2014年7月31日木曜日

読売奈良 四国8回 44~51番

平成26年7月27~28日
西林寺の蓮

2台のバスが出ているが、2号車の先達が京都からなので、集合時間の関係で地元の和尚が榛原駅から添乗することになったようだ。伊賀上野~名張経由でお客様は34名。7時に出発し、香芝SA、吉野川SA、桜千里PAと休憩し、45番岩屋寺に13時30分到着。バス遍路最大の難所だ。汗を拭き拭き参道を登る。全員の集合を待ってお参り。皆さん、登りきった満足感で一杯のようだ。麓の「一休館」でご接待を受けながら汗の引くのを待つ。44番大寶寺も、結構ハードなのだが、岩屋寺をクリアーした体には応えないから不思議だ。予定では2ヶ寺で打ち止めなのだが、時計はまだ、16時だ。何とかもう1ヵ寺行けそうだとドライバーさんの声、48番西林寺へバスを走らせる。16時40分着、大師堂右の蓮池が見事だ。時間的に火の気は自粛、「運心」でお願いする。奥道後に17時30分到着。
ホテル奥道後は経営者が替り、大リニューアル工事を行っていた。7月2日がリスタート。ホテル名も「奥道後 壱湯の守」、名物ジャングル温泉は西日本最大級の大露天風呂「翠明の湯」に大変貌、売店の一部が「奥道後劇場」となり、月替わりで大衆劇団の常打小屋となった。劇場を覗いて見ると今月は「見海堂劇団」で、舞踊ショーの公演中。お客さんは喜んでいる。問題は、コピー代が21円だという。今までは1部10円だっただけに倍額だ。お遍路さんの資料なのでとお願いするが
新経営者は一切の割引を認めない方針という。今回だけは、10円で面倒見てもらったが、今後はどうすべきか、悩ましい。
28日は、7時50分出発。51番石手寺から。記念写真を撮って本堂、大師堂、宝物館、仏陀の庭と案内する。参道の「棕呂堂」の親父さんと久しぶりに出会った。午前中は店に出ているという。50番繁多寺では、覚鑁上人(興教大師)と新義真言宗について説明。49番浄土寺は、日差しを避ける場がなく、鐘楼の下でお勤め。納経に時間がかかる。47番八坂寺へは、数100m歩かなければならない。榛原からのご婦人が、熱中症かふらふらになって、支えられて帰ってきた。46番浄瑠璃寺で打ち止め。本堂でお薬師さんの眷属の話、大師堂では「稚児大師像」を順に抱く。本堂左手にある弁天池の蓮が素晴しい。和尚も久しぶりに満開状態に遭遇できた。12時過ぎに打ち止めて、門前の長珍屋で昼食。13時10分出発、「畑田のお菓子館」に立ち寄って、帰路に。榛原まで6時間少々、般若心経のコピーを配り、「いろは歌」の練習、そして河内屋菊水丸の「弘法大師一代記」を流す。件のご婦人も横になって静養していたせいか、少し落ち着いてきたようだ。本当にご苦労様でした。
合掌

   頬なでる 風さわやけき 残暑かな

   睡蓮の 華々満ちる 浄瑠璃寺

四国1回 1~6番 生駒発

平成26年7月25日

地蔵寺の大銀杏
生駒から四国1回に添乗。お客様は40名。阪急からは5台出ているという。この時期にスタートすると、来年の5月で結願するスケジュールを組んでいる。四国霊場開創1200年記念スタンプを押す期間が5月までなので、期間中に1周できると駆け込みのお客様が結構いらっしゃるのだ。鳴門西PA
でお弁当や蝋燭セットなどをpick upした時の話では、我々は予想通り最終組のようだ。かえって輻湊せずに、ゆっくりお参りできるのではと、1番から順打ちでお参りすることにした。
1番霊山寺の大師堂で尼僧さんから受戒、法話を受けることになったのだが、正に後片付けを済ませようとするタイミングだった。本堂でも、お客様の姿はなく貸切状態。椅子に座ってユッタリ勤行し、ご開帳中のご本尊も近くで拝観させていただいた。2番極楽寺の駐車場でお弁当をいただいて、お参り開始。「抱き地蔵」を順に抱いてから「長命杉」に。1200年超の霊気をいただく。納経所で奥様にご挨拶、和尚より10歳ほど年長だが、お元気だ。ちなみに昨日が和尚の誕生日で、68歳となった。3番金泉寺も本堂、大師堂とゆっくりお参り。大師堂に掲げられた10枚程の大師一代記の絵を説明し「黄金井」「閻魔堂」「弁慶力石」などご案内。4番大日寺で2台のバスに遭遇、6番からの逆打ちの一行だ。納経所に眞鍋住職の姿を見つけ、ご挨拶に。大日寺は、八十八ヵ所では東寺真言宗唯一のお寺で準別格本山。住職は大学教授であり仏画の大家でもある。かって東寺で、兄弟子にご紹介いただいたこともあるのだ。5番地蔵寺も貸切状態、樹齢800年の大銀杏に青い実がたわわについている。門前の駄菓子屋さんのアイスキャンデーが飛ぶように売れる。猛暑日なのだ。
6番安楽寺も団体の姿は無い。本堂にてお薬師さんの眷属の説明をし、「女性は太陽=日光菩薩」の話をする。門前の「しらかわ」でも、ソフトクリームや冷たい飲み物を求めて列ができた。和尚も抹茶ソフトを注文。打ち止めは16時45分。生駒着は20時30分、暑い中お疲れ様でした。合掌

 地蔵寺にて  猛暑日や 青き実たわわ 大銀杏

2014年7月24日木曜日

西国1回 1番 青岸渡寺  生駒発

平成26年7月23日

改修なった那智の瀧
1年で、暑さが最も厳しくなるという二十四節気の「大暑」の日である。40名のお客様と青岸渡寺へ向かう。遠距離とあって帝産バスのドライバーも二人体制だ。8時20分に生駒を出発し、紀の川SAにて休憩後、南高梅の中田食品に立ち寄る。お客様は、工場見学の後、梅酒の試飲や梅干の試食が待っている。和尚が係の女性に、従来の売店の建物は何に使っているのかと聞くと、「ギャラりーになっています。自由にご覧下さい。」と言う。それらしい表示にも気がついていなかったので、驚いて見学させていただいた。平山郁夫画伯の熊野古道のシリーズ画を初めてする日本画や焼き物など見事なコレクションだ。7月に展示替えをしたばかりという。それまでは、梅を主題に展示構成されていたらしい。試食や試飲に加え、また楽しみが増えた。次回からはお客様にもお伝えする。
お弁当をいただきながら、2時間走ってようやく那智山の麓の「かまぼこセンター」到着。線香・蝋燭を配る。5分程で、那智の滝(飛瀧神社)。130段の石段を下り、記念撮影。133mの大瀑布を下から見上げる。滝壺付近の修復もようやく終了したと見えて、クレーンなどの工事車両の姿も無い。
熊野観光センターにバスを停め、465段の山道に挑戦だ。お杖を借りるように勧め、ゆっくりと登り始める。寺と那智大社との分岐点で、集合し寺から大社を巡るルート等説明する。山門からの急な石段を登りきると本堂。手洗い水は、那智の滝の水で美味しい。汗を拭いながら本堂に全員が揃うのを待つ。札所会会長のご住職がいらっしゃったのでご挨拶し、法話をお願いする。勤行後法話をいただき、打ち止めは15時丁度。45分後の集合を告げて解散、自由に散策していただく。
参道を降りて、気がついたのだが、参道入口にある「蓬莱閣」が店仕舞いしているではないか。きけば、昨年の暮れに閉店したとか。三々五々、戻って来たお客様は皆さん、「黒飴ソフト」(300円)を所望。バスの中で、那智山名物と奨めておいたのだ。後はひたすら帰るのみ、早目に夕べのお勤めを済ませておいた。休憩ポイントの「近露」には、Aコープもありアルコールもたくさん売っている。晩酌を楽しむ男性陣のための配慮なのだ。比較的高速道路も空いていて、途中休憩したものの、生駒着21時頃。約13時間のバス旅行、お疲れ様でした。しかし、個人でお参りしようとすれば、1泊2日の行程なので、やはり西国はバスがお勧めだ。合掌

青岸渡寺にて   老僧の 法話嬉しや 夏の山

2014年7月20日日曜日

和尚と行く讃岐一国巡り

平成26年7月13~16日

横峰寺・星供大師
和尚の一国巡りシリーズも今回で13回目となる。基本は春秋実施で、2年で一周ということなのだが、今年は四国霊場開創1200年で記念のスタンプが来年の5月まで。何とか期間中に回ろうと7月に追加した訳だ。参加者は和尚を含め10名。前回の伊予一国めぐりで回りきれなかった東予6ヵ寺と讃岐一国で29ヶ寺巡る計画。効率よく回るために、大阪南港からフェリーで東予港に上陸する。フェリーは空いていて、1等船室(4人部屋)を二人づつ使用。大浴場もホテル並みだ。朝5時半から朝食を摂り、60番横峯寺へ向かう。7時前に、麓に到着したが、山頂へのマイクロバスは、7時からということでしばらく待機、20分程登り駐車場へ。道は有料道路、森林組合の林道なのだ。今にも降りだしそうな天候なので、傘を手に駐車場から参道を下る。お参りを終えると、今度は急坂を登ることとなる。「行きは良い良い、帰りはなんとやら」だ。61番香園寺は、大講堂の中にご本尊大日如来、さらに弘法大師の御厨子が配置されている。先着の団体に声を掛け、合同でお参りさせていただく。講堂前の子安大師にもご挨拶して62番宝寿寺へ。宝寿寺は霊場会を脱会しているため、記念のお姿も無く前後のお寺でいただく。しかし、寺名抜きで梵字も霊場会共通のもだ。63番吉祥寺では、ご本尊毘沙門天、大師堂を拝したあと、六角堂へ。残りの六福神が祀られている。本尊とあわせ七福神を拝んだことになるのだ。63番前神寺は真言宗石鎚派本山と修験道の本山を兼ね、松平家の祈願所でもある。従って、葵のご紋が許されている。西条駅前でお弁当をPICK UP、食事を摂りながら、65番三角寺へ。麓で、タクシー3台に分乗して山門下へ。小林一茶が「是れでこそ登りかひあり山桜」と詠った古木が本堂前に。境内の雰囲気がしっとりと落ち着いていて、和尚の好きな寺の一つだ。ようやく東予を打ち終え、讃岐の国に入る。66番雲辺寺のロープウエイ、13時40分山麓発、14時40分山頂発でお参り。四国高野というだけあって、大師堂は高野山の奥の院と同じ仕様となっている。つまり、大師堂と見えるのは拝殿であり、その背後にお大師様は祀られているのだ。履物を脱いで拝殿を回り、ご宝前にて正座する。67番大興寺。大師お手植えの榧、楠の老木を右手に石段を登る。天台大師が本堂の右に、弘法大師が左に祀られている。かって、両宗の修行道場であった名残だ。一寺二札所の68番神恵院、69番観音寺では、時計を気にしながらのお参り、出来れば、もう1ヶ寺と思うからだ。16時40分に電話を入れてもらうと、待っていてくれるというので、急ぐ。10分で到着し、事なきを得た。「いろは歌」での打ち止めは17時15分。
宿泊は、善通寺いろは会館だが、夕食は割烹「藤の」。和尚の幼馴染の娘婿が開いたお店で、無理を言ったのだ。高野山大学修行道場の仲間、栗峯夫妻も同席し、美味しい料理を堪能する。さぬき市の櫻谷先達も顔を出してくれた。三々五々いろは会館に戻ったのだが、和尚は話が弾んで門限の21時に遅刻、携帯電話でメンバーに連絡しやっと入ることができた。
15日の朝は、5時半から御影堂にてお朝事。管長猊下の法話とお勤め、三国伝来の錫杖でお加持をいただく。戒壇巡りをしてから、猊下と記念写真を撮って朝食、本堂にお参りする。本尊薬師如来のお膝元で勤行、雨が降りだしたので、南大門前の「コトブキ」でモーニングコーヒーとした。主人は、和尚の高校の同級生、同窓会長も朝のジョギングの後のコーヒーを楽しんでいた。バスを門前に回してもらい、74番甲山寺へ。番号にちなんで、「病気や災難ナシの寺」と語呂合わせをしている。毘沙門天を祀る洞窟に案内、甲山寺の「甲」は毘沙門天の「兜」のこととか。71番弥谷寺は、最近、直営マイクロバスを運行し始めた。麓から大師堂までの登りのみ運行、いずれは本堂までの計画とか。しかしそれには20年はかかりそうだ。本堂までの170段は歩きだ。磨崖仏など紹介する。大師堂に戻ると、秘仏「弘法大師像」や「五鈷鈴」のご開帳。1200年記念のお陰だ。73番出釈迦寺までバスで運んでもらう。72番曼荼羅寺へは下りの参道を歩く。曼荼羅寺横の遍路宿「門先屋」が解体工事中、耐震工事に費用がかかるため廃業を決意とか。そのような話が随所にあるそうだ。跡地は、曼荼羅寺の駐車場になるらしい。76番金蔵寺前の「香の香」で釜揚げうどんの昼食、ちらし寿司がセットされ、メニューはそれだけだが、人気の店だ。金蔵寺は、天台寺門宗開祖・智証大師円珍のご誕生所、従って、大師堂の正面は智証大師、右に弘法大師、左に神変大菩薩と並ぶ。77番道隆寺は眼のお薬師として名高いので、納札に「め」を歳の数だけ書いておくように話しておいた。また日本初の眼科医「潜徳院殿」のご廟所もある。門前の「サンエイ」で眼に効くお茶をいただきながらお買い物、和尚は夏用の白作務衣を購入。78番郷照寺は一遍上人の時宗のお寺、「宇多津大師」や「踊念仏」で有名。門前近くに四国最大の「閻魔堂」もある。15時近くになったので、残りの時間で行く寺を相談する。結局、五色台の2ヶ寺81番白峰寺と82番根香寺を打つことにした。白峰寺には、崇徳上皇のご廟所もあり、今年は850年忌と開創1200年が重なることになる。干支のご本尊を全てお祀りしているので、各自探してもらう。和尚は戌年、「阿弥陀如来」、本堂の左手のお堂だ。2日目の打ち止めは、青峰山根香寺。春は桜、秋は紅葉、今は緑に満ち、和尚好みの寺。ゆっくりとお参りさせていただく。お宿は、丸亀ボートレース場前のオークラホテル丸亀。気持ち良く酔って、ウトウトしていたが、あまりの暑さに目が覚めた。良く見るとエアコンは暖房となっていた。
曼荼羅寺・笠松大師
16日 ホテルとあってバイキングの朝食は7時から。なんとか10分繰り上げてもらう。8時出発、今日は残り8ヶ寺。「崇徳天皇社」の別当寺であった天皇寺から。門前まで運んでもらい、迎えにも来てもらったが、地元の要望で付近は駐車禁止なのだ。国分寺は、四国の4国分寺の中でも素晴らしい。本堂、梵鐘など重文で、金堂や七重塔の礎石がその豪壮さを伺わせる。大師堂の拝殿は納経所を兼ねている。彩色されたお新しい不動明王がケースに入れられているのに気が付き、聞くと昨年の8月からという。和尚も久しぶりの参拝ということなのだ。83番一宮寺の大師堂では、一人一人に鐘を鳴らしてくれる。いつものことだが、有り難い。84番屋島寺の駐車場に着くと、阪急の京都からのバスが停まっている。早めの昼食のようだ。我々がお参りを終える頃に、帰ってきた。顔見知りの先達にご挨拶、長尾寺、大窪寺、霊山寺と廻って帰るという。屋島の麓でお弁当の到着を待って85番八栗寺へ。上りは12時15分発、「草餅」屋に電話を入れて、人数分を届けてもらう手配。「値段は上げていないからね」とは女将の声。ケーブルの中では、放送に合わせ、この時とばかりに大声で「いろは歌」を合唱する。下りは13時丁度。86番志度寺は、本尊のご開帳中。それも16、17日の2日間限り。なんとラッキーなことかと、500円の拝観料を払う。本堂内をゆっくりと拝観。海女の墓を訪れると、いつものお婆さんが「良く来てくれた」と涙を浮かべて喜んでくれた。なんと、今日が海女の命日だというのだ。87番長尾寺は、静御前の剃髪塚がある。母親の磯禅尼は讃岐出身なのだ。結願の88番大窪寺に行く途中に、「遍路交流サロン」がある。遍路資料の集積では、四国随意一だ。和尚も、師僧である東寺長者砂原秀遍猊下の書を寄贈させていただいたことがある。ちょっと立ち寄らせていただいた。いよいよ打ち止めの大窪寺だ。仁王門の方が、立派で大きいが、正面の二天門から入らせていただく。同行のご夫婦が「結願の証」を申し込まれた。もう結願なのかと、和尚の方がびっくりだ。打ち止めは16時25分、名物のこんにゃくを求める女性軍、男性軍はビールなど買い込み帰路に。淡路SAで休憩後なんばへ。
和尚は、今年の12月の研修で「大先達」に昇補予定。その申請書と霊場会発行の「銀色」の納札の申請書を納経所でいただく。大窪寺は和尚の推薦札所なのだ。合掌
 
 雲辺寺にて  雲海に 包まれ昇る 雲辺寺

 大窪寺にて  風薫る 結願嬉し 大窪寺



2014年7月3日木曜日

読売奈良 四国7回 38~43番 五位堂発

平成26年6月29~30日

淡路島の夕日
近鉄大阪線沿線を順に回りながら、五位堂駅前を7時30分に出発するコース。和尚は勿論、最寄りの五位堂から添乗、お客様は37名。お馴染みのお客様も10名ほど。四国の南端、足摺岬までの長旅とあって、ドライバーも二人体制だ。五位堂に到着までに相当時間が経っているので、香芝SAでトイレ休憩し淡路島の室津SAまで一気に走る。日曜日とあってか、高速道路は空いている。鳴門SAでお弁当のpick up、吉野川HWOで休憩し、名物「芋ケンピ」で名高い「水車亭」にお立ち寄り。15時前に、ようやく39番延光寺にたどり着いた。出来れば38番金剛福寺も打ちたいと思っていたが、先着のバスも2台あって、無理と判断。ゆっくりとお参りすることに。本堂、大師堂とお勤めし、眼洗いの井戸、天然記念物の「いぶき」などご案内。道中着の背中に海亀の朱印をいただく方も多い。
20番鶴林寺の「鶴の朱印」とセットにするのだ。38番のお参りは諦めて、山門前の記念撮影と岬巡りを済ませることにした。何と蝉時雨の歓迎だ。18時頃、お宿の「足摺園」に。
30日は、7時30分出発。金剛福寺は一番乗り状態、本堂のお参り後、裏手を一周しびっしりと並ぶ仏像群を案内する。大師堂はご開扉され、お姿を拝見できる。左手に鎮座する「五智如来」について説明させていただく。特に大日如来の菩薩形がポイントだ。岬を下り、土佐清水港の「黒潮市場」まで30分ほど、「マグロのかぶと煮」が大人気だ。試食で、皆さん納得されるからと思う。40番観自在寺の大師堂の周囲は、八十八ヵ所のお砂踏みとなっている。平城天皇の遺髪塚など案内し、41番龍光寺へ。参道の「風月庵」に声を掛け、お茶と試食をお願いしておく。相変わらずの人気で、買い占め状態。42番佛木寺まではすぐそこだが、車中弁当とし駐車場でしばし時間を取る。大師堂左のお堂には、本尊や脇侍を弘法大師が彫られた残材を祀っている。1200年の古木ということだ。高速道路がつながったので、43番明石寺まで30分かからない。山門に掲げられた「三寳鳥」の漢詩を説明する。正確には「後夜聞仏法僧鳥」(ごやぶっぽうそうちょうをきく)という弘法大師の御作だ。ご宝号を7片唱えて打ち止めは14時40分。吉野川、淡路で休憩し、五位堂着21時。事故渋滞が発生したが、ドライバーさんの湾岸線~泉北道~阪和道~南阪奈道という選択が見事で、スムースだった。合掌

 水車亭にて  梅雨晴れや 土佐路名物 芋けんぴ

 足摺岬にて  足摺や 早蝉の声 かしましく

 足摺園にて  七夕や 星を数えて 露天風呂