2016年2月24日水曜日

四国 逆打ち2回 85~83番 竹田発

平成28年2月23日

屋島寺・人気の母狸
四条大宮~京都駅前~竹田と廻るコース。初めて竹田駅に降り立った。8時集合なのだが、余裕を持ってたどり着こうと5時に目覚ましをセットしたのだが、4時半に起きだしてしまった。バスが停まるのは、閉店したパチンコ店が貸駐車場を営む前だ。京都から3台、姫路や三宮からも2台づつ出ていて阪急からは7台だ。竹田に寄るのは、2、3号車で、和尚は2号車。お客様は38名、バスはKM観光バスで女性の車掌さん付きだ。すぐそばが京都南IC、阪神高速神戸線は10キロの渋滞表示だが、こちらは名神、中国道とスイスイだ。朝のお勤めの後に、「いろは歌」の解説と練習。さらに、「よもぎ餅」の希望を聞いて予約する。手造りなので、店を訪ねると時間がかかるのだ。85番八栗寺のケーブルは満員だが、今日はBGMの「いろは歌」もよく聞こえる。3度繰り返すとj頂上駅に到着だ。大師堂手前で、まずはトイレタイム。水場が逆方向にあるので、皆に塗香して差し上げた。本堂のお参りを終えた三宮組と合同で、大師堂で大合唱。納経も思ったより早く、12時過ぎには84番屋島寺に向け出発できた。車掌さんが、お弁当や「よもぎ餅」をお客様の座席にセットしてくれていたので、何もかもスムースな展開。京都組の先頭、全体でも3番手位で、進行している。屋島寺も水場が反対側にあるので、塗香を施して大師堂、本堂と廻る。太三郎狸(蓑山明神)が人気で、母狸のおっぱいを触ったり、写真撮影をしたり。納経が手間取っているようなので、その時間を利用して、お念珠の話をする。
83番一宮寺は、境内が狭いこともあって、4台分が重なりお遍路さんで溢れている。合間を縫って、本堂、大師堂のご供養を先に済ませ、大師堂から本堂へとお参り。そして、お薬師さんの石の祠に首を突っ込んで、「地獄の釜の音」を聞いて貰う。何と、打ち止めは14時半だ。帰路、お客様の質問もあったので、光明真言、大師宝号や諸真言について意味などを解説。18時過ぎに、竹田着。乗務員さんやお客様のご協力の賜物だ。雨も心配される中、傘を開くこともなく良いお参りでした。合掌

 八栗寺にて   八栗寺へ 遍路連なる 春の山

 屋島寺にて   源平の 戦偲ばる 寺の春

           太三郎 狸迎ゆる 春の寺

 一宮寺にて   遍路来て 地獄の釜の音 聞けり

2016年2月15日月曜日

読売 四国逆打ち2回 大和八木発 85~84番

平成28年2月13日

八栗寺本堂
35名のお客様と大和八木を8時前に出発。今回の出発地は八木のみだ。しかし、読売も3台、阪急は7台、勿論他のツアーバスもある訳で、納経所などでの混雑は必至。春一番が吹き荒れ鳴門大橋では、バスが蛇行するほど。讃岐に入ると青空が広がりホッとする。最初の85番八栗寺は、ケーブルで上るので、2~3台分のお客様が同時となる。お参りも大混雑だ。車中での朝のお勤めの後に「いろは歌」の練習をする。大合唱をしようと考えたのだが、ケーブルは満員、話し声で流れる「いろは歌」が全く聞こえない。折角練習をしたのだが残念でした。「よもぎ餅」の樫原さんに電話を入れ、バスまで運んでもらえることを確認し、お客様に御話をすると15パック(5個入り600円)のご注文。山頂の境内では、まずトイレにご案内、大師堂からお参り開始。本堂に行くと、数台分のお客様で溢れている。少し離れてお勤めを済ませたが、添乗員はまだ順番待ちの状態。我々は下山して、お弁当を頂くことにした。84番屋島寺に向かうと、雨が降り出し本降りに。大師堂、本堂と軒下で雨を避けながらのお勤めだ。打ち止めは14時。「空海」のDVDを鑑賞しながら、松原SA、淡路HWO で休憩して帰路に。阪神高速神戸線が事故渋滞、中国道経由で八木に18時半に到着。八栗寺で降られなかったのが、幸いでした。
合掌

 八栗寺にて  春一番 遍路溢るる 五剣山

西国9回 26~27番 高槻発

一乗寺の三重塔(国宝)
平成28年2月10日

26番一乗寺と27番圓教寺の2ヶ寺のお参り。44名のお客様と8時10分に出発。トイレ休憩の後、10時過ぎに一乗寺到着。眼の前に161段の急な石段が待っている。途中に建つ国宝の三重塔の前で、解説しながら小休止。本堂に上がり、お勤め。天井に打ちつけられた納め札が、花柄に見える。1時間ほどのお参りで、昼食会場へ。加古川の国宝鶴林寺門前の「ながさわ」。和尚は初めてだった。
27番圓教寺は、別名「西の比叡山」。ロープウエイで上り、希望者はマイクロバスで本堂下まで運んでくれる。参道には、西国三十三札所のご本尊が順に並んでいるので、歩きを希望する方も多い。お姿の説明をしながらお伴する。本堂に上がると、ご本尊や脇侍の四天王(重文)がご開帳中。修正会を記念してのものとか。しかも無料、良い時にお参りさせていただいた。歩いて5分ほど奥に行くと、「三つ堂」がある。映画の舞台で有名なところなので、ご案内する。食堂2階の宝物館では、「縁起絵巻」の特別展。圓教寺を堪能させていただいた。15時30分のロープウエイで下山、和菓子の「杵屋」でお買いものタイム。帰路は、事故渋滞で時間がかかったが、御天気にも恵まれ良いお参りでした。合掌

 圓教寺にて  春立ちぬ 如意輪開帳 圓教寺

2016年2月14日日曜日

新西国霊場 初見参 

平成28年2月9日

萩の寺の道了大権現
先達仲間が、「新西国」の霊場も良いらしいので、廻ろうと言い出した。ネットで調べると、なるほど面白い顔ぶれが揃っている。昭和7年に京阪神の3新聞社を母体とした三都合同新聞社が読者アンケートで選んだものらしい。変遷を経て現在は三十三ヶ所と5ヶ寺の客番、38ヶ寺で構成されている。「客番」とは、お四国でいう「番外」のこと。詳しく見ると、近畿三十六不動尊霊場の寺院も数ヶ寺含まれている。小雨混じりの9日、1番四天王寺からスタート。不動尊にお参りしてから、本堂へ向かうが、まだオープン前だ。8時半からという。僧服姿の和尚は、無料で入れて下さった。金堂の救世観音様も御釈迦様も堂々としてすばらしい。納経所で朱印帖を求め、いよいよスタートだ。次は、四天王寺の子院・客番清水寺へ歩く。星光学院の脇から境内墓地を下ると本堂に至る。京都の清水寺と同様に三筋の滝(玉出の滝)があるお不動さんを拝んでから、本堂2階へ上がりお勤め。ご本尊は十一面千手観音。四天王寺に戻り、愛車で2番太融寺へ。駐車場がなく、近くのパーキングへ。本堂に上がり、お勤め。そしてお不動さんから大師堂と廻る。境内の隅に、淀君の墓があり、漢詩が奉納されている。和尚もそれを吟じて奉納。ここまでの3ヶ寺は、近畿三十六不動尊のメンバーでもあるので、馴染みがある。和尚は、三十六不動の納経帖も持参している。車を北に走らせ、3番鶴満寺へ。ナビは、お寺の裏手の方に導いたので、結局ぐるっと廻る羽目に。冷たい風の中、お参りして納経所へ。よもやま話のついでにお昼の場所を相談すると、すぐそばに、人気のラーメン屋があるという。確かに駐車場は、順番待ちだ。味噌ラーメンと半チャーハンセットを注文、さすがでした。霊場会のお薦めルートによると、次は豊中市の12番萩の寺。ご本尊は薬師如来で納経帖にも薬師観音と書くので、驚いた。南朝の女官たちが、後醍醐天皇の霊を鎮めるために、法華経八経を写経し、その紙をこよりに編んで衣として帝の念持仏に着せたという「こより十一面観音」が新西国の本尊。13番は川西市の満願寺、奥行きの深い境内で源氏ゆかりの寺だ、坂田金時の墓もある。納経所で、洗筆水をひっくり返し、納経帖がびしょ濡れの大騒ぎ。お詫びにと、大きな松笠を頂いた。そして14番高槻の神峯山寺。役小角が開基し毘沙門天が本尊のお寺。新西国の本尊は国宝の聖観音様だ。「かぶさんじ」と読むのにはびっくり。打ち止めは、客番安岡寺。三十六不動のひとつなので、和尚も2回ほど訪れているのだが、ナビに従うと安岡寺小学校に連れて行かれた。17時近くで、あせったが、道を尋ねながら見覚えのある駐車場にたどりついた。まずはと納経所に駆け込む。「カーナビで迷う方が多いのです」とは、納経所の弁。丁度帰られたご住職は、本堂に上がってゆっくりお参りをとのお言葉、甘えさせていただいた。「高槻観音」の名称で親しまれ、神峯山寺を北山観音というのに対し安岡寺は南山観音と呼ばれるとか。なんとか8ヶ寺打ち終えて第1回目の終了、月に1度のペースで、これからも廻る予定。合掌

 太融寺にて   春時雨 古刹の隅に 淀の墓