2013年8月31日土曜日

讃岐から阿波路へ ふらりとお参りに

平成25年8月29~30日

常楽寺の流水岩の庭
毎週木曜日は、和尚が顧問をしている会社の会議が午前中にある。それを終えて、讃岐へと向かった。目標は84番屋島寺と85番八栗寺だ。13時半、淡路SAで「カツ丼」の昼食、15時半に屋島寺に到着した。平日の昼下リとあってか、境内にお参り客は無く、観光客用の弁慶姿の男性と平安調の衣装をまとった女性が所在なさげにウロウロしているだけだ。85番八栗寺のケーブルの時間が気になってたが、16時発に間に合った。上りの車中では、「いろは歌」が3回流れる。お参り後、麓の「よもぎ餅」樫原さんに電話し、待っていてもらい、5個入りを購入。大きくて餡子がたっぷりで1個100円なのだ。宿は南淡路ロイヤルホテル。前述の会社が法人会員なので、素泊まりで2500円程度。そんな訳で和尚も、ダイワロイヤル系のホテルを愛用しているのだが、基本は素泊まり。夕食は、ホテルの和食の店で焼酎と肴で済ませ、朝は早く出発してしまうからだ。
30日も6時半出発、18番恩山寺に走る。ラッシュの前に徳島市内を通過してしまうのが狙い。人影もない境内に、和尚の読経の声のみ。17番井戸寺に向かう途中で「ガスト」を見付け朝食。8時からの開店で、先客は一人だけ。モーニングメニューから「きのこ雑炊」を選ぶ、コーヒーや生ジュースもフリーという。それで523円、びっくりだ。井戸寺の本堂が閉まっているので、納経所で聞くと、最近は土日以外は閉めているというのだ。七仏薬師を拝めないのは残念だったが、納経所でお茶とおせんべいのご接待を受けた。「面影の井戸」の霊水で喉を潤して16番観音寺から15番国分寺と廻る。国分寺の大師堂のも基礎工事は完成だ。今度来る時には、棟上げが済んでいるに違いない。14番常楽寺も人影がないので、「流水岩の庭」をカメラに収めた。13番大日寺に行くと、住職の著書が並んでいる。「タイトルは「がまんの先には、いいことが待っている」(PHP研究所)。韓国伝統舞踊の国宝級の踊り手から国分寺に嫁ぎ、夫亡き後、修行して住職を継いだことは、知っていたので早速購入。ここで打ち止め12時15分。帰路は、南海フェリーを選択、徳島港発13時30分に乗ることに。時間があるので、遅めの昼食は、「徳島ラーメン生玉子添え」、醤油味の豚骨ラーメンといった感じか。2時間ほどで和歌山港。たまにはこのコースものんびりしていいものだ。合掌

 八栗寺にて  蜻蛉舞ひ 八栗名物 餡子餅

2013年8月28日水曜日

四国8回 44~51番 生駒発

平成25年8月26~27日

浄瑠璃寺の真魚像
ブログを確認すると、1年ぶりの第8回となるようだ。お客様は35名、和尚の馴染みの方は8名ほど。中に兄弟子と懇意な方も参加されていて、久しぶりのご挨拶だ。最年長は88歳翁、「88歳で88ヵ所を回ると決めた。これが最後だ」という。大柄で、白衣に白の地下足袋を履き、矍鑠とされている。お参りに際して、何度も腰掛けることを勧めたが、背筋を伸ばして立ってお勤めを続けられた。また、お婆さんも一人参加、少し耳は遠いが、足取りはしっかりとして、岩屋寺も完走だった。
26日の朝は少し小雨まじり、菖蒲池~西大寺間の踏切で人身事故が発生ということで心配したが、そう遅れることもなく生駒に到着できた。コーヒーを頂いて集合場所に行くと、11回も同じタイミングとかで、沢山のお客様が集まってきた。長距離とあって帝産バスのドライバーは2人体制だ。龍野西、豊浜と休憩して、砥部焼き陶芸館に向かう。豊浜を過ぎる頃から、本格的に雨が降りだしたが、陶芸館を出る頃には止んでくれた。先ずは、45番岩屋寺から。新涼というにふさわしい爽やかな気候だ。皆なんとか本殿までたどり着き、汗を収めて勤行。拝殿ではご住職が護摩供養中だ。お参り後、独鈷の霊水の湧く穴禅定に案内する。山を下り、麓の一休館でお茶のご接待を受ける。既に16時は回っているので、44番大寶寺では、火を使わず「運心」でお願いする。駐車場そばの「すごうさん」で一息入れて、奥道後へ。松山市内を通らずに行けるバイパスが開通していて、スムースにホテル入り。梅田からのバスの先達と夕食を共にする。聞くとホテル奥道後も経営者が変わったとかで、少し雰囲気も違う感じだ。柑橘類を商う亀井商店の奥さんが店を出している。「ナダオレンジ」を見繕って送ってもらうことにした。
27日は7時45分の出発。いつもは石手寺から回るのだが、昨日のバイパスを通れば、順打ちの方が良いのかと、ドライバーさんと相談し46番浄瑠璃寺からスタートすることに。なんと30分で着いてしまった。一番乗りのお参りで、爽やかこの上もない。本尊薬師如来、脇侍の日光・月光菩薩の話をする。女性は太陽、家の中の中心として光を振りまくのだと言っていると、朝から夫婦喧嘩という奥様が、「話を聞いて反省しました」と言ってきた。大師堂では、一列に並んで順に真魚像を抱き祈願する。47番八坂寺へは、少し歩いてもらうのだが、和尚は最後尾で、件のお婆さんに付いて歩く。48番西林寺で、お参りをしていると、石手寺から回っている梅田組がやってきた。49番浄土寺は、駐車場からの距離があるので、添乗員に先導してもらい、和尚は後ろに付いて迷子予防だ。境内に木陰がないので、鐘楼の影の中に入ってお勤め。50番繁多寺は、鐘楼の天井に二十四孝の絵が描かれている。覚鑁上人の像を前に、新義真言宗などにつき説明する。お昼時とはなったが、断って51番石手寺を回ってお昼ということにしてもらう。宝物館の衛門三郎の玉の石の前では、皆さんいろんな感想が飛び出す。いつもながらのことで、和尚は一人ニヤニヤだ。13時前、打ち止め。お昼は、伊予かすり会館、食後の「塩アイス」が大人気だ。
帰路は、石鎚、吉野川、淡路と3HWOで休憩して、明石大橋を渡る、丁度19時でレインボウカラーだ。阪神高速が渋滞ということで、中国道~近畿道のルートを選択、20時30分生駒着。合掌

岩屋寺にて   朝霧を 海に喩えむ 山の寺 

奥道後にて   新涼や 朝湯楽しむ 奥道後

浄瑠璃寺にて  秋風や 伊吹柏槙 浄瑠璃寺

石手寺にて   石手寺や 三郎の石 蝉時雨

かすり会館にて 秋遍路 かすり会館 塩アイス

 

2013年8月22日木曜日

西国7回 生駒発 20~23番

平成25年8月21日

善峯寺のエントランスの石垣がリニュ-アル
お盆weekは、どのようにお過ごしでしたか?和尚は10日から18日まで、回忌法要が2件、お盆の御参りが3件、墓参りが2件それに分院の護摩供養と千手院の多聞会と、結構慌ただしい日々でした。さて今回は、5日と同じく西国7回、出発地は生駒でお客様は44名と満席。10名ほどが、かって和尚と一緒だった方、その内の一人が、5月の2回目で一緒で、その時のブログにコメントを頂いているという。見逃したことをお詫びするとともに、早速拝見させていただいた。深謝!深謝!
阪急からは、2台ということで、もう1台は加古川方面から。奈良の方が先行するので、マイペースでお参りできる。生駒を8時半に出発し、20番善峯寺到着は9時40分。長い列を作って急な参道を登る。例のごとく本堂に上がり込んでのお参り、納経に時間がかかるので色々と解説をするとともに、天然記念物の「遊龍の松」の見物をお薦めする。21番穴太寺に向かう前に、「豆屋黒兵衛」でお買い物。穴太寺のお参りを終えると丁度お昼時、納経はしばらくかかるので、お客様に手伝ってもらってお弁当配り。食事を摂りながら23番勝尾寺へ。駐車場に着くと別のお参りのバスが出ようとするところ、なんと先達は旧知の顔だ。挨拶を交わして再会を約す。広い境内の石段を登り、本堂へ。一方通行なので、お堂は順にお参りをと念を押す。暑さ対策もあって、お茶屋に集合としたが、かき氷が大人気だった。22番総持寺は、もっとも日差しの強い時間帯に歩いていくことになってしまった。お参りの後、ほとんどのお客様が、クーラーの利いた広い納経所で暑さを避けることに。和尚は、お軸を運ぶショルダーバッグを売っていたので、衝動買い。法事の際に、お軸を持参するのに最適と思ったからだ。納経を終えて、山門に集合し皆一緒にバスへ戻る。人数を数えていた添乗員が、一人足りないと言い出した。再確認するも、やはり足りない。境内に戻り声を張り上げても反応がないという。バスで確認すると、確かに女性が一人戻っていない。さて迷子かなと思っていると、小走りに帰ってきた。なんとトイレに入っていて、気がつくと誰もいないので、慌てて戻ってきたという。ホッと一安心だ。打ち止めは、15時20分。総持寺から生駒まで、高速であっという間だ。お客様への納経用品の返却などの時間がない。やむなく、東大阪のパーキングエリアでトイレ休憩して、時間を稼ぐ。それでも生駒着16時20分。お疲れ様でした。合掌

 善峯寺にて  新涼や 遊龍の松 寝そべたり

 勝尾寺にて  お参りを 終えて分け合う かき氷

2013年8月5日月曜日

西国7回 なんば発  20~23番

平成25年8月5日
勝尾寺の山門

20番善峯寺から23番勝尾寺の4ヶ寺が今回のコース。歩け歩けのコースではあるが、比較的ゆったりとしたお参りとなる。梅田を経由してなんば発は8時50分、お客様は43名と満席状態。かって和尚と一緒だったという方も10人近くいる。その中の一人は、「戌年同行会」の主要メンバーの妹さん、ご縁というものは面白いものだ。
京都縦貫道の名神との接点部分が開通したので、スムースに京都の西方郊外にたどり着ける。20番善峯寺への九十九折の参道を上り、本堂に上がり込んでのお参り。扇風機4~5台をフル回転させる。今日のコースで、ゆったりと座ってお話ができるのはここだけなので、お念珠の使い方や錀の叩き方等お話させていただく。お参り後は、天然記念物の「遊龍松」の見学をお勧めする。ふと気がつくと、山門をくぐって右側の石積みが完成している。前回は工事中だった。
21番穴太寺の駐車場に着くと、少し雨模様だ。ドライバーさんが傘の用意を促してくれる。和尚も網代笠にビニールカバーをセットする。駐車場から境内までの200m足らずの間に、雨がパラパラ降ってくる。阪急トラピックス3台の内、どうも我々が先頭を走っているらしい。お参りを終えて、インター近くの「豆屋黒兵衛」に立ち寄る。丹波の黒豆を中心とするお菓子やそして京漬物も売っている。バス乗車時に、お弁当とお茶が配られるが、遅めのお昼となる。
次に23番勝尾寺を目指す。勝尾寺を先に行くか、総持寺を先に行くかは悩むところ。1台は、総持寺から勝尾寺というコースを選択したようだ。本堂でのご供養の経を読む声がスピーカーを通して流れてくる。その声に導かれるように参道を登るのだ。本来は「勝王寺」だが恐れ多いと「勝尾寺」とされたという。手入れの行き届いた美しいお寺である。ところが、納経帖の係が一人しかいないということで、納経がベタ遅れ状態。お参りを終えてから40分後のリスタートとなってしまった。
打ち止めは22番総持寺。門前にバスは入れなくなり、路駐から歩くことになる。しかもバスは、周辺を走り、添乗員の連絡を受けてから集合ポイントに回送となる。従って、納経終りを待って、全員で行動せざるを得ないのだ。びんずる尊者の像が境内に安置されているので、なぜ外にいるのかを説明する。打ち止め15時45分。先頭をキープしたお蔭で、梅田16時30分、なんば45分という早い時刻にたどり着けた。合掌

 勝尾寺にて  境内に 流るる経や 夏達磨

2013年8月4日日曜日

四国2回 生駒発 1+7~11番

平成25年8月3日

法輪寺にて「同行三匹」
8月に入っての初添乗は生駒から。お客様は26名だが、バスは大型なので、ゆったりとしている。1回目から引き続き和尚と一緒という方も4、5名乗車されている。土曜日のせいか夏休みというせいか、阪神高速は大渋滞。淡路SAにたどり着くのに2時間近くかかってしまった。1番霊山寺にトイレ休憩と納経用品の追加購入のため立ち寄るのだが、阪急から4台出ているバスのうち最後尾で、30分離れていると聞かされた。最後尾だゆっくりお参りできるのは大歓迎だが、17時までに打ち止めの寺にたどり着かなければならないので、時間管理に気をつけなければならない。しかし、26名なので、通常よりは乗り降りの時間はかからないはずだと楽観視する。
丁度昼時となり、お弁当をいただきながら吉野川を渡る。11番藤井寺からは逆打ちでのお参りだ。丁度。3台目のバスと入れ替わりとなった。本尊薬師如来も重文で「厄除け薬師」として名高いが、なんといっても本陣の天井に描かれた30畳敷の雲龍の図が圧巻だ。お参り後、白龍弁天堂の参詣をお勧めする。本堂左から12番焼山寺に向かう遍路道は、今に残る「空海の道」だ。男性軍は興味深々で、歩いてどの位かかるのかと聞いてくる。
10番切幡寺は、山門近くまで800mなだらかに上り、そこから333段の石段が待っている。最後は女厄坂、男厄坂だ。タクシーのオプションもあるが、利用者は5名。5名以上が往復550円なので、最低の人数というところ。和尚も、僧衣を脱いで白衣姿で登る。心臓が悪いとか脳梗塞をやったとかいう男性軍が徒歩組だ。タクシーを利用すればとの声に「そんなことすると、家内から行くなといわれる」と意気軒昂だ。お参りを終えて、大汗を拭き拭き「大塔」まで案内する。霞がかかっていて、吉野川の堤防も薄ぼんやりとしているが、お客様はご満足だ。いつもは、中間地点の不動堂で、一息入れて、不動真言の練習などするのだが、今日は時間短縮のため割愛した。
9番法輪寺門前の「あわじ庵」は、夏季休暇に入っている。草餅の予約を入れようと電話をしてみて正解だった。ご夫婦で、三匹のポメラリアンを連れたお遍路さん、よく見ると三匹はご宝号の入った白衣を着ている。同行二人ならぬ「同行三匹」だと微笑ましくなる。お客様の人気の的になった。
8番熊谷寺のご詠歌の流れる参道を歩けば、暑さも和らぐというものだ。大師堂から眼の高さに見える本堂の鬼瓦にカメラの砲列。ベンチに腰掛けてもらってお参りだ。
時間が気になっていたが、16時15分頃、打ち止めの7番十楽寺に到着、やれやれだ。本堂と大師堂の間に「治眼疾目救歳地蔵」がある。事前に歳の数だけ「め」を納札に書いておくように伝えておいたので、御札を納めて皆でお参り。お大師様は、色白で若く「役者顔」。「役者顔のお大師さん」というのは和尚の勝手な命名なのだ。ご宝号を七辺唱えて無事打ち止め。愛染堂に上がり、錀の突き方など話する。なんとか17時前に打ち止め。
淡路島の走行中に、「いろは歌」の資料を配り、CDを流す。そして夕べの勤行を済ませる。淡路HWOでは、地ビールやお酒も売っている。男性陣から一杯やれるようにと、早めのお勤めを求められて以来、淡路島走行中にお勤めをすることにしたのだ。
帰路の阪神高速は、神戸辺りで渋滞したが順調に走れ、20時過ぎに生駒に到着。駅周辺はお祭りで賑わっていた。合掌

  熊谷寺にて  お遍路の 経読む声に 蝉時雨