2013年3月27日水曜日

近畿三十六不動尊巡り 35~36番

平成25年3月26日
丹生都比売神社の太鼓橋

伊賀大和巡礼の会の不動尊巡りもいよいよ最終回、高野山の35番明王院と36番南院の二ヶ寺を残すばかりとなった。和尚の最寄りのバス停から9時過ぎに合流、高田市駅で2人をpick upして高野山を目指す。少し肌寒いが好天気に恵まれて絶好のお参り日和だ。メンバーは23名、「四季の森」でトイレ休憩し、明王院へ。青不動、黄不動と並んで赤不動。三大不動の一つで、智証大師円珍が比叡山横川で修行中に感得し、頭を岩に打ち付け溢れる血でその姿を写したという。東寺の護摩本尊として祀られた後、後醍醐天皇の守り本尊となり、勅命により高野山に移されたもの。本堂に上がり読経。次いで南院へ。ご本尊は「浪切不動尊」。お大師様が唐から帰朝する際に嵐に遭い、念じたところ姿を現した不動で、手にした剣で荒波を切るとその部分だけ波が収まり、無事に航海が続けられたという。お大師は、恵果阿闍梨から授かった赤栴檀の霊木にその姿を刻んだという。こちらでも本堂に上がって読経し、無事結願。記念に中の橋で、団体写真に収まり、中本名玉堂で昼食。お土産をしっかり買い込んで、壇上伽藍の根本大塔へ。中に入ったことがないという方が多く、大感激だ。14時半頃に下山、途中の花坂ドライブインで休憩と買い物。時間に余裕があるので、和尚の提案で、丹生都比売神社へ。ここも世界遺産なのだが、旅行社の高野山御礼参りでは、まず立ち寄らないポイント。赤い太鼓橋や立派な社殿にびっくりしている。高田市駅到着は17時、無事結願おめでとうございます。和尚も御蔭で下見などを含め、一周半程廻ることができました。感謝、感謝。合掌

   南院にて  春寒や 浪切不動 高野山

2013年3月25日月曜日

阪急山陰 御礼参り 高野山

平成25年3月23~24日

改修なった慈尊院大師堂
島根からの逆打ち御礼参りのバスが2台、和尚は2号車ということで名塩SAで合流することに。11時に乗車、慈尊院に向かう。弘法大師のご母堂ゆかりの寺で、かっての高野政所。町石道の出発点でもある。27年の開創1200年に合わせて修復されていた大師堂も完成、境内がスッキリした。1号車と合同でご住職の法話を聞き、丹生都比売神社へ。この回は世界遺産コースだ。丹生宮司が居らして、久しぶりにご挨拶できた。高野山の宿坊は金剛三昧院、ここも世界遺産で多宝塔は国宝だ。夕食の18時までの時間は、お軸や念珠のお仕立ての受付時間だ。和尚も、少しアドバイスさせてもらった。夕食後は、入浴を済ませるとすることがない。21時前に床についた。二日目の朝は、6時半から朝勤行。位牌堂での勤行は、導師に職衆5名。外陣は、100名近くの宿泊客で満員状態。読経に合わせ焼香、役僧の案内で位牌堂から本堂と拝観し、ご住職の法話を頂く。朝食後、8時に出発。檀上伽藍を一周して案内する。根本大塔と金堂は、内拝。こんなに充実した拝観も珍しい。金剛峯寺も内拝、和尚が案内にたつ。いよいよ奥の院参拝だ。記念写真の後、参道に足を踏み入れる。こちらは公認ガイドが付いているので、和尚は最後尾について迷子予防だ。御廟、地下法場とまわり、英霊殿から駐車場へ。昼食とお買い物は「一の橋観光センター」、高野槙を買い求める方も。帰路の車中で、「いろは歌」の講習。85番八栗寺のケーブルで流れた歌なのだが、どなたも記憶がないという。打ち初めの回で、余裕がなかったのかも知れない。名塩SAで、お別fれ。今度は西国巡礼という方も多いとか、またご一緒できそうだ。合掌

丹生都比売神社境内より太鼓橋を望む

奥の院にて  満願の 杖音続く 春高野

西国4回 西大寺発 9~11番

平成25年3月19日

醍醐寺金堂横の櫻
生駒~西大寺~JR奈良というコース、和尚は久しぶりに西大寺から乗車。地元の札所を廻る訳で、集合時間が遅いのがありがたい。9番興福寺南円堂に10時半頃到着、時間がたっぷりあるので、お念珠の作法など説明して勤行。12時前に若草山の麓にある「古都屋」にて昼食、鹿の群れがノンビリ日向ぼっこをしている。我々の昼食は、お客様と違って、賄い食なのだが、「今日は天丼を用意しました」と揚げたてを運んでいただいた。これは美味かった。10番か11番かどちらが走りやすいかとドライバーさんに選んでもらって、11番醍醐寺に。上醍醐のお堂が落雷で焼失したので、今はかっての大講堂が観音堂と名前を変えて、ここに安置されている。下醍醐の一番奥になる。15時前に11番三室戸寺に向かって出発、添乗員が電話をいれると、冬時間で拝観は16時まで、15時半までに入って欲しいと言われたという。これはうっかりしたと思ったが、ドライバーさんが頑張ってうまく間に合った。お参りを済ませ下山途中に、場内放送で「16時になりましたら山門、駐車場は閉門しますので、ご注意ください。今10分前です。」と。納経時間までに、駆け込めば、だいたいOKなのだが、山門も駐車場も閉めてしまうというのだからびっくりだ。
なんとか16時前に全員揃って駐車場をでることができた。帰路、宇治平等院近くの「喜撰茶屋」に立ち寄ってお買い物タイム。天気にも恵まれ、ゆったりとしたお参りでした。合掌

南円堂にて  巡礼に すり寄りねだる 春の鹿

若草山にて  春鹿の 群れ寝転ぶや 古都の山

醍醐寺にて  太閤の 醍醐櫻や まだ固し

       春や春 網代笠の 日焼けかな


阪急中部 西国3回 5~8番+法起院

平成25年3月18日

長谷寺蔵王権現近くの櫻
名古屋からのお客様を針テラスで待ち受ける。10時頃には到着できるというので、いつもの電車・バスの乗り継ぎだと時間的に余裕がないと思い、愛車で向かう。お客様は40名。5番葛井寺からの順打ちだ。18日は観音様のご縁日とあって、月に一度のご開帳日、勤行の後、内拝料500円で国宝の天平仏を間近に拝観できて、お客様も大満足。お客様にとっては予想外のことだった。門前の「葛井餅」に行列ができる。6番壷阪寺に向かう車中でお弁当time。午後から雨の予報もあり、幾分早足で案内することに。それでも境内を一巡すると1時間以上かかる。6番岡寺は、3月中は、厄除け祈願のシーズンとあって、本堂には入れないが、ガラス越しに堂々たる如意輪観音様を拝むことができる。8番長谷寺の駐車場にバスを停め、先ずは番外法起院からお参りし、長谷寺に向かう。本堂で勤行の後は、自由解散としたが、皆さん和尚のコースについてくるというので、大師堂から本長谷寺、五重塔と案内して廻る。17時前に打ち止め、和尚は針テラスでお別れ。四国遍路で、ご一緒だったというお客様から「葛井餅」のご接待。自宅で美味しくいただきました。合掌

 葛井寺にて  葛井寺 櫻前線 御開帳

 壷阪寺にて  春一番 雨の予報に 早参り

 長谷寺にて  春の雨 登廊石段 杖頼り


2013年3月14日木曜日

阿波の国一国巡り  1~23番

平成25年3月11~13日

霊山寺多宝塔
和尚が春秋に主宰する一国巡りも今回で3周目に入る第9回。新しいメンバーも参加して13名で難波から9時30分出発。淡路島の室津PAで休憩し1番霊山寺へ。記念写真に収まり、改めて気合が入る。2番極楽寺の駐車場でお弁当をいただき、順打ちでのお参り開始。3番金泉寺では、いつものように説明に時間がかかる。4番大日寺も同様だ。5番地蔵寺では久しぶりに奥の院・「五百羅漢」を拝観する。7番十楽寺の打ち止めが16時45分、6番安楽寺の宿坊は、いくつかの団体も入っていて、食堂は満席状態。夕食後は。待望の夕のお勤め、新しい試みを体験しているのは和尚だけなので、話を聞いた皆は興味深々なのだ。読経、法話の後は蝋燭流しから護摩供養を経て阿弥陀如来の礼拝まで一連の流れ。プロモーションのプロである電通の先輩は「これはテーマパークだ」と感想を洩らした。和尚もそう思う。和尚の部屋が宴会部屋となって、差し入れの焼酎で痛飲。

  地蔵寺にて  梅並び 五百羅漢や 阿波の寺

杖杉庵の大師と衛門三郎
12日、6時半朝食、大師堂にお参りして出発。8番熊谷寺へ。ご詠歌の流れる参道に鶯の声が重なる。9番法輪寺門前のあわじ庵、草餅の話をしていたが、早すぎて店は開いていない。10番切幡時は、全員タクシー。和尚はいつも歩き組なので、新鮮だ。体力のある分、大塔まで上がってもらい、吉野川の景観を楽しむ。11番藤井寺から12番焼山寺にまわると正午過ぎ、まずは腹ごしらえと「田中食堂」へ。うどんの食べ放題が名物のお店、ちらし寿司に焼きおにぎりも付いているが、それは、お持ち帰りのお夜食なのだ。これまでのレコードは男性14杯、女性9杯とか。我がチームの最高は、男女共5杯、それでも女性の5杯は、今春のレコードの由。和尚は3杯と焼きおにぎり、ちらしはお夜食だ。焼山寺の参道が程よい食後の運動といったところになる。十三佛の石像が点在する参道を歩き境内へ、樹齢数百年クラスの巨木が林立している様は壮観だ。マイクロ乗り場の道の駅に戻り、「すだち館」で土佐文旦やふかし芋のご接待をいただく。毎度ごちそう様だ。「すだち酢」など地元特産のお土産が人気。山を下り13番大日寺へ。本堂の柱に貼り付けられた「横綱大鵬」の千社札も判読が難しくなってきている。14番常楽寺から15番国分寺は歩き遍路。途中の「真言八祖像」を祀るお堂が休憩ポイント、「八祖大師」という看板が気になってしょうがない。「真言八祖」か「八祖堂」とでも書くべきとつい思ってしまう。16番観音寺へ初めてバスで乗り入れた。小型バスならではの幸運。お大師が残された梵字の光明真言の印判を白衣の両襟に摺込んでもらう者二名。17時過ぎに「ホテルサンンシャイン徳島」入り、夕食前に大浴場で一息ついた。夕食後は、昨夜と同様、一室に集まって懇談、WBCオランダ戦の勝利を確認して散会。

  熊谷寺にて  鶯の 初音喜ぶ 遍路かな

薬王寺の新山門


13日7時20分、23番薬王寺に向け出発、本日は逆打ちだ。車中で、映画「空海」を上映する。弘法大師ご入定1150年記念の東映の大作でオールスターキャスト。映画半ばで中断してお参り、山門が改修を終えて新しくなっている。授与所に一声かけて本堂に上がりお勤め。ベテランの先達仲間も上がるのは初めてという。大師堂から瑜祇塔へと還暦坂を登る。塔から日和佐の海や町並みを眺める。22番平等寺から21番太龍寺へ。11時40分のロープウエイで山頂に登り、12時40分で下山。大師堂は、「西の高野」というように高野山奥の院と同じ配置だ。山麓の「菩提樹」で昼食後、20番鶴林寺へ。天気予報通り、雨が降りだした。本堂、大師堂と軒下に集まっての勤行、蜜柑畑の間を下り、19番立江寺へ。納経所に声を掛けて本堂へ上がらせてもらう。外からは良く見えないのだが、堂々たるお地蔵様で圧倒される。全国の「立江地蔵」の本家だ。大師堂横の「お髪堂」のお京さんの髪を見て「茶髪ね」とは女性の声。門前の「立江餅」が残っていた。人数分買い求め、和尚のご接待とする。売り切れで中々手に入らないのでラッキーだった。18番恩山寺を打ち終えて16時30分。17番井戸寺に電話を入れてみたが、お通夜があり5分位しか待てないとのこと。徳島市内にあるため、この時間帯では無理と断念する。次回に持ち越しだ。「空海」の後半を鑑賞し、「いろは歌」の練習をしながら帰途につく。事故渋滞を迂回しながら難波着20時過ぎ、お疲れさまでした。
次回土佐の一国巡りは11月11~13日と内定。合掌

  薬王寺にて  春の風 海亀来る 日和佐かな

  平等寺にて  黄水仙 白木蓮に 重なれり

  鶴林寺にて  春時雨 蜜柑畑に 虹立ちぬ

  立江寺にて  春の雨 止みて頬ばる 立江餅

2013年3月6日水曜日

東鉄観光 西国1回 8・9番+法起院

平成25年3月6日

興福寺三重塔(国宝)
昨日と全く同じパターンの添乗。なんと添乗員も同じ。同じ岐阜でも、出発地が微妙に違うとのこと。例の如く榛原駅からバスに乗ると客は3名、途中から老婦人が乗車し、結局終点までは彼女と和尚の二人のみ。彼女は更に針ICで乗り換えて天理駅に向かうようだった。とてもポカポカと暖かく、昨日の雪景色が嘘のようだ。岐阜からのバスは10時20分に到着、お客様は14名。車中で勤行の作法など話しながら8番長谷寺に向かう。法起院から長谷寺という順番に回る。足の具合の良くない方が一人居らして心配したが、バスのガイドさんか付き添って来てくれたので、安心して先行する。雲一つない上天気で、長谷寺の舞台からの景色を皆で堪能、大師堂から本長谷寺、五重塔と、ゆっくり歩く。丁度五重塔あたりで法螺貝が鳴り響き、12時の時報。お弁当のタイミングとしてもぴったりだ。9番南円堂に向かう間にお弁当。南円堂のお参りの後は、時間をたっぷりとっての自由散策。和尚は、国宝三重塔から北円堂へと足を叔14時半にお別れ。長野県飯田の中学校のバスが7台やってきた。今時1学年7クラスというのは、びっくりだ。奈良に修学旅行生は多いのだが、宿泊するケースは少ないようだ。お宿が少ないということもあるようだが、奈良の振興にとっては残念なことだ。

 長谷寺にて  春うらら 雲一つなき 長谷の空

  同     春の風 揺るる幟や 南無観音

  同     牡丹の芽 揃って並ぶ 長谷の寺

2013年3月5日火曜日

東鉄観光 西国1回 8・9番+法起院

平成25年3月5日
興福寺南円堂

岐阜方面からのバスを名阪国道針ICで迎えることになった。最寄りの五位堂駅から榛原駅に至り、バスで40分ほど走れば針ICだ。榛原駅発9時12分の便があることを奈良交通に確認した。バスは小型でお客は4名、途中で男性が一人乗車、彼と和尚が終点までの客となった。山あいを走る車窓からは、雪が残る畑が目に入る。針ICの乗務員控室でコーヒーを飲みながらバスの到着を待つ。ほぼ予定通りの10時半頃到着、休憩の後、8番長谷寺へ向かう。自己紹介もそこそこにお勤めの手順などを説明し、朝の勤行。顔見知りのお客様もちらほら、公認先達の資格のある方も4名いてベテラン客が多い。番外法起院から8番長谷寺に向かう。登廊の寒牡丹も散りかけているが、お客様は満足の様子。平日とあってか、我々以外に団体客の姿は見えない。丁度12時に法螺貝の音が響き渡る。約3分の恒例の正午の時報とのことだ。9番南円堂に向かう間に、お弁当を頂く。お客様は朝が早かったせいか、針ICで配られやすぐに弁当を開いていた。13時半に到着、1時間の時間を取って、ゆっくりと見学してもらうことに。和尚も、久しぶりに猿沢の池のあたりを散策させてもらった。皆がバスに戻ったところで、お別れのご挨拶。岐阜の最終到着は19時頃になるそうだ。お気を付けてお帰りください。合掌

 大和路にて  春の雪 残る大和路 バスは行く

 長谷寺にて  大観音 見下ろす瞳 春の風

 興福寺にて  春鹿の 擦り寄り来る 塔の前

2013年3月4日月曜日

読売奈良 西国3回 5~8+法起院

平成25年3月2日

厄除け祈願・岡寺本堂
いよいよ3月です。三寒四温の日々ですが、和尚にとっては花粉症と戦う日々でもあります。しかし、減感療法を10年以上続けているせいで、年々症状は軽くなり、以前は1月後半から薬を服用していましたが、今年など3月に入ってようやく飲み始めたところなのです。花粉症にお悩みの方は、「アレルギー科」で「減感療法」をお尋ねください。血液検査でアレル源を特定し、それを毎月少しづづ注射して体に抗体を作っていく息の長い療法ですが、根本から改善していくのですから、対症療法と違いその効果を毎年実感できます。お試しあれ。
さて、今回は奈良読売の西国巡拝。バスは2台、和尚の1号車は、伊賀上野、名張、榛原などを経由し橿原神宮前からお参りに向かうコース。
2号車は、最終が五位堂なのだが、先達が大阪からやってくるので、最寄駅の和尚が押し出される格好で、橿原神宮から合流となった訳。前夜は、春一番の風と雨だったが雨はあがり青空が。8時半に出発、5番葛井寺から順打ちで回ることに。先着の2号車の勤行の終わるのを待って、本堂に上がりお勤め。26名のお客様の内、和尚と初めて同乗という方はお一人だけ。こんな楽なことはない。6番壺阪寺(南法華寺)近くになると粉雪が車窓に当たるようになってきた。いかにも山寺という感じだ。たっぷりと時間をかけて、釈迦堂、多宝塔、三重塔、本堂、案内して周り、さらに坂を登り大観音、涅槃釈迦像のある高台まで案内。涅槃釈迦像から見上げると大観音も視野に入り、2体をカメラに収めることができる。和尚おすすめのポイントだ。石堂から釈迦三尊像と周り、「眼に効くお茶」のご接待を受けて、1時間強の拝観だった。丁度、お昼時となり飛鳥・石舞台近くのレストラン「あすか野」で古代米(赤米)の定食。駐車場のログハウスの「まるまるこんにゃく」を食後に頂く。3個で150円、柚味噌をつけてほかほかだ。
7番岡寺(龍蓋寺)は、1~3月は厄除け祈願の参拝客優先で、本堂に入る事は出来ないが、ガラス越しにその堂々たるお姿は拝観できる。本堂前の龍蓋池、大師堂など案内して8番長谷寺の駐車場へ。番外の法起院からと参道を下ると、草餅のお店や奈良漬のお店などから「お味見」攻勢だ。買い物は、お参りの後と、事前に釘を打っておいた。法起院は、西国を開いた徳道上人のご廟所。お勤めの後は、供養塔のまわりの「お砂踏み」に列をなす。長谷寺の「登廊」は108間399段の石段、両側には蓑笠で護られた牡丹が赤や白の花を咲かせている。ご本尊の錫杖と水瓶を持つお姿は、地蔵菩薩と観世音菩薩の徳を併せ持つスタイルと紹介、これが「長谷寺式観音」として全国に流布しているのだ。舞台でお勤めの後、大師堂、本長谷寺、五重塔と案内して山内を一周する。ここでも1時間強を要した。
打ち止めは、9番興福寺南円堂。16時過ぎに駐車場到着、17時までという。2号車が先着し、納経所の順番待ち。お参りを終えても、時間がかかりそうだ。17時前にはバスへと、ゆっくり散策をすすめた。バスに皆戻ってきたが、添乗員の納経が終わらない。ドライバーさんと、「駐車場を出て待つしかないね」と話をしていたその時に、駆け込んできた。丁度17時に帰路についた。橿原神宮前18時、和尚はお別れだが、先はまだまだ遠い。お疲れさまです。合掌

  自宅にて   春一番 窓打つ雨や 夜もすがら

         春雨や 戻り寒波の 到来す

  壺阪寺にて  壺阪の 石の大仏 春小雪

  長谷寺にて  蓑笠に 護られ咲くや 寒牡丹