2014年1月27日月曜日

第11回 伊予の国参りのご案内

平成26年1月27日

「秀寛和尚と巡るお四国遍路の旅」も11回目を迎え、詳細が決まりました。
先日、お知らせの様に、四国霊場開創1,200年の記念スタンプや御影がある内に一周しようと、今年は7月にも巡拝します。

日程  3月 9日(日) 新大阪集合 20時30分、近鉄難波ビル集合 21時
             大阪港よりフェリーで東予港に向かいます。(1等船室)

     3月10日(月)38番金剛福寺~40番観自在寺  
                               宇和島グランドホテル泊

     3月11日(火)41番龍光寺~49番浄土寺   
                                  道後温泉 宝莊泊

     3月12日(水)50番繁多寺~59番国分寺    
                                   20時頃新大阪着

会費  76500円 (税込・個室希望は別途追加料金)

和尚の想いは、お参りは真剣に、夜は美味しいものをいただいてワイワイ騒ごうというものです。

お問い合わせ・お申し込みは
ハロートラベルサービス大阪(橋本)
 ☎ 06-6306 -6411
FAX 06-6306-6412



2014年1月22日水曜日

葛城を語るシンポジウム

平成 26年1月21日

葛城山の北にある5市町が合同開催するもので「ふるさとのなかに生きる葛城」がテーマ。
其々の市町の住職等が集まってのシンポジウムで和尚も広陵町代表として参加します。
締切間近ですので、興味のある方はお申し込みを。

開催日 平成26年2月11日(火・祝) 13時30分開演
 
会 場  御所市 アザレアホール(参加費は無料)

基調講演 遠山美都男(学習院大学非常勤講師)
       「蘇我氏を生んだ葛城の山河」

パネルディスカッション(5市町僧職者)

定員 200名(申し込み多数の場合は抽選)

申し込み方法:往復はがきに住所・氏名・電話番号記入の上郵送。
(1枚で2名まで) 1月24日の消印まで有効

申し込み・お問い合わせ先
  大和高田市西町1-11 葛城広域行政事務組合内
  葛城周辺地域イベント実行委員会事務局
  ☎ 0745ー23ー7701

西国6回 16~19番+元慶寺 生駒発

平成26年1月20日

六角堂の十六羅漢
JR奈良~西大寺~生駒と廻って京都へ向うコース。お客様は36名で、生駒を8時半に出発。月曜日とあってか高速道路も京都市内も車は少なく、極めて順調だ。先ずは番外の元慶寺からお参り。
国道から結構歩かねばならないので、迷子の心配がある。添乗員に先頭を歩いてもらい、和尚は最後尾について歩く。花山天皇が落飾し、法皇となったお寺でご本尊は薬師如来。脇侍の日光、月光菩薩の話をする。日光菩薩は女性、太陽として周りを光輝かすのが使命ですと。バスを回送してもらって17番六波羅蜜寺へ。本堂で、お念珠の作法、錀の突き方など説明する。5分ほどで16番清水寺へ。中国人の団体は目につくが、相対的には空いている。あちこちのお堂が工事中で、一度に8堂が修理中。本堂でお勤めのあと、音羽の滝に回ると、列がいつもの半分だ。それではと和尚も並んでお水を頂く。参道の扇子店「錦古堂」を覗き舞扇を衝動買い。今年は、剣舞に挑戦しようと思っているので、その練習用だ。刀は先日、参道の先輩のお店で購入済。駐車場に戻り、お弁当タイム。19番革堂行願寺へも、御所東南角から歩く。納経所に中島湛海老尼のお元気なお顔がある。角のインド衣料などを扱っている「ハンディクラフト巧」をお客様と冷やかす。和尚も釣られてベットカバーを購入。打ち止めのお寺は18番六角堂頂法寺。生花の池坊専永師が貫主を勤める。京都のへそ寺とも言われているようだ。本尊の左に開基の聖徳太子が祀られ、右に見真大師が祀られている。見真大師とは親鸞上人の諡名であることやこの地での参籠で、以後の方向が定まったことなど解説する。お参り後は、シースルーエレベーターで六角の屋根を見てもらう。打ち止めは13時55分。なんという早さだ。バスにお客様は揃ったが納経が終わらない。直ちに夕べのお勤めをする。お立ち寄りの「西利」本店では、お漬物の試食を白ワインで味わうので、心おきなく楽しんでいただくためだ。女性軍が、これは美味しいと、結局ワインを4本空けた。帰路もスムースで15時40分生駒着。合掌

 清水寺にて  音羽水 柄杓で受ける 冬の京

2014年1月15日水曜日

西国1回(東京) 新大阪発 

平成26年1月12~13日

東京からの西国1回のお客様を新大阪駅で迎えることになった。ひかり503号で10時26分に到着したお客様は21名、2日間で1番、2番、3番と5番の4ヶ寺を回るコースだ。当初の案では、初日に3番、2番、2日目に1番、5番だったが、添乗員、ドライバーさんとの協議の結果、初日に3ヶ寺廻り、2日目は1番のみに変更した。連休中ということもあって、帰りの新幹線に遅れることがあってはいけないとのことだ。先ずは、5番葛井寺に向う。本堂に上がってのお勤め、千手観音の話など。車中でお弁当いただくが、なんと「なだ万」だ。札所会発行の「西国巡礼の始まり」というVTRを流す。3番粉河寺の広い境内を説明しながら本堂へ。中でのお勤めのあと、「野荒らしの虎」(伝左甚五郎」や仏像など解説しながら案内する。ここまでで14時30分、順調なペースト思っていたら、2番紀三井寺への道中で渋滞。何事かと思っていると、ビッグフォエールと呼ばれる体育館で、成人式が行われていたのだ。式を終えた新成人を迎える車や晴れ着姿を横目で眺めながらの運転などで時ならぬ渋滞が起こっていた訳だ。約30分程のロスタイム。2番紀三井寺では、観音堂をぜひ見てもらいたいと考えていたので、日没が心配されたが、なんとか明るいうちに展望台からの景色も楽しみ、急な石段も足元が暗くなる前に降りることができた。打ち止めは16時35分。海岸線を2時間近く走り、道の駅「志原海岸・海来館」で休憩を取る頃には、日はとっぷりと暮れていた。さらに1時間走り、お宿の串本ロイヤルホテルに19時半頃到着。荷物を部屋に納めるやすぐ夕食を摂って頂く。露天風呂が湯温も良く、最高だった。お客様のリクエストの般若心経資料のコピーをお願いすると、料金無料でサービスとのこと。ありがたいことです。
朝陽百選・大島の日の出
13日の朝食は7時から。程なく、向かいの大島から朝日が顔を覗かせ始め、食事の手を止めての撮影大会だ。ここからの日の出は「日本朝陽百選」に選ばれているとか。8時に出発、目の前の「橋杭岩」を散策。名物「薄皮まんじゅう」も大人気。那智の滝の修復も相当進んできたようだった。記念写真を撮って、いよいよ465段の石段を登る。登りきると頭から湯気が出ている状態だ。那智大社の参拝もお勧めして、下山。「黒飴ソフトクリーム」を頂くことに。11時に打ち止めし、食事会場の「瀞峡めぐりの里・熊野川」へ。清流を眼下に昼食、壁に熊野曼荼羅の絵が4点架けられていた。お客様に紹介すると、カメラに納める方も。途中で3回ほどトイレ休憩、新大阪に17時前に到着。これで一安心。お疲れ様でした。合掌

 振袖や 羽織と並ぶ 成人式

 晴姿 成人式の 笑顔かな

 初春の 日射し優しく 熊野道

2014年1月9日木曜日

後七日御修法(東寺)

平成26年1月8日~14日

かってお正月の宮中行事として行われていた真言宗の最高の儀式「後七日御修法」(ごしちにちみしほ)が京都の東寺で開催されています。1日~7日を神事で行った後の7日間のご修法を仏事で行ったため「後七日」と云われるのですが、国家の安泰を祈願するもの。1日三座21座の法要が、真言宗各派18総本山から選ばれた高僧15人によって熱祷されます。弘法大師空海が承和2年(835)に始めたもので、宮中真言院で営まれていました。明治政府の神仏分離令に伴う廃仏毀釈で中止となりますが、明治16年に東寺灌頂院で復活することが許され今日に至っています。初日には、天皇陛下の御衣が勅使によって届けられ、それを奉じての法要です。本年の大阿闍梨は、総本山長谷寺の加藤精一化主、毎日の三座の法要の行き帰りの行列を信者さんや僧侶が「南無大師遍照金剛」のご宝号を唱え、待ち受けます。最終日の14日のお昼前に21座目の法要が終わると、室内が一般公開されます。それを「後拝み」と云い、和尚は毎年14日にお遍路仲間と参加することを楽しみにしているのです。残念ながら、今年は、よんどころない所要が入り、参加できません。参加される方は、寒さ対策をしっかりなさってください。合掌

西国 善光寺御礼参り 堺発

平成26年1月7~8日

善光寺仁王門
昨年の1月から西国のお参りを始めた方々は、12月で西国33ヵ所を打ち終えて、今月が善光寺へのお礼参りとなる。大阪から片道約600kmの長丁場、初日に「北向き観音」、2日目に「善光寺」と「元善光寺」を廻るコースだ。堺東、三国ヶ丘、南海堺の集合地点の内、和尚は堺から乗車、お客様は28名。皆さん顔見知りで、和気藹々の車内だ。草津、内津峠で休憩し、昼食は「レストハウスこまがね」、駒ヶ岳の麓に位置する。駐車場から南アルプスの白銀に輝く峰々が遠望できる。別所温泉にある「北向き観音」は、境内に露店も並び、いかにもお正月といった風情。本堂に上がり、お勤め。北向きというのは、善光寺を向いているということで、両方回らないと「片参り」とか。お客様は、松代ロイヤルホテル組と常喜院(宿坊)組に分かれての宿泊、ホテル12名、宿坊16名だ。和尚は、ホテル組と一緒。露天風呂が温泉で、和尚好みのホテルだ。17時前にホテル着、宿坊組は、マイクロに乗り換えて善光寺まで30分程。部屋のテレビのニュースを見ていると、なんと善光寺恒例の「御印文頂戴」が今日から15日までの日程で始まったという。これはラッキー!
北向き観音
8日8時30分、ホテルを出発し、善光寺へ。第2駐車場で、宿坊組と合流し、小山ガイドの案内で境内を巡ることに。先ず、日本英霊殿(外観は三重塔)の一室で、朝勤行。各々ご祈願の申し込みをして、本堂へ。一列に並んで、「御印文頂戴」。僧が捧げ持つ「印判」を頭に受けるのだ。一旦、山門まで戻り、「善光寺」の鳩文字の額の説明を聞く。「善」は牛の顔を表すとも。本堂に戻り、「戒壇巡り」だ。暗闇の中、右手を壁に、腰の高さで前進する。お目当ては、「極楽の鍵」に触れること。ご婦人たちは、声を掛け合い、怖さを和らげているようだ。そして、内陣での法要。相変わらず、僧たちの猛烈に早い「般若心経」だ。ご供養の読み上げがあって、正面の緞帳が上がると、ご本尊の厨子を拝むことができる。絶対秘仏で、お前立ですら七年に一度のご開帳なのだ。早めのお昼は常喜院で、お赤飯と信州そばセット。満願にふさわしい心遣いだ。天気予報は雨だが、ここまで良く持ってくれたと感謝、お念珠やお軸の発注を済ませ「元善光寺」に向う。松本IC近くの「おぎのや」で信州土産のお買い物タイム。和尚も「栗まんじゅう」を購入、詩吟教室でのおやつだ。勿論、「峠の釜めし」は予約済み。元善光寺へ本降りの雨の中を走る。15時前に到着、本堂で勤行の後、宝物館、平和殿、戒壇巡りと案内し、帰路に。往路と同じSAで休憩し、堺東に20時半着。高速道路がスムースで、予想より30分速かった。今年は、お四国に挑戦くださいとお別れの挨拶。満願おめでとうございました。合掌

 こまがねレストハウスにて  新春や 白銀の嶺 蒼き空

 善光寺にて           新春の ご印文頂戴 善光寺

2014年1月6日月曜日

信貴山千手院 新年柴燈護摩

平成26年1月6日

柴燈護摩の導師
大晦日より新年5日まで、初護摩の導師を交替で勤めてまいりました。千手院は「護摩の千手院」として名高く1300年の間、毎朝6時に護摩を勤修し続けており、毎週日曜日には柴燈護摩を修します。新春は、零時より7日まで勤修されるのです。和尚は、朝から夕方まで、30分交代を原則に2人で導師を勤めました。昨年に比べると、寒さはそれほどでもなく、天気も小雨が少しぱらついた程度で、申し分のないお参り日和でした。初詣のお客様の大半は、信貴山の本堂にお参りされた後、帰路に千手院に寄られます。柴燈護摩の太鼓の音や法螺貝の音、行者さん達のご真言の声に引き寄せられるのでしょう。和尚は一人中央に座り、お祈りを続けているのですが、やはりその音に気持ちの高まるのを感じます。お客様は、護摩木に願い事を書き、護摩の火に手を合わせ、そして行者さんに梵天や錫杖でお加持をしてもらうのです。
山門に掲げる看板のキャッチフレーズをと云われ、瞬間口からでた言葉が「飛躍の午年 祈願護摩」。初詣の皆様の祈願の護摩木を読み上げながら、火に投ずる訳ですが「家内安全」「身体健全」というのが双璧でした。
和尚も気分一心、明日からの「善光寺御礼参り」を皮切りに先達もスタートです。
蛇足ながら、「電通社友会」とクリックしてみてください。ホームページの巻頭に和尚の「馬」の字が掲載されています。但、松の内の間のみです。合掌

信貴山にて   初春の 梵天加持や 夫婦連れ