2015年7月20日月曜日

西国6回 16~19番+元慶寺 なんば発

平成27年7月19日

六角堂鐘楼
祇園祭時期の京都の蒸し暑さは尋常ではない。しかも台風明けとあって、いや増す感じ。梅田~なんばのコースで、第2京阪を走り、番外の元慶寺を目指す。清水焼団地の駐車場所より、徒歩約20分、汗だくになってたどり着く。この寺は、西国中興の花山法皇が落飾された道場である。ご本尊は薬師如来で天台宗。同じ道を戻り、バスの冷房でやっと一息入れる。東山を越え17番六波羅蜜寺へ。空也上人開山の名刹、平家や源氏など武家社会の舞台でもある。本堂に上がり、お勤め。
丁度、お昼時なので、16番清水寺の駐車場でお弁当をいただきお参りすることに。駐車場は2時間単位なので、14時には出発しようとお話して参道へ。連休最中の清水寺は、ラッシュ時の電車並みの混みよう。外国人観光客の姿も多い。それに混じって浴衣姿の若いカップルや女性など散見され、さすが京都。いつもは空いている本堂も、鐘を叩きお参りする方が多い。我々は、少し脇に控えてお勤め。音羽の滝など説明して、時間まで自由に参拝していただく。和尚は、電通の先輩の店「村上喜宝堂」に。イスラム系のお客様で溢れている。先輩は、ゴルフコンペで不在だったが奥様のご接待を受け、汗を拭う。お参りのお客様にも、声をかけておいたので、数人の方が買い物に。
いつも、和尚のお客様には、割引きしていただけるのだ。19番革堂・行願寺へも、少し歩かなければ、ならない。いつもの降車場所より手前で、降りたので少しややこしいかなと危惧し、帰りは解りやすいルートを説明したのだが、個人納経の6人が帰路を間違えてしまった。先達の輪袈裟をした方がいたので、安心していたのだが、これは和尚の説明の失敗かも。打ち止めは18番六角堂・頂法寺。池坊で名高い、聖徳太子開基の寺。京都の中心ということで「へそ寺」とも云われる。本尊如意輪観音を正面に向かって左に聖徳太子、右に見真大師(親鸞)を祀る。六角通りをはさんで鐘楼がある。かっての町堂の名残である。16時前に打ち止め、バスに戻って、すぐに夕べのお勤め。何故なら、西本願寺前の西利本店に立ち寄るのだが、漬物の試食にワインが振舞われるからだ。女性軍も、これはおいしいと評判。16時半に帰路に着く。ナンバから梅田へと向かおうとしたのだが、環状線が事故渋滞。梅田から廻ることに変更。18時前になんば着。合掌

清水寺にて  清水寺 浴衣姿の 二人連れ

2015年7月16日木曜日

西国1回 青岸渡寺 京都アバンティ前発 

水量豊富な那智の滝
平成27年7月15日

連日の青岸渡寺参り、今日は数年ぶりの京都発だ。出発も7時20分と30分早い。和尚の自宅からは、5時35分の電車に乗る必要がある。ということは起床は4時半だ。今までは、京都駅前集合だってたが、観光バス用の乗降場が廃止され、駅前整備中だ。それで、集合場所も移動となっている。
バスは大宮経由で、お客様は40名。昨日と同じ往路、違いは立ち寄りの「ちかつゆ」に往路で大よること。帰路は、新名神を走るという。阪急からは3台出ているが、その為京都組がラストとなってしまう。紀ノ川SAに巣を作っていた燕は、昨日は子燕が4羽いて1列に並んで餌を待っていたのだが、今日見ると2羽に減っている。1日で見違えるほど大きくなっている。2羽はすでに巣立って行ったのに違いない。中田食品の梅酒の試飲コーナーは大人気、最高級品の「樽」は、度数20度。コクがあって本当に旨い。ギャラリー梅園も展示の入れ替えが終わり、人気の的だ。滝をテーマに日本が展示されていた。いつものように那智の滝からお参り、130段を下り、上ってくる。456段の参道を上り、本堂でお勤めの後は、副住職の法話。昨日の「火祭り」を終えて、いつもの雰囲気を取り戻している。出発しようとすると、雨がぱらぱら来たと思ったら、強い風と横殴りの雨だ。台風の影響かと思ったが、山を下ると小雨となった。帰路は、和尚にとっては初めてのコース、国道42号線を尾鷲・熊野方面へ、紀勢道「尾鷲北」ICから伊勢道、そして亀山から新名神を使い、京都南ICで降りるというもの。結局、紀伊半島をほぼ1周ということだ。20時半帰着。自宅までは長い道のりだ。合掌

 
 紀ノ川SAにて   燕の巣 きのうは4羽 いま2羽に

西国1回 青岸渡寺  なんば発

平成27年7月14日

青岸渡寺境内より那智の滝を望む
梅田~なんばのルート、お客様は42名。7時50分出発、初めてのお客様が多いので、お勤めからお参りの作法にいたるまで、ゆっくりと丁寧にレクチャー。高齢の方から、よくわかったと声がかかたので、目的は達したかも。早速、車中で勤行、紀ノ川SAで休憩し、南部の中田食品へ10時着。
梅干しや梅酒など南高梅の店だが、素晴らしい「ギャラリー梅園」がある。平山郁夫画伯の熊野古道の作品など美術品が展示されていて、自由に鑑賞できる。和尚はいつもお客様にお薦めするのだが、今日は、たまたま、展示の入れ替え中に飛び込むことになった。車中でお弁当をいただきながら、那智山麓の「かまセン」ヘ。線香、蝋燭のPICK UPと買い物タイム。いよいよ那智の滝と思ったら、なんと今日は年に一度の那智大社の例大祭「那智の火祭り」(扇まつり)の当日だった。滝の駐車場は、警察と消防車両に占拠され、バスは駐車できない。まずは、青岸渡寺からお参りとなった。熊野交通の駐車場も祭見物の観光バスで一杯だ。参道の石段を上って行く途中で、社殿から滝へむかう扇神輿の列に遭遇、なるほど扇がシンボルだ。本堂に入ると、祭のメインイベントの時間帯とあって、他に参拝客の姿は見えない。貸切状態でお勤めし、副住職の法話をいただく。西国の歴史や観音様の功徳の話など丁寧なお話、西国の札所でこうした法話が聞けるのは此処くらいなのだ。40分後の14時50分にバス集合と声をかけ解散。青空がくっきりとして、境内から眺める滝の瀑布が美しい。駐車場に戻り、「名物黒飴ソフト」だ。お客様にもこれはお薦めしているがいつも人気となっている。全員が揃ったところで、添乗員が滝参拝の希望者の確認をとる。滝の駐車場が使えないので、1時間かけて往復する必要があるのだ。15名が希望し、添乗員が引率、残りは待機だ。また、駐車場のトイレが、場所を変えて新築されて、木の香が満ち満ちている。聞けば、GW前に完成とか。帰路も往路と同じ道をたどるが、新しく延伸した高速道路の一部を利用、それだけで15分ほどの短縮とか。なんば帰着20時30分。お疲れさまでした。合掌

   夏の空 三筋の瀑布 那智の山

   那智大社 扇神輿や 火のまつり
那智大社例大祭行事案内

2015年7月13日月曜日

広島探訪 宮島~平和公園

平成27年7月12日

原爆ドーム
厳島・大願寺 護摩堂
11日に吟道関心流広島県本部と吟詩学院の交歓吟詩大会が開催され、久しぶりに広島へ。折角だからと、吟友4名で観光タクシーを頼んだ。(1時間4840円)7時半に宮島に向けて出発、30分ほどで宮島口、なんとJR西の連絡船も運航されている。この船の方が、大鳥居の近くを運航するからとドライバーさんのお勧めに従う。JRだからICOCAが使える。桟橋から神社の入り口まで、随分距離がある。入場料は300円、干潮とあって、砂地が露わとなり、珍しい景観だ。板張りを踏み締めながらゆっくりと進む。写真集を購入(1500円)。出口まで来ると、目の前に「大願寺」。ご本尊は弁天さまで、日本三弁天の一つ。残りは、江の島と竹生島という。新しい護摩堂が目に入り、近づくと丈六の大不動明王が鎮座されている。お姿を拝見すると、ピーンと来た。松本明慶に違いない。確認するとその通り、平成18年に護摩堂再建落慶法要と不動の開眼供養を行ったとある。不動は約4m、6t、総白檀の不動明王としては日本最大級とか。まさか巌島で明慶佛と遭遇するとは、びっくりだ。結局、2時間ほど滞在し、平和記念公園に。資料館の入場券は50円、維持管理の為、値上げの案が出ているようだ。また、リニュ-アルの準備も進められている。展示内容が小学生には悲惨すぎるのではとの意見もあるようだ。記念碑で祈りをささげ、原爆ドームへ。小学生が修学旅行の際に奉納した大量の千羽鶴を眺めると瞼が熱くなってきた。ドームから50m先が爆心地、島医院のあるところだ。観光タクシードライバーの丁寧なご案内をいただいた。広島駅まで運んでもらい5時間強、料金は5時間分で24200円。一人では、こうはいかないが、吟友4人なればこその企画となった。合掌
  
  平和公園にて  夏の空 平和祈るや 千羽鶴

  厳島神社にて  水遊び 社殿の前や 厳島

2015年7月10日金曜日

別格二十霊場巡り 5~12番

平成27年7月5~7日

四国八十八ヶ所や高野山の開創1200年のイベントが終わったと思ったら、別格霊場は、記念スタンプを12月まで続けるとのこと。姉さん先達2人が、それに飛びつき年内に一周したいと言い出した。和尚も10年振り位となるので、いつものように運転手兼先達を勤めることとした。5日の夜のフェリーに20時に乗船、出港は22時。船内で食事を済ませ、大浴場に入り、スケジュールの打ち合わせをして、爆睡だ。5時半の船内放送で目覚め、上陸準備。接岸は6時、まずは12番延命寺を目指す。7時前に到着すると、ご住職が扉を開けるところ。一番乗りの勤行を済ませ、納経所へ。姉さんたちは、1200年記念の納経帖を買い求める。ここからスタートだ。高速に乗り、高知へ向かう。別格霊場では、土佐の国は5番大善寺一ヶ寺のみ。土佐から伊予の国を巡る計画なのだ。8時に高知道立川SAで、オープンを待ちかねて朝食。小高い丘にある境内に向け石段を登ると、トンビが大声で迎えてくれた。再び高速に乗り、四国霊場32番岩本寺に立ち寄らせてもらう。和尚の記録では、この寺のご朱印が歯抜け状態なのだ。久しぶりに、「此処や」のアイスクリームをいただく。門前の八百屋では、新生姜を一袋。宇和島の6番龍光院を目指すのに、カーナビは、ショートカットの381号線を指示。素直に従うと、信号もほとんど無く、快適なドライブ。途中の「道の駅・四万十大正であいの里」で昼食。姉さん2人は「山菜うどん」和尚は「焼うどん」を注文。(570円)。軽いお昼にしたのは、夜の「ほずみ亭」を楽しむ魂胆なのだ。15時前に龍光寺到着。本堂に上がり込みお勤め。予定はここまでだったが、8番十夜ヶ橋も打つことにした。有名ポイントのせいかバスが2台先行している。和尚たちは、それではと橋の下のお大師様にお参り、「野宿された時は寒かったでしょう」とお蒲団が奉納されている。川の中では、大きな鯉が群れている。団体さんと入れ違いに本堂へ。大師堂が1200年記念でご開帳中、珍しく立像だ。3人で「いろは歌」を奉納して16時半打ち止め。ホテルに戻り、ほずみ亭へ。いつものツアーの際は、お任せのフルコースなのだが、今日はメニューを眺めながら、あれこれと注文。十分満足させていただいた。
興隆寺山門
7日 7時前から朝食、7番出石寺へ。カーナビは、八幡浜市経由を指示している。それ従って走ること1時間半、800mクラスの山頂の寺にたどりつく。納経所で確認すると、そのコースは大回りという。帰路を聞くと、地図を渡され、ひたすら大洲へ向いて走ることと教えられた。これは大正解、30分以上の短縮。次は、松山郊外の9番文殊院。遍路の元祖といわれる衛門三郎の屋敷跡だ。蝋燭台に蝋が溜まり、お掃除をしていないのが見え見えだ。あと2ヶ寺は、近いところにある。10番西山・興隆寺は、広大な境内でしかも石段が続く。霧が立ち込め、幽玄な雰囲気。さすが醍醐派の別格本山だ。打ち止めは11番生木地蔵。10年振りに見るお堂はすっかり痛み、大師堂改築の募金を募っている。その大師堂に上がってお勤め。あとはひたすら走るだけ。18時頃にナンバ到着。合掌

 延命寺にて  梅雨の朝 一番乗りの 延命寺 

 大善寺にて  梅雨合間 とんびの声や 大善寺

 十夜ヶ橋にて 七月や 布団重ねる 十夜ヶ橋

 出石寺にて  梅雨霧や 墨絵の中に 出石寺

 

2015年7月2日木曜日

西国 満願の一人旅 30~33番

平成27年6月29~30日

竹生島全景
30番があと2回、31、32、33番があと1回で、大先達の朱印帖が満枠となる。ダイワロイヤルリゾートのホテル招待券の締め切りが6月末ということも背中を押して、長浜ロイヤルホテルを予約して出発した。7時に愛車で自宅を出て、長浜港発10時15分の竹生島行に余裕で間に合った。高さ28mの青銅製の長浜大仏や長浜ドームを左に見て約30分。梅雨晴れの上天気で、湖面も鏡のように穏やかだ。乗客は15名程度、見渡すと和尚一人が異様な格好に見える。紺の作務衣に網代笠、錫杖、輪袈裟というお参りスタイル、他のお客さんは観光が主体のようだ。帰りは、12時5分発なので、時間はたっぷりある。急な石段を登り、弁天様を祀る本堂に。ご朱印をいただいて、宝物殿を覗く。先達でお客様を引率する際は、そんな余裕もないので、初めてのことだ。何んと驚いたことに、四国霊場86番志度寺縁起に云う「面向不背」の宝珠が展示されている。珠の中に釈迦三尊像が描かれ、四方いずれからも正面に見えるというもの。懐中電灯も用意されていて、じっくりと拝ませていただいた。何故、志度寺から宝厳寺に渡ったのかというのは不明の由。観音堂へ下るが、国宝の唐門は修復中で囲いに覆われている。舟廊下を渡り、都久夫須麻神社(つくぶすま)にまわり船着場へ。いつも立ち寄る店のシャッターが下りているので、「たつや」に入り「弁天芋餅」(150円)をいただく。これは美味い。個人的にお参りすると、結構費用がかかるものと、実感する。ちなみに、船が往復3070円、入島料400円、宝物殿300円。
次いで、31番長命寺、32番観音正寺と巡る。観音正寺への林道通行料は600円、駐車場から境内まで、なだらかな登りが続く。参拝客の姿は無く、貸切状態。本堂や納経所で、ゆっくりと会話、松本明慶作の白檀の千手観音様の肌の色も、さらに輝いてきている感じだ。15時半に打ち止めし、長浜ロイヤルホテルに17時到着。和尚が顧問をしている会社が法人会員で、和尚にも年に一度の招待があるのだ。和食のフルコースを堪能し、露天風呂を楽しむ。
30日 再度、竹生島へ。1便の出港は9時なので、朝風呂を楽しみ、ゆっくりと朝バイキングをいただいた。お参りの後「たつや」で一服、聞けば和尚のお世話になっていた店は、親父さんが急逝し、閉店したとのこと。65歳の若さだったという。長浜港から、33番華厳寺を目指す。カーナビは、大垣IC経由を指示。バスでお参りするときは関ヶ原IC経由だったと思ったが、指示に従い大垣ICから国道258号線を北上する。12時45分着、なんとマイカーは、山門内の駐車場まで進入できる。本堂、おいずる堂、満願堂と巡り無事満願。地元の農産物直売所に立ち寄り、新鮮野菜を買い込む。帰路のカーナビは、今度は関ヶ原IC経由を指示。14時半に多賀SAで遅めの昼食、17時過ぎ帰宅。合掌

 長命寺  七彩の 紫陽花燃ゆる 長命寺

 竹生島  川鵜撃ち 緑護らむ 竹生島