2015年3月26日木曜日

四国12回 78~88番+1番  なんば発

平成27年3月23~24日

根香寺の紅白の梅

いよいよ結願の旅、なんば集合でお客様は43名、8時25分に出発。高速道路が渋滞で、淡路SAにいつもより30分遅れで到着。明日の八栗寺ケーブルで歌うため「いろは歌」の練習だ。先行している三国ヶ丘発のバスの動向を確認し、我々の動き方を検討。78番からの順打ちとした。78番郷照寺に12時過ぎ到着。駐車場から徒歩で境内へ。相変わらず、海風が強く吹いている。79番天皇寺も駐車場から距離がある。歩け歩けも良いが、人数が多いので、先頭と最後尾では距離が開いてしまう。70番国分寺は、境内も広く、さすがにかっての中心地と思わせる風格だ。大師堂での御勤めの後、お寺から「大日如来建立」の説明と勧進が。東寺に伝わる弘法大師感得の大日如来像を復元しているというのだ。五色台に登り、まずは71番白峰寺へ。天皇寺と共に崇徳上皇ゆかりの寺で、御陵もある。十二支守本尊奉安の寺でもあり、お客様にはご自分の干支の本尊奉安の場所を確認しておくように話す。72番根香寺は、たたずまいも良く和尚の大好きなお寺の一つだ。石段を上り詰めて本堂に至ると、梅が満開だ。さすがに山の寺と感心。大師堂で打ち止めの心経を唱えていると、雪がチラついた。何と云うことだ。打ち止めは16時40分、朝の渋滞が無ければ、もう1ヶ寺廻れたのにと悔いが残るが、明日頑張ろうと気持を入れ替える。お宿は、高松市内の「ホテルニューグランデみまつ」。
地元の先達仲間が訪ねて来てくれて、善根宿「うたんぐら」にお誘いを受ける。佐賀市から「風の唄ひ人・真柄征侑」さんが滞在中という。「うたんぐら」を紹介するし、唄も聞こうと云うのだ。「うたんぐら」は、郷照寺から東へ300mのところにある。朝食とお昼のおにぎりが付いて1泊1000円、歩き遍路の利用者が多いと云う。ほとんど口コミのようだ。訪ねると、宴が盛り上がっているところ、ぼつぼつ唄おうかというタイミングだ。ギターをつま弾きながらの3曲、しみじみと聞かせていただいた。和尚もおかえしにと、空海作「後夜聞仏法僧鳥」を一吟。ホテルのお風呂に間に合うように失礼させていただいたが、心温まるおもてなしに感謝。
24日 73番一宮寺からスタート。「地獄の釜の音」を聞くように最初に説明してからお参り。その後は、87番長尾寺から逆打ちで廻り、大窪寺へ向かうこととした。長尾寺は静御前得度の寺、剃髪塚がある。本堂に彫刻された「箒」をもとに、ひたすら掃除を続け羅漢に至った弟子の話をしておいた。86番志度寺では、海女の墓に案内、藤原不比等との物語だ。85番八栗寺のケーブルで合唱するため、今一度「いろは歌」のCDを流す。ケーブルで歌いながら外を見るとよもぎ餅の樫原さんが店先で手を振っている。昨日予約したよもぎ餅をバスに届けてくれたようだ。ここのよもぎ餅を35箱発注しておいたのだ。手造りで一個100円、餡子たっぷりだと120円というので5個入り600円をお客様にお話しすると、それだけの申し込みがあったと云う訳だ。大師堂は、ご開張中だった。お昼近くになったが、85番屋島寺まで、打たせて貰う。昼食会場は、山門の近くだ。おなかの落ち着いたところで、結願所88番大窪寺へ。結願の証を10名ほどお願いしていると云うので、記念撮影の後、名前の確認をして頂く。和尚も納経所で出向き、新任先達の申請書を貰い添乗員に預けておいたのだが、置き忘れてきたと云う。飛猿閣でお茶のご接待を受け、15時15分過ぎ出発。1番霊山寺へむかう。霊山寺の満願の証を希望する方もいて、本堂での御勤めの後、尼僧さんから一人一人授与された。
長尾寺静御前撮影ボード(和尚のおふざけ)
18時頃、淡路HWOで休憩、阪神高速神戸線は17kmの大渋滞の様子。ドライバーの迂回コースが見事だった。北神戸線廻りで三宮へ出て、ハーバーハイウエイの入り口へ。一度六甲アイランドに戻ってから湾岸線へ。さらに大阪市内に近づくと淀川左岸線で大開に出て、桜橋に20時前に着くという離れ業、1時間半ほどで到着した。結願の皆さまおめでとうございました。またいづれどこかでお会いしましょう。合掌

 根香寺にて  紅白の 梅の残り香 根香寺や

 「うたんぐら」にて 春宵や 善根宿の 縁宴(えにしえん)

 大窪寺にて  花冷えや 八十八番 結願寺

西国4回 9~11番 生駒発

平成27年3月23日


醍醐寺金堂横の枝垂れ桜 
奈良の地元コースの為、集合時間はゆっくりだ。生駒(8名)を9時30分に出発し、西大寺(20名)、JR奈良(16名)と廻る予定だった。ところが事故でもあったのか、いつもの道が大渋滞だ。ドライバーが迂回ルートを探してみたが、その道も動かない。結局、第2阪奈を利用して西大寺へ5分遅れで到着。JR奈良を経て9番興福寺南円堂に着いたのは11時になった。ゆっくり境内を散策して貰うつもりだったがそうもいかなくなってしまった。鹿が珍しいのか、東南アジアの旅行客が多く目につく。若草山の麓「古都屋」で昼食。近くのお店で、鹿のなめし皮を購入、40cm四方位で1600円。眼鏡やパソコンを拭くのに最高だ。10番三室戸寺到着は14時、関西花の寺としても有名だが、この時期は寂しい限りだ。醍醐寺に着いたのが15時過ぎ、まずは境内を突っ切って、奥の観音堂に案内する。帰りに、国宝、重文の諸堂を拝観してもらうつもりなのだ。金堂左の枝垂れ桜が、早くも五分咲きで可憐だ。打ち止めは16時15分、立ち寄り先の「喜撰茶屋」に向かい休憩。和尚が抹茶アイスをほうばると、「寒くないの?」と声がかかる。来る時とは逆に戻り、生駒着19時前。少し寒いが、良いお参り日和でした。合掌

 若草山にて  春鹿や 若草山の ひなたぼこ

 醍醐寺にて  春うらら 准胝観音 下醍醐

          五分咲きの 枝垂れ桜や 下醍醐

2015年3月19日木曜日

西国7回 20~23番 なんば発


平成27年3月18日

善峰寺の櫻
梅田~なんばのコースでお客様は43名、8時55分なんばから出発。京都縦貫道の開通で20番善峰寺まで丁度1時間、スタートから山登りだ。参道を3~4度折れ曲がりながらひたすら登ると山門に至る。「西山宮
門跡」の看板、5代将軍綱吉の生母桂昌院の尽力で再興された名刹だ。天然記念物の「遊龍の松」で名高い。本堂に上がらせて貰っての勤行、変化観音にまつわる話などする。11時過ぎにやって来る路線バスとぶつからないように慌てて出発、21番穴太寺の近くの「豆屋黒兵衛」に立ち寄りお買いものタイムだ。12時前から穴太寺でお参り、ドライバーさんがお弁当を座席に配ってくれていて、少し遅めの昼食。40分ほどで23番勝尾寺到着、整備の行き届いた境内の石段を登る。本堂付近は一方通行となっているので、順にお参りしないと戻れない。本来は「勝王寺」なのだが、「王に勝つ」とは恐れ多いと「王」を「尾」にしたとか。しかし、山門の表の額は「応頂山」だが
裏は「勝王寺」のままだ。打ち止めの22番総持寺は、バスが入れないので、少し離れた三島中学校の裏でバスを降り、歩く。距離があるので、迷子予防のため、添乗員が先頭に、和尚が最後尾につく。なんと気がつけば18日は観音様の縁日で、総持寺は月に一度の御開帳日だった。和尚も初めてのご開張日、有難いことでした。納経の終わるのを待って、バスに戻る。15時25分打ち止め、梅田16時5分、なんば16時25分。心配された雨も、お参りを終えて降りだした。こんなにスムースな日もあるのだ。合掌

 総持寺にて  総持寺や 彼岸桜 ご開帳

2015年3月17日火曜日

四国3回 12~15番 なんば発

平成27年3月16日
大日寺「幸せ観音」前にて金昴先住職 と

なんばから43名のお客様と阿波路へ向かった。いつもは12番焼山寺から順打ちでお参りするのだが、お山に登るマイクロバスが、予約で午前中は一杯とのこと。13時半頃に来て欲しいというのだ。さて、どうするか、添乗員、ドライバーさんと相談、14、15、12、13番の順に廻ることにした。少しお昼は遅くなるが、お客様にもご了解いただく。室津PAで休憩、阪急のバスが数台。顔馴染みの先達仲間とご挨拶。しかし第3回のバスは、我々1台だけだ。11時過ぎに14番常楽寺近くに到着、これから歩け歩けだ。14番から15番国分寺までは、全くの歩き遍路。途中の「八祖大師堂」をお参りして、後続を待つ。国分寺では、錀の叩き方などお話する。予想通り、お昼のお弁当は13時近くになってしまった。15 番に向かいながらの昼食、鮎喰川に架かる「十八女橋」の読み方をクイズに出す。なんと「さかり橋」と云うのだ。「娘18、番茶も出花」というところか。15番焼山寺は、霧がかかり幻想的な雰囲気だ。へんろ駅の「すだち館」に挨拶に寄ると、お遍路さんの数ほどミカンの御接待を受ける。いつもながらの御好意に感謝。14番に向かう途中、韓国伝統舞踊の人間国宝後継者に指定されている女性が、今はご住職をされていると、いきさつなどお話しする。「がまんの先には、いいことが待っている」と題する自叙伝的な本の事も紹介すると、お参りの後の納経所は一杯に。
金昴先(キム・ミョウソン)住職の本や開創1200年記念バッチを求め、握手して感激するご婦人も。一人が記念写真をお願いすると、快く応じて頂き、それからは次から次と撮影大会の様相。和尚もツーショットの写真を1枚。打ち止めは16時20分、今にも降りそうな天気だったが、何とか傘を使うこともなく、無事終了。少し足の具合の良くない方も数名いらっしゃたが、完歩。良いお参りでした。なんば20時。合掌

 焼山寺にて   春の霧 満山包む 焼山寺

 

2015年3月14日土曜日

第14回 一国巡り 土佐の国

平成27年3月9~11日

和尚と巡る一国参りシリーズも今回で14回目となる。いつものメンバー5人で廻ることとなり、検討の結果、7人乗りのレンタカーを借り、運転をタクシードライバーに託すことにした。
新大阪駅8時、なんば8時半と廻り、ひたすら24番最御崎寺を目指す。1時間ほどで淡路島室津PAに。先達仲間の乗ったバスがやってくる。阪急から8回と12回が出ているらしい。お昼前に日和佐に到着、低気圧の接近で大雨だ。ここでベンチを借りてのお弁当タイム。室戸岬の御蔵洞に13時半、やれやれだ。弘法大師の修行地とされ、洞の中からは空と海しか望めないので「空海」という名前が閃いたという。中に入って見ると、その通りだ。しかし、最近の地元の学説では、平安時代

清滝寺の雪割り桜
の御蔵洞は、正に海面の高さで、修行など出来るはずがない。「三教指帰」に書かれた「土州室戸岬に勤念す。」は、行当岬の「不動厳」だと云うのだ。最御崎寺(西寺)を御参りして、25番津照寺へ。雨の石段は滑り易い。中程にある鐘楼門で鐘を突いて本堂でお参りし、注意しながら石段を下り大師堂。初日の打ち止めは26番金剛頂寺(東寺)、ここの宿坊にお世話になるのだ。本堂は、本尊薬師如来に脇侍の日光菩薩・月光菩薩そして十二神将と眷族が揃い、不動明王、愛染明王とお手本にしたいほどの堂々としたもの。打ち止めは16時。ここの食事がまた素晴らしいのだ。
10日 6時より護摩堂で朝のお勤め。住職は豊山派の宗務総長として東京なので、副住職が勤め、法話付きだ。食堂から御来光が拝めるというのも、高台にある寺の特徴。7時半に出発し、「不動厳」へ。波切不動を祀る不動堂、大師堂のある境内の海側に不動厳はある。海面から40m、雨は上がったが風が強く荒波だ。海に向かって二つの洞窟が開らき、西の窟はかなり広い。弘法大師修行の御座石も確認して27番神峯寺へ向かう。一気に境内まで上がり、御霊水をペットボトルに。
28番大日寺も山門まで車で上がれる。バスと違って時間が短縮できるのが有難い。29番国分寺は土佐の苔寺、門前の扇屋商店で網代笠を求める。信貴山の清水師に頼まれた物だが、今は竹笠が中心で網代笠は、特注だという。製作をお願いして、手付けとして2万円置いてくる。大分値上がりしているとのこと。お昼時になったが、30番善楽寺を打ってからと思い、食事会場の「土佐市場」に電話し了解してもらう。梅見地蔵の紅梅が美しい。昼食のメニューは「タタキ定食」、これも結構でした。食後は、二手に別れ、「フルーツトマト」組と「ダバダ火振」組で買い物だ。和尚は、商店街の端にある酒屋へ。「ダバダ火振」900mlを1900円で購入。店に依って値段が違うことを後で知った。
1000円近く高い店もあるほどだ。31番竹林寺。境内は、四季折々に美しく爽やかで、和尚は土佐でNO.1だと思う。32番禅師峰寺、33番雪蹊寺と打って17時前、お宿は龍温泉・三陽荘。黄金大師にご挨拶だ。
 不動厳にて   春の海 波砕け散る 不動厳
 国分寺にて   枝垂れ梅 苔に散り敷く 国分寺
 善楽寺にて   梅地蔵 千二百年の 善楽寺
11日 朝一番に36番青龍寺の石段を登る。朝青龍関が明徳義塾時代に兎跳びで登ったと云うが、こちらはゼイゼイだ。爽やかな空気に鶯の声が聞こえる。下りはスロープを使い「恵果阿闍梨」を祀るお堂に出る。34番種間寺、35番清滝寺と廻る。清滝寺は、山頂まで細い山道を登る。初めてと云うドライバーさんも慎重だ。大師堂の前に満開の木がある。梅だ、桜だと結論がでない。納経所で聞けば「雪割り桜」で例年より1週間ほど遅いとのこと。薬師如来立像の台座を戒壇巡りして打ち止めの37番岩本寺へ向かう。山門をくぐると粉雪が舞っている。本坊で奥の院の本尊「矢負い地蔵」がご開張中とのことで、拝観する。雛飾りが展示している奥に、美しく修復された地蔵菩薩が祀られている。役行者作の秘仏だが、修復を終えたところなので、特別開帳。これはラッキーでした。
お昼前に打ち止め出来て、昼食は「ゆういんぐ四万十」でうどん定食。仁井田米の産地で、お米が美味しいところ。夜食にとおにぎりを三つほど握ってもらった。2ヶ所で休憩を取り、なんば着17時半。極めて快適なお参りでした。
合掌
 三陽荘にて  春の朝 龍温泉の かけ流し
 青龍寺にて  朝空に 鶯の声 爽やかに
          青龍寺 遍路迎える 沈丁花
 清滝寺にて  雲ひとつ 雪割り桜 清滝寺
 岩本寺にて  東風に 粉雪舞ふや 岩本寺
          雛飾り 矢負い地蔵の 色直し

2015年3月6日金曜日

四国8回 44~51番 なんば発

平成27年3月3~4日

梅田~なんばを経由するコース、お客様は44名で満員の盛況だ。久し振りのなんば発なので、お客様の中にかってご一緒だった方は一人もいない。その分、気軽におしゃべりができるということだ。別途、枚方、三宮からバスが出ているらしい。天気予報通り、朝から雨がシトシトと降っている。
今までの8回と違って、巡る順番が変わっている。二日目の昼食がお弁当に変わり、そのピックアップ場所が、砥部陶芸舘になった為だ。今までなら、45番岩屋寺、44番大寶寺と初日に廻っていたのだが、そうもいかない。石鎚山HWOで遅めの昼食を摂り、46番浄瑠璃寺に着いたのが14時過ぎ、なんとか5ヶ寺と思っていたのだが、無理な予感がする。もう少し早く着けると思っていたのだが、乗っている帝産観光バスは労務管理が厳しくて、お客様が全員バスに戻っても、一定の休憩時間を確保しないとバスは発車しないのだ。浄瑠璃寺では、大師堂の稚児大師像を抱っこしてご宝号を唱える。47番八坂寺へは、「衛門三郎の里」に駐車して、徒歩での往復となる。本堂と大師堂の間にある閻魔堂の極楽、地獄の道へ案内。「衛門三郎の里」でお茶のご接待を受け、しばし休憩。48番西林寺に向かう。子規の句「秋風や 高井のていれぎ 三津の鯛」の話をする。「ていれぎ」というのは、西林寺の前を流れる内川に自生する水草で香りが高く、刺身のツマに使われるという。夕食も鯛づくしなのだ。49番浄土寺の駐車場から徒歩で往復、県道の横断歩道の信号が長いので、全員まとまって渡ることができる。境内は樹木もほとんどなく雨の逃げ場もないので、鐘楼下でお勤めをする事にする。そこで、緊急の策として、本堂と大師堂の両方に納札とお賽銭を納めてから鐘楼に集まってもらう。16時半を過ぎているので、火の気は「運心」でお願いする。17時打ち止め、バスに戻り、添乗員の納経終わりを待つ。御宿は、ホテルルナパーク。夕食は、予想通りの「鯛づくし」だ。鯛釜飯、お刺身、兜煮の3点セット+αというメニュー。和尚の好物は兜煮だ。夕食後、道後温泉商店街を散策、千円工房「夢蔵人」を覗き、「ゴルフグリップ傘」と「ハンチング」を購入。(1940円)ゴルフグリップ傘は、通常のジャンプ傘なのだが、握り手がゴルフグリップなのだ。駅のホームなどで、傘をクラブに見立てて、アプローチやパターの素振りをする人にヒントを得た商品。思わず笑って買ってしまった。

岩屋寺本堂(拝堂)

4日 7時30分出発。結局大阪組のみが4ヶ寺しか廻れていないと云うこと。同じ順番で廻った枚方組が51番石手寺からというので、我々は50番繁多寺からスタートする。昨日の雨もスッカリ上がり、青空も覗いている。少し高台にある繁多寺から松山市内が良く見える。スッキリとした境内を爽やかな気分でおまいりだ。薬師如来の眷族や興教大師の話をさせてもらう。51番石手寺では、まず記念撮影、次いで本堂、大師堂、宝物館、釈尊の庭など案内。門前の棕呂堂の親父さんに久し振りの御挨拶、お客様にも「シュロの仏壇磨き」が大好評だ。箒を求める方も。砥部陶芸館でお弁当のピックアップとお買いもの。いよいよ難関の45番岩屋寺だ。行程の説明をし、無理をせず、自信のない方は納め札とお賽銭を預かると云うと4人の方が申し出た。その内の一人は何とか登りきった。立派なお堂は、重文の大師堂、小さいお堂が本堂というより拝殿というところだ。何しろ後ろの岩山が本尊不動明王ということなのだ。納経所で一人筆を走らせるご住職にご挨拶。仏教稲門会の先輩なのだ。山を下り、駐車場横の「一休館」で生姜湯のご接待。元気になったお顔を拝見し一安心だ。44番大寶寺へ。空にも大寶寺があるというと「エ―」という声が。久万高原天体観測館が発見した直径11kmの惑星に「DAIHOUJI」と命名し登録されているのだ。打ち止めは、13時35分、「すごうさん」でお茶を頂き、トイレを借りてバスへ戻ると、「おくま饅頭」の出張販売。弘法大師にご接待したという「おくまばあさん」にちなんで町名も「久万」が付くのだ。「おくま饅頭」も餡子を7時間煮詰めるのだという。「ハタダのお菓子館」に立ち寄り、吉野川、淡路の両HWOで休憩して桜橋到着20時、なんば到着20時20分。帰路の車中で、般若心経の解説や「いろは歌」の練習を行う。来月は和尚の故郷周辺をおまいりし、5月に結願とか。体調管理をしっかりして無事に結願をと御挨拶しお別れ。合掌

 浄瑠璃寺にて  春雨や 子規の句碑ある 浄瑠璃寺

 岩屋寺にて   岩屋寺や 不動明王 山笑ふ

 岩屋寺にて   山の僧 こぼれる笑みや 鳥帰る

 浄土寺にて   鐘楼に 春雨さけて 読経かな

 道後にて    春雨や 道後の夜の 鯛づくし