2015年11月30日月曜日

西国7・8番+法起院

平成27年11月27日

岡寺の紅葉
家内の旧友が遊びに来ているので、運転手兼案内人として御供することに。昨夜来の雨は上がったものの冷たい風が吹く日、紅葉のシーズンとあって駐車場の心配をしながら8番長谷寺に向かう。意外とスムースに番外・法起院の駐車場に入ることができた。まずは長谷寺からのお参り。本堂舞台の工事は知っていたが、仁王門の修理も始まっている。2年ほどの工期のようだ。399段の「登廊」を上るのだが、途中に「宗宝舘」がある。秋の特別拝観中とのことで、入らせていただくが、入場無料。入口では、巨大な閻魔大王が迎える。国宝の銅板法華説相図(千佛多宝仏塔)や重文の御宝など有り難く拝観させていただいた。この千佛多宝塔仏塔は、方形の銅板の中央に多宝塔、周囲に三尊佛、七尊佛、千佛などを浮き彫りにしたもの。元長谷寺に金色のレプリカがある。宗宝館は、春秋に公開されているようだが、和尚は初体験。本堂、大師堂、元長谷寺、五重塔と巡り、法起院へ。参道の草餅を五つ購入。納経所の話では、今年の紅葉は今一つ、寒くなるタイミングが遅れた為という。7番岡寺では、本堂に上がらせていただいての読経。新企画なのか、「健脚絵馬」が登場、大師堂に奉納するのだ。駐車場近くの無人スタンドに、富有柿が並んでいる。(5個・200円)明日香の景色を楽しみながら、高松塚古墳へ。駐車場から数百mの遊歩道が整備されており、明日香の原風景を楽しませてくれる。連れていった愛犬のトイプードルも大はしゃぎだ。古墳下の絵画館に入ると、スタッフが懇切丁寧な解説。石室の壁画が目下、保存修理の作業中とか。しかし復元石室や壁画の模写など素晴らしい。帰路、柿の葉すしを買い込み、運転しながら頬張って、遅めの昼食。5~6時間の周遊、こんなのんびりとしたお参りも良いものだ。合掌

 岡寺にて    秋冷や 人無き屋台 柿並ぶ

 高松塚にて  枯落葉 高松塚の 壁画かな
 

2015年11月26日木曜日

四国2回 7~11番 なんば発

法輪寺本堂の雨どいの鯉
平成27年11月25日

なんばから31名のお客様と出発。2回目なので、1回目で聞いたと思われる話を復習させていただく。まずは1番霊山寺に寄って、買い忘れたものの購入やトイレ休憩。お弁当を配り、早めの食事となる。和尚の行程では、11番藤井寺からの逆打ちだが、食事をするタイミングは限られるからだ。藤井寺の見どころは、ご本尊薬師如来と30畳敷きの大龍図。更に白龍弁天もお薦め。10番切幡寺のタクシーのオプションはわずか5名ほど。足元のおぼつかない方も歩き組だ。皆が揃うまで、お念珠の使い方などお話しする。本堂、大師堂、はたきり観音、女人即身成仏の北向き観音、切幡の大塔と廻る。和尚はにとって、大塔からの景色は必見なのだ。麓の金山商会でお茶のご接待を受け、9番法輪寺へ。雨を避けてのお参り。門前のあわじ屋の草餅が人気、和尚も見かねて御手伝い。8番熊谷寺は、和尚もお気に入りのスポット。多宝塔、中門、本堂、大師堂と説明しながらのお参りだ。7番十楽寺の「治眼疾目救歳地蔵」に歳の数ほど「め」と書いた納め札を納める。事前に、用意するように話しておいたのだ。大師堂の弘法大師は、役者顔の美男子。打ち止めは16時20分、立ち寄り先のハレルヤ製菓へ。帰路の車中で、「いろは歌」の研修会。淡路HWOを19時前に出発、神戸線は渋滞情報が出ていたが、意外とスムースに走れ、梅田20時、なんば20時15分着。これから2,3回はご一緒しますとご挨拶してお別れ。山の登りお疲れ様でした。合掌

 切幡寺にて  秋時雨 三百三十三段 切幡寺

別格二十霊場巡り2回目 1~4番+17・19・20番

平成27年11月23~24日

神野寺・まんのう池を見下ろす大師像
なんばに7時半集合。目覚ましの電池が切れて、朝寝坊。慌てて飛び出し、間に合うかと心配したが、祝日とあって高速はガラガラでセーフ。淡路SAで朝食を摂り、一息入れる。1番大山寺へ向かう。進入路を間違え迷っていると犬を散歩中の若者二人に出会い、道を尋ねて狭い山道を上る。たどり着くと駐車場は満杯状態、境内に入ると「柴燈護摩」の設営。本堂からは、理趣経と唱える声が聞こえる。法要の真っ最中だ。多くの人が参加。この寺も源義経の戦勝祈願の寺、屋島での勝利の後、「三宝荒神像」「初音の鼓」「愛馬・薄雪」を寄進と伝わる。ご本尊は千手観音。下りは、次々と上ってくる車との摺れ違いに難儀させられた。2番童学寺に向かう途中で昼食をと思っていると「手打ちそば」の幟を見つけ、入店。「カレー南蛮」を注文、20分分ほど待たされたが、細身のそばは美味しく、カレーの味も素晴らしい。店の名前は「ひかり」、お箸の袋に「一寸先は光」と書いてある。なるほどと納得、その箸も、竹の割りばしで使いやすく、御持ち帰り。再来必死だ。童学寺のご本尊は薬師如来。弘法大師が幼少の頃、学問修行に励んだ寺であるところからの寺名とか。「いろは大師」の像があり、当山で「いろは四十八文字」を考案したと伝わり、硯の水を求めたと云う「大師の加持水」が残る。大師堂の周辺には、「四国八十八ヶ所」「西国三十三所」「別格二十霊場」のご本尊が並び、お砂踏み道場となっている。3番慈眼寺の駐車場に着くと、阪急のバスが停まっている。顔なじみの添乗員に聞くと6日間で二十霊場を廻り東寺にお礼参りに行くツアーとか。大師堂に上がり、お勤め。「穴禅定」近くにある本堂まで、足を滑らしながら上りると頭から湯気が立つ。ご本尊は、十一面観音。お勤めを終えると、先着のご夫婦の奥様が声を掛けてきた。西大寺から和尚のバスに二度ほど一緒で、それから病みつきとなり5周の四国、そして別格と云う。小雨に濡れた参道は、滑りやすく手すりを頼りにソロソロと降りる。お宿の4番鯖大師本坊は17時夕食、18時より護摩供と聞いている。カーナビをセットすると到着時刻は17時30分の表示。必死に走ること2時間、16時45分到着。ご住職先導の食事作法の後の食事は、味付けが素晴らしかった。「鰹のタタキ」「野菜の煮物」「精進揚げ」「茶碗蒸し」「酢の物」「枝豆」のメニュー、精進揚げの一つに柿があった。和尚は、初体験だが、これは超美味。宿泊客は、我々3人のみ、貸切だ。地下の通路を抜け、護摩堂へ。ご住職と役僧、そして我々だけの5人の護摩供。有り難いことです。朝のお勤めは5時50分から本堂で。瞑想法の指導を受け、般若心経の読経、そして書き下し文の心経を唱える。そして鯖大師の由来や法話などいただく。ご本尊は鯖を手に持つ弘法大師。世の中は狭いもの、信貴山千手院の田中猊下とご住職は、高野山大学の同級生で同じ山岳部という。朝食も、住職先導の食事作法。納経所でご朱印を戴き、20番大龍寺を目指す。しばらく走ると、携帯に電話、和尚が部屋に改良服(黒衣)を置き忘れているというのだ。急いで戻ると、駐車場にお世話を戴いた女性職員が待ち構えてくれていた。徳島道脇町ICから大滝山を上る。枯落葉の絨毯の山道をひたすら走る。ガソリンメーターが残り60km分と表示。ようやくたどり着き、お勤めを終えて、ご住職に高松方面への道を確認、ガソリンスタンドまでの距離を尋ねると15kmほどというので、ホッと一安心。17番神野寺はまんのう池の傍にある。打ち終えて12時過ぎ、善通寺一高の同級生の実家近くのラーメン屋を目指す。先日教えて貰った良いお店だ。ところが、御休み。月曜日定休なのだが、祝日営業で振り替え休業の模様。あきらめて、やはり同級生が経営するお店のひとつで遅めの昼食。今回の打ち止めは、19番香西寺、和尚の別格霊場の推薦寺でもある。広々とした本堂に上がりお勤め。外に出ると先達仲間が二人、読経の声で和尚と分かったという。やはり別格霊場を廻っている。大師堂では、一緒にお勤め。ご住職は、不在だったが、筆を持つお嬢さんに「よろしく」と伝言してお別れ。帰路の神戸線は、故障車と事故処理で、大渋滞。淡路島SAからなんばまで2時間かかってしまった。年末に、残りの寺をまわって結願の予定。合掌

 慈眼寺にて  慈眼寺や 別格霊場 秋時雨

 大龍寺にて  枯落葉 西照権現 大龍山

2015年11月18日水曜日

西国10回 28~29番 西大寺発

平成27年11月16日
智恩寺文殊堂

扇型のおみくじ
生駒~西大寺~JR奈良のコース。和尚は、西大寺乗車を選択、それでも起床は5時だ。西大寺駅構内の喫茶店で、モーニングコーヒーを戴く余裕はある。お客様は31名で、ゆったりしている。大阪からもう1台出ている。京都縦貫道が繋がったので、スムースだ。新しくできた「京丹波・味夢の里」という道の駅で休憩。新鮮野菜や京都の物産が豊富。28番成相寺に初めて登るというドライバーさんは、参道の急坂に驚いていた。本堂に掲げられている左甚五郎作の「間向きの龍」は、写真撮影が許されている。お昼は、橋立大丸の本店。三大文殊のひとつである智恩寺の駐車場に停めて、境内を横切って行く。これは、有り難い。文殊様のお参りもできるのだ。何と「おみくじ」が扇になっていて、珍しい。
立ち寄り先の「道の駅とれとれセンター」の駐車場はマイカーで溢れている。丁度「カニまつり」なのだ。29番松尾寺では、本堂に上がり込んでのお勤め。大阪組を外で待たすことになってしまった。
ご当所のお薦めは、竹中罐詰の「丹後オイルサーディン」。テレビで推奨されたこともあり、人気の品だ。ところが、値段がまちまちなのには驚いた。味夢の里(475円)橋立大丸(550円)とれとれセンター(525円)私は570円だったというお客さんもいる始末。そんな訳で、帰路の味夢の里では、大人気となった次第。西大寺駅中の「豊祝」でアシスタントさんとお酒を酌み交わし帰路に。天気に恵まれ良いお参りでした。合掌

 成相寺にて  小春日や 真向きの龍に カメラ向け

阿波路巡り 1~13番+17・19番

平成27年13~15日
法輪寺の鐘楼

13日に母校善通寺一高の創立11周年記念式典が行われるので、同窓会関西支部を代表して出席した。午前中に閉式するので、阿波の里を巡ることにした。讃岐うどんとおでんにチラシずしの定番の昼食を済ませ、1番霊山寺に走る。午後のお寺は、人影も少なく静かなものだ。お陰で隅々まで拝観させていただいた。2番極楽寺は、今夜の宿でもある。お参りを済ませて、確認すると17時の法要に間に合えばと云うので、3番金泉寺に足を延ばす。バス遍路で、気になっていた本堂裏手の多宝塔に行ってみると、何とそれは個人の墓所だった。極楽寺に16時半頃戻り、綴れ折りの階段を上り、本堂へ。夕食時に大奥さんにご挨拶し、御話を聞くと、ご住職共々80歳になられる由。後継者はお孫さんで、走り回る子供は、曾孫ということだ。曾孫さんのお守りが活力の素ようだ。翌朝、出発時に、鳴門金時を一箱いただいた。
14日 4番大日寺は、我が東寺真言宗の準別格本山。平成の大改修を順次行っている。費用の一部にと1万円寄付させてもらうと、記念にと「ミニ鬼瓦」の置物やお守りをいただく。ご住職の近況を尋ねると「このところ足が弱っています。私が寺に戻ってからです」と副住職の返事、「それは、安心なされたからでしょうね」と云うと「皆さん、そうおっしゃるのですが、」と苦笑い。5番地蔵寺では、久しぶりに奥の院「五百羅漢」にお参り。ツアーでは、時間の関係でお参りしないのだ。6番安楽寺門前の「しらかわ」でブレンドコーヒーを注文、美味しかったので、豆を購入した。7番十楽寺、8番熊谷寺から9番法輪寺と打って、門前の草餅屋さんでお昼にした。おうどんと草餅のセットで、これも美味。10番切幡寺へは、車で一気に境内下まで。切幡の大塔に上がり、写真を撮る。阪急から2台のバスが到着、馴染みの先達が頑張っている。麓の金山商会で、お茶のご接待を受け、お線香を求めるとこれもご接待してくださった。11番藤井寺の大龍の天井画が素晴らしい。ご存知ない家族連れのお遍路さんに、天井画や白龍弁天さんをお薦めする。12番焼山寺の納経所は、一人で複数の納経帖やお軸は、受け付けない。しかし「おいずる」は認めるという。これが根拠と、昔の霊場会の通達を置いてある、それによると、「おいずる」だけ認めるのもおかしいのだ。今夜のお宿は、19番立江寺、17時までに入らねばとひたすら走る。ギリギリに到着し、すぐ本堂で副住職のお勤め。同宿客は、イギリスからのご夫婦のみ。
15日 再度、焼山寺に挑戦する。そして11番大日寺に。和尚の詩吟のお弟子さんから、「千枚通し」を買ってきて欲しいと頼まれているので、17番井戸寺に向かう。本堂、大師堂でお勤めし、面影の井戸でペットボトルに霊水を詰め、少し早いが帰路につく。なぜなら、明日は西国10回の添乗で5時起床なのだ。合掌
 
 霊山寺にて  打ち初め 小春日和の 霊山寺

 井戸寺にて  小春日や 面影の井戸 閼伽を汲み

第15回 一国巡り 38~59番 

平成27年11月8~11日
栄福寺の渋柿

和尚と巡る一国巡りも今回で15回目、今回は和尚を含め6名の参加なので、7人乗りの乗用車をレンタルし、前にもお願いした個人タクシーのドライバーさんに運転をお願いした。
8日の夜のオレンジフェリーで東予港を目指し、朝一番から足摺岬に向かうという算段なのだ。3人の女性は、初めてお四国巡りをするグループ。船中で、お参りの概略を説明し、少しづつ馴れていただくことにする。オレンジフェリーは、レストランも大浴場もあり快適な船旅を楽しめる。22時出港、6時接岸、38番金剛福寺へ。休憩の「ゆーいんぐ四万十」で、名物の栗焼酎「ダバダ火振」やお菓子を買い込み、握りたてのおにぎりを頬張る。金剛福寺をゆっくりとお参りし、足摺岬の散策に案内する。岬のたもとが土佐清水港、「黒潮市場」で昼食。和尚は、いつもの「マグロのかぶと煮」を購入する。39番延光寺では、赤亀のご朱印を道中着の背に頂く。初日の打ち止めは40番観自在寺、大師堂を一周して八十八ヶ所のお砂踏みだ。お宿は宇和島グランドホテル、夕食は「ほづみ亭」を予約してある。宇和島に泊まる目的は、ここでの食事にある。山海の珍味が堪能できるからだ。いつもながらの大満足。
浄土寺の山門
10日 41番龍光寺、42番佛木寺と廻り、「道の駅・みま」に立ち寄る。充実した道の駅だ。ハイウエイレストラン宇和島で、お弁当をpick upして43番明石寺へ。大銀杏の落葉が絨毯のようで美しい。45番岩屋寺は、最大の難所。股関節手術を経験した女性も、体重を持て余す先輩も何とか登りきってのお参り。山を降りて、「一休館」で一息入れる。44番大寶寺は、乗用車なので山門近くまでたどり着ける。これは有り難い。46番浄瑠璃寺、大師堂の稚児大師を順に抱っこしてのお参り。47番八坂寺も、歩くことなく寺の駐車場まで進入できた。48番西林寺に電話を入れて、お願いをしておいたが、何とか時間内に到着。17時に打ち止めできた。初遍路の一人が、大の俳句愛好家で、いろいろな句会に参加し、雑誌などにも投句されている。俳句を作るために旅をするという。和尚のような新米と違って、本格派だ。車中での俳句談義も勉強になった。お宿は、道後温泉「宝莊」、夕食後は、坊っちゃん温泉に向かう3人と別れ、道後の商店街をぶらつく。伊予かすりの専門店で、先輩は堂々の値切り交渉。見事に、作務衣をゲットした。
11日 まずは、51番石手寺から。棕櫚堂が、早々と店を開けており、ご挨拶。棕櫚の座敷箒をいただいた。分院で使わせていただくことに。聞けば、中国人の団体の爆買いで、仏壇磨きなどほとんど無い状態とか。50番繁多寺、49番浄土寺とまわり、53番圓明寺へ。ここにお弁当を運んで貰っていたのだ。見どころの多いお寺で、本堂の左甚五郎の龍やキリシタン灯籠、大師堂の瓦も芸術品級。おトイレも一見土蔵風のデザインで楽しい。52番太山寺も、山門近くの駐車場まで上がる。国宝の本堂、大師堂、鐘楼の地獄絵、聖徳太子堂など廻って納経所へ。その前に、一畑薬師が勧請されている。左手に瀬戸内海を眺めながらのお弁当、今治へ向かう。54番延命寺は、本堂の大改修中で、ご本尊は薬師堂に仮安置。本尊さんはどこかと迷うお遍路もちらほら。55番南光坊の四天王さんの前で記念撮影。納経所で、和尚の納経帖を開いて、「これは私の字です」と懐かしそうだ。56番泰山寺、57番栄福寺と廻って、58番仙遊寺への参道を上る。栄福寺の住職の書いた本が映画化されている。書店の店員をしていて、祖父の後を継いで住職になるという話で、なかなか楽しい本だった。59番国分寺で16時打ち止め。ドライバーさんが、警察署で事故証明を書いて貰うという。実は、仙遊寺の転回場所で、フロントが縁石に接触したのだが、見ると結構凹んでいる。警察は、その縁石の写真を撮ってこいと云う。仙遊寺に戻り、撮影して今治警察署へ。それでも1時間ほどのロスタイムで済んだ。お疲れ様でした。次回は、3月27~31日です。合掌

 握りたて 土佐の新米 頬張りぬ

 明石寺 老僧銀杏の 落葉掃き

 大寶寺 経読む遍路に 落葉かな

 稚児大師 抱ゐて祈るや 秋遍路

2015年11月5日木曜日

西国7回 20~23番 西大寺発

平成27年11月4日

勝尾寺山門
生駒~西大寺~JR奈良と廻るコースに、西大寺から添乗。お客様は39名。京奈和道路~第2京阪~京都縦貫道とスムースに走れ、20番善峯寺に10時前に到着。このコースは、結構歩け歩けなのだが、最初の寺が難関。綴れ織りの急な参道を登らなければならない。杖に頼っている方も見かけるので、心配したがなんとか全員本堂までたどり着いた。本堂に上がらせていただいてお勤め。お錀の叩き方などお話しする。お参り後のお薦めは、多宝塔前の天然記念物「遊龍の松」だ。
21番穴太寺の前に、近くの「豆屋 黒兵衛」に立ち寄る。丹波の黒豆を中心とするお菓子が並んでいる。京漬物もあったので、和尚はそちらを購入。穴太寺でのお勤めの後、希望者を案内して本堂、書院、お庭と拝観。本堂の涅槃釈迦像は、「なで仏」、ピカピカに光っている。丁度、御昼時となり、車中でお弁当を戴きながら、23番勝尾寺に向かう。美しく手入れの行き届いた広い境内の石段を上る。一願不動尊の前で、一方通行の境内の動き方を案内する。お参りにほぼ1時間ほど費やした。打ち止めは22番総持寺、山陰流包丁式で名高く、観音様は亀に乗っている。寺の近くまでバスは行けないので、少し離れたところから歩いて行くのだ。帰りも納経の終わるのを待って、全員で移動する。そのため、山門近くで待ってもらう必要がある。その時間を利用して、和尚は、大師堂、金堂、など諸堂をゆっくりと拝観させていただいた。お陰で、自分のご朱印をいただく時間がなくなってしまった。15時20分ごろ出発、生駒に16時に着く。添乗員は、納経用品や配り物などで、大忙しだ。夕べのお勤めも短縮バージョン。天気に恵まれ、良いお参りでした。合掌

 善峯寺にて  せせらぎに 落葉流るる 西山や

          小春日や 遊龍の松 善峯寺

2015年11月2日月曜日

四国1回 1~6番 天王寺発

平成27年10月31日

極楽寺の一願水掛不動尊
天王寺から44名のお客様と打ち始めのバス遍路。千手院大阪分院のメンバー夫妻もキャンセル待ちで滑り込んだ。秋晴れの天気だが、肌寒い朝。土曜日とあってか、いつもより渋滞で、淡路SAまで1時間半ほど費やした。三宮方面からのバスが1台出ていて、我々はそのバスを追ってのお参りとなる。「1番霊山寺に着くまでは、寝ないでがっばって下さい」と断って、初めての方を中心に「勤行次第」「作法」「納経用品」などについて解説する。霊山寺では、納経用品の買い物の後、記念撮影。和尚のお薦めは、1番と88番の写真は買って、お参り前とお参り後のお顔を見比べることだ。とても良い顔になっていると実感する。本堂で、尼僧さんの受戒と法話を2台合同で行う。三宮組は、先に大師堂のお参りを済ませての合流だ。お弁当タイムは、「2番極楽寺の後でと」断ってのお参り。「抱き地蔵」や「長命杉」とゆっくりとお参りだ。長寿庵で、住職の奥様と久しぶりのご挨拶。来月は宿坊にお世話になる。13時頃、6番安楽寺に向け出発。松本明慶作の仏像やご寄付された本尊薬師如来の由来など説明する。寒さしのぎに、コーヒーで暖をとる。5番地蔵寺の樹齢800年の大銀杏は、予想に反してまだ青さが優っている。4番大日寺では、大日如来のお姿について話し、回廊の西国観音様を拝みながら大師堂へ。観音様も年に数体づつ補修をする計画のようだ。大師堂やお大師様は補修を終えて、すっきりされている。3番金泉寺は、見どころの多いお寺。帰路のお菓子屋立ち寄りの時間が気になるものの、やはり、すべての案内しないと気が済まない。打ち止めは16時20分、これなら17時までにハレルヤ製菓に入れ得ると一安心。淡路HWOで休憩し、天王寺着20時。感想をを聞くと、初めての方は、相当疲れたようだった。「次回からは、大丈夫ですよ」とお別れ。合掌

 霊山寺にて  打ち初め 小春日和や 霊山寺
          
          永き日や 発心の道場 打ち初め

 極楽寺にて  抱き地蔵 抱きて祈るや 秋遍路