2012年1月27日金曜日

四国4回 17番~18番 なんば発

平成24年1月23~24日

難波から39名のお客様と共に阿波に向かう。まずは17番・七仏薬師の井戸寺から。藩主の大谷別邸の御門を移築したという山門から入る。本堂が閉扉されていて本堂でお勤めをする事ができなかったのは、残念だった。本堂前に新しい大師像が建立されている。「雀大師」と名づけられていて、なるほど雀がお大師さまにまとわりついている。面影の井戸から霊水をペットボトルに。お参りを終えると、丁度お昼前で車中でお弁当をいただきながら、20番鶴林寺へミカン山を登る。おいずる(道中着)の背中に「鶴の朱印」をいただくのが習わし、延光寺の亀のご朱印とペアにするのだ。19番立江寺では、納経所に御挨拶して本堂に入らせて頂く、おりしもお寺所蔵の88ヶ所の御尊像のお軸が並べられ、ご住職が集めた各札所のお砂を元にした「お砂踏み」期間中であった。お客様と有難く参らせていただいた。大師堂、そして「黒髪堂」へ。夫殺しのお京さんの黒髪が本堂の鉦に巻き上げられたものだ。少し茶髪系だが、それは経年のせいかも。山門を出て右にある「立江餅」のお店へ。本日の打ち止めは、18番恩山寺。大師堂に母君玉依御前のお髪堂が連なっている。釈尊の10大弟子の尊像を説明し、宿へ向かう。お客さまは「偕楽園」だが、先達・アシスタント・ドライバーは、車で5分の「剣山ホテル」泊まりだ。徳島と中国・湖南省を結ぶチャーター便の第1便が到着し、市内3カ所のホテルに分宿とのこと。其の余波を受けたわけだ。新聞によると、年間36回湖南省から徳島空港で日本入り、関西・名古屋を観光して静岡空港から出国するという。両県とも、観光振興ということで、補助金を出しているらしい。その「剣山ホテル」の夕食がgoodだった。先輩先達と連れだって、徳島駅近くの「焼き鳥や・鳥ぼん」へ。人気のお店で、席があるかと心配したが、カウンターに潜り込めた。夕食の後だというのに、美味しくいただいた。翌朝は、食事を済ませて偕楽園に送ってもらい、8時出発。22番平等寺、23番太龍寺とまわる。太龍寺は、昨年の台風で本堂外陣が破損、大修理中だ。仮本堂~大師堂と廻って、本坊廊下の大龍の天井絵を観賞する。打ち止めは23番薬王寺、和尚の師僧・砂原秀遍東寺長者の修行されたところだ。本堂に上がらせてもらってお勤め。大師堂から瑜祇塔へと還暦坂を登って、五智如来の御前に。それぞれの仏様の説明をして、2階から日和佐の海を眺める。薬師会館で、遅めのお昼を摂って、帰路。阿波の里、淡路HWOで休憩し難波着19時頃。合掌 (写真は井戸寺の雀大師像)

2012年1月24日火曜日

阪急東京 西国3回 4番・6~9番+法起院

平成24年1月21~22日

東京からの43名のお客様を明日香で迎えることになった。新幹線三河安城駅からバスで来るという。集合場所は石舞台近くの昼食会場「あすか野」、アシスタントと飛鳥駅で合流しタクシーで向かう。バス到着は13時過ぎ、食事作法をしてようやく昼食だ。朝からの小雨も上がり、空気がしっとりとして心地良い。食後、お客様は石舞台見物に。7番岡寺に着く頃には、再び降りだした雨は本格的になってきた。岡寺は、厄除け祈願の時期とあって、本堂には上がらせてもらえなかった。そこから、長谷寺の駐車場へ。番外の法起院から8番長谷寺へと廻る。登廊の両サイドの寒牡丹は、先日に比べると大きく花開いている。山内を巡って、打ち止めは16時30分。宿は樫原ロイヤルホテル、近鉄樫原線を地下通路で横切ると橿原神宮がすぐなので、お客様には朝の散歩に御参りすることをお薦めしておいた。ホテルに入るとジャージー姿の男女がウロウロしている。何事かと思ったら、「近畿高校空手道選手権」に参加する高校生たちだった。和尚は音酒を求めて、コンビニへ。翌朝は7時45分出発、6番壺阪寺に向かう。開門とほぼ同時に入り、本堂から石仏巡りと1番乗りでゆっくりと拝観させていただいた。ついでいよいよ4番施福寺の山登りだ。有難いことに、雨は上がっている。杖を借りて登り始めるが、初めから遥拝する方や山門まで登ってギブアップする方もいる。和尚も、頭から湯気を出しながら登り、皆で本堂に上がってお勤め。山を下り、杖を借りたお店でお買いもの。和尚推薦の柿の葉ずしや草餅は売り切れてしまった。打ち止めは9番興福寺南円堂、せっかくなので国宝館や東金堂等の見学時間を取る。鹿と戯れる方も。お客様は15時30分、三河安城に向けて出発。こんなに余裕のある御参りは初めてだった。合掌

  飛鳥にて   飛鳥野や 小雨あがりて 枯れすすき

  長谷寺にて  寒牡丹 彩る登廊 長谷の寺 (写真は興福寺五重塔)

2012年1月20日金曜日

四国 1回 1番~6番 西大寺発

平成24年1月18日

15日の守口からの1回目に続く、順打ちで西大寺から添乗。お客様は41名。なんと本日のバス遍路は阪急のみならず、他社もなく我々1台のみ。つまり、貸し切り状態と云うことだ。西大寺を出発して1番霊山寺に着くまで休憩を挟んで2時間半、ひたすらしゃべり続けた。初めての方がほとんどなので、勤行から御参りの作法まで御話をしなければならないことが山ほどある。霊山寺では、大師堂で尼さんの法話を聞き、本堂でも中に入って座って御参り。貸し切り状態ならではのことだ。2番極楽寺でも、「抱き地蔵」を順に抱いてご祈願、和尚は側でお地蔵さんの御真言を唱え続けた。6番安楽寺までに車中でお弁当をいただく。本堂から大師堂と仏様をゆっくり拝みながらの勤行、お客様の声も段々と大きくなってきた。門前の「しらかわ」でコーヒーブレイク、5番地蔵寺に向かう。2番の長命杉(樹齢1200年)といい、5番の大銀杏(樹齢800年)といい、その生命力には驚かされる。皆で霊気をいただく。4番大日寺は、和尚と同じく東寺真言宗のお寺、大日如来について説明する。本堂から大師堂へに回廊には、西国33所の観音様が並んでいる。打ち止めの3番金泉寺は、見どころの多いお寺なので、和尚はいつも最後にお参りすることにしている。ゆっくりと順に説明して打ち止めは16時30分。順調な一日だった。20時半過ぎ西大寺到着。和尚はいつもの駅中の居酒屋で、顔なじみと一杯。「よう、おまいり」を3冊注文された。合掌

         寒月の 凛たる朝に お遍路へ

 地蔵寺にて   大銀杏 寒に耐えたる 八百年

2012年1月17日火曜日

西国 6回 京都市内 西大寺発


平成24年1月16日

西大寺から添乗、お客様は36名。第2阪奈~名神と走り、桂川SAにてお弁当の積み込み。今日のコースは、京都市内とあってバスが駐車できる場所は、ほとんどなく、バスを降りて歩け歩けの一日となる。まずは、番外の元慶寺から、外環状線の日野自動車の修理工場にバスを駐車させてもらい、15分ほど歩いて行く。途中ガス工事で迂回も。次いで、京都の人気スポットである16番清水寺へ。駐車場から参道をだらだらと登る。いつもより空いているので、本堂に上がり込んで勤行。45分後の集合として、ゆっくり散策してもらう。和尚は、電通の先輩が経営する「村上喜宝堂」を訪れ、お茶をいただきながら世間話。バスのお客様には、特別割引をお願いした。バスに戻った方からお弁当を摂ってもらい、17番六波羅密寺に向かう。ここもバスは入れないので、歩きだ。本堂に上がり込んで、輪の突き方や半跏座などの説明をする。19番行願寺(革堂)に行くと中島老尼がお元気で納経所にいらっしゃる。お客様もそのお元気さにびっくりされている。打ち止めは18番頂法寺(六角堂)、池坊で有名。シースルーエレベーターで、高いところから六角堂を眺めることをお薦めする。なんと打ち止めは、14時半ごろ。本願寺前の「西利」本店で、お漬物の試食とお買いもの。白ワインとお漬物の相性がすばらしいことを、此処で教わった。お客様にお話しすると半信半疑だったが、皆さん納得されたようす。和尚は、いつもの「大根のあっさり漬」を購入。16時頃、西大寺着。こんなに早いのは初めてだ。実のところ、今日は大失敗で勤行に際しての木魚と輪のセットになった鳴り物を忘れてきていたのだ。清水寺の参道の仏具屋を覗いてみたが、置いていないので諦めて、鳴り物なしで声だけで経頭を勤めた。初めての経験だったが、逆にお客様が集中して素晴らしいお経の連続だった。感動。合掌

 清水寺にて  初詣で 終わりし寺の 静けさや

(写真は、清水寺の音羽の滝)

四国 1回 1番~6番 守口発


平成24年1月15日

久しぶりに守口から添乗、お客様は43名。今年はうるう年で、4年に一度の「逆打ち」の年とあって、今日も逆打ちは35台が88番大窪寺に向かっているとの情報だ。お陰で、我々順打ち組3台は、とてもとてもスムースに事が運んだ。1番霊山寺では、3台分そろって大師堂で尼さんの法話を聞く。本堂でも、中に座ってお勤めさせていただいた。2番極楽寺では、奥様に新年のご挨拶をすると、「今年は暇ですね」とのこと。例年の混雑がないので、和尚はゆっくりと説明しながら御参りができてニッコリだ。6番安楽寺に向かうと、新年の特別法会の日とかで、本堂も大師堂も中に入れずに外からの御参りを余儀なくされた。5番地蔵寺、4番大日寺と順調に御参りし、3番金泉寺では、余裕を持ってじっくりと解説しながらの御参り。金泉寺は、大師堂の中に御大師さまの一代記の絵が掲げられているのだ。顔が映れば長生きできるという「黄金井」や「閻魔堂」、「弁慶の力石」などなどもだ。16時15分打ち止め、いつもより1時間ほど早い感じだ。帰路は「阿波の里」、「淡路HWO」で休憩とお買いもの。「青唐辛子味噌」をお薦めしたところ、淡路の店員が、「宣伝してくれたのですか?良く売れています。」というほど、「すだち入りでないのを置くように」と頼んでおいた。高速道路も空いていて、20時前に守口到着。お疲れ様です。合掌

 霊山寺にて  尼さんの 新年法話 笑みこぼれ

(写真は2番極楽寺の長命杉)

東寺 後七日御修法


平成24年1月14日

毎年1月8日から14日まで真言宗最大の御修法が東寺で行われる。新年の七日間を神式で祈った後行われる為、「後七日御修法」(ごひちにちみしほ)と云う。真言宗各派の管長等15名が玉体安寧・国の安泰を祈り、21座の修法を行うのだ。今年の大阿、つまり大導師は、善通寺の樫原法主で、和尚の高野山仲間の栗峯師がお伴を勤める。御修法の後、熱祷の場である灌頂院が一般公開される。これを「東寺の後拝み」と云う。和尚は、これを目指しておいでなさいと、バス遍路のお客様に声を掛けている。最後の御修法を終えて、行列が出てくるのが11時半ごろなので、11時目標にお越しなさいといっているのだ。和尚は、師僧である砂原東寺長者に御挨拶と思い、10時前に近鉄東寺駅に着いた。すると、4~5名の御婦人に声を掛けられた。バスで和尚の話を聞いてやってきたというのだ。連れもって東寺へ向かう。和尚は、長者に御挨拶の後は、御修法の案内チラシを配らせていただいた。お遍路仲間が次々とやってきて30名ほどか。行列を「御宝号」で見送った後、1時間ほど並び入堂、薄暗い中ではあるが、両部の大曼荼羅・五大明王画像・十二天画像や護摩壇など七日間の熱祷の後を拝ませていただいた。お遍路仲間七名と遅めの昼食、「晦庵河道屋」に案内した。京都電通近くの有名蕎麦屋だ。和尚は、熱燗と蕎麦巻で身体を温めた。よろしければ、来年の1月14日、東寺でお会いしましょう。合掌
 
 東寺にて   足踏みて 寒さこらえる 後拝み(あとおがみ)

        一年の 安泰祷る 御修法(みしほ)かな

(写真は、樫原大阿の退堂)

2012年1月11日水曜日

高野山お礼参り 泉ヶ丘発

平成24年1月10日

泉ヶ丘から44名のお客様と高野山に向かった。お四国へは泉が丘~三国ケ丘~堺と云う順番なので、堺から添乗するのだが、お礼参りは、高野山に遠い方からなので逆順になるのだ。一気に花坂ドライブインまで走り休憩。ここで試食する柿の葉すしが好評で、予約する方も多い。帰路にてお持ち帰りという算段だ。中の橋駐車場で奥の院のガイドと合流、まずは記念写真だ。ご廟のお参りでは、鳴り物は使用禁止なので声だけでリードする。地下の法場に降りて、大師のお姿を拝んだが、いつもより鮮明に感じられた。お正月明けとあって、お山は閑散としていたが、オーストラリアからの団体が参拝していて、和尚の僧衣姿を撮りたいと話かけられた。お参りを終えて、高野槇を求める方が数名。今の時期なら数ヵ月もつはずだ。一の橋観光センターで土産物を買い込み、安養院で昼食。食後は、お軸や念珠のお仕立てタイム、和尚には念珠の相談が多かった。次いで金剛峯寺の内拝。希望者のみだが、全員が参加した。和尚がガイド役だ。15時下山、花坂に立ち寄って、九度山の慈尊院到着は16時10分過ぎ。高槻組もほぼ同時で、弥勒堂と大師堂を交互にお参りし、2台87名は拝殿に集合して法話を聞く。その間、高槻組の先達と副住職に御挨拶、節分の福豆をいただいた。合掌
 
 満願の 雪踏みしめて 奥の院

 雪木立 お礼参りの 遍路笠

 慈尊院 大師の母に 会う新春

2012年1月9日月曜日

読売奈良 西国1回 西大寺発


平成24年1月8日

今年の初添乗は、西国の1番から。お客様は43名、中には9月の第1回が道路の不通でお参り出来なかったので、再挑戦という方も。西大寺7時発というのは、何しろ遠距離だから。2回の休憩を取り、参道入り口の蓬莱閣に到着した時は、正午を廻っていた。ルートは山越えの169号線、「杉の湯」の手前で土砂崩れの復旧工事中で迂回するために時間を浪したが、早い方だ。蓬莱閣でまずは昼食を摂り、記念写真を撮って石段を登る。84歳のお婆さんも「紀三井寺よりきつかった」と言いながら、登り切ってきた。雲ひとつない上天気で、汗ばむほどだ。本堂でお勤めして、45分後に蓬莱閣集合を伝え解散、境内から那智の滝をバックに写真を撮る者、那智大社に詣でる者など自由行動。和尚が石段を下ると2号車と3号車が登り始めるところ。和尚の1号車は、西大寺から直行だったが、2台は経由地があったからの時間差。那智かまぼこセンターで、試食や買い物をし、一路西大寺へ。同じ道を戻り、20時前に西大寺着。マイカーで行けば一泊コースなので、このバスは本当にありがたい。ドライバーさん、御苦労さまです。合掌

      新年の 西国始め 那智の山

      初春の あお空のもと 那智の瀧

(写真は新春の青岸渡寺本堂)

2012年1月4日水曜日

新年ご挨拶


平成24年1月4日

新年明けましておめでとうございます。
今年はうるう年で、お四国では「逆打ち」の年となります。功徳が3倍ともいわれ人気の年です。由来は、衛門三郎が弘法大師に出会うため21回目に逆打ちをして、焼山寺の中腹で出あえたことからと云います。従って今年のお参りバスは、順打ちと逆打ちの2系統が走ることになるのです。皆々さまの年末年始はいかがでしたでしょうか?和尚は、暮の29日に「常徳寺」で大掃除と法要、元旦は早朝から新年法要、3日もお勤めをしてまいりました。また3日は、家内と愛犬てつこを伴って、御所市、葛城山麓の「葛城一言主神社」に初めておまいりし「一陽来復」のお札を求めてきました。日本国中の「一言社」の総元締めとのこと。節分の真夜中に、恵方に向いてお札を、高いところに貼り付けるのが慣わしです。実は、家内の実家の早稲田の近くに「穴八幡さま」があり、「一陽来復」のお札を母親が送ってくれていたのです。両親が亡くなって、久しいのですが、家内がそれを思い出してのお参りとなった訳です。さて例年ですと、3日は、バス遍路に添乗しているのですが、今年の始動は8日からで、のんびりとしたお正月でした。しかし、例年楽しみの大学ラグビーは、早慶明が揃って敗退、箱根駅伝も母校早稲田は4位と惨敗、お陰で酒量が増えました。新聞によると、「戌亥のつけは、辰巳で返す」とか周期的には、好景気の年回りのようです。また昇竜には、雲つまり災いが必要とか。それはともかく前向きに「和顔施」でまいりましょう。1月14日11時を目標に京都・東寺にお越しください。真言宗挙げての「後七日御修法」の「後拝み」で1年をスタートさせましょう。集合ポイントは、灌頂院前の八幡さま周辺です。
合掌

    雨戸鳴る 風を聞きつつ 寝正月

    初詣 一陽来復 求む妻