2011年5月30日月曜日

四国5回 24番~31番 西大寺発


平成23年5月27~28日

例年より早めの梅雨入り宣言、しかも台風2号発生。天気予報は曇り時々雨。雨を覚悟して省荷物化、錫杖と網代笠は置いてきた。西大寺より添乗だが、お客様は17名。従って添乗員も一人、バスが帝産観光なので、車掌さんが付いているのが救いか。お客様に「こんなにゆったり」と、好評。吉野川HOで昼食の後、高知道に入り「太平洋まで50km」の標識が出る付近から雨がしとしと降り始めた。南国ICまでは、トンネルが19本つづく、トンネルの入り口に番号が符ってあるのが楽しい。30番善楽寺、31番竹林寺、29番国分寺、28番大日寺と打って行くが、思ったほど雨に降られることはなかった。かえって雨に濡れた新緑が美しく、竹林寺などは最高の風情だ。苔も見事で、「土佐の苔寺」と称される国分寺よりきれいだった。車中では、いつものご案内に加え、「いろは歌」のペーパーを配った。弘法大師御作と真言宗では「宗歌」、しかし学問的には百年ほど後とされる。その意味は素晴らしいので、和尚なりに整理し、楽譜も付けた。85番八栗寺のケーブルカーではBGMとして流されているものだ。大日寺では、大師堂は「運心」でローソク、線香は遠慮していただいた。お宿は、阪本竜馬ゆかりの「ホテル南水」。「自由訳・般若心経」のコピー代をお願いして他所と同じく1部10円にしていただいた。(ご接待でと無理を言いました)

 道中にて   梅雨入りや 台風重なる 遍路かな
 
 竹林寺にて  梅雨空に 新緑まとう 五重塔

2日目は、さすがにしっかりと降られた。昨日は、ほとんど傘を使わなかったが、今日はそうはいかなかった。7時半に出発し、27番神峯寺に向かう。昨日から、土佐の名水「神峯の霊水」を汲むためにペットボトルの用意をと話をしておいたので、皆で行列を作って水汲みだ。26番金剛頂寺では、「はらみたや」に電話で確認して登る。本堂で、内陣の構造などをお話しする。お薬師さんを本尊とする本堂としては、最高級だと思うからだ。お参りの後は、「アイスクリン」を全員で賞味。
25番津照寺の階段では、息の上がった人が多かった。「黒耳の枇杷」を説明しておいたので、門前のお店で枇杷の売れること、売れること。24番最御崎寺で打ち止めし、御蔵洞に入り、しゃがんで外を眺める。「此の景色が空海の名前の由縁」と話す。ようやく、遅めの食事を摂りながら帰路に。海岸線をひたすら走る。日和佐で休憩し、淡路島へ。鳴門大橋付近は、濃霧で真っ白。40kmの速度制限が出ていた。比較的スムースに高速も流れ、19時半西大寺着。

 最御崎寺にて 東寺(ひがしでら) 台風接近 波高し

(写真は、金剛頂寺の稚児大師像)

1 件のコメント:

  1. 金剛頂寺の本堂では、薬師如来の眷属の話をするのを定番としている。そして日光菩薩は、働きとして男性か女性かとか問う。結論は、女性。世の東西を問わず、太陽は女性神なのだ。
    だから、女性の方よ、皆に光を注ぎ、輝かせるのが仕事と伝えるのだ。

    返信削除