2011年8月25日木曜日

四国2回 7番~11番 八尾 発



平成23年8月24日

八尾~八戸ノ里~長田とまわるコース。和尚の沿線は八尾なので7時半の集合に合わせた。お客様は、36名と云うことだったが、男性が一人、八戸ノ里で10分待っても姿を見せず、家の電話も携帯電話も応答なしということであきらめ、長田にまわり出発した。1番霊山寺で買い物忘れとトイレ休憩のため立ち寄って、11番藤井寺に向かう。車中でお弁当をゆっくり食べてもらうには、このルートしかない。藤井寺では、お念珠の使い方を説明。本堂では30畳敷きの雲龍の図を観賞。ご婦人が一人体調不調となり急遽離脱することに。10番切幡寺は、歩き組15名、タクシー組19名に別れて登る。本堂に着くと汗だくだ。呼吸を整え、おまいり、ついで大塔に案内する。石段の途中にある不動堂で一服して、お不動さんのご真言のリズムを練習する。大塔からの景色は、空気が澄んでいて吉野川の2本の堤防がくっきりと浮かんでいる。9番法輪寺山門前の「あわじ庵」の草餅が評判だが、心配なので電話し、数を確保しておいてもらう。8番熊谷寺は、雰囲気の良い札所で、和尚の好きな寺のひとつ。一段と高い大師堂から見る本堂の鬼瓦も一見に値する。7番十楽寺では、本堂、治眼疾目救歳地蔵、大師堂、愛染堂とまわる。打ち止めは16時45分。まずまずのペースだった。淡路HOで最終休憩だが、阪神高速の渋滞が20kmの表示、中国道への迂回を考えたが、事故渋滞でさらにひどい状態。あきらめて阪神高速神戸線から湾岸線ルートで帰ることに。これが意外とうまくいき、20時過ぎに長田に着いた。
合掌

  法輪寺にて   法輪寺 草餅求む 夏遍路

  十楽寺にて   葉月風 美男の大師 十楽寺

          夏遍路 眼に効く地蔵に 群がえり

(写真は熊谷寺中門と参道)

四国8回 44~51番 西大寺発


平成23年8月22~23日

奈良方面からのお客様40名と出発。内10名は、かって和尚と一緒とか。奈良から2台、梅田、高槻から各1台の合計4台が阪急から出ている。三木SA、高瀬SAで休憩を取り、砥部焼陶芸舘に13時半到着。まずは45番岩屋寺に向かう。バス遍路最大の難所とあって、皆さん緊張気味に歩をすすめる。しかし、なんとか全員登りきり、お勤めできた。皆で穴禅定に入り、蝋燭を灯して視界を確保。納経所で早稲田の先輩の大西住職を訪ねると、お出かけ中でまもなく帰るはずとのこと。やむなく下山したが、なんと中腹でばったり、お会いできた。お寺の方々は、毎度この参道を登り降りしなければならない訳だ。いつもの「一休館」で御接待に預かりながら、汗を拭く。ついで44番大寶寺に。16時半ギリギリに入れ、何とかお蝋燭、お線香を供えることができた。17時頃の打ち止め。「すごうさん」でお茶をいただいてホテル奥道後に。大粒の雨が車窓を叩いたが、松山市内に入るとほぼ止んでくれた。18時半到着。夕食のバイキングは、奈良組2台でテーブルを囲んだ。
  
  岩屋寺にて  夏木立 登り拝むや 岩不動

2日目は7時40分出発。51番石手寺より打ち始め、記念写真を撮り、本堂、大師堂、宝物舘と廻る。衛門三郎再来の石を見ての感想は、いつもの通りだ。しかし、写真を撮って満足気だ。そこから46番浄瑠璃寺に戻り、巡打ちする。大師堂の真魚像を順に抱きしめご祈願、時間はかかるが、仏様を抱けるのは、2番極楽寺の石地蔵さんとここの真魚像だけだ。47番八坂寺を打って「衛門三郎の里」でトイレを借り休憩。48番西林寺、47番浄土寺と廻るが、浄土寺で夕立ちに会い、鐘楼の屋根の下に逃げ込み遥拝。駐車場にたどり着くまでにびしょ濡れとなる。50番繁多寺で打ち止め。鐘楼の添乗に描かれた24孝の極彩絵に感嘆の声も。13時を過ぎてしまったが、「伊予かすり会館」で昼食。食後は、「塩アイス」に人気集中だ。あとは、ひたすら走るだけ。20時半頃西大寺到着。
合掌

  石手寺にて  三郎の 石見て笑むや 夏遍路

  浄瑠璃寺にて 真魚像を 抱き微笑む ハスの寺

  浄土寺にて  夕立に 鐘楼借りる 遍路かな

(写真は、浄瑠璃寺山門の子規の句碑
「永き日や 衛門三郎 浄瑠璃寺」)

2011年8月11日木曜日

讃岐路から中国路へご縁の旅


平成23年8月7~9日

7日に母校善通寺第一高等学校の二年に一度の同窓会が開催されるので、早起きして車を走らせた。会場は重要文化財の「旧善通寺偕行社」、禁煙は当然のこととして、窓やカーテンにも触れぬようにということだった。会場で、和尚の本籍地である詫間町松崎に住む先輩から田尾族の菩提寺「長寿院」のご住職が、75番総本山善通寺の宗務総長をされていると聞かされた。高野山の道場仲間が御影堂に勤務しているので、相談すると、8日の9時半に面会の時間をセットしてくれた。同窓会は大いに盛り上がり、82歳の長老の詩吟あり、校長のカラオケも飛び出した。和尚も、詩吟入りの武田節を披露。御開きの後、善通寺南大門前で骨董品と喫茶の店「コトブキ」を営む同級生を訪ねた。8日は、6時半に宿を出発して、78番郷照寺に向かう。一遍上人の時宗の寺、「厄除け宇多津大師」として名高い。77番眼のお薬師・道隆寺の納経所で、眼病平癒祈願のお札などにつき、話を聞いたところ一式いただいた。「潜徳院殿御守護」の御札、歳の数だけ「め」と書く眼病平癒祈願書、その郵送封筒、そして「眼病平癒のお唱え」等が入っている。バス遍路のお客様にも、きっちりと説明できる。門前の「サンエイ」に立ち寄り、白作務衣とお不動さんのTシャツを購入した。和尚の白作務衣はすべて此処のものだ。善通寺にもどり「コトブキ」で時間調整をして、宗務所で菅智潤宗務総長にお目にかかった。和尚は、数えて7代目となるが4代目までは、間違いなく「長寿院」にお世話になっているはずだ。5代目の祖父が関西に移転してから疎遠になってしまったのだ。和尚の代で墓を京都に移したこともあって、ますます遠ざかってしまった。子供の頃に祖母に連れられてお参りしたことは記憶にある。疎遠になってしまったことをお詫びして、和尚は積年の肩の荷が下りた思いだった。突然、「9月23日は空いていますか?」の問い、空いていれば、小豆島に法話に行かないかとのお誘いだった。アッという間に話がまとまり、小豆島八十八ヶ所13番「栄光寺」へ行かせていただくことに。善通寺を辞してから74番甲山寺、76番金蔵寺とお参りして、88番大窪寺へ。今年は、和尚の先達としての昇補の年で「権大先達」への申請手続きのためだ。さぬき市の櫻谷先達から電話が入り、「おへんろ交流サロン」で合流。木村館長と久しぶりに懇談できた。お土産にと頂いたのが、日本一長い名称の和菓子だ。さぬき市には、お四国の上がり3ヶ寺があるところから行政としてもPRに力を入れているのだが、まさしくその対応商品だ。八十八カ所にちなんで88字、その名は『願いを結んで 思いを結んで ひとを結んで お遍路さん 四国霊場八十八ヶ所 暑熱巌冬山々踏みこえ 巡り巡ってうれしや上がり三カ寺 嗚呼生きててよかったと 幸せ味わう創作和菓子 呼ばれたし名は大結願』というのだ。略称は「大結願」とか。(写真参照)「拝み最中」と「へんろの小石」の詰め合わせだ。櫻谷先達も一緒に87番長尾寺、86番志度寺とまわった。車を飛ばして西脇ロイヤルホテルへ。9日は、お遍路ばなしの講演会だ。広島県庄原市東城公民館の「ふるさと今昔講座」の講師として1時間半、お遍路さんにまつわる話をした。このご縁は、大阪で講師に招かれた異業種交流の会にこちらの事務局も参加していて、和尚に依頼があったものだ。中国路もお遍路さんの盛んな土地柄で、経験者も多い。お陰で和尚の「よう、おまいり」が良く売れた。夜は、事務局や委員の皆さんと卓を囲んでの酒盛り。ご縁がご縁を結ぶ3日間、本当にありがたいことです。合掌

善通寺にて   蝉しぐれ お大師さまの ご縁あり

2011年8月4日木曜日

秀寛和尚と行く土佐の一国巡り

和尚恒例の一国巡りバス遍路もこの秋で6回目となります。春・秋4回、2年で一周するスケジュールです。
日程がまとまりましたので、ご案内いたします。参加希望の方は、ハロートラベル大阪に直接ご連絡ください。尚、お問い合わせは、和尚にどうぞ。合掌

平成23年11月14日(月)新大阪出発08:00/難波出発08:30
              24番~26番 金剛頂寺宿坊泊
平成23年11月15日(火)
              27番~33番 三陽荘伯
平成23年11月16日(水)
              34番~37番
                (38・39番は次回参拝)

参加費 62,000円/一人部屋は追加料金

お申し込みは:ハロートラベル大阪 06-6306-6411
お問い合わせ:田尾 秀寛     090-2351-3927

2011年8月3日水曜日

四国2回 7番~11番 堺 発


平成23年8月2日

堺から20名のお客様と出発。2周目に入ったと云う女性2人組は、1周目の第1回で一緒だったという。また顔なじみの男性からは、すごい写真をいただいた。縦150cm,横90cmの焼き板に不動明王を描き、般若心経をも彫り込んだものだという。お不動さんは青不動で、お顔は東寺のお不動さんを参考にしたとか。それを撮影し、A4サイズに縮小した見事なものだ。今日のコースは、3台出ている。終始2番手のお参りだった。1番霊山寺に立ち寄って買い忘れの物を仕入れるのだが、和尚の「よう、おまいり」が良く売れて「和顔施」の署名に追われた。ご住職も、納経所でのんびりとされていたので、高野山大学が招聘したダライ・ラマ法王の講演会などを話題に懇談。早めのお昼を車中でいただきながら11番藤井寺へ。いつも通りの逆打ちだ。10番切幡寺へは、タクシー組が8名、12名が和尚と歩きを選択、大汗をかきながら大塔まで案内した。今年は権中先達に昇補申請する95歳老や藤井寺から申請するという方もいて、ベテランの多い多彩な顔ぶれ。1ケ寺当たりの新任先達の申請枠は30名までとのこと、霊山寺は満枠で、4番大日寺にお願いしている由。9番法輪寺に向かう前に、門前の「あわじ庵」に電話して「草餅」の確認。たまに休みだったり、売り切れだったりして、女性軍が、がっかりするからだ。今日は大丈夫だった。8番熊谷寺の大師堂は、高台にあり、本堂の鬼瓦が良く見える。鬼面を昇り龍と降り龍が両側から挟んでいる仕様だ。風もよく通り、ベンチに座っての勤行もさわやかだった。7番十楽寺、「治眼救歳地蔵」の「歳」は年齢に関係なく救うとの意味と説明する。和尚も「済」と思い「よう、おまいり」では、「済」を使ったのだが、十楽寺のパンフで意味を理解したのだ。大師宝号を7遍唱えて打ち止め、愛染明王堂をお参りして帰路に着いた。合掌

  切幡寺にて   葉月雲 厄坂登る 切幡寺
  
          はたきりの 観音仰ぐ 夏遍路

  熊谷寺にて   涼風に 汗引く顔や 熊谷寺

(写真は、切幡寺山門)