2020年3月31日火曜日

西国18・19番 六角堂・革堂

令和2年3月30日

友人であり、お四国の公認先達でもある写真家・溝縁ひろしの写真展の案内を頂いたので、覗いてみることにした。ご案内とともに、「日本百観音霊場」の新書が送られてきた。約10年かけての力作である。写真は勿論、文も彼の筆で流石としか言いようがない。
コロナ騒ぎで、スケジュールが飛んでしまっているので、これ幸いという事か。京橋から京阪特急で祇園四条へ。西利の3階がギャラリーになっていた。昔の祇園の写真展であった。ある舞子さんの卒業から一人前になるまでを追ったシリーズ写真が気に入った。彼はマスク姿の私を撮影し、これも記念ですと。寺町から市役所の脇を抜け、19番革堂へ向かう。先日、西国曼荼羅のご詠歌札が揃ったので、その満願印を頂くためだ。さらに18番六角堂へ歩を進める。境内は、桜が満開だ。木屋町の高瀬川の桜も素晴らしかったが、ここを見事。ここまで歩いたのだからと京都駅まで歩くことに。すると東本願寺の桜に遭遇した。何のことはない、京都の花見を楽しんだ一日となった。

2020年3月24日火曜日

西国12回 32番観音正寺 33番華厳寺 なんば発

令和2年3月20日

なんば発7時50分にて27名のお客様と出発。菩提寺PAで休憩して麓の五個荘観光センターへ。10時12分に到着して、ここからピストン輸送のタクシーに分乗して観音正寺へ登る。山頂の駐車場からなだらかな参道を上ると境内にたどり着く。本堂には、松本明慶作の白檀の千手観音様が待っていて下さる。お会いするたびに、お顔が優しく微笑み深くなってくるのに、驚かされる。確かに、過去のお写真と見比べると、端正なお顔が優しく微笑んでいるように感じられる。全員揃っての勤行。センターを12時前に出発して昼食会場の関ケ原の花伊吹へ。遅めのお昼を頂いて、岐阜へ向かう。先ずは、トイレ休憩を兼ねて「谷汲あられの里」へ。新宿中村屋へも出荷しているという隠れ名店だ。華厳寺の駐車場から800mほどの参道を歩む。万願寺の華厳寺では、本堂、笈摺堂、満願堂と3ヶ所でお参りする。満願堂の周りには狸の石像が、溢れている。なぜ狸かと、聞いたことがある。「満願で他を抜きんじた」ということで「他を抜いた」狸だそうだ。その話をすると、皆さん納得だ。16時30分に打ち上げて帰路に。黒丸PAで休憩して、大阪桜橋着19時30分過ぎ。
天気にも恵まれて、良いお参りでした。合掌

満願の 谷汲山や 春一番 (お客様と一緒に作りました)

2020年3月13日金曜日

西国8回 24、25番+⁺花山院

令和2年3月12日

なんばから添乗、新型コロナ騒動の影響かお客様は14名。一気に25番播州清水寺に走る。高速道路の工事で渋滞したが2時間ほどでたどり着けた。大講堂、根本中堂、おかげの井戸を案内して、お菓子の里丹波、そして昼食会場の「ささやま玉水」へ。3月1日の時はお客様が一杯で、食時作法を遠慮せざるを得なかったが、今回は貸し切り状態で、事なきを得た。清水寺からお菓子の里丹波へのドライバーさんのコースは、丹波立杭焼の窯元が立ち並ぶ集落を抜けて、375号から176号を経てJR篠山口へ。地図で確認すると丹波伝統工芸公園・立杭陶の郷を通過したようだ。初めてのことで、窯元の多さにびっくりだ。14時前に花山院の麓に到着。タクシー2台のピストン輸送。法皇殿でお勤めし、本堂、幸せ七地蔵、ご廟と回り、展望台から有馬富士を眺める。
24番中山寺に向かう車中で、面白いことが。こんな時期にツアーに参加してくれた阪急からのお礼ということでジャンケン大会。玉水で添乗員がお菓子を物色していると思っていたが、ジャンケン大会の景品だった。4組に景品、外れた方には豆煎餅を。
15時半よりお参り開始。エスカレーターで本堂へ。五大尊から青龍塔、御影堂でお砂踏み、石棺まで案内して16時半集合で解散。羅漢堂や干支の塔頭寺院などのお参りをお勧めする。梅田経由なんば着17時30分。

春の空 青龍の塔 色青く

2020年3月11日水曜日

那谷寺(なたでら)参拝

令和2年3月10日

春雨の音を聞いてふと思いつき、花山法皇ゆかりの那谷寺をお参りすることにした。
8時半に自坊を出発し、多賀、女形谷PAで休憩し加賀ICから30分、12時15分門前に到着。
まさしく「寺前食堂」と云う名の店に飛び込む。お勧めの「那谷寺そば」を注文、いわば山菜そばに栗⒈ヶと胡麻豆腐が3切がのっている風情。そばは太めで軟らかい田舎風。(850円)寺の受付で聞くと、お寺さん割引も高野山割引も何にも無いという。さすればと特別拝観料800円也を支払い山門をくぐる。開創1300年を超える高野山真言宗の別格本山で養老元年(717)泰澄の開基、本尊は十一面千手観音で当初は「岩屋寺」と呼ばれていたが、西国霊場を中興した花山法皇が西国1番那智山の「那」と33番谷汲山の「谷」を合わせ「那谷寺」と改名されたという。神仏習合の白山信仰の寺でもある。先ずは、山門左の金堂へ。京仏師・松久宗琳作の立像で見上げるほどの大仏。次いで宝物館へ。檜造りの雄大な豪農の民家様式の建物だ。そこから出ると、広大な緑の苔に挟まれた参道を歩む。「奇岩遊仙境」を左手に鑑賞しながら重文の本殿(大悲殿)に。「いわや胎内巡り」をして朱印札を、大悲殿と書かれてある。係の女性の説明を 聞くと、十一面千手観音の脇に花山法皇と西国33所を祀っているというので、再度巡らせていただく。そこから三重塔へ、胎蔵界の大日如来を祀っている。芭蕉の句碑、護摩堂など見どころは多い。雨で足元も不安なので、この当たりで失礼することに。静寂で、荘厳で、雄大な雰囲気に心を打たれたひと時。

 那谷寺や 苔の緑に 春の雨

2020年3月3日火曜日

西国8回 24.25番⁺花山院 生駒発

令和2年3月1日

生駒から10名のお客様と添乗、総勢25名のお参り。日曜日とあって高速道路の渋滞もなく、生駒から1時間半ほどで25番播州清水寺に到着。京都の清水寺と区別するため播州
といっているが正式には「御嶽山 清水寺」、推古天皇の35年(627)に勅願によって根本中堂が法道仙人にとって建立されたに始まる。そのお堂の裏手に寺名のゆわれの「おかげの井戸」がある。神亀2年(725)聖武天皇の勅願で行基が大講堂を建て千手観音を安置、ここが西国の札所となっている。朱色の山門をくぐり、緑の参道を下る。薬師堂の12神将は、奈良せんと君の作者である東京芸大薮内左斗司教授のほほえましいもの。大講堂での勤行の後、希望者を案内して根本中堂、おかげの井戸と廻り、売店でお茶のご接待。
30分程走り、お菓子の里「丹波」でお買い物、お昼前に昼食会場の「ささやま玉水」着。
番外の花山院のふもとから、タクシー3台でピストン輸送。法皇殿で皆そろってからのお勤め、十一面観音を中央に向かって右に花山法皇、左に弘法大師が祀られている。さらに本堂の薬師如来、幸せ七地蔵、花山法皇の御廟とお参りして、有馬富士の展望台へ。
打ち止めは、24番中山寺。日曜日とあって赤ちゃんを抱いてのご家族も目に付く。本堂、五大堂、五重塔、御影堂のお砂踏み、大仲姫の石棺と案内して、更に各々の干支を祀る塔頭のお参りをお勧めして16時半の出発とした。帰路もスムースで17時過ぎに生駒着。