2010年4月11日日曜日

花遍路


平成22年4月11日

各地の桜も、今年は長持ちして御花見の期間が長かったようだ。和尚は、2日に西国1回で青岸渡寺の御参りを皮切りに、3日は自坊で「花まつり」法要、4・5日は、善通寺一高の創設者の「偲ぶ会」に参列するついでに6ケ寺程御参り。6・7日は、四国4回で17番から23番をまわり、9日は四国1回で1番から6番までまわった。慌ただしい日程だったが、各札所の桜は満開で、今年ほど充実感のあるお花見をしたのは初めての経験である。
青岸渡寺に向かう前に「那智の滝」で記念撮影をしたが、雨上がりで増水した瀧は水量豊富で迫力満点、満開の桜と相まって最高だった。4日は88番大窪寺に向かった。新たに先達補任を希望する遍路仲間の納経帖を届けるのが目的であったが、その後、「お遍路交流サロン」に立ち寄った。折からサロンの付近は、桜まつりの真っただ中で、駐車場も満杯。久しぶりに館長に御目にかかり、話が弾んだ。
四国4回の圧巻は、太龍寺で雲竜図と桜のセットがお客様を喜ばせた。また立江寺の牡丹も結構だった。平等寺では「接待講」の御接待で全員に、お茶とみかんや鳴門金時の蒸し芋をいただいた。翌7日は、打って変わって小雨がぱらつき、風邪も強い寒い一日、薬王寺の見事な桜が風に舞い、花吹雪に酔いしれた。
9日は、名残の桜を楽しんだ。また1番霊山寺での写真撮影場の脇で地元の老人会が接待講を開き、手造りの巾着袋を配ってくれた。中に、乳酸菌飲料、御菓子とティシュパーパーが入っていた。同封された紙片にメッセージがあり、内容は以下の通り
「阿波の鳴門の渦越えて 南国土佐や伊予讃岐
 四国八十八ヶ所の 仏心に火がともりゃ
 ああ、極楽の花ひらく」
四国霊場ご巡礼の皆さん大変お疲れ様です。
私達は当地の老人会です。
今日は心ばかりの、お接待をさせて頂きます。
どうぞ、お受け取り下さい。
道中気をつけて、祈願成就をお祈りいたします。
 鳴門市大麻町坂東 山田かがしクラブ一同

感謝、感謝です。 合掌
(写真は、太龍寺の桜)