2014年10月27日月曜日

西国6~29番 阪急(東京) その1

平成26年10月21~25日

壺阪寺の石仏
東京阪急の新企画で、7泊8日で西国札所を全周すると云う。阪急グループの大学の先輩からの一声もあって、お手伝いすることになった。さすがに、8日間すべては無理なので、スタートと締めくくりを助けて貰って、和尚は中5日に添乗することにさせていただいた。
20日の夕刻、橿原ロイヤルホテルでお迎えして21日から添乗開始。お客様は女性9名、男性3名の12名、7番岡寺は、久しぶりに本堂に上がってお参りすることができた。本尊如意輪観音は日本最大級の塑像で458cmの坐像。六臂のお姿が多いが、こちらは二臂で重文。6番壺阪寺は、見どころの多い札所、たっぷり1時間以上掛けて案内。次いで8番長谷寺へ。予約しているはずの駐車場は、係が聞いていないと拒否される始末。いつものように番外法起院からお参り、徳道上人の墓石の廻りがお砂踏み霊場となっているので、それを巡る。長谷寺の本堂までは、399段の登廊が待っている。本尊を間近で拝し、舞台でお勤め。遅いお昼となるが、会場は桜井郊外の聖林寺。国宝の十一面観音で有名だ。元々は、三輪の大神神社の神宮寺・大御輪寺の御本尊であったが廃仏棄釈の嵐の前の幕末に遷座されたと云う。かのフェノロサや岡倉天心が絶賛したという仏様である。
小高い丘にある山寺で、景色も素晴らしい。ゆったりとした時を過ごし、9番南円堂へ。お参りの後、国宝館の阿修羅像を拝観する方も。お宿のグランビア京都に向かうのだが、出来ればもう1ヶ寺と欲張って15番今熊野観音寺へ。電話を入れると待っていてくれると云う。スムースに走れて、打ち止めは17時。ホテルには連泊。和尚は、電通時代の馴染みの店に顔を出す。80近いマスターは、元気で一人で頑張っていた。

 壺阪寺にて  紅葉や 観音石像 壺阪寺

 長谷寺にて  大観音 もみじ祭りや 長谷の山

22日 番外元慶寺からお参り開始。バスは入れないので、結構歩けなければならない。迷子の心配があるので、添乗員が先頭に立ち、和尚は最後尾を歩く。西国を中興された花山法皇の剃髪の寺、小さいが緑に囲まれている。11番醍醐寺へ。上醍醐と云うように山の上の准胝観音堂をお参りしていたのだが、落雷で焼失し今は観音堂に祀られている。次いで10番三室戸寺へ。かっては御室戸寺と称した三代の帝の離宮である。花の寺としても名高いが、今は全て時期外れだ。昼食会場は、平等院近く。全員で、オプションの鳳凰堂見学に。なにしろリニューアルされて創建当時の美しさに戻ったというのだから。内拝は1時間以上の待ち時間ということであきらめた。午後は、湖西の3ヶ寺を廻る。まずは、12番岩間寺。芭蕉の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」の池が本堂と不動堂の間にある。雷除けの寺としても有名だ。山主は、醍醐寺の座主が兼務されている。13番石山寺は、和尚の属する東寺真言宗の大本山。紫式部が源氏物語の構想を練った寺とも云う。本堂から多宝塔を廻り、大黒さんの所まで降りてくるルートを案内する。打ち止めの寺は、14番三井寺。タイミング良く御本尊のご開張だ。特別料金を払って内拝することに。小雨が降りだしたが、微妙寺から金堂へと案内する。新たに仏様を収蔵する施設ができたばかり、こちらもオプションで見学。ゆっくり廻っていたら、金堂は店じまいの雰囲気。あわてて飛びこみ内拝させてもらう。打ち止めは16時40分。ホテルに戻り、和尚は馴染みの店へ。

 岩間寺にて  紅葉の 浮かぶ芭蕉の 古池や




0 件のコメント:

コメントを投稿