つもあれば足りると思っていると、あっという間に売り切れ。帰路にもう一度立ち寄ってもらい、事なきを得たが、12個のお買い上げ。お参り後の観光センターでは、車内でPRしておいた「黒飴ソフト」がよく売れる。帰路は、「ちかつゆ」に立ち寄り、生駒着20時20分。12時間の大遠征でした。合掌

 山笑ふ 那智山登る 杖の列

 春雨や 緑したたる 熊野古道

 

四国1回 1~6番 天王寺発

平成30年4月16日

天王寺より43名のお客様と8時に出発。第1回目とあって、1番霊山寺までの車中はひたすら説明タイム。勤行次第、お参りの作法、納経用品などだ。霊山寺では、授戒や法話を大師堂でとお願いする。団体客は、我々のみのようで、尼僧さんのお許しが出た。できれば、御大師様を真近で拝んでいただきたいからだ。2番極楽寺では、抱き地蔵を順に抱いてご真言を唱える。しっかり抱きしめ、中々離さない方も。長寿庵で大奥様にご挨拶、「ワンちゃん元気?」と大好物の鳴門金時を頂く。和尚には、名物「すだち焼酎」だ。6番安楽寺へ向かう20分ほどが、昼食time。大仏師松本明慶師の生涯美術館のようなお寺と説明する。5番地蔵寺の樹齢800年余の大銀杏は、2番極楽寺のお大師お手植えの「長命杉」と並んで第1回目の名物だ。4番大日寺の山門が完成している。朱塗りの鐘楼門だ。綱を引っ張り鐘を突いて境内に入る。本堂から、回廊の西国三十三観音を拝み大師堂へ。打ち止めの3番金泉寺はゆっくりお参りできた。奈良発と違い30分は早く着いたから、余裕があるのだ。16時半打ち止めし、立ち寄り先の「ハレルヤ製菓」に立ち寄って帰路に。合掌

西国5回 ⒓~15番 西大寺発

平成30年4月11日

お客様43名で、満員状態との添乗員よりの連絡。12番から15番の4ヶ寺なので、コースはいつもと逆で生駒~西大寺~JR奈良と廻る。和尚は西大寺から乗車することにした。12番岩間寺から順に回る。お客様のご案内をしたいのでと、先に納経をお願いする。本堂に上がり、お勤めの後は不動堂に案内する。本堂と不動堂の間にある池が、芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」の古池と説明。句碑も立っている。ボケ封じの観音様も人気だ。13番石山寺の山内を案内し、洗心寮で名物蜆飯の昼食。14番三井寺では、足の良くない方が見受けられるので、観音堂で自由解散とし元気な方のみ山内を案内することにした。観音堂は特別ご開帳のため、外でお勤め。三井の井戸、弁慶の引き摺り鐘、金堂、三井の晩鐘、食堂と案内して回る。バスに戻るとご婦人が一人戻らないという。旦那様は、観音堂から真っすぐバスに戻り、奥様は和尚についてきたという。和尚は、金堂方面に戻り、奥様を発見、バスに誘導するも、今度は探しに行った旦那様が戻ってこないというのだ。旦那様は、我々の動きを知らないので、迷子になったのかと思い、逆順に探してみる。発見できないままバスに戻ると、少し前に戻ったというので、一安心。30分ほどのロスで済んだ。井筒八つ橋に立ち寄り、打ち止めの15番今熊野観音寺へ。本堂でお勤めの後、寺の僧が法話。五智水を汲む方もあって、帰路に就く。合掌

 岩間寺にて   春雷を 封じ込めたる 岩間寺

 三井寺にて   春風や 人呼ぶ幟 蜆飯

2018年5月4日金曜日

四国4回 16-23番 生駒発 

平成30年4月9~10日

生駒から28名のお客様と出発。8ヶ寺を2ヶ日間で廻るのだが、初日に山登りを終えていたいと思い、まずは20番鶴林寺、21番太龍寺を打つことにした。鶴林寺へは、最短のミカン山ルートをドライバーさんが選択してくれた。21番太龍寺へのロープウエイもぴったりの時間に間に合い、ロスタイムは出なかった。次は、井戸寺から観音寺の予定だったが、太龍寺を打ち終えての読みでは、難しいかなとの思い、急遽、22番平等寺から18番恩山寺へ変更してもらう。恩山寺は、少々遅れても許して貰えるとの判断もある。平等寺では、副住職とご挨拶することができた。なにしろfacebook仲間なのだが、なかなか会えず、初対面、恩山寺へ電話をいれて、状況を説明すると、少しはお待ちいただけるようだ。17時前に、打ち終えた大阪組のバスとすれ違う。後で聞くと、5ヶ寺まわれたとのこと。奈良組とは30分は違うと実感する。名物の「摺り袈裟」の御守りが良く売れる。思ったより人気がある。まとめ買いする方も居るくらいだ。お宿は、徳島駅前で分宿。
2日目は、平地の寺ばかり4ヶ寺。17番井戸寺で霊水を頂き、16番観音寺へ。19番立江寺はお願いして、本堂でお参りさせていただく。大きなお地蔵さんが目の前に拝めるのだ。立江餅のお店がお休みで残念だったが、あきらめて昼食会場へ。ホテルでの昼食を済ませ、23番薬王寺へ向かう。全国的に有名な厄除けの寺で、和尚の師僧砂原秀遍猊下の修行の寺でもある。一声かけて本堂でお参りさせていただき、還暦坂を上り愉祇塔へ、五智如来の説明をし、階上からの日和佐の展望を楽しむ。後はひたすら帰るのみ、淡路HWOの最終休憩では、なんと大阪組より30分の先着、残り3ヶ寺なのだが、太龍寺のロープウエイのタイミングが良くなかったらしい。我々は、初日に山登り2ヶ寺を済ませておいて、大正解でした。合掌

 田水引き 準備万端 伊予の里

2018年4月6日金曜日

四国1回 天王寺発 1~6番

平成30年4月3日

俳句の世界で「遍路」が春の季語であるように、絶好のお参り日和。桜も散り始めというタイミングで、まさに「花見遍路」。お客様は44名で満杯状態。
8時に天王寺を出発、車内で初めての方を中心に、ひたすら勤行次第やお参りの作法などを説明する。9時過ぎに室津PAで休憩し、1番霊山寺に10時20分到着。団参バスは我々1台のみのようでゆったりとしたお参りが出来そうだ。本堂で、特別祈祷のお客様があるようで、受戒や法話は大師堂、有難い事に、中々このお大師さまにはお目にかかれないのだ。本堂では、護摩祈祷の真最中、太鼓の止むのを待って、勤行。紀州接待講のミカンのご接待。2番極楽寺では、本堂のお参り後、抱き地蔵を順に抱いて、お地蔵様のご真言を唱える。長寿庵に大奥様がいらして、1月7日以来のご挨拶。ご接待に預かり、6番安楽寺へ向かう。この車中がお弁当タイム。この寺には、松本明慶師の仏像が130体以上。住職に云わせると、20代から70代までの作品が揃い、「明慶美術館」が出来るとのことだ。彼の作風など説明しながらお参りする。
5番地蔵寺門前の駄菓子屋さんで「訳あり人参」の特売、女性軍に大人気だ。樹齢800年を超える大銀杏の根っこの拡がりにびっくりされている。4番大日寺では、大日如来のお姿や真言密教における位置付について説明し、回廊の西国三十三ヶ所の観音様を順に見ながら大師堂へ。
3番金泉寺は、見どころの多いお寺。義経の戦勝祈願の跡や弁慶の力石等。大師堂に掲げられた空海一代記の額絵を解説し、黄金井、閻魔堂など巡り、16時前に打ち止めできた。
ハレルヤ製菓に立ち寄って、帰路につく、ドライバーさんの渋滞を避けるコースとりのお陰で、順調に走り、淡路HWOから天王寺まで1時間程、「これから何度がご一緒しますよ」と告げて19時10分お別れ。合掌

霊山寺にて  風に舞ふ 花見遍路や 打ち始め

安楽寺にて  さか松の 切られし痕の 花吹雪

2018年3月22日木曜日

阪急(東京) 西国全周 7泊8日 7日目・8日目

16日 7時45分にホテルを出発し27番圓教寺に向かう。前夜からの雨模様の中、1時間ほどで麓の「杵屋」の駐車場に到着。いつもなら、1便のロープウエイで登るのだが、目下客車の取り替え工事中。従って、お前立の観音様の出開帳となり、間近で拝観できるまたとない機会となった。これには、お客様も大喜び。和尚も、2度の経験だと思う。先達仲間のO女史が、住まいが近くとご接待を携え会いに来て下さった。バス2台分60人分程の心尽くしに、感謝、感謝。26番一乗寺には、まっすぐの石段が待っているのだが、最近は裏道が整備され、車椅子でも本堂にたどりつける。石段に自信のない方4,5名と共に和尚は裏道を登る。下りは、皆でこの裏道を下るつもりだ。本堂の天井に買っての納め札の板が花模に打ちつけられている。西国では、ここだけの見ものだ。
東條湖グランド赤坂で昼食。ここから40分弱で、24番中山寺に着く。安産祈願の寺として有名で、いつ来てもカップルの姿を目にする。青龍の五重塔も新築し、見どころも増えた。お参り後、自由に参拝して頂いた。中山寺を13時半頃出発し、32番観音正寺を目指す。かって、千手観音の40手の持物の絵説図を頂いたことがあることを思い出し、今もあるかと聞いてもらう。今は配布していないとのことだったが、和尚が電話を替わり説明をすると、ご住職が、それならばと2台分コピーを用意してくださるという。名神をひた走り八日市ICを下りて、五個庄でタクシーに乗り換え山登り。それでも、タクシーを降りて15分ほどは歩かねばならない。本堂で、松本明慶作、白檀の丈六の千手観音に御目にかかる。いつお会いしても清々しい御顔だ。ご住職の「遠路はるばるご苦労さまです」のメッセ―付きの封筒に2台分のコピーが用意されていた。和尚は、名刺を預け有難く頂いた。かって頂いたものより大ぶりになっていて寺の印もある新しいバージョンだ。16時半打ち止め。琵琶湖大津プリンスホテルに17時半着。ホテルは超満員とかで、夕食のバイキングも19時半から。合掌

彦根港で記念写真
17日 いよいよ最終日、7時45分出発し彦根港に向かう。国宝彦根城を車窓から眺めながら9時前に到着。オーミマリンの1便で30番宝厳寺へ向かうのだ。静かな湖面を40分、聞けば昨日も一昨日も強風で欠航していたという。宝厳寺の国宝唐門、観音堂は大修理中、足に自信のない方は、唐門の前で待っていてもらうこととし、その他の方と弁天へ石段を登る。本堂で読経の後、宝物館へ案内する。四国志度寺の海女の伝承の「面向不背」の珠が、ここにあるのだ。唐門から観音堂に入り、修理中の板壁に身を寄せてお勤め。船廊下から神社と案内する。彦根港に戻り、バス車中で、名物のお弁当を頂きながら31番長命寺へ。800段を超える石段も、タクシーのお蔭で残り120段ほどだ。2号車が、立ってお参りしている脇を抜けて、本堂の板の間に上がり込む。ここからはお前立も良く拝めるのだ。ついに、残すところは33番華厳寺。2時間はかかる。休憩なしで一気に走って貰う。納経所にたどり着きさえすれば、なんとかなるので、到着を優先したわけだ。どうせ、参道にはバスは侵入出来ない決まり、添乗員を先に送り出し、我々はまずトイレ休憩だ。満願の証を頼まれた方も多く、まずは、氏名チェクを優先する。本堂から三つのお堂を廻って無事満願。おめでとうございます。打ち止めは17時10分。岐阜羽島駅に向かう。頑張っていただいた岐阜バスともお別れ。和尚は一足早く失礼して、名古屋へ。近鉄特急に乗り込んで、一安心。合掌


阪急(東京)西国全周 7泊8日 5日目・6日目

成相寺の本堂左横
14日 7時40分出発。16番清水寺に朝一番に乗り込むのが目的。9時になれば、修学旅行や観光客で溢れだすからだ。流石に人影もまばら。本堂で、読経して9時出発と決めて解散。和尚は、音羽の滝に挑戦して下山、朝早いので、先輩の店はまだシャッターが閉まっている。すると、配達の方が勝手にシャッターを開けて荷物を届けているではないか。続いて入り、奥に声を掛けると反応があった。シャッターを開けてもらい、バスのお客様を招き入れる。ご夫婦で、大奮闘となってしまった。皆が、バスに戻ったら、またシャッターを閉め始めた。今から食事を摂るというのだ。申し訳ない事をしてしまったが、お客様は大喜びだった。19番革堂から18番六角堂とかっての町堂を巡る。
早めの食事をと思ったが、準備が全くできていない。11時半がやっとというのだ。1時間近くをどう過ごすかということになり、和尚の提案で東寺へお参りすることとなった。金堂から立体曼陀羅の講堂、そして国宝のお大師さまとそっくりに制作された大師像に会いに行く。昼食は「ししゅうや八橋庵」。22番総持寺付近は、バスは入れない。遠く離れた所でバスを降りて歩くのだ。お参りの後は、納経が終わるまで境内で待機し、揃って戻る。23番勝尾寺は勝達磨の勝運の寺、一方通行なので、順にお堂に手を合わせて行く。本堂までは上り、帰路は下ることになる。打ち止めは21番穴太寺、本堂の寝釈迦を撫でまわし健康や病気平癒を祈る。打ち止めは16時半。これから天の橋立宮津ロイヤルホテルに向かう。「味夢の里」で休憩、お目当ては「オイルサーデン」。料金的にここが安い。人気商品の為か、お店によって値段が違うのだ。宿入り18時10分。合掌

播州清水寺の薬師堂の戌
15日 8時出発。29番松尾寺まで1時間ほど。ご住職は、多くの著書があり、講演も小冊子となっている。本堂に上がり、西国唯一の馬頭観音様を拝む。寺の方が、懐中電灯でお前立を照らしてくださった。馬が草をバリバリ食むように、我々の煩悩をバリバリ食っていただける観音様と説明する。さらに1時間ほどで28番成相寺へ。急な参道をバスが喘ぎながら上る。内陣の拝観もどうぞと云う事なので、案内する。本堂内の「真向きの龍」は撮影OKだ。(左甚五郎作)手を清めるのが重文の鉄湯船というのも凄い。昼食は元伊勢籠神社を抜けて松尾物産、スタッフはお好み定食、和尚はニシンそばと丼物。日本海を離れ、兵庫県に戻る。25番播州清水寺に14時過ぎに到着。この辺りは法道仙人の開基された寺が多いが、清水寺もその一つ。仙人が水神に祈願して山頂に水をもたらした所からの寺名とも。薬師堂の十二干支像がユニークだ。番外の花山院には、麓からタクシーに分乗して900mほど登る。急な参道の途中に「琴弾坂」がある。女人禁制のため、京都から慕ってきた女官たちが、琴を弾いて花山法皇を慰めたというのだ。お勤めの後は、法皇のご廟を拝み、有馬富士の絶景も楽しんで下山。お宿の神戸ホテルフルーツ・フラワーに16時40分到着。合掌

2018年3月21日水曜日

阪急(東京)西国全周 7泊8日 4日目

13日 7時45分早めの出発。19番今熊野観音寺へは10分ほど。弘法大師開基の寺で、頭痛封じの寺だ。本堂でのお参りの後、お寺の縁起などの法話がある。1300年記念で18日は特別開扉という。番外元慶寺は、中興の花山法皇が落飾された寺。国道から1kmほど歩いていかねばならない。足の不自由な方が3人いるので、タクシーを拾い皆を追い掛ける。タクシーには、待機してもらい、お勤め。タクシーの方が少し早く着いて事なきを得た。11番醍醐寺へ。境内、三宝院、宝物館の共通拝観券となっているので、時間がかかる。まずは、金堂、不動堂、寝釈迦堂、御影堂と案内し観音堂へ。お勤め後は、各自拝観して貰うこととし集合時間を決める。和尚のお勧めは、宝物館に重点を置くこと。10番三室戸寺は花の寺で有名だがこの時期は閑散期で、ゆったりお参り出来る。京滋バイパスで13番石山寺門前の洗心寮で蜆飯の昼食。他のお客様もいるので、食事作法は小声で行う。見どころの多い寺なので、読経の後は案内して廻ることに。普賢院跡の梅林が見頃。
また、自前の梅で造った梅干しが当たる抽選があり、2名がゲット。盆梅展も開催中で梅づくし。
12番岩間寺は、雷封じで有名だが、実は芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」の古池が本堂と不動堂の間にあるのだ。句碑もあり、その句を一吟披露。14番三井寺は天台寺門宗の総本山とあって、境内は広大だ。まずは、石段を登り観音堂から。西国のご本尊は如意輪観音、お堂でお参り後、元気な方をお連れして、三帝の産湯の井戸、弁慶の引き摺り鐘、金堂と廻る。近江八景の「三井の晩鐘」は一突き300円、希望を募ると10人ほどが順に試みた。三名鐘の中で、音の三井と云われているとか。打ち止めは、京都に戻り17番六波羅密寺へ。16時半に入り17時前に打ち上げたのだが、アシスタントはもっと早くと嫌味を言われたようだ。17時前だと、近くの幽霊子育て飴本舗に飛び込むと店じまいの最中、なんとが購入できたが、聞くと閉店は16時とのこと、失礼しました。
ホテル着17時15分。夜は、アシスタントのSさんと木屋町の馴染みの店へ。1杯やりながら出前のカレーうどんを頂く。京都の2晩は、スタッフは外で食事と決まっているからだ。合掌

   琵琶湖畔 幟が招く 蜆飯

   春雷を 封じ込めたる 岩間寺
石山寺の梅林

阪急(東京)西国全周 7泊8日 2日目・3日目

11日 ホテルを8時に出発。いつもなら4番施福寺の山登りからスタートするのだが、大阪から3台のバスの予約が入っているというので、3番粉河寺へ向かう。9時20分に到着、奥行きが深く見どころの多い寺。案内図で概要を説明し、順に案内して巡る。四天王の揃う中門をくぐると左手に若山牧水の歌碑、本堂前の庭園も素晴らしい。2番紀三井寺の石段は結縁坂ともいう、紀国屋文左衛門のエピソードだ。お参りの後は、松本明慶作の大観音に案内、大仏の造り方など説明。昼食は麓の「はやし」、和尚はいつものカツカレー。4番施福寺に向かう。トイレ事情がいまひとつなので、道の駅「いずみ山愛の里」でトイレ休憩。往復1時間半は掛る山登りなので、無理をしないように念を押し、納め札を預かる。本堂に上がり、立体曼陀羅の前で読経し、仏像群を案内する。志納金500円は、安いとのお客様の声。打ち止めは5番葛井寺、駐車場がなくなったので、藤井寺駅前でバスを降りて商店街を抜けて西門から。本堂に上ってお勤め、納経所が混んでいて納経に時間がかかりそうなので、大門前の「葛井餅」に案内。試食をすると、日持ちもするのでつい手が出てしまうようだ。17時過ぎに橿原ロイヤルホテルに向かう。18時ホテル着。
合掌

12日 6時に橿原神宮の本殿の門が開くので、良かったらお参りをと話しておいた。和尚を含め10名ほどが朝参り。朝の空気は凛として、すがすがしい。8時出発、8番長谷寺をめざす。まずは、番外の法起院へ。参道のお店は、ほとんど閉まっている。少し早目に開門してくれていて有難い。徳道上人のご廟の廻りをお砂踏みしながら巡り、長谷寺へ。登廊をゆっくり登り、本堂前の舞台でお勤め。大師堂、本長谷寺、五重塔と巡り、大講堂へ。今、草創1300年の記念行事として大観音大画軸大開帳中なのだ。縦1646cm、横622cm、重さ125kg。本尊を原寸大に描いたもので向かって右に難陀竜王、左に雨宝童子が立っている。(~5月31日)7番岡寺は厄除け祈願の期間中で、本堂には入れない。外から拝んで、6番壺阪寺へ。地元の雛まつりにあわせ、礼拝堂は見事な雛飾りで埋め尽くされている。お参りを終えて、出ようとしたが和尚の靴が無い。同じメーカーの物が、残されているので、どうも間違えたらしい。お寺の方も、その様に言うので、手に取ってみると、サイズがが少し小さいが、履けないこともない。柿の葉ずしの昼食の後は、9番南円堂へ。国内外の観光客で一杯だが、お勤めするのは、我々だけだ。打ち止めは、20番善峰寺、京都の西山にあり麓には松本明慶の工房もある。バスの駐車場からは、綴れ織りの参道を登っていかねばならない。桂昌院ゆかりの寺で、御手植えの遊龍の松で有名だ。16時半頃打ち止めし、京都東急ホテルへ。 
夜は、2台の先達、添乗員、アシスタント6名で会食。合掌

壷阪寺礼拝堂の雛飾り、正面奥がご本尊

阪急(東京) 西国全周 7泊8日 初日

平成30年3月10~17日

10日 東京から新幹線で到着するお客様を名古屋駅で9時半に出迎える。2台編成で、それぞれ27人づつ。和尚は1号車。添乗員は昨年も御一緒したK女史、アシスタントは、声の大きさで有名なSさんと気心の知れたメンバーだ。初日は1番青岸渡寺のみのお参り、名物の「てんむす」弁当を頂きながらひたすら走る。2か所ほど休憩して、那智の滝に14時半頃到着。昨日の雨のせいか水量が豊富だ。青岸渡寺の石段を登り、山門をくぐって急な石段を上がると左手に那智の霊水が待っている。ペットボトルでのお持ち帰りを勧めておいた。勿論、和尚もお供え用に汲ませていただいた。参道入り口の「和か屋」で御茶と御饅頭の接待を受けて16時過ぎに出発。17時頃、橋杭岩で休憩、潮が引いて見事な景観、和尚も初めて見る景色だ。18時半南部ロイヤルホテル着。

潮の引いた橋杭岩




















2018年2月23日金曜日

西国9回 一乗寺&圓教寺 生駒発

平成30年2月21日

一乗寺本堂の天井・納め札が花模様に
西国霊場の西端の2ケ寺を回るコース。9回というのだが、回数の順番通りではないので、今回をお参りすれば、来月は満願コースだ。JR奈良、近鉄西大寺と廻って生駒集合が8時30分、高速道路が空いていて、順調に走る。淡河SAで休憩して一乗寺には10時20分頃着。この寺の納経所は、丁寧で有名で時間がかかる。京都組の読経を待って、我々の読経を済ませても、京都組の納経が終わっていない。添乗員を残して、下山する。京都組の足の良くない方々が、石段を下りるのに難儀しているので、坂道の参道を通らないのかと、京都の先達に聞くと、事故を起こしたことがあるのでお薦めしていないとの返事。それでは、目の届く範囲でと思い、5~6人のお客さんを案内して、坂道ルートで下りてみる。何と、石段の手前に看板が出ているではないか。「車いすや、足の不自由な方は、こちらからどうぞ」の意味が書かれてある。お寺も整備して、積極的に使ってもらうことにしたようだ。結局、添乗員がバスに戻って出発できたのが、11時半、1時間ほど要した訳だ。
お昼は、30分ほど走って、揖保乃糸「そうめんの里」。昨年の秋ごろより、阪急が使いだしたようだ。聞けば、手延べそうめんの組合としてのブランドが「揖保乃糸」ということで、この施設も組合の経営とか。美味しく、にゅう麺定食をいただいた。
圓教寺ふもとの駐車場に13時過ぎ到着、ケーブルは臨時便を出してくれて、すぐ乗車できた。32名のお客様の内、マイクロバス利用の方は少数で、ほとんどが歩き組。参道には、西国三十三所のご本尊が順に並んで待ち受けてくださる。特徴など説明しながら、仁王門までたどり着く。京都組の読経を待って、お勤めし、15時15分の下り便には乗るようお願いして、希望者を「三つ堂」に案内する。時代劇映画やドラマでよく利用されるスポットだ。幅40mの食堂2階の宝物館も見学して、フラットな道を選んで山頂駅へ。和尚は15時前の臨時便に飛び乗れた。お菓子の杵屋さんで、コーヒーをいただき一服。トム・クルーズがお土産に爆買いしたという「千年杉」(和風バームクーヘン)が人気商品だ。ちなみに、ロープウエイは、今年60周年。客車を刷新し4代目の投入とか。2月25日から3月18日までその工事で運休予定だ。丁度その頃、和尚はお参りのスケジュールが入っている。
15時半、駐車場出発。高速も渋滞が始まる前に通過できたようで、淡河で休憩して18時半頃には生駒到着。なんという速さだ。合掌

 春隣 にゅうめんの里 熱きつゆ




2018年2月13日火曜日

釋迦院秀寛庵 開白法要&披露の宴

平成30年1月28日

開白法要
信貴山真言宗管長・総本山朝護孫子寺法主田中眞瑞猊下をお導師に迎え、職衆の僧10人、参列者を含め総勢50名ほどで、開白法要を営みました。職衆には、兄弟子である元東寺教化部長・真言宗東芳山花鳥寺住職土口哲光師や桑名の飛鳥寺藤田住職など有縁の方が駆け付けていただきました。参列の方は釋迦院のキャパを考え、出来るだけ法要は遠慮していただき、法要のみに参加される方を優先させていただきました。京都の大仏師松本明慶師が、スケジュールの合間を縫って、法要に参列くれました。本尊釋迦如来の脇に祀る小さな弘法大師は、10数年前の白檀の明慶仏なのです。御縁とは有難いものです。
披露の宴でのベリーダンス
披露の宴の会場は、石切温泉・ホテルセイリュウ。迎えのバスに分乗してホテルへ。開宴の18時まで時間があるので、温泉を楽しむ方も。宴は、居合道白鳳館副館長・藤岡季永子剣士による「四方切」の演武から。これは四方を清める意味を持つ技。そして、祝い舞は、「長唄 遍路」。幼馴染みの藤間幹弥師匠が、和尚の為に選んでくれた曲。管長の祝辞の後、和尚のかっての勤務先電通の元役員下條俊隆氏のご発声で乾杯。土口師は、「歩々是道場」と墨書して下さった。早速、出席していた額縁の大和の植田社長に軸装をお願いすることに。大阪早稲田倶楽部山澤会長の祝辞で堅い話は終わり、司会の小泉じゅん子さんが、時間内に収まりきれるかと心配するほどのステージが始まった。まずは、和尚が講師を努める南興吟詩会の女性3人による合吟「弘法大師作「後夜仏法僧鳥を聞く」。日舞も詩吟もお大師さんということなのです。和尚は、140人ほどの出席者の御礼のご挨拶にテーブル巡る。関西アコーディオン界の長老杉村氏によるアコーディオン演奏、電通のOBバンド「ロス・アモーレス」やOBソロシンガー山下千恵子さんの唄、そして目玉は、世界一のタンバリン演奏者田島隆とベリーダンスのコンビ。Yesim(イエシム)嬢の華麗で情熱的なベリーダンスに、会場は大盛り上がり。85歳の現役歌手谷陽子、小泉じゅん子、上野山みどりとライブハウスの常連達の唄が響く。〆は、釋迦院の祭壇を手掛けてくれた「おの佛宝堂」の社長で歌手でもある斧宏次の「あなたにありがとう」。和尚の感謝の気持ちを伝えて欲しくてリクエストしたのだ。
最後に、釋迦院秀寛庵を護り育て行く仲間と共に壇上に上がり、御礼のご挨拶をさせていただいた。感極まって和尚は涙がこぼれ落ちたが、予定の時刻に無事打ち上げて、皆さんのお見送り。
宴が終わり、いとこ姉弟と庵に戻り、入ろうとすると鍵がない。入ることもかなわず、合鍵を渡しているメンバーの中で一番近い富雄の山下さんにSOS。お陰で、落ちついたが、忘れ物だらけ。皆さまからのお祝いをフロントに預けたままだった。そんな、一日でしたが、無事開白を終え、管長からは住職辞令もいただきました。ぜひ、お遊びにいらしてください。近鉄大阪線河内山本駅乗換、信貴線で信貴山口駅より南に500m、権現社を右に下ったところです。ただし、事前にご連絡ください。090-2351-3197 

 初春の 開白法要 釋迦の笑み


2018年1月27日土曜日

西国1回 青岸渡寺 生駒発

平成30年1月23日

那智の滝の票石
和尚は、いつも通り生駒から添乗、お客様は41名。もちろん長距離とあってドライバーは2人体制。8時20分に出発して1時間ほどは大雨だったが、和歌山県に入ると上天気に。中田食品のギャラリー花園をPRして、10分を残してとお話しする。車中で昼食を取り、那智山の麓のかまセンに到着したのは13時過ぎ、那智の滝を拝して、青岸渡寺に向けて上り始めたのが14時15分。お寺の法話は、いつもと違って役僧らしき人、いつもは住職か副住職なので、少し驚いた。お勤めを終えて、45分後、15時35分に帰路に向け出発。立ち寄り先の「ちかつゆ」に着いたときは、閉店の音楽が流れ始めた17時。しかし、Aコープは18時まで開いていると云うので不便はない。紀ノ川SAにより、生駒着は20時20分。平日にしては、往復ともスムースでした。お天気にも恵まれて良いお参りでした。記念の念珠を販売しているのだが、なんと20組近くのお申込みで、品切れ。結局、会社から郵送してもらうことで決着。うれしい驚きでした。合掌


2018年1月24日水曜日

四国1回 1~6番 生駒発

平成30年1月17日

金泉寺の多宝塔
阪急から奈良方面2台、枚方方面2台の4台出ている。和尚は奈良組の2号車で、お客様は28名、先達資格を持っている方もいれば、お参りが初めてという方も半数はいる。初めての方を中心に、勤行次第やお参りの作法などを説明する。雨の淡路島は、濃霧で視界の悪いところもある。1番霊山寺着11時15分、雨とあって法話の会場は大師堂。法話が本堂ならば大師堂のお参りは雨の中と覚悟はしていたが、お寺のご配慮が有難い。大師堂から本堂に廻ると、係の女性が法話席でお勤めをと勧めてくださった。2番極楽寺では、いつものように、抱き地蔵を順に抱いてご祈願。和尚は横で、地蔵尊のご真言を唱える。大奥様に御接待に預かり、6番安楽寺へ。予想通り、車中のお弁当は13時過ぎになってしまった。この頃から雨も上がり、とたんに春の陽気だ。5番地蔵寺から4番大日寺に向かう頃、また雨が降り出した。3番金泉寺の見どころを案内しての打ち止めは16時半、なんとか立ち寄り先の「ハレルヤ製菓」に17時までに入れると安堵。帰路は高速道路もスムースで、20時15分生駒着。
 
 春の霧 視界さえぎる 淡路道

2018年1月16日火曜日

後七日御修法

平成30年1月14日

西国1回 青岸渡寺 生駒発

平成30年1月13日

那智大社の絵馬
今年に入って2回目の青岸渡寺、なんと大阪から2台、枚方方面から2台、姫路から1台、そして我ら奈良組が2台と合計7台も出ているという。これは、混雑必至と覚悟する。土曜日とあって、高速道路はスムースだ。お山の麓のカマセンに13時到着。添乗員の考えで、我々奈良2号車32名は、まずは青岸渡寺を先にお参りし、その後那智の滝に向かうことなった。1号車は、滝から廻ると云うので、うまく調整できたという訳だ。、しかし本堂にたどり着くと、大混雑。先着のお勤めを待って、大阪の一台と合同で読経することに。副住職の法話もあって、45分後バス集合として解散。天気もよくて、那智の滝も良く見える。那智大社が工事中なのが、少し残念なだけだ。黒飴ソフトを美味しく頂いて、那智の滝に向かう。15時過ぎに滝を離れ、中辺路ルートをひたすら走る。16時半過ぎに「ちかつゆ」到着、ここまでくると一安心ということになる。紀ノ川SAで休憩の後、一気に生駒へ。和尚は、明日の後七日御修法の最終日の話をして、お別れ。生駒20時頃、良い旅でした。合掌

青岸渡寺にて   老僧の 法話にうなずく 初参り

2018年1月12日金曜日

西国1回 1番青岸渡寺 生駒発

平成30年1月8日

雨に霞む那智の滝
晴れの成人の日というのに、天気は荒れ模様、和尚も久しぶりに雨合羽を用意した。奈良から2台、西宮から1台の3台出ている。和尚は2号車でお客様は22名、1号車も同じ位のようだ。最初に立ち寄る梅干しなどの中田食品は、「ギャラリー梅園」というミニ美術館を持っている。お店のメンバーは全く宣伝しないので、もっぱら和尚が車中でPRしている。季節ごとに展示品が変わり、とても興味深い。那智山の麓にあるかまぼこセンターに着いたのは13時前、雨は止みそうにない。雨に霞む那智の滝をお参りし、いよいよ青岸渡寺へ。参道入り口で、記念撮影。本堂では、副住職の法話。まともに法話が聞けるのは此処くらいだ。お楽しみは、黒飴ソフトクリーム。身体は、合羽でカバーできているが、折りたたみ傘が言うことを聞かない。頭が雨に濡れる。中辺路の「ちかつゆ」、紀ノ川SAで休憩し、生駒到着は20時過ぎ。休日ということで高速道路が空いていたお陰だ。

 初参り 雨に霞むや 那智の滝

四国1回 1~6番 なんば発

平成30年1月7日

金泉寺の弁慶の力石
安楽寺の仁王
新年は四国遍路のスタート月でもある。大阪から2台、京都から1台、計3台が阪急から出ている。和尚は大阪の2号車でお客様は39名。日曜日とあって高速道路は空いていて、淡路島の室津PAに1時間10分ほどで到着した。それまでの車中で、初めての方を中心に勤行次第や食事作法の説明、1番霊山寺まで更に1時間ほどの間に、納経用品等の説明を加える。霊山寺では、納経用品の買い物や法話などがあるため12時前になってしまったが、行程的にもう1ヶ寺廻らせてもらう。2番極楽寺で大奥様に新年のご挨拶、今年82歳になるはずだが、元気でお店に立っておられる。本堂のお参りの後は、石のお地蔵さんを抱いてご祈念。和尚は脇でご真言を唱え続ける。長命杉で霊気を頂いた後は、6番安楽寺へ向か案内できる。義経の戦勝祈願所、黄金井、閻魔堂、弁慶の力石そして大師堂の空海一代記の額絵う。この間の車中がランチタイムだ。松くい虫にやられて真っ赤になっていた「さか松」は根元から切られていた。5番地蔵寺、4番大日寺とまわり、3番の金泉寺に15時半ごろ到着、余裕をもってなど見どころの多い寺なのだ。16時過ぎ打ち止めし、立ち寄り先のハレルヤ製菓に向かう。淡路HWOで休憩の後、梅田近くに19時半ごろ到着。びっくりするようなスムースさだった。合掌

霊山寺にて  門松の 山門くぐり 初遍路

2018年1月11日木曜日

信貴山 柴燈護摩

平成30年元旦~5日
願文の読み上げ中
大晦日の零時を期して、信貴山千手院の柴燈護摩が始まった。例年のように和尚と先輩が交代で導師を務める。今年の正月は、いつもより暖かい感じがする。しかし時折吹く風に火の粉が飛び、和尚目掛けて降りかかる。坊主頭が火傷をするほどだ。和尚の姿を撮影してネットで流す方もいて、それを見た仲間が転送してくれた。4日までは、お天気に恵まれたが5日は雨模様でまともに護摩が焚けたのは、最初と最後の2座だけで、太鼓とお加持のみに終始した。今年は、戌年とあってか犬を連れての参拝が目についた 。合掌

初護摩の 煙でお加持 信貴の山