2016年6月29日水曜日

京都三弘法巡り

平成28年6月26日

三弘法木札御守り
大和・伊賀巡拝団の京都三弘法巡りにお伴することになった。7時に桜井駅で合流し、順に迎えに行きながら、上野ドライブインから京都を目指す。お客様は12名なので車はマイクロバス、小回りが利いて快適だ。新名神を経由して東寺に9時40分到着。和尚にとってはホームグランドなので、ゆっくりと丁寧に案内する。不二櫻~五重塔~金堂~講堂~食堂~毘沙門堂~御影堂。特に金堂や講堂、御影堂では、詳しく説明。
仁和寺の大師堂の工事もほぼ終了、美しく修復されている。隣接する「水掛け不動」にもご案内、近畿三十六不動の14番なのだ。お昼時となり、御室会館の「梵」で食事。食後、駐車場の隣にある蓮華寺に案内する。ここも近畿三十六不動の15番で境内に入ると5体の石仏が迎えてくれる。その五智如来の後ろには11体の石仏が並び壮観である。
西賀茂神光院町と地名にもなっている神光院は、マイクロなら門前まで入ることが出来る。ご住職が本堂の蔀を開け、蝋燭に火を点けてまわり、椅子を並べて迎えてくださった。そして、神光院の由来などについて解説し、「お勤めの後はゆっくり拝観してください」と納経作業に戻られた。弘法大師自刻の像や神仏分離で上賀茂神社からやってきた仏様達などで須弥壇は溢れんばかりだ。
お四国参りに際して、まずは三弘法をお参りし、東寺で菅笠、仁和寺で金剛杖、神光院で納め札入れを整えて海を渡ったと云う。そして、結願の御礼参りに再度訪れたと云うのだ。途絶えていたその御参りの復活後は、小さな木札にその絵を描きビニールケースに入れて御守りにするようになった。(木札守り@200円、ケース@100円)
無事に打ち止めて、折角だからと「神賀茂神社」へ。日曜日とあって駐車場も満杯状態。高速に乗る前に西本願寺前の「西利本店」でお買いもの。白ワインを戴きながら御漬物の試食が楽しめるのだ。和尚も「柚子の香り大根」と「大根のあっさり漬け」を購入。充実した一日でした。合掌

  梅雨晴れの 京都訪れ 三弘法



2016年6月15日水曜日

逆打ち3回 82~72番 なんば発

平成28年6月12~13日
白峰寺参道の西国観音像

大阪阪急の逆打ち3回は、82番から72番までの11ヶ寺。お客様は40名、少し遅刻された方がいて、10分ほどスタートが遅れた上に、阪神高速の工事渋滞で、まずは昼食となった。会場は、坂出の魚市場に併設された「いただきさんの海鮮食堂」、メニューは「お刺身定食」。和尚は初めてだったので、聞くと平成25年10月5日のオープンとか。82番根香寺は、雨の中石段を下り、そして上りつめたところに本堂がある。四季折々、いつお参りしても美しい寺だ。大師堂に掲げられた「いろは歌」について解説する。弘法大師の署名はあるが、ひらがなを書く方ではない。御文章の中の崩し文字にひらがなに相当する文字がある訳で、それを合成したものと思われると。81番白峯寺は、崇徳上皇の御廟のある寺。また十二支の守り本尊が揃っているのでも知られている。参道脇の西国の観音石仏が紫陽花に囲まれ、しかも雨とあって風情がある。80番国分寺は、四国の4つの国分寺の中では、一番の佇まいだ。新たに大日如来を新造すべく勧募中、お参りの後、寺から皆に説明があった。79番天皇寺へは、八十場駅そばの駐車場から歩いて行かねばならない。元々崇徳上皇を祀る白峯宮の神宮寺なので、お宮にくっついている。三輪鳥居という脇鳥居がついた珍しい鳥居をくぐる。初日はここまで、16時45分打ち止めだ。お宿は、高松の「ニューグランデみまつ」
13日 まだ7ヶ寺残っているので、7時30分に出発。雨は上がっている。78番郷照寺へ。バスの駐車場は、遠く離れている。厄除けのうたづ大師として知られ、「千枚通し」の元祖でもある。しかし、宗派的には、一遍上人の時宗だ。77番道隆寺は、眼のお薬師さん。いつものように納め札の裏に歳の数だけ「め」と書いて貰っている。門前の「サンエイ」でお茶のご接待。和尚は、頼まれていた白作務衣を2着購入。76番金倉寺は智証大師円珍ご誕生所。乃木将軍妻返しの松から境内へ。お大師堂の中央は智証大師、右に弘法大師、左に役行者(神変大菩薩)。75番善通寺は、ドライバーさんにお願いして、南大門前で降ろしてもらう。正面の金堂からお参りし、御影堂に向かうのだ。バスは駐車場に回送、添乗員はそこから納経所に向かう。お参り後、記念撮影し、親鸞堂に案内する。52歳時の上人自刻の尊像を祀る。昼食は、琴平の「にしきや」、金毘羅さんの入り口だ。74番甲山寺では、毘沙門天にもお参り。73番出釈迦寺で、捨身嶽を遥拝する。72番曼荼羅寺では、西行法師の昼寝石や笠松大師を案内。打ち止めは16時40分。津田の松原、淡路HWOで休憩を取り、梅田着19時30分。高速道路が渋滞もなく、びっくりするほど。再会を祈ってお別れ。合掌

 白峯寺にて  紫陽花に 埋もれ微笑む 野仏や

2016年6月10日金曜日

逆打ち3回 名古屋 77~67番

平成28年6月7~8日

弥谷寺の大師像
名古屋からの逆打ち3回、名神草津PAで9時頃に合流となった。アシスタントと、8時にJR瀬田で待ち合わせタクシーで集合場所へ。お客様は34名、小雨降る中での出発。和尚にとってはふる里コースだ。2回程の休憩で、77番道隆寺に13時過ぎに到着。眼のお薬師さんとあって、納め札に「め」と歳の数ほど書いておくように薦めておいた。本堂には、本尊薬師如来、𦚰侍の日光・月光両菩薩さらに四天王が居並ぶ。眼のお薬師の由来は日本初の眼科医「潜徳院殿」のお堂があるからだ。門前の「サンエイ」で眼に効くお茶のご接待を受け、全員にと「キャンディ」もいただく。和尚は、夏の作務衣を購入。和尚の白作務衣はすべてサンエイ製なのだ。76番金倉寺は智証大師円珍のご誕生所、大師堂は中央が智証大師、右に弘法大師、左に神変大菩薩という構成だ。「乃木将軍妻返しの松」にご案内。75番善通寺は、お四国のメッカ。お大師のご誕生所である。境内も二院に別れ広大だ。南大門前の乗降所で降り、金堂から御影堂と一方通行するルートを提案、ドライバーさんも添乗員も初めての経験のようだ。バスは、いつもの駐車場で待っていてもらう。金堂の中で、大きなお薬師さまのお膝元で読経、御影堂へ。その後、親鸞堂に案内する。親鸞上人52歳の自刻の像が祀られている。真宗のお客様は大感激だ。74番甲山寺の毘沙門堂も拝み、73番出釈迦寺へ。門前に広い駐車場が完成したので、便利になりありがたい。蝋燭台や線香台の掃除中だったが、16時半前で、お許しを得て使わせていただく。72番曼荼羅寺に17時前にたどり着き、「運心」でお勤め。火の気は止めて、「やったつもり」というのが「運心」だ。「気の済まない方はお賽銭を多めに」と声をかける。「笠松大師」の説明をしてお宿の琴平・琴参閣へ向かう。
8日 雨が上がり、青空が見える。「5時に起きれば金毘羅さんのお参りも出来ますよ」と話しておいたのだが、何と奥殿まで2名、本殿まで2名が行ってきたという。女性は強いと男性陣の声。71番弥谷寺は、寺マイクロと歩きの選択ができるのだが、歩き組は10名程度。大師堂下に着くと、歩き組の方が速かった。順に梵鐘を突き、本堂に残り170段ほどだ。本堂からの下りで、岸肌に刻まれた阿弥陀三尊を拝み、大師堂へ。お大師幼少の頃の学門所「獅子の岩屋」や護摩堂を案内して下山。仁王門前の俳句茶屋で、お茶をいただく。草餅が人気。70番本山寺は、五重塔の修復工事中。国宝の本堂には馬頭観音を祀る。69番観音寺、68番神恵院は同じ境内にある。逆打ちなので、順番を間違えないように気をつける。丁度、お昼時となり、昼食会場の観音寺グランドホテルへ。このコースでは唯一の食事作法。いよいよ打ち止めの67番大興寺、お大師お手植えという榧の木と楠の木が見事、太い枝には青苔が密生している。三鈷の松を拾う方も。かっての天台、真言の修行道場で、お大師堂も二つ。本堂左の弘法大師堂で、打ち止めの読経。ご宝号7返で締めくくり。打ち止めは13時45分。これからひたすら名古屋に向けて走る訳だ。19時前に、草津PAでお別れ。お疲れ様です。合掌

 弥谷寺にて  新緑の 峰を背に立つ 大師像

 観音寺にて  紫陽花の 色とりどりに 観音寺

          梅雨時の 身支度万端 バス遍路
          
          梅雨晴れ間 逆打ち遍路 足軽く