2011年5月30日月曜日

四国2回 7番~11番 堺発


平成23年5月29日

いよいよ台風上陸かというので、催行中止もあるかもと思っていたが、連絡もないので堺へ向かう。バスは、泉ヶ丘から三国ケ丘を経由して堺へ来るのだが、堺にお客様は誰もいない。おかしいなと思っていると電話、堺乗車のお客様は皆、キャンセルで乗るのは和尚のみという。28名の予定が24名となっていた。1番霊山寺で、追加の買い物兼トイレ休憩。弁当を配り、11番藤井寺までかその次の10番切幡寺までの間でご随にと云う訳だ。和尚も、お寺のご案内の後、早めにいただくことにした。藤井寺近くの道路が、冠水しているのをゆっくりと走る。お参りして出ようとすると、通行止めの看板が用意されていた。案の定、すぐに通行止めの有線放送が聞こえてきた。10番切幡寺へ、雨の中を歩くと云うお客様が3人いて、和尚も付き合うことに。やはり、雨の石段は慎重にならざるを得ない。お参りも、とにかく濡れない場所に集まってやるしかない。景色も見えないし、石段も危ないので、切幡の大塔へ上がるのは断念した。9番法輪寺門前の「あわじ庵」に電話を入れて、草餅のあることを確認しておいたので、安心してお勧めしておいた。結構、売れたようだった。8番熊谷寺の本堂は広いので、雨でもゆったりおまいり出来る。中門の「多聞天」が単独で祀られると「毘沙門天」と名前が変わると説明すると、いつもお客様はびっくりする。7番十楽寺のお大師様は白塗りの美男子、和尚は「役者顔のお大師様」と称するのだが、「歌舞伎役者みたい」とお客様の声。希望者を愛染堂に案内して、打ち止めだ。交通情報では、高松道の引田IC~鳴門間が通行止めという。地道を走って鳴門へ向かうが、冠水して交互通行しなければならない所もあった。しかし、段々と雨足も弱くなり、16時頃には、台風が温帯低気圧になったとの情報。道も空いていて、18時半過ぎに三国ケ丘到着。雨の中、本当にお疲れさまでした。合掌

    台風に 向かう遍路の 心意気

    台風の 2号も来るや 梅雨遍路

(写真は熊谷寺中門の多聞天)

四国5回 24番~31番 西大寺発


平成23年5月27~28日

例年より早めの梅雨入り宣言、しかも台風2号発生。天気予報は曇り時々雨。雨を覚悟して省荷物化、錫杖と網代笠は置いてきた。西大寺より添乗だが、お客様は17名。従って添乗員も一人、バスが帝産観光なので、車掌さんが付いているのが救いか。お客様に「こんなにゆったり」と、好評。吉野川HOで昼食の後、高知道に入り「太平洋まで50km」の標識が出る付近から雨がしとしと降り始めた。南国ICまでは、トンネルが19本つづく、トンネルの入り口に番号が符ってあるのが楽しい。30番善楽寺、31番竹林寺、29番国分寺、28番大日寺と打って行くが、思ったほど雨に降られることはなかった。かえって雨に濡れた新緑が美しく、竹林寺などは最高の風情だ。苔も見事で、「土佐の苔寺」と称される国分寺よりきれいだった。車中では、いつものご案内に加え、「いろは歌」のペーパーを配った。弘法大師御作と真言宗では「宗歌」、しかし学問的には百年ほど後とされる。その意味は素晴らしいので、和尚なりに整理し、楽譜も付けた。85番八栗寺のケーブルカーではBGMとして流されているものだ。大日寺では、大師堂は「運心」でローソク、線香は遠慮していただいた。お宿は、阪本竜馬ゆかりの「ホテル南水」。「自由訳・般若心経」のコピー代をお願いして他所と同じく1部10円にしていただいた。(ご接待でと無理を言いました)

 道中にて   梅雨入りや 台風重なる 遍路かな
 
 竹林寺にて  梅雨空に 新緑まとう 五重塔

2日目は、さすがにしっかりと降られた。昨日は、ほとんど傘を使わなかったが、今日はそうはいかなかった。7時半に出発し、27番神峯寺に向かう。昨日から、土佐の名水「神峯の霊水」を汲むためにペットボトルの用意をと話をしておいたので、皆で行列を作って水汲みだ。26番金剛頂寺では、「はらみたや」に電話で確認して登る。本堂で、内陣の構造などをお話しする。お薬師さんを本尊とする本堂としては、最高級だと思うからだ。お参りの後は、「アイスクリン」を全員で賞味。
25番津照寺の階段では、息の上がった人が多かった。「黒耳の枇杷」を説明しておいたので、門前のお店で枇杷の売れること、売れること。24番最御崎寺で打ち止めし、御蔵洞に入り、しゃがんで外を眺める。「此の景色が空海の名前の由縁」と話す。ようやく、遅めの食事を摂りながら帰路に。海岸線をひたすら走る。日和佐で休憩し、淡路島へ。鳴門大橋付近は、濃霧で真っ白。40kmの速度制限が出ていた。比較的スムースに高速も流れ、19時半西大寺着。

 最御崎寺にて 東寺(ひがしでら) 台風接近 波高し

(写真は、金剛頂寺の稚児大師像)

2011年5月25日水曜日

四国2回 7番~11番 西大寺 発


平成23年5月24日

朝から雨、錫杖と網代笠は持たずに雨対策で駅に向かう。西大寺駅から添乗だが、お客様は31名。それでも帝産観光バスなので車掌さん付き。添乗にアシスタントも付いて5人体勢の豪華なスタッフだ。まずは、1番霊山寺で、追加の買い物。今回が初めてというお客様が6~7人いてびっくりだ。添乗員も経験ない様子。さすればと、和尚は1回目のつもりで話を進めることにした。四国に入ると雨も上がり、さわやかなお参り日よりになった。霊山寺を出る際にお弁当を配ってもらい、11番藤井寺までか次の10番切幡寺への間に食べてもらうことに。作法等も一から伝えながら廻る。切幡寺では、大塔まで登っていただいた。他のバスは、省略したようだが、和尚はどうしても登ってもらいたいポイントなのだ。景色も素晴らしいし、住吉神宮寺が廃仏毀釈で廃寺になる中、その西塔を買い取り、10年掛けて移築した当時のご住職の思いも知ってもらいたいのだ。9番法輪寺門前の草餅が残っているかと心配したが、大丈夫だった。聞けば定休日は特にないとのこと。電話番号を聞いておいた。事前に確認するためだ。8番熊谷寺の緑の参道は、お客様の評価が高かった。勿論、和尚の大好きはポイントでもある。7番十楽寺では、余裕を持ってゆっくりとお参り。本堂から眼のお地蔵さん、大師堂とまわり、愛染明王のお堂まで。打ち止めは16時40分。淡路HOの「みけ家」で名物「海鮮丼」を賞味、これは絶品。渋滞を避け、中国道~近畿道経由で20時過ぎに西大寺着。西大寺駅の「豊祝」で、先達仲間と一献。合掌

 法輪寺にて  法輪寺 草餅求む 遍路かな

 熊谷寺にて  五月雨 あがりて聞こゆ 鶯(とり)の声

(写真は、熊谷寺の中門を望む)

読売旅行(奈良) 四国6回 32番~37番


平成23年5月22~23日

天理~西大寺~東生駒で集客して土佐路へ向かう第6回、和尚は西大寺から添乗、お客様は32名。奈良からは2台出ており、和尚は2号車、1号車には大ベテランの川倉先達が添乗している。天気予報は曇りのち雨、まずは37番岩本寺を目指す。車中で、昼食を摂り13時過ぎに岩本寺到着。本堂の格天井の絵が有名、全国から公募したものでマリリン・モンローから子猫まで多彩だ。本尊も5仏なので、御真言も大変だ。しかし、駐車場横の「此処や」のアイスクリームが、皆の笑顔を醸し出してくれる。今日は、ドライバーさんと添乗メンバーで記念写真に収まった。店頭に所狭しと掲示されている写真の一枚に加わることになる。35番清滝寺のお薦めは、境内に立つ薬師如来の胎内巡りだ。台座の中をくぐるだけなのだが、漆黒の闇を知らない現代人には、結構恐いらしい。34番種間寺は、安産祈願のお寺でもある。祈願の柄杓の底を抜いて戴き、無事安産すると、お礼参りに奉納する。子安観音の廻りに奉納された柄杓が並んでいる。高齢出産が多いのも、さもありなんというところか。17時前に打ち止め、お宿に向かう。お宿は、高知プリンスホテル。久しぶりに川倉先達と、お参り談義に時を忘れた。

  種間寺にて  紫陽花の 迎える寺や 種間かな

7時半に出発し、33番雪蹊寺へ。遍路史上に名高い山本玄峰師ゆかりの寺でもあり、長宗我部家ゆかりの寺でもある。何しろ「雪蹊」は、長宗我部元親の法名からとったものだ。32番禅師峰寺では、境内に立つ十一面観音様の後ろ頭に注目してもらう。「大哄笑面」といわれるお顔なのだが、正面からは見えない。ここでは、参道を登り降りする際に確認出来るのだ。桂浜に立ち寄るが、雨で記念撮影は中止。打ち止めは36番青龍寺、三陽荘のマイクロで送ってもらい、横綱・朝青龍関の高校時代のトレーニング場という石段を登る。下りは、スロープを使い恵果阿闍梨を祀るお堂でお参り。お参りを終えて、三陽荘で昼食。後は、ひたすら奈良へ向いて走るのみ。2度の休憩を経て、西大寺到着は20時過ぎ。ご苦労様でした。合掌

  桂浜にて   五月雨 遍路の憩う 桂浜

(写真は、青龍寺の恵果堂)

2011年5月19日木曜日

四国 8回 44~51番 八尾発


平成23年5月17~18日

久しぶりに近鉄八尾駅から添乗。7時半、八尾から八戸ノ里、長田を経由して45番岩屋寺へ向かう。お客様は23名、従って添乗員も1名だ。ほとんどが、和尚とは初めてのお客様なのだが、このコースの名物男である細見先達が一緒だったので、心強い。添乗員もドライバーも沿線の住民で、和やかな雰囲気で出発だ。龍野西、豊浜、砥部焼陶芸館で休憩し、14時過ぎに岩屋寺の駐車場に到着した。ここからが本番、バス遍路最大の難所で30分の山登りだ。「日頃は歩けないが、お四国では不思議と歩ける」と云う方を始め全員が無事本堂へ。納経所兼庫裏の改築工事が進み、納経所部分はほぼ完成だ。ここのトイレは「バイオトイレ」、富士山頂と同じ仕様で、水は一切使用しない。山寺ならではの試みだ。麓の「一休館」で、休憩。新製品という「生姜と蜂蜜のドリンク」が美味。これからのヒット商品となりそうだ。44番大寶寺も結構難所なのだが、岩屋寺を済ませると、なんということはない感じ。参道の「すごうさん」でお茶のご接待、和尚の「ようおまいり」も残り1部となり、追加発送することに。堺発のバスに添乗する田川先達(華麗な女性なのだ)の吹き鳴らす法螺貝の音が、山寺にふさわしい。18時前にホテル奥道後に。

 岩屋寺にて  法螺の音の 響く岩屋寺 五月晴れ

2日目は、7時半出発。他のバスが石手寺から逆打ちするというので、和尚のバスは46番浄瑠璃寺から順打ちとする。大師堂にある「真魚像」を順に抱いてお参り。お四国では、2番極楽寺の「抱き地蔵」と並ぶ「抱き仏」なのだ。「衛門三郎の里」にバスを停め、47番八坂寺へ。参道に、地元の朝採り苺やアスパラなどが置いてある。勝手に料金を入れて買っていくやり方。「衛門三郎の里」でお茶のご接待をいただき、トイレも借りる。48番西林寺では、逆打ちのバスと遭遇し、大師堂では合同でお参りに。49番浄土寺、50番繁多寺と廻って、打ち止めは51番石手寺。国宝の仁王門をくぐって、記念撮影。本堂、大師堂から宝物館へと案内する。寺宝「衛門三郎再来の石」を見るためだ。「これは握れない」とか「この位なら、握れる」と意見が別れる。衛門三郎終焉の時、「生まれ変わったら国司の家に生まれたい」と望み、弘法大師が小石に「衛門三郎再来」と書いて握らせて葬り、金剛杖を墓標とした。その杖から根が出て巨木になったのが「杖杉庵」の由来。後に、国司河野家に誕生した男の子が、その小石を握って生まれてきたというのが「石手寺」の改称の縁起なのだ。13時前に打ち上げて、「伊予かすり会館」で昼食。食後は、いつもの「塩アイス」。松山道~徳島道~淡路島と走る予定が、高松道に入ってしまった。さすればと、「津田の松原」SAで評判の「あなぶき家」の讃岐うどんに挑戦。セルフとあって行列ができる。細見先達が割って入り、次々とうどんを湯通しして鮮やかに裁いて行く。途中でうどんが品切れとなり、茹で上がるまで待たされるはめに。バスの出発を遅らせてもらって賞味。お客様は、満足の様子。淡路島HOを経由して20時半頃八尾到着。いろいろありましたが、楽しいお参りでした。合掌

 八坂寺にて  参道の 朝採り苺 八坂の寺

 石手寺にて  石手寺や お山の大師 五月晴れ

 道中にて   風香る お遍路道に 鯉のぼり

2011年5月12日木曜日

四国5回 24番~31番 五位堂発


平成23年5月10~11日

天気予報では、台風1号発生、雨模様。40名のお客様と出発、約半分が一度は和尚と一緒のようだ。初発が大和八木なので西名阪に乗るや否や香芝SAでトイレ休憩。淡路島南SAを経て吉野川HOで昼食、30番善楽寺13時半到着。31番竹林寺に着くと、雨に濡れた新緑が美しい。なんと今日は旧暦の4月8日ということで、仏生会(花まつり)だった。誕生仏に甘茶を三度注ぎ、甘茶をいただく。思わぬことで、皆さん大喜び。29番国分寺は、「土佐の苔寺」ともいわれる寺。ここでも甘茶のご接待だ。大師堂横の「酒断ち地蔵」にお参りを勧めるが、皆尻込みをして大笑い。17時前に28番大日寺に滑り込んだ。勿論、運心で、火の気は使わない。ついでに、奥の院の「爪彫り薬師」をお参りする。坂本龍馬歴史館を見学して、お宿は三陽荘。お四国では1、2を争う評判のお宿、名物「鰹の塩叩き」を我々添乗員グループも注文する。鰹とカンパチのお刺身や鰹の生節の煮付け、天麩羅、鯨鍋など土佐の海の幸満載の夕食にお客様も大満足。しかも天然温泉掛け流しだ。夜中に雨、風がすごかったと聞いたが、和尚は熟睡で、まったく知らぬこと。

 竹林寺にて   仏生会 若葉の香る 五台山

 国分寺にて   花まつり 甘茶の接待 国分寺

6時半、食事作法つきの朝食、7時半出発。お客様の口から「お宿が最高」の声が上がる。雨の予報もなんとかもっている。2時間ほど走り、27番神峰寺へ。4~5台のバスが鉢合わせ、タクシーへの乗換えがバタついたが、和尚のバスが終わりの方で、かえってゆっくりお参りできた。水谷繁治・しづ夫妻の報恩の碑の前でしばし解説。空きのペットボトルを持参するように勧めておいたので、皆で土佐の名水を汲み本堂に登る。26番金剛頂寺への山道に進入する前に「はらみたや」へ電話を入れると、降りてくるバスがあるという。それを待って登る。本堂では、薬師如来と日光・月光両菩薩、十二神将の眷属が迎えてくれる。日光菩薩(太陽)は女性の象徴、女性の光で男も家族も輝かせるのだと兄弟子受け売りの説法をする。和尚の特注の錫杖袋が完成していた。超豪華版、さすが「はらみたや」さんだ。25番津照寺の石段は見ると大変そうだが、意外と登り易い。山門横の薬局に、シーズンになると並ぶ「黒耳産の枇杷」が見あたらない。聞くと今年は天候不順で不作の由、それでも我々のご接待用の枇杷は用意してくれていた。早速お礼の電話を入れると、少しは大丈夫というので、自宅に送ってもらうことにした。ご接待の枇杷は、楽しみにしていたお客さんと分け合って美味しくいただいた。打ち止めは、24番最御崎寺、舌の廻らない虚空蔵菩薩の御真言を何度か練習してお参り。大師堂では、ご宝号を七遍唱えて打ち止め。ご霊蹟の「御蔵洞」に立ち寄り、帰路に。五位堂着20時半。雨の降る中、不思議にお参り中は小降り、帰路も大雨だったが五位堂は小雨に。お大師さまのお陰です。合掌

 神峯寺にて   霊水を 汲むや遍路の 五月雨

(写真は、金剛頂寺の大師像)
  

高野山 南院  柴燈大護摩供


平成23年5月8日

近畿36不動尊札所第36番高野山・南院では、5月8日と10月8日に柴燈大護摩供を催している。特に5月は、参詣者に「火渡り」をさせてもらえるというので、人気が高い。今年は日曜日ということもあって、先達仲間からお誘いを受けた。和尚の組が9名、浜口先達の組が18名が高野山で合流することとなった。浜口組は、南院に前泊。和尚組は、10時半ごろに南海電車で参加するものが5名、橋本駅で和尚が拾うのが3人の女性先達。9時に浜口組と和尚車の4名は第35番妙王院で合流して、本堂で朝参り。その後、浜口組は霊宝館見学、和尚達4人は奥の院に向かった。11時に、総勢27名が中本名玉堂に集結して早めの昼食をいただき、南院へ。大護摩供は、12時開始。大峯山護持院櫻本坊の修験者達が、法螺貝を吹き鳴らしながら入場、古式にのっとって進行。いよいよ点火、白煙そして炎が立ち上り、風に乗って火の粉が飛ぶ。和尚の僧衣も2~3個の穴が開いた。これもご縁。参拝の皆さんが、履物を脱ぎ、裸足になって行列をつくる。年に一度の「火渡り」だ。護摩供に使った丸太を並べ、塩で清めながら一人づつ渡って行く。和尚は、僧衣の格好では参加し難く、皆の荷物や履物を預かることに。締めは、本堂からの餅撒きだ。同行の源先達が最前列で、しっかり確保し、お裾分けしてくれた。会場には、お四国や東寺の御修法でご一緒した方々も来られていて、何人かから声を掛けられた。本坊で、内海照隆山主にご挨拶。お札を授かり散会した。和尚は、定宿の無量光院へ。夕食で、九州本格麦焼酎「こふくろう」をいただきながら、馴染みの役僧と懇談。朝6時の勤行に参加、久しぶりに羽生川前官ともお話することができた。いつもながら海外からのお客様が多く、フランスやオランダから来られていた。朝勤行も国際的で、今日は導師も護摩供も担当は外人僧なのだ。朝食後、立里荒神から丹生都比売神社と弘法大師ゆかりの神社にお参りした。そして、近畿36不動尊札所の一つ根来寺へ。かって、「真言宗18総本山巡り」でお参りして以来の訪問、お不動さんは八角堂に祀られている。お参り後「御供酒」をいただいて失礼した。合掌

 高野山南院にて   立夏過ぎ 護摩の火渡り 高野山

           五月八日 柴燈護摩や 不動尊

(写真は、燃え上がる護摩壇)

2011年5月5日木曜日

西国 12~14番


平成23年5月5日

連休中は、バスによるお四国も西国もないので、個人的に廻ることにした。今回は、12番正法寺、13番石山寺、14番三井寺と廻り、近畿36不動尊霊場の円満院門跡とした。連休の帰省ラッシュで、込み合うことを見越し、早めに動いたことが良かったのか、ほとんど渋滞に会うこともなく12番岩間山正法寺に着いた。通称「岩間寺」だ。いつもと違って、信徒会館の脇に、入山料の受付場所があった。お寺を糾弾する看板があり、信徒会館や駐車場の敷地は違法だと書かれてある。その為かもしれない。ついで、13番石山寺に、東寺真言宗の大本山である。和尚にとっても、同宗の寺院なので、思い入れも深い。バスでお客様をお連れするときは、時間に追われることもあり、個人的には満足なお参りは出来ていないと云う感がある。今日は、ゆっくりとお堂一つ一つを丹念に、御参りさせていただいた。「さすが」の一言です。14番三井寺では、まず門前の「風月」でお昼をいただく。そして、参拝順路に従って、仁王門から釈迦堂へと進む。重文か国宝ばかりだ。五別所の一つ「微妙寺」では、重文の十一面観音がご開扉中であった。西国14番札所の観音堂にお参りし、五別所の一つ、薬師霊場の「水観寺」にでも、本堂に上がりお参りできた。開祖の智証大師円珍は、四国76番金倉寺のお生まれ、弘法大師の甥とも姪の子とも云われ、御親戚筋だ。そんな訳で、とりわけ親近感もあるのだ。そして、山門の左手にある「円満院門跡」に。近畿36不動尊霊場の25番だ。「鳥枢沙摩明王」のお札をいただいたので、早速トイレに入口に貼りつけた。和尚も、少しづつだが、不動尊霊場も廻ろうかと思っている次第。合掌

   石山寺にて  紅つつじ 迎える参道 石山寺

(写真は、石山寺の参道)