2014年10月31日金曜日

四国78~80番

平成26年10月29日

国分寺の不動明王
28日夜のオレンジフェリーで大阪南港から東予港へ向かった。第1の目的は、日舞藤間流の師匠に剣舞の指導を受けること。12月に吟道関心流吟詩学院の50周年発表会が予定され、和尚は「城山」の詩吟に合わせて剣舞を披露することになっているのだ。(実は和尚は、学生時代からの詩吟クラブで吟歴50年、上席大範師として教えている。吟詩学院は宗家から直接指導が得られる場。)
藤間の師匠は、和尚の幼馴染なので、マンツウマンでしごかれる。
折角、讃岐に行くのならばと、お稽古の前に3ヶ寺ほどお参りする予定を立てたのだ。6時上陸、東へ向いて走る。80番国分寺から逆打ち。上天気とあって、平日なのにお遍路さんの姿が多い。初めての方か、納経所の場所を探しているので、教えて差し上げる。本堂の前の張り紙を見ると、東寺の創建当時の大日如来を模して、新造することを発願したらしい。79番高照院天皇寺、狭い境内に遍路グループが3~4つ。
和尚も隅っこでお勤め。78番郷照寺の山門下に「地蔵餅」のお店がある。いつ行っても売り切れの人気店。覗いてみると、ほとんど売り切れだが、「お萩」が9つ程残っていた。これ幸いと師匠のお孫さんのお土産に包んでもらった。郷照寺のお庭も素晴らしいのだが、ツアーの先達の場合は、ゆっくり眺める時間もない。今日は、一人なのでカメラ片手にゆっくり楽しませてもらった。合掌

郷照寺の庭園
国分寺にて  秋晴れや 遍路鈴の音 国分寺

西国6~29番 阪急(東京) その2

平成26年10月21~25日

穴太寺書院から多宝塔を望む
23日 市内を巡拝し、日本海まで行こうという一日だ。17番六波羅密寺からスタート。空也上人像や平清盛像などで有名、希望者を案内して宝物館へ。解説をしながら拝観、和尚も眼の保養をさせていただいた。16番清水寺は、バス駐車場も満杯の盛況。修学旅行のシーズンなのだ。参道も境内も修学旅行生と外人観光客で大賑わいだが、本堂でお経をあげているのは我々だけ。音羽の滝をお薦めしておいたのだが、修学旅行生の長蛇の列で諦めざるを得ない。和尚は、先輩の営むお土産屋を訪れ、お茶をいただく。話をしておいたので、お客様も覗いてくださる。先輩も割り引きで応えて下さるので有難い。駐車場から表通りに出るまでに30分以上費やしてしまった。何しろ道が狭く、バスの離合が一苦労なのだ。19番革堂の納経所には、ご高齢の中島湛海尼がいらっしゃる。御挨拶に応える声もお元気だ。18番六角堂は池坊の寺と説明する方が分かり易い。近くの京料理の店で昼食。地元のスーパーの直営というのだが、美味しいと好評。洛西の20番善峯寺へ向かう。食後の腹ごなしというには、あまりにもハードな上り坂。これは無理と納め札を預けた女性もいたが、結局全員たどり着けた。本堂に上がってお勤め、「遊龍の松だけは、ご覧ください」とお薦めする。打ち止めは21番穴太寺。本堂の撫で仏やお庭の説明をすると見学したいとの声が上がりご案内、皆さんほっこりされたようだ。15時30分、お宿の宮津ロイヤルへ向かう。
24日 29番松尾寺から。道中で、勤行次第の解説をしながら走る。山を登り始めると朝霧が掛かり、中腹は雲海だ。ついで28番成相寺の急坂をバスは、ウンウンと登る。お客様がびっくりするほどの坂なのだ。本堂内陣は自由に拝観できるのも有難い。孔雀明王など案内して近くのシーサイドセンターで昼食。和尚は、名物のオイルサーデンを買い込む。これで京都府とはお別れ、番外花山院へ向かう。花山法皇のご廟所だ。タクシーが1台しか配車されず、4往復で山登り。打ち止めの札所をどこにするか添乗員の決断は27番円教寺。ロープウエイの始発が8時30分なので、無駄を省こうというのだ。ドライバーさんの奮闘で、16時発のロープウエイに間にあい、本堂までのマイクロも待っていてくれた。17時の最終便で山を下り、麓の杵屋で一服。姫路城を愛でながら、ホテル日航姫路へ。

 松尾寺にて  枯薄 雲海眼下 松尾寺

25日 8時出発、26番一乗寺に向かう。本堂へは3つに分かれた急な石段161段を登る。最初の76段を上がると常行堂、次の36段の途中に国宝の三重塔があり、さらに49段上がって重文の金堂だ。金堂から見下ろす三重塔が美しい。また天井一面に花のように内付けられた木の納札が珍しい。25番播州清水寺、播州と着けるのは、京都の清水寺と区別するためで、御嶽山清水寺が正確な表現だ。推古天皇35年(637年)の創建と云う古刹である。朱塗りの仁王門は昭和55年の再建なので、とても美しい。24番中山寺は、土曜日とあってか七五三まいりの家族連れや初まいりの家族連れで賑わっている。菊花展も開催中だ。腹帯を求める参拝客のためか、エスカレーター完備と云うのもこの寺らしい。まずは徳道上人が法印を納めたのではないかと思われる石棺(仲哀天皇妃大仲姫の墓)に案内し、本堂、護摩堂(近畿36不動)、羅漢堂とお参りする。少し遅めの昼食を宝塚ホテルのレストランでとることに。食事作法をする雰囲気ではないので、割愛する。23番勝尾寺は境内の広い札所、石段を登り一方通行で諸堂を抜け本堂へ。何時ものように法要の読経の声がスピーカーを通して流れてくる。正直なところ、滑らかな良い読経とは思えない。打ち止めは22番総持寺。電話で確認すると、門前までバスで入っても良いとのこと。進入禁止の標識はあるが、参拝バスは、警察の許可を得ているとのことだった。和尚も11年目のなるが初めての経験。お客様の一人が、先達の申請をしたいというので、案内する。この寺が、事務局機能を果たしているのだ。16時40分打ち上げて大津プリンスホテルに向かう。和尚の担当はここまで。最終日の先達と大津駅前で一献傾け、帰路に。合掌

 中山寺にて  七五三 まいる家族の晴れ姿

          菊花展 彩り添える 初参り 

2014年10月27日月曜日

西国6~29番 阪急(東京) その1

平成26年10月21~25日

壺阪寺の石仏
東京阪急の新企画で、7泊8日で西国札所を全周すると云う。阪急グループの大学の先輩からの一声もあって、お手伝いすることになった。さすがに、8日間すべては無理なので、スタートと締めくくりを助けて貰って、和尚は中5日に添乗することにさせていただいた。
20日の夕刻、橿原ロイヤルホテルでお迎えして21日から添乗開始。お客様は女性9名、男性3名の12名、7番岡寺は、久しぶりに本堂に上がってお参りすることができた。本尊如意輪観音は日本最大級の塑像で458cmの坐像。六臂のお姿が多いが、こちらは二臂で重文。6番壺阪寺は、見どころの多い札所、たっぷり1時間以上掛けて案内。次いで8番長谷寺へ。予約しているはずの駐車場は、係が聞いていないと拒否される始末。いつものように番外法起院からお参り、徳道上人の墓石の廻りがお砂踏み霊場となっているので、それを巡る。長谷寺の本堂までは、399段の登廊が待っている。本尊を間近で拝し、舞台でお勤め。遅いお昼となるが、会場は桜井郊外の聖林寺。国宝の十一面観音で有名だ。元々は、三輪の大神神社の神宮寺・大御輪寺の御本尊であったが廃仏棄釈の嵐の前の幕末に遷座されたと云う。かのフェノロサや岡倉天心が絶賛したという仏様である。
小高い丘にある山寺で、景色も素晴らしい。ゆったりとした時を過ごし、9番南円堂へ。お参りの後、国宝館の阿修羅像を拝観する方も。お宿のグランビア京都に向かうのだが、出来ればもう1ヶ寺と欲張って15番今熊野観音寺へ。電話を入れると待っていてくれると云う。スムースに走れて、打ち止めは17時。ホテルには連泊。和尚は、電通時代の馴染みの店に顔を出す。80近いマスターは、元気で一人で頑張っていた。

 壺阪寺にて  紅葉や 観音石像 壺阪寺

 長谷寺にて  大観音 もみじ祭りや 長谷の山

22日 番外元慶寺からお参り開始。バスは入れないので、結構歩けなければならない。迷子の心配があるので、添乗員が先頭に立ち、和尚は最後尾を歩く。西国を中興された花山法皇の剃髪の寺、小さいが緑に囲まれている。11番醍醐寺へ。上醍醐と云うように山の上の准胝観音堂をお参りしていたのだが、落雷で焼失し今は観音堂に祀られている。次いで10番三室戸寺へ。かっては御室戸寺と称した三代の帝の離宮である。花の寺としても名高いが、今は全て時期外れだ。昼食会場は、平等院近く。全員で、オプションの鳳凰堂見学に。なにしろリニューアルされて創建当時の美しさに戻ったというのだから。内拝は1時間以上の待ち時間ということであきらめた。午後は、湖西の3ヶ寺を廻る。まずは、12番岩間寺。芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」の池が本堂と不動堂の間にある。雷除けの寺としても有名だ。山主は、醍醐寺の座主が兼務されている。13番石山寺は、和尚の属する東寺真言宗の大本山。紫式部が源氏物語の構想を練った寺とも云う。本堂から多宝塔を廻り、大黒さんの所まで降りてくるルートを案内する。打ち止めの寺は、14番三井寺。タイミング良く御本尊のご開張だ。特別料金を払って内拝することに。小雨が降りだしたが、微妙寺から金堂へと案内する。新たに仏様を収蔵する施設ができたばかり、こちらもオプションで見学。ゆっくり廻っていたら、金堂は店じまいの雰囲気。あわてて飛びこみ内拝させてもらう。打ち止めは16時40分。ホテルに戻り、和尚は馴染みの店へ。

 岩間寺にて  紅葉の 浮かぶ芭蕉の 古池や




2014年10月13日月曜日

西国2回 2~4番  三国ヶ丘発

平成26年10月12日

紀三井寺の千手十一面観音立像
天王寺から三国ケ丘集合というコース。和尚は8時集合の三国ケ丘へ。大型の台風19号が近づいているので、雨が心配だが、せめて施福寺の山登りの間だけは降らないでほしいと祈るばかり。お客様は22名とバスはゆったりしているが、添乗員はアシスタントが付かないので大変だ。まずは山登りからと、4番施福寺へ向かう。タクシーの利用もできないので、ある意味では最大の難所といえる。泉州地区は、秋まつりの最終日のようで、いたるところで地車(だんじり)の曳行が目に着く。槇尾山麓のトイレはいまひとつなので、山登りの前にトイレの場所はないかと相談すると、ドライバーさんが道の駅「いずみ山愛の里」が近いと立ち寄ってくれた。日曜日とあってマイカー族も多く、施福寺へ向かう狭い山道で、離合に難儀させられる。麓の「槇尾山観光センター」で杖を借り、「マイペースで」と声を掛けて出発。山門までが急坂、そこから約30分の山道となる。本堂に上がってお参りし、裏手の馬頭観音様もお参りしましょうと話していたのだが、本堂は改修工事中で入れず。残念でした。麓に降りて、観光センターでお客様の揃うのを待つ間に聞くと石段は約950段とか。もっとも、石段と云っても、自然石を積み上げたという感じなのだ。ついで、昼食会場の和歌山マリーナシティへ。観光客で、あふれている。お客様にとっては、初めての「食事作法」となるので、事前に解説しておいた。13時前に出発、2番紀三井寺へ。実は、紀三井寺というのは通称で、「紀三井山 金剛宝寺 護国院」というのが正式名称。和尚もカーナビが接続できず困った経験がある。カーナビでは「護国院」だった。紀伊国屋文左衛門の結縁坂とも云われる急な石段を230段程登った所が境内、左手に本堂、右手に観音堂。本堂の前に気象庁の「標準木」である「ソメイヨシノ」がある。お参り後、観音堂に案内する。松本明慶の日本最大の観音立像は高さ12m。今までは、拝観料200円(70歳以上は100円)だったが、システム変更ということで観音様の拝観は無料に。但し、3階の展望テラスへ上がるのには100円という。そこからは、和歌の浦が眼下に広がる上に、観音様のお顔を三方から拝むことが出来る。勿論、皆で3階へ。バスが駐車する「はやし」で、和尚は柿を購入、御本尊へのお供えだ。打ち止めの3番粉河寺へバスは新ルートを走る。京奈和道が「紀ノ川」まで開通したことに伴うもので、「紀ノ川東」まで1区間を利用。「紀ノ川東」から粉河寺まで1.3kmだった。梅田から出ているもう1台が追いついてきたが、和尚達の読経が終わるまで待っていてくれた。なにしろ、粉河寺も見所の多い札所、和尚は説明しながら歩くので、本堂にたどり着くまでに時間がかかってしまうのだ。打ち止めは16時過ぎ。和尚が失礼する三国ケ丘に17時10分着。歩け歩けの一日だったが、雨に振られることはなかった。よかったですね。合掌

 施福寺にて  秋風や 息上げ登る 施福寺や

 泉州路にて  地車(だんじり)の 綱引く声や 秋祭り

西国7回 20~23番 なんば発

平成26年10月11日
勝尾寺の山門(勝王寺の額)

穴太寺の多宝塔
43名のお客様、和尚はなんばから添乗。8時50分発20番善峰寺を目指す。1時間15分ほどで到着だが、ここから急な参道を登らなければならない。杖を借り、息を切らせながら、本堂に上がってのお勤め。お参り後は、「遊龍の松」だけはとお薦めする。駐車場にある「よしみね乃里」を覗くと「筍ごはん」の素を売っている。オリジナル商品とのことで、衝動買い。2合用で600円。バスを出発させようとすると、路線バスの登って来る時間と云うので、しばし待たされる。高速に乗り、亀岡の21番穴太寺に向かうが、御参りの前に「豆屋黒兵衛」に立ち寄り、昼食はお参りの後なので、少し遅めの予定。「お豆の試食で空腹をしのいで下さい」とお伝えする。お客様のお子さんが、こちらに野球留学されていて、練習明けに駆けつけるという。タイミング良く山門前で、久しぶりの母子の対面。別のお客様の問いに応え、浄土宗と浄土真宗の違いについて解説。添乗員が納経に手間取っている間に、お客様はお弁当タイム。1時間程走って、23番勝尾寺へ。「勝王寺」の額の掛けられた山門をくぐり、本堂まで石段を登る。相変わらず、読経の声がスピーカーを通して流れてくるが、どうもリズムが良くない。広々として、良く手入れの行き届いた境内だ。打ち止めは、22番総持寺。バスを路上で下車し、しばし歩くのだが、先頭に添乗員についてもらい、和尚は最後尾につく。杖を突いた老婦人とその付き添いが最後尾、他のお客さんとは大分離れたので、これは大正解だった。納経が終わるまで、境内を散策して時間を調整してもらう。そして¨点呼を取って、バスに連絡し全員で移動する。やはり和尚は最後尾だ。16時前に出発できた。梅田着16時25分、なんば着16時45分。人数が多く、乗り降りに時間がかったにしては、順調な一日だった。合掌

 善峰寺にて   善峰の 遊龍の松 秋の風

2014年10月9日木曜日

四国第1回 1~6番 なんば発

平成26年10月8日

安楽寺の仁王像(松本明慶 作)
秋からのお遍路シリーズの始まり。今日は、阪急からは4台出ている。梅田~なんばルートからは2台で、和尚は2号車。お客様は42名、バスのドライバーさんは、珍しく女性だ。車中で聞くと、ほとんどの方が始めてのお遍路、ひたすら勤行次第からお参りの作法、納経用品などの説明に集中する。基本的なことを語り終えて、11時前に1番霊山寺到着。次々とバスが集結する。納経用品の購入場所も一緒で、混雑する。法話と受戒も、4台合同で本堂だ。椅子が足りずに立ち見が出る程だった。1番早く着いた京都組が、大師堂のお参りを先に済ませてからもしばらく待たされていた様子。どうも、団体が阪急の4台のみのようで、人の手配がされていなかったようだ。従って、大師堂のお参りは、3台分一緒にということになった。風邪が治りかけの和尚が経頭を勤め、出ずらい声を張り上げる。4台同じ順番でお参りする訳にもいかないので、2台づつ別れることに。和尚達は、京都組と1,2,6,5,4,3番の順に廻ることになった。後の2台は、1,2,3,4,5,6番と順打ち。お陰で、2番以外はスムースだった。2番極楽寺では、いつものように「抱き地蔵」に列を作る。省略する先達も多いが、少々時間がかかってもお客様の嬉しそうなお顔を見ると、お薦めせざるを得ないのだ。6番安楽寺までの車中でお弁当、「さかまつ」、「松本明慶の仏像」「水谷繁治・しづ夫妻奉納の本尊薬師如来」等、話題の多い札所だ。5番地蔵寺の樹齢800年の大銀杏は、既に実を落とし、早速拾うご婦人も。4番大日寺でのお参りの際に、溝に足を取られ転倒された御婦人がいたが、怪我もないようで一安心。3番金泉寺も見どころの多い札所。「義経の戦勝祈願所」「俱利伽羅竜王」「黄金井」「閻魔堂」「弁慶の力石」などだが、圧巻は大師堂。お大師像の眼が金色に光っている。弘法大師ご一代記の12枚の絵額を説明して、打ち止めの勤行。お客様の読経も段々スムースになって来た。打ち止めは16時20分。奈良出発に比べると30分以上早い。これなら、「ハレルヤ製菓」にお立ち寄りが出来るというものだ。淡路HWOに18時着。今夜は皆既月食の日、15分頃から欠け始めた。しばらく観賞して出発。天体観測の時間帯のせいか、高速道路も空いている。梅田19時45分、なんば20時過ぎ。「結願までに、何度か御一緒しますよ」とお別れ。合掌

淡路島にて  欠け始む 月を愛でるや 淡路島

2014年10月1日水曜日

秀寛和尚と巡るお四国遍路の旅ー第13回 阿波の国

平成26年10月1日

恒例の和尚と巡る四国一国巡りも、13回目となります。
今回は、発心の道場「阿波の国」1番~23番を巡ります。
10数名で、和気藹々とした遍路旅です。
奮って、御参加ください。

日程  平成26年11月10日(月)~12日(水) 2泊3日

出発  新大阪駅 9時 ・なんば 9時30分

費用  67000円

詳細のお問い合わせは
  ハロートラベルサービス大阪 
  ☎ 06ー6306-6411

秋のこんにゃく祭り

平成26年10月1日

10月と云うのに夏のような日差しが続いておりますが、
お元気にお過ごしでしょうか?
さて、恒例の「こんにゃく祭り」を開催いたします。奮ってお参りください。
今回は、高野山の「こんにゃくの里」から、
芋100%の手造りこんにゃくを取り寄せることに致しました。
お味噌は、勿論、讃岐から取り寄せます。お楽しみに。

 平成26年10月18日(土) 13時~ 理趣経法要
                  14時~ 護摩供養
                  15時~ こんにゃく祭り

住宅街のため駐車スペースがありません。
公共交通機関にてお越しください。
地下鉄谷町線「喜連瓜破」駅2号出口から徒歩15分
「地下鉄西田辺駅」から「瓜破西3丁目」への「日本城バス」も便利です。

                                  大阪市平野区瓜破西3丁目6-22
               信貴山 千手院 大阪分院 院主 田尾秀寛
                      

                     御参加の方は、事前に御連絡下さい。
                     tao6637h@m5.kcn.ne.jp
                           090-2351-3927
   

四国5回 24~30番 生駒発

改装の津照寺鐘楼門
平成26年9月29~30日

JR奈良~西大寺~生駒と云うルートでお客様は19名、この人数ではアシスタントは付かない。生駒のお客様が中心で、和尚も生駒乗車。阪急からは、京都、大阪から各1台。いずれも40人以上のお客様とか。生駒8時20分集合なので、3台の内では、和尚のバスが最後尾を走っていることになる。お昼過ぎに吉野川HWO到着し、釜揚げうどんの昼食。14時頃、30番善楽寺からお参り開始。一時期は、安楽寺と共に30番札所としてどちらかを廻れば良いとして、御印に両方の寺名を記していた。平成6年元旦より善楽寺が30番札所、安楽寺が奥の院となっている。和尚の最初の納経帖の御印は、両寺の名前のある貴重なものだ。29番国分寺は土佐の苔寺とも云われる杉苔の美しい札所。大師堂の左に「酒断ち地蔵」が祀られている。前もって説明し、酒断ちのお参りも薦めたが、どなたも近寄らなかった。(笑)28番大日寺へは駐車場から150m強、急な坂道を登る。境内に入ると、本堂も大師堂もお参りの真っ最中だ。皆さんを案内して「爪彫り薬師」の奥の院に。霊水を頂き、御参りして戻ると、タイミング良く本堂からお参りできた。こちらのご本尊は金剛界大日如来、ご住職のこだわりか御真言は「オン バザラダトバン」。普通は、両部のご真言「オン アビラウンケン バザラダトバン」を唱えるのだ。打ち止めは、16時25分。お宿の「三陽荘」に向かう。温泉付きの高級へんろ宿だ。「黄金大師」でも有名。料理良し、従業員の対応良し、温泉良しの人気のお宿。いつものように、般若心経の資料のコピーをお願いすると、コピー代は他所の半額の1枚5円。
30日は、6時30分に食事作法、皆が揃うまで掲げられた不動明王の絵を元にお姿の儀軌について説明。7時20分、27番高峯寺に向け出発。京都、大阪組とも高知市内の宿泊なので、郊外の奈良組は、またも最後尾だ。龍馬空港の辺りから芸西まで高知東部道という自動車専用道路が開通しており、思ったより早く着いた。お山の麓からタクシーに分乗して登るのだが、前の2台がまだ待機中だった。お客様にトイレをすすめ、「へんろ君バッチ」を紹介する。近くの「土佐くろしお鉄道・唐浜駅」のキャラクターで、高知出身の漫画家「やなせたかし」によるもので、各駅がキャラクターを競っている楽しい鉄道なのだ。このへんろ君バッチは、お遍路さんに大人気。
駐車場の鉄道貨車を改造した「はらみたや」でアイスクリンが人気。和尚が依頼してあった、網代笠の袋が出来上がっていて、裏地付きの立派なもの。25番津照寺の石段途中の鐘楼門が改修を終えて美しく映えている。100段強の急な石段に息切れしながら本堂へ。「楫取地蔵」と呼ばれる海上安全の守り本尊だ。打ち止めは、24番最御崎寺。大師堂左に勧請している「一畑薬師」に列を作る。希望の方を室戸灯台に案内。やはり打ち止めは14時頃になってしまった。御厨人窟に案内するが、崩落の恐れがあるので覗くだけだ。弘法大師19歳の時の修行の場と伝わるのだが、この洞窟は隆起したようで、弘法大師の時代には海面すれすれ。修行の場ではあり得ない、行当岬の洞窟がその場だと地元では云われているらしい。今、その場には金剛頂寺によってお堂が整備されている。
これからは、海岸線を徳島へ向かって走るのみ。国道を走るので、時間がかかる。時間的には最も遠いコースかもしれないのだ。般若心経、いろは歌など解説し、3ヶ所でトイレ休憩、意外とスムースで生駒着20時半。
お疲れさまでした。合掌

 国分寺にて  秋風や 土佐の苔寺 国分寺

 高峯寺にて  神峯 土佐の霊水 秋の風