2013年1月29日火曜日

京都三弘法と高野山

平成25年1月29日

和尚のお四國一国巡りのお礼参りとして、今までは東寺と高野山のお参りしてきました。
昨年の4月に京都三弘法が復活法要を行いましたので、今回からは三弘法を回って、高野山に向かうことにしました。三弘法とは、東寺・仁和寺・神光院をいいます。かってのお遍路は東寺で菅笠を仁和寺で金剛杖を、そして神光院で納札箱を求めて四国へ渡ったようです。この三弘法は、東寺の元教化部長土口哲光師のご案内で巡拝します。高野山では、先ず麓の慈尊院や丹生都比売神社を参拝して、無量光院に入ります。和尚がこの宿坊を選ぶのは、朝の勤行が素晴らしいから。毎朝護摩を焚くのは、此処だけではないでしょうか。2日目は、奥の院、金剛峯寺、檀上伽藍、霊宝館などを回ります。お昼は中本名玉堂、山内の移動はお店のマイクロバスのお世話になります。費用を抑えるため、行きはバスですが、帰りは南海電車の特急利用です。
 4月15日(月)~16日(火)
 費用は 32000円
 集合地は新大阪と東寺です。
 お問い合わせは
  ハロートラベルサービス大阪(橋本)
   ☎  06-6306-6411
   fax 06-6306-6421

和尚と巡るお四國遍路の旅ー阿波の国参り

平成25年1月29日

和尚は春秋に一国巡りを続けています。2年で1周という訳で、この春が第9回目阿波の国からリスタートとなります。要項がまとまりましたので、お知らせします。
 3月11日(月)~13日(水)
 費用は59000円
 集合地は、新大阪と難波
 宿泊は、6番安楽寺とホテルサンシャイン徳島
 お問い合わせは
   ハロートラベルサービス大阪(橋本)
   ☎ 06-6306-6411
   fax  06-6306-6412

近畿三十六不動尊巡拝

平成25年1月28日

報恩院の水掛不動尊
伊賀・大和巡礼の会の不動尊巡り、回を重ねていよいよ大阪市内の5ヶ寺を巡る。これが終われば、後は高野山の2ヶ寺で結願となる。伊賀上野から順に拾って和尚の近くのバス停まで来てくれる。朝もゆっくり出来てありがたい。ところが伊賀上野方面は、朝の冷え込みで路面が凍結状態、結果バスの到着も遅くなってしまった。3番法楽寺・4番京善寺・5番報恩院・6番太融寺・7番国分寺と順打ちで廻る。法楽寺は「たなべ不動尊」、今日は「初不動尊大祭の日」で、境内は大賑わい。護摩札をお願いすると福引ができる。なんと大当たりの御札を引き当てた方も。甘酒のご接待もあって、皆でいただく。京善寺は「くわづ不動尊」、四天王寺を右に見ながら、報恩院へ。「高津の北向き不動尊」、石造りで水掛不動でもある。太融寺は、一願不動尊。ご本尊は千手観音様、不動堂に行くと、石造りの立像の周りをお百度参りでぐるぐると回っている方が数名、お邪魔しないように隅に固まって勤行。女性軍は、淀君のお墓が気になるようだった。
打ち止めは摂津の国の国分寺、真言宗国分寺派の大本山である。本尊はお薬師さま。護摩堂は、いわば拝殿で裏に回ると石造りの不動尊が彩色されて佇んでいる。順調にお参りできて15時前の打ち止め。早く終えたので、遠いところから送りましょうと、伊賀上野から順に降ろしてゆく。
それでも和尚の帰宅は18時頃。高野山は3月予定なので、しばしのお別れです。お風邪などにご注意を。合掌

法楽寺にて  甘酒や 福引もあり 初不動

秀寛和尚の独り言ー善通寺・こんにゃく法会

平成25年1月25・26日
善通寺の大楠・養生作業中

総本山善通寺の菅宗務総長からお話があって、教学講習会のプログラムの一つであるシンポジウムにパネラーとして参加した。テーマは「これからの葬儀・供養・信仰の行く末について」。
前泊して打ち合わせをし、当日6時からの朝勤行に参加。海外からのお客様が数名こられていたため、樫原法主の法話も通訳付きという珍しいものだった。
午前中の基調講演は第一生命経済研究所主任研究員の小松みどり氏、「寺院を取り巻く現状と課題について」調査データーを踏まえた講演だった。午後からは、それを踏まえてのシンポジウム。高野山真言宗讃岐別院主幹の長尾惠證師をコーディネーターに小松氏、善通寺派庶務部長の福原昌文師、木谷仏壇岡本博文社長、そして和尚という顔ぶれ。休憩を挟んで、13時から17時までという長丁場。40名程のお坊様方は、熱心にメモを取られ締めくくりの質疑応答も活発だった。僧侶になって間もない和尚が呼ばれたのも、電通社員からの転身ということで、民間の感覚を求められたと思い、精一杯話をさせていただいた。
翌26日は、千手院大阪分院での「こんにゃく法会」。和尚が院主になったお披露目を兼ねて、理趣経法要の後、手作りこんにゃくを味噌をつけていただく趣向。
35名程の有縁の方がこられ、狭い本堂で車座になって、ワイワイガヤガヤ、楽しいひと時だった。今後も春秋2回ほどは、開催しようと思う。
こんにゃくと味噌を奉納いただいた戸田様、讃岐の味噌の手配をお願いした高松の二ノ宮様、皆への記念品をご用意いただいた橋本様、そして準備に朝から駆けつけていただいた先達仲間、本当にありがとうございました。
合掌

高野山御礼参り 五位堂発

平成25年1月23日

金剛峯寺・雪の石庭
五位堂~高田市駅~大和八木と巡回して高野山に向かう。五位堂は最寄駅なので、和尚は自転車で駅に。お客様は40名、満願の奥の院詣でとあって、皆さん晴れやかな表情をされている。
花坂ドライブインで柿の葉寿司を注文して、奥の院中の橋駐車場で、ガイドさんと合流。先頭を説明しながら歩くので、和尚は最後尾につく。参道は、凍りついているところが随所にある。お買い物は一の橋観光センター。生胡麻豆腐は、「森下商店」がおすすめと事前に話しておいたので、誰も手を出さない。安養院での昼食、お軸などの発注を済ませたお客さんは、森下商店や中本名玉堂を覗いている。オプションの金剛峯寺内拝の希望者がほとんどなので、和尚がガイド役となって案内することに。打ち止めは麓の慈尊院、大師堂の改修工事のため、お大師様が拝殿に仮安置されている。お近くで拝めるのも後僅かという絶好のタイミング。優しく笑を含んだ坐像だ。ご住職の楽しい法話に笑いが溢れる。今日も良い御礼参りでした。合掌

 奥の院にて 残雪を 踏みしめ詣る 奥の院

 慈尊院にて 微笑みて 座る大師や 冬の寺

西国6回 16~19番+元慶寺

平成25年1月22日

清水寺の音羽の滝
生駒から42名の客様と京都に向かう。番外の元慶寺を皮切りに16番清水寺・17番六波羅蜜寺・18番頂法寺(六角堂)・19番行願寺(革堂)と回るのだが、京都市内は駐車場が乏しく、結果として歩け歩けのお参りとなる。元慶寺へは、日野自動車の工場に停めさせていただいて、15分ほど歩く。和尚が先頭に立ち添乗員に最後尾を歩いてもらう。清水寺は、バスの市営駐車場から参道を上がってゆくのだが、いつもと違ってガラガラだ。一年で最もお客さんの少ない時期のようだ。音羽の滝も空いていて、お客様には好都合だった。路上駐車をして六波羅蜜寺と行願寺を廻る。行願寺の老尼が、お元気で納経所にいらっしゃる。合掌してご挨拶。池坊で有名な六角堂だが、本当に六角かシースルーエレベーターで上から屋根を見ていただく。
14時40分打ち止めして、この回のお楽しみは「西利」本店の漬物だ。1階が売店で2階が試食会場になっている。特徴は、漬物を白ワインでいただくこと。これが、また抜群の相性なのだ。ゆっくり堪能して帰路につく。合掌

 清水寺にて   松取れて 清水寺の 静けさや

 行願寺にて   老尼僧 合わす両手や 初参り

2013年1月21日月曜日

秀寛和尚の独り言ー御修法、初護摩など

平成25年1月21日

昨年の御修法
今年のお正月は、本当に慌ただしい月になりました。ご承知のように、6日までは信貴山千手院での柴燈護摩の導師、一息つくまもなく、バス遍路を3日間。14日は、東寺の後七日御修法の最終日。後拝みができるので、この日をおすすめしているのだが、今年はあいにくの雨模様。それでも、熱心な方が多くお参りにこられ、和尚の遍路仲間も、20人程はお越しいただいた。和尚は、例年のように案内のビラ配り、皆で後拝みのあとは師僧である砂原長者に新年のご挨拶。仲間と車に分乗して「河道屋晦庵」で遅めのお昼を美味しい蕎麦で楽しんだ。19日は、千手院大阪分院での初護摩、先達仲間が手助けに駆けつけてくれたので、大助かり。20日は本山千手院での「多聞会」、朝は10時から12時まで和尚が真言宗の「安心論」について語り、ご詠歌のお稽古も。昼食の後は、恒例の柴燈護摩だ。1時間ほど、導師を頼まれていたので、新品の護摩用の法衣を持参してお披露目。14時からは、田中貫主の法話をいただく。このような法務の間に、顧問をしている会社の仕事や同期会、電通の年賀会に地元の寄り合いと、バタバタの日程をこなす日々だった。電通の年賀会に出席して、驚いたのは、会場に舞台が設えてあり、なんと文楽公演だった。二人三番叟の演技を間近で鑑賞する。その舞台の近くに「ちゃんこ鍋」のコーナーがあり、あの貴乃花親方が大阪場所のPRに来ているのだ。名刺を交わし、記念写真に収まり、チラシを配りと大奮闘。文楽といい、大相撲といい、ひたむきに頑張っている姿をかいま見る事ができた。なんだか、エールを送りたくなる光景だった。22日は西国、23日は高野山御礼参りに添乗し、25日は総本山善通寺の研修会でのシンポジュウムにパネリストとして参加、26日は大阪分院の「こんにゃくまつり」、28日は近畿不動尊巡りとスケジュールは続く。あり難いことです。合掌



2013年1月17日木曜日

名古屋阪急 西国1回 15~17+元慶寺

平成25年1月12日

今熊野観音寺の大師堂
名古屋駅発着にて京都の西国巡りが飛び込んできた。予定では生駒から青岸渡寺に向うことになっていたが、きゅうの要請に応じることにした。」11日の夕食を済ませてから近鉄特急で名古屋駅へ。駅前のビジネスホテルで前泊して、駅前集合は7時30分。37名のお客様と京都へ向う。草津SAで休憩して、高台寺の駐車場に10時過ぎに到着した。その一角で、納経用品の販売や添乗員の預かりなどの手続きを済ませ、16番清水寺へ。2年坂、3年坂と情緒豊かな町並みを登ってゆき、山門で記念撮影。拝観券を先に配っていたので、バラけてしまい、カメラに収まったのは半分強か。清水の舞台で、皆が揃うのを待ってお勤め。名古屋2台、岐阜1台、大阪1台の4台がほぼ同じようなタイミングになってしまったので、納経所が大混雑だ。12時15分にバスへの声をかけて、和尚は電通の先輩が営む「村上喜宝堂」へ。お茶を一服いただいて四方山話。お客様は揃っても、添乗員が帰ってこない。お念珠の使い方などをお話して、時間を潰す。高台寺出発は40分、10分ほどで番外元慶寺への拠点、日野自動車の駐車場に到着。ここから15分は歩いてもらわなければならないのだが、足の不自由な方が目につくので、和尚が先頭に立ち、添乗員に最後尾についてもらって迷子予防。次の17番六波羅蜜寺では、本堂に上がってお勤め、鐘があったので、リンの突き方を説明。打ち止めは、15番今熊野観音寺、ここでも本堂に上がりゆったりとお参り。若い僧侶の法話が、早口なのが気にかかる。打ち止めは16時前、名古屋駅に19時前に到着。19時発の近鉄特急に飛び乗って21時には最寄駅へ。思いのほかスムースだった。合掌

 清水寺にて  清水の 舞台で祈る 初参り

 観音寺にて  初法話 東山大師 今熊野

2013年1月10日木曜日

四国1回 1~6番 生駒発

金泉寺の弁慶の力石
平成25年1月9日

JR奈良~西大寺~生駒というルートに生駒から添乗する。生駒駅北口は、再開発工事の真っ只中だ。阪急トラピックスからのバスは8台、奈良からは2台で、和尚は2号車。今年の1回目は、お試し価格の設定とあって、納経用品などを求めずに、取り敢えず体験という方が4割ほどいる。
和尚は、いつものように仏前勤行次第、お参りの作法、納経用品の説明などに時間を掛ける。
1番霊山寺での受戒、法話は大師堂で1号車と一緒、担当は副住職。副住職は早稲田の同窓なので親しく新年のご挨拶。しばらくお顔を見ないと思っていたが、喘息で静養されていたそうだ。
1号車が6番に一気に走るというので、2号車は2番極楽寺を済ませてから6番に向かうことにする。それが功をそうしてか、他のバスとバッティングすることもなくゆっくりお参りできた。気がつけばどうもどんじりになっているようだった。6番から逆打ちで3番金泉寺打ち止めは16時半。
阿波の里、淡路HWOに立ち寄って、生駒着が20時過ぎ。帰路は渋滞もなく、快調だった。合掌

阿波路にて  新春に 打ち始めたる バス遍路

霊山寺にて  初詣 兼ねる遍路の バス多し

高野山 御礼参り なんば発

慈尊院の乳房形絵馬
平成25年1月8日

閏年に昨年に、お四国を回り終えた方々の高野山御礼参り、阪急トラピックスからは5台催行。
和尚は、梅田~なんばルートの2号車でお客様は35名。10人程は、和尚と同行経験者。8時半に出発し阪神高速~南阪奈~山麓線~京奈和道と乗り継いで、お山の中腹にある花坂ドライブインに10時過ぎ到着。トイレ休憩とお楽しみは「柿の葉寿司」の試食、気に入って注文しておくと下山までに準備しておいてくれる。
奥の院では、中の橋駐車場から公認ガイドの案内がスタートする。ご案内はお任せして、和尚は最後尾につく。御廟前、地下法場をお参りして英霊殿へというコース。英霊殿の前には土生川前官の筆になる歌碑が建つ。
「敷島の大和心を 人問はば  朝日に匂ふ山桜花」 本居宣長
一の橋観光センターで買い物を済ませ、昼食会場の安養院に13時過ぎにたどり着いた。食事の後は、お軸や念珠のお仕立て発注の時間。森下商店の生胡麻豆腐を買い求めに行く方も多い。金剛峯寺まで歩いてご法楽の後、内拝をする。基本的にオプションなのだが、希望を募ると全員参加、和尚が案内役を務めることに。高野山の打ち止めは15寺過ぎ。花坂ドライブインに立ち寄って、慈尊院に向う。弘法大師のご母堂・玉依御前ゆかりの寺で、かっての高野政所。平成27年のご開帳に向けて大師堂が修理中、2月末に竣工予定の標示。
バスが3台集結してしまい、先着2台の法話が終わるまで待機する。御蔭で我々は、ゆったりと法話を楽しむことが出来た。ご母堂や高野案内犬ゴンの話などご住職の軽妙な語り口に笑いがこぼれる。17時過ぎ慈尊院を後にする。
本日無事満願の皆様、おめでとうございます。合掌

高野山にて  新春の 御礼参りや 胡麻豆腐

慈尊院にて  弘法の 母を訪ねて 初参り

信貴山千手院 新年柴燈護摩供

平成25年1月7日

柴燈護摩の導師
新年明けましておめでとうございます。
今年の干支は癸巳(みずのとみ)で、「癸」は「温かい心と慈悲の精神を持ち他人によく尽くす」という意味を持ち、「巳」は「草木の成長が極限に達し、次の生命が作られはじめる時期」を表すとか。
皆々様は、どのようなお正月をお過ごしでしたでしょうか。和尚は、信貴山千手院の境内で、柴燈護摩供を修しておりました。大晦日の夕刻に山に入り、午前零時より開白、導師二人で交替しながら3時まで。仮眠を取って元旦は、8時半より夕刻まで勤めました。同様にして、6日まで勤め上げることができました。修験の行者さんに囲まれての護摩供は正に不動尊と一体になってのもの。護摩の灰と火の粉を全身に浴びながらの日々でした。
和尚が導師のタイミングに、民主党で唯一人、奈良の小選挙区で当選した馬淵衆議院議員がご家族で参拝に来られました。例年のこととかで、同様に奈良の小選挙区で当選した高市議員も信貴山の総代とか。毘沙門天王のお力を感じさせられました。お正月3か日の参拝者は8万5000人、昨年より4000人ほど減少しているとか。
千手院大阪分院の院主として今年より本格稼働するわけですが、護摩供は毎月第3土曜日の午後を定例といたします。14時から本堂で法要の後、護摩堂で護摩を炊きます。お気軽にご参加ください。合掌

千手院にて  初護摩の 火焔に祈る 不動尊

         初日の出 護摩の火焔に 重なれり

         大晦日 零時に始む 柴燈護摩