2018年11月30日金曜日

四国11回 66~77番 なんば発

平成11年13~14日

なんばから44名のお客様と1泊2日のへんろ旅、今回は和尚の古里コースで嬉しい限り。8時ごろに出発したバスは、淡路SA、府中湖PAの2カ所で休憩を取り66番雲辺寺へ。12時20分発のロープウエイに滑り込み山頂へ。大師堂は西の高野と云われるだけあって、髙野山の奥ノ院を摸して建てられている。13時20分発の下りで下山、あいにく霧が立ち込め視界不良だ。67番大興寺を打ち、1境内に2ヶ寺ある68番神恵院、69番観音寺を巡る。70番本山寺の工事中の五重塔は、囲いが取れて全容が見える。初層付近は作業が続いているが間もなく完了の気配だ。もう1ヶ寺打ちたいと77番道隆寺にお願いすると待っていて下さるという。30分ほどで到着、17時5分からのお参り。本堂、大師堂など照明をつけていただき、昼間のお参りより荘厳さが増す思い。門前の「サンエイ」にも閉店を待って貰い、眼に効くお茶のご接待。和尚は、理趣経を10冊購入。庵の定例法要用だ。お宿はホテルオークラ丸亀、競艇場の真ん前だ。和尚は、さぬき市の姉さん先達と「一鶴」本店で会食。定番の骨付き鶏に鶏飯、中生と芋焼酎の湯割りを3杯いただいて、ごきげんさんでバタンキューだ。
14日 7時30分に出発。30分ほどで、71番弥谷寺へ。今回では最大の難所、足腰に自
信のない向きには、寺が運営する送迎車があるが、それも大師堂まで。大勢は和尚との歩きを選択、賽の河原を両側に見ながら登り、108段のまっすぐの階段を上れば大師堂だ。そこで合流して一気に本堂まで上る。一息入れてお勤め、摩崖仏を拝みながら下る。大師堂に上がりこんで読経のあとは、弘法大師の子供の頃の学問所跡に案内する。73番出釈迦寺では捨身が嶽禅定を遥拝して、72番曼荼羅寺へ。73番と72番の中ほどに西行庵がある。曼荼羅寺には、西行の昼寝石や笠掛けの桜などのゆかりのポイントも。74番甲山寺では、毘沙門天の祠へ。甲山の甲は毘沙門天の兜に似ているところからの寺名とか。昼食が少し遅くなると断って75番ご誕生所・善通寺へ。金堂の薬師如来のお膝元で勤行、お客様はその迫力にびっくりされている。金堂裏は、和尚の子どもの頃の遊び場だった。自刻の像を祀る「親鸞堂」に案内、浄土真宗の方は大喜び。懐かしい「堅パン」も買って、昼食会場の琴平の「にしきや」へ。昼食後は76番金蔵寺へ。智証大師円珍のご誕生所で、乃木希典が善通寺11師団長の折は、この寺の客殿が宿舎であった。14時15分打ち止め。津田の松原、淡路HWOで休憩して梅田18時30分着。
 
 冬隣 霧中のゴンドラ 雲辺寺


2018年11月28日水曜日

佐渡へんろ (前半 1~50番)

平成30年11月4~7日

和尚にとっては2周目となる佐渡へんろ、お客様は3名だが催行することになった。前回の後半にご一緒したご婦人2名と今回から参加した自称「アルチュウ」(歩き中毒)の80歳翁がメンバー。アルチュウ翁とは、新潟空港で合流しジェットフォイルで両津港へ。霊場会の梶井会長の出迎えを受け、初日の4ヶ寺を巡る。早速、田んぼで餌を啄む数羽の朱鷺を発見。お宿は加茂湖畔の佐渡グランドホテル。夕食会場では、相川音頭や佐渡おけさなどの踊りも。
2日目、3日目は一日20ヶ寺以上を巡るハードスケジュール。ほとんどの札所は開けっぱなしの状態で、勝手に扉を開け、和尚が代表で蝋燭・線香の供養を行い皆で読経。それから各自で納経帳に朱印を頂くという流れだ。連日、霊場会のご住職が交代で添乗くださるという豪華さ。空を舞う3羽の朱鷺にも遭遇し、超ラッキーなお参り。
最終日は午前中に残りの札所を巡り、「真野鶴」の尾畑酒造で試飲や買い物。ご婦人2名は、今回で結願となる訳で、88番蓮華峰寺のご住職にお願いして「結願の証」を郵送していただくことに。「アルチュウ」翁とは新潟港でお別れ、第4回での再会を約す。思えば、佐渡は自給自足の島、無いのは鉄道のみという。面積は東京23区や淡路島の約1・4倍あるが、人口は58000人。それなのに、寺院は350ヶ寺を超え、神社もその7~8割あるという信仰の島。従って多くの寺院は兼業となり「本堂は自由にご参拝」となる訳だ。それぞれの寺院の構えは、立派の一言で荘厳も素晴らしい。和尚は「お四国病」に続いて「佐渡へんろ病」に罹りそうだ。合掌

 秋深し 佐渡のへんろや 朱鷺の舞






2018年11月19日月曜日

四国9回 52~59番 天王寺発 

9月10~11日
久しぶりの四国遍路で松山から今治にかけての8ヶ寺をまわる。超満員の45名のお客様と8時過ぎ天王寺を出発、淡路島の室津PA、吉野川SAと休憩して昼食会場の「リンリンパーク」に12時半頃到着。(海鮮丼)松山ICで高速道路と別れ、市内を抜けて52番太山寺に14時半着。台風の影響で参道が通れないので、遥拝所を設けているとの話だったが、先着のバスに戻ってきた先達に聞けば、「大丈夫、通れます。」とのこと、諦めていた我々は大喜びでお参りだ。53番円明寺は、目と鼻の先だ。芸術的な菊間瓦、隠れキリスタンの石塔、本堂の左甚五郎の龍など案内する。何とかもう1ヶ寺と、54番延命寺に電話を入れて待っていて貰うことに。海岸線をひた走り、16時45分に滑り込めた。お不動さんのご真言のリズムを確認してからのお勤め。お宿は今治国際ホテル。浴衣姿やスリッパの規制があり、ブーイングのお客様も。
11日 7時半の出発、55番南光坊から順打ちだ。山門の堂々たる四天王の説明をする。56番泰山寺、57番栄福寺は、秋風が爽やかに感じられる。58番仙遊寺では、大師像の周りのお砂踏みも。59番国分寺で握手大師の手を握り、打ち止め。(11時50分)昨日のリンリンパークで昼食(鯛茶漬け)帰路につき、天王寺着18時30分。

秋風や香煙なびく泰山寺


西国8回 天王寺発 播州清水寺・花山院・中山寺

9月3日
44名のお客様と8時40分に出発し、播州清水寺に10時過ぎに到着した。よく手入れの行き届いた参道を通り、本堂へ。ご本尊を拝しながらのお勤めの後は、石段を上り根本中堂へ。更に、寺名の元となっている「おかげの井戸」へ案内する。40分ほど走り、「お菓子の里・丹波」にて昼食(桜すし弁当)お菓子の里というだけあって、沢山のお菓子が並んでいる。ご婦人方は爆買いだ。番外の花山院にはタクシーに分乗して山道を登る。花山法皇堂には、十一面観音を中央に向かって右に花山法皇、左に弘法大師が祀られている。お勤めのあと本尊薬師如来、握手地蔵、ご廟、有馬富士を望む展望台と廻る。打ち止めは中山寺、見所の多い寺でたっぷりと1時間の滞在。本堂から不動堂、青龍の五重塔、大師堂、羅漢堂、石棺などだ。ご自身の干支を祀る塔頭にも拝観をと勧めておいた。16時過ぎに帰路につき、天王寺着17時15分。

 秋晴れや口に含みしおかげ井戸