2016年8月3日水曜日

逆打ち8回 40~37番 なんば発

平成28年8月1~2日

岩本寺本堂
なんばから38名のお客様と四国最南端への旅、8時になんばを出発するのだが、初日に40番、41番の2ヶ寺を廻り、足摺岬泊というスケジュール。京都、枚方と各1台づつ出ており、3台が連なっての御参りとなる。通常なら、問題はないのだが、渋滞にはまると時間的に苦しくなる。室津、吉野川、内子と休憩して40番観自在寺に着いたのが14時半過ぎ、車中でお弁当を食べながらでもこの時間だ。京都組が本堂でお勤めの準備中なので、大阪組は大師堂へまわる。本堂でのお勤めのタイミングで枚方組が到着、本堂の御勤めは合同で行うことに。駐車場が離れていることや、トイレで結構時間がかかる。何とか15時25分に出発できたので、一安心。16時10分に39番延光寺の駐車場にたどり着けた。本堂から大師堂とお勤めし、目洗いの井戸と案内して、道中着の背中に亀のご朱印をいただくため列を作る。20番鶴林寺の鶴と合わせると「鶴亀」が揃うと云う訳だ。樹齢500年超のイブキなど鑑賞し、トイレを済ませて出発は17時丁度。スムースに走れて本当に良かった。お宿の足摺サニーサイドホテルまで1時間半程だ。岬の道路事情が良くなったので、10分から15分は短縮できるし何より海岸線を走るので、今までの山道走行とは、雲泥の相違、ドライバーさんも御客様も楽になった。19時からの夕食は、名物皿料理。露天風呂を楽しんで、早めに寝床に入ったが、3時半ごろ目覚めてしまった。やむなく昨日までの伊予路のブログの原稿をしたためる。5時半に露天風呂に。朝食は6時40分、合同で食事作法し出発は7時30分。出遅れた方がいて、大阪組が最後に。山門前での記念撮影は、いつもの通り。美しく整備された境内に御客様はびっくりされている。お参り後は、予定外だが折角だからとジョン万次郎像から展望台へと案内する。「元気な方はついて来て下さい」と声をかけたのだが、全員で300度の景観を楽しんだ。土佐清水の黒潮市場で、「マグロのかぶと煮」(980円)をお薦めし和尚も1箱購入。晩酌の御供だ。37番岩本寺到着が10時45分、大師堂から御参り。こちらのご本尊は5体あり、天井の格子絵でも有名だ。奥の院本尊の「矢負いの地蔵」が修復を終えて奥座敷でご開帳中。お堂の修復が終わるまで、今しばらくはこちらに祀られるとのこと。皆で拝ませていただいて、お待ちかねの「此処や」のアイスクリームに行列を作る。3台分のお客様で、最後の和尚の頃には売り切れ状態。和尚は、朝から右手の親指の付け根が痛んでいた。原因不明だ。此処やの親父さんがシップ薬を下さった。これが良く効いて大分楽になった。11時45分に岩本寺を後にし、昼食会場へ。道の駅「かわうその里すさみ」まで30分ほどだ。食時作法を済ませ、乗務員食はメニューからというので、名物の鍋焼きラーメンとシラス丼セットを所望。白米の上にシラスとたっぷりの刻みネギと胡麻を振り、醤油をかけて混ぜ合わせる。これは絶品。鍋焼きラーメンも親鳥肉を出汁のベースに使い中々のもの。官食です。売店を覗くと、ミレーのビスケットが並んでいるし、四万十の栗焼酎「ダバダ火振り」も安い。またまた衝動買いをしてしまった。後はひたすら走るのみ。ドライバーさんの奮闘で、梅田着19時。納経用品を御返しする中で、お軸が自分のと違うと云う方が現れた。確かに名前が違う。どう見ても、阪急のお客様のものだ。他のバスにもその名の方はいないし、どういうことかと推測する中で、会社のお客様履歴をチェックしてもらうと、前回の参加者と判明、本人に電話を入れての確認で、前回が同じバスで取り違えていたことが分かった。お互い、今日までその事実を知らなかったと云う事なのだ。お軸は、名前を呼びながら返却するので、こんな取り違えが起こるとは、信じられないが、信じられないことが起こったと云うことだ。無事に解決してハッピーエンド。合掌

  徳島道より       新涼や 眉に似たる 阿波の山

  足摺のホテルにて  真夏夜に 星を数える 露天風呂

お四国伊予路 44~58番 

平成28年7月29~31日

杖ヶ淵の弘法大師
お四国31周目を結願すべく愛車で伊予路へ向かう。金曜日22時発のオレンジフェリーに20時に乗船、夏休みに入って最初の週末となるためか指定席はほぼ売り切れ状態、レストランも家族連れでにぎわっている。和尚も持参の焼酎の他に生ビールを注文し、肴を見繕って出港前の一時をのんびり過ごし、大浴場を楽しんで熟睡。5時半起床、6時下船、45番岩屋寺に走る。バス遍路の先達とは違うので、カメラを片手に、写真を撮りながらの御参りだ。本堂横の法華仙人の行場への梯子にも挑戦する。穴禅定にも久しぶりに入り、「独鈷の霊水」を汲ませていただいた。納経所では、早稲田の先輩であるご住職にご挨拶。日本語の堪能な外国女性がバスの時刻を聞いてくる。ここまでは歩いたが、46番浄瑠璃寺へはバスでと思っているとのこと。ところがバスは5時間後、一日数便のようだ。ドイツからのカップルで、女性の方は、日本への留学経験があると云う。ドイツで日本語を学んでいるときの教授が、四国八十八ヶ所の話をしてくれ、興味をいだいて今回の遍路という。彼の夏休みと彼女の転職前というタイミングを利用して8月末まで頑張ると云うのだ。結局、和尚が浄瑠璃寺まで送ることになった。44番大寶寺では、車で待っていてもらいお勤め。46番浄瑠璃寺でお別れ、和尚のささやかなご接待だ。午前中とあって蓮池に水蓮が咲き乱れている。解説によると水蓮は、3日間朝開き、段々と閉じるを繰り返し、4日目に開いたまま終えるという。47番八坂寺から48番西林寺に向かう途中に思い立って「杖ヶ淵」に行くことに。バス遍路ではその時間はないので、和尚も初めてなのだ。門構えの入り口のある「杖ケ淵公園」として整備されていて、一瞬有料かと思うほど。家族連れが水遊びなど楽しんでいる。東方の一角に弘法大師像が立っていて、ここが所縁の地のようだ。朝食抜きだったので、公園近くの手打ちうどんの店に飛び込む。冷ぶっかけにおでんで腹ごしらせし、一息ついた。48番西林寺にも小さいながら蓮池があり、二輪咲いている。猛暑の中、49番浄土寺、50番繁多寺とお参りし、51番石手寺に。パワースポットの多い所だが、バス遍路でお参りする所は限られている。今回は、本堂裏手にある洞窟を探検することにした。これほど長い洞窟があるとはびっくり仰天、入り口は一ヶ所だが、中で2方向に別れる。直進すると裏山を抜けて北側の道路に出た。勿論、洞内のいたるところに仏様が祀られている。入り口まで戻り、右の方向に向かうと、大師堂の裏手に出る。本堂の下を通った訳だ。いつもの棕呂屋さんで、墓磨き用のブラシを購入(1,000円)。宇治金時と草餅で休息しホテルへ。「ぜひに」と薦めて貰っているお店に電話を入れると、予約で満席。やむなく、フロントにお薦めの居酒屋を聞くと、手造りの飲食店マップを持ってきてくれて、2店のお薦め。郷土料理があるという「えん家」を選んだが、これは大正解。困った時は、フロントに相談するのが一番と納得。そういえば、宇和島でお世話になる「ほずみ亭」も10年ほど前に、ホテルで教えていただいた店だ。
31日 コンビニで仕入れておいた野菜ジュースとサンドイッチ、おにぎりで朝食を済ませ、7時に出発。52番太山寺に向かう。マイカーだと本堂近くの駐車場まで進入できるので有り難い。本堂、大師堂、鐘楼、聖徳太子堂と廻り、納経所へ。更に、歳の数だけ「め」と書いた納め札を一畑薬師に納め、53番圓明寺へ。いつも、見事だと感心する大師堂の芸術的は瓦について、納経所で確認、やはり「菊間瓦」だった。1時間ほど今治方面に走り54番延命寺へ。工事中だった納経所付近が完成し、すっきりした。55番南光坊では、四天王をそれぞれカメラに収める。納経所での重ね印で、「これは私の字です。10年前ですね。」と懐かしそうだ。56番泰山寺、57番栄福寺と廻って58番仙遊寺へ。大師堂右手の裏山が崩れ、観音像や大師像が吹っ飛んで姿が見えない。1月前の大雨で、土砂崩れが発生したと云う。夜の雨で、怪我人が出なかったのが幸いと納経所での話。お昼時となったので、これにて打ち止めとし、またも手打ちうどんの「やまびこ」に飛び込む。人気のお店のようで、次から次とお客様がやって来る。お薦めの「ジャージャー冷うどん」とチラシずしにおでんで満腹、愛車のお腹も満タンにして帰路に。しばらく走ると、猛烈な睡魔が襲ってきた。これは危険と手近なPAで、シートを倒して仮眠。時間にすれば僅かだが、すっきりと目覚めた。週末のレジャー帰りの車で高速道路は渋滞、6時間程かけての帰宅。明日から逆打ち8回に添乗なので、早々に就寝。合掌

 浄瑠璃寺にて   風渡る 睡蓮の池 浄瑠璃寺