2018年6月18日月曜日

四国3回 生駒発

平成30年6月18日

今月2回目の第3回と云うことで、集合の8時20分の1時間前に生駒駅到着。いつものようにモスバーガーで朝食。我が燕軍団が、セパ交流試合で勝率1位を確定したというスポーツ紙の記事をニヤニヤしながら熟読。8時に近づいたので、集合ポイントに行くべく階段を降りる途中に、ドンーン、グラグラ。店内のアラームが「地震です」と叫んでいる。しかし、それ以上の余震はなかった。JR奈良、西大寺と廻ってきたバスが到着したが、近鉄は運転を見合わせ、来るべきお客様数名も姿を見せない。そのうち、高速道路も次々と通行止めになり、9時頃催行中止が決定。バスは、西大寺、JR奈良とお客様を送りに出発。和尚は、マイカーで来ていたので、帰路に着いたが、お客様は電車が動かないので、どうなりますことやら。阪急は、料金を払い戻し、改めてお申し込みを受け付けるとか。合掌

  梅雨遍路 震度6にて 取りやめに

2018年6月17日日曜日

四国1回 1~6番 生駒発

平成30年6月16日

新しいシリーズが始まった。JR奈良~西大寺~生駒のコースに生駒から添乗する。お客様は42名で、今までにお四国を経験された方は5名ほど。ほとんどが初めての方なので、添乗員の説明も長くなる。日曜日とあって高速道路も空いている。和尚は、勤行次第、お参りの作法、納経用品の案内など説明。室津PAまで走ろうとしたが、最後尾の車酔いの方のSOSで淡路SAで休憩に。その後車中で、初勤行し1番霊山寺へ。枚方から出ているバスが10分程前を走行している。枚方組が大師堂でお勤めをしている間に、記念写真を撮り、多宝塔の説明、十三仏のお参りをして本堂へ。
枚方組と合同で、受戒・法話。なんと今日はご住職直々だ。早稲田の仏教稲門会のメンバーでもあるので、まずはご挨拶に。枚方組の後を追って2番極楽寺へ。本堂、抱き地蔵、大師堂、長命杉と巡る。長寿庵で、大奥さまにご挨拶。副住職であるお孫の嫁さんと曾孫にばったり。大奥さまとそっくりでびっくり。枚方組は、順打ち。我々はここから6番安楽寺へ向かい、車中でお弁当と云う算段。安楽寺は、松本明慶作の30台から60代の仏像が揃っている稀有なお寺だ。さか松が松くい虫に侵され、伐採せざるを得なかったのが残念だ。お客様には「さか松」の由来をも説明させていただく。5番地蔵寺の樹齢800年超の大銀杏は、青々として既に実を付けている。4番大日寺では、大日如来について説明し、回廊の西国三十三所観音様を拝みながら大師堂へ。打ち止めは、3番金泉寺、見どころの多いお寺なので、お参りや説明で1時間近く費やしてしまった。16時25分打ち止め。
立ち寄り先のハレルヤ製菓で、一服して帰路に。淡路島の中ほどで、夕べのお勤め。あちこちに渋滞があって、コース取りに悩まされたが、ドライバーさんにお任せし、生駒に20時過ぎに到着。合掌

  梅雨晴れの 真っ青な空に トンビ舞ふ

2018年6月15日金曜日

西国10回 28.29番  なんば発

平成30年6月13日

梅田~なんばのコースにお客様は45名と超満員。8時になんばを出発し、西紀PAで休憩の後、28番成相寺に11時過ぎに到着。最初に迎えてくれるのが、重文の鉄湯槽。なんと重文が浄めの場となっているのだ。本堂でお勤めの後、内陣を拝観。孔雀明王、閻魔大王、三十三観音堂など案内する。外陣に掲げられた左甚五郎作「真向きの龍」は、撮影OKなので、皆さんパチリ。昼食は、天橋立を望む「シーサイドセンター」。竹中缶詰の「オイルサーデン」をおすすめしておいたが、皆さんお買い上げの様子。和尚も2缶(@550円)と塩大福を購入。塩大福は、詩吟のお稽古の時のおやつだ。一度、福井県に入り、青葉山(若狭富士)中腹の29番松尾寺へ。醍醐派の別格本山で西国札所唯一の馬頭観音がご本尊、本堂に上がりお勤め。係りの方が、御顔をライトで照らして下さる。また、読経後は、ご本尊などについて話をしてくださった。丁寧な納経と道に迷った方も出て、70分ほど要してしまった。打ち止めは15時30分。帰路は赤松PAで休憩し、梅田18時過ぎ、なんば18時30分頃到着。残り2回と善光寺お礼参り、無事の結願をお祈りしてお別れ。
合掌

  梅雨寒や 馬頭観音 松尾寺(まつのおじ)

四国3回 12~15番 天王寺発

平成30年6月11日 三国が丘から天王寺のコースにお客様は41名。4月3日の第1回目でご一緒した方が10名ほど、やわらぐ雰囲気だ。8時に天王寺を出発し、室津PAで休憩、13番大日寺に11時前に到着。韓国伝統舞踊の第1人者である住職の話をしながらのお参り。早めのお弁当をいただきながら12番焼山寺へ。樹齢数百年の杉に囲まれた境内は、いつ訪れても素晴らしい。駐車場から境内までの参道には十三仏の石像が順に並び迎えてくれる。添乗員の話では、焼山寺には白黒の御影はすでになく、同寸のカラー御影に変更になっているとのこと。白黒の御影で、お軸や横額にと思っている方にとってはいかがなものかと感じる。 一点だけカラ―になるわけだからだ。マイクロバスに乗り換えるポイントにある「すだち館」に、すだちの生ジュースを求めに行くと、今年はすでに売り切れと云う。しかし、「すもも」の差し入れを頂き、乗務員で美味しく味わった。14番常楽寺から15番国分寺への道は、ミニ歩き遍路。まずは常楽寺まで国道から歩く。流水岩の境内に足を取られないよう注意しながら本堂へ。ご本尊は四国霊場唯一の弥勒菩薩だが、本堂前の「アララギ大師」も珍しいものだ。常楽寺から国分寺へは1km弱、途中の「八祖大師」のお堂の前に一旦集合しお参り。空が暗くなり、今にも雨が落ちてきそうな感じ。本堂は大修理中で、平成32年までかかるようだ。うすさま堂が仮本堂になっている。思い起こせば、大師堂の完成までは、お大師さまが仮住まいしていたから、うすさま堂は大活躍だ。お大師堂でお参りを始めようとすると、いよいよ雨が降り出した。お客様の「天気予報通りだ」の声。打ち止めは15時30分。雨は、段々激しくなり、淡路島走行中は濃霧も重なりほとんど前が見えない時も。阪神高速もスムースで、天王寺着18時40分。お疲れさまでした。合掌    梅雨入りや 衛門三郎 杖杉庵(じょうしんあん)

2018年6月10日日曜日

佐渡島遍路 後半 51~88番 

平成30年6月3~6日 昨秋の前半に続く後半のお参り。新いメンバーも二人増えて総勢8名のツアー。伊丹から新潟空港へ飛び、ジェットフォイル(最高時速80km)で佐渡の両津港へ14時頃到着。3番真楽寺の三浦住職のご案内でお参り開始。初日は、51番慶宮寺から54番宝蔵寺までの4ヶ寺。その内3ヶ寺のご本尊が大日如来。それぞれこだわりがあり、金胎の区別を表示している。53番玉林寺は、胎蔵界で珍しい。お宿は両津の湖畔の宿・吉田家。新潟港でのポスターで、佐渡は薪能のシーズンが始まることを見つけ、なんと今夜は、最大の大膳神社の薪能があると云うではないか。お友達が訪ねてくるという方を置いて、7人で見物に行こうとジャンボタクシーを手配。(3時間の貸切で24900円) 大膳神社能舞台は、佐渡の宝生流大夫家である潟上本間家が建立した由緒あるもの。最も古い能番組の記録では、文化年間のもの。高校生の仕舞、鷺流狂言「人か杭か」、能「葛城」を楽しむ。佐渡には、能舞台が現在でも36あると云い、日本の能舞台の3割以上だ。お宿に戻ると、地元の「しぐれ会」の皆さんによる踊りのパフォーマンス。両津甚句、相川音頭、佐渡おけさなど堪能。「おけさ」とは?と中居さんに尋ねると「蕎麦屋さんに飼われていた猫の名前で、傾いたお店を立て直そうと、娘に変身して客寄せに踊りを披露したと云う。あの独特の笠は、顔を隠すためと云うのだ。」猫の恩返しと云う訳だ。                                     佐渡の初夏 大膳神社 薪能                                4日 8時出発、今日の予定は20ヶ寺、55番長谷寺から74番観音寺まで。ご案内は59番管明寺の松山住職。長谷寺は、寺名の通り豊山派だが「ちょうこくじ」と発音する。本山同様牡丹の名所で、当寺の牡丹の花片を活用して、「北雪酒造」がお酒を作っていると云う。59番管明寺では、ご接待に預かった。61番善光寺のご本尊は信州の善光寺のご本尊と整容一体で、空海の開山と伝わる。打ち止めと云う74番観音寺の近くで、朱鷺を発見、一日の疲れを吹き飛ばしてくれた。その優美な姿に反し、鳴き声は「ギャー、ギャー」と酷いものだ。お陰ですぐわかる。お宿は、吉田家の連泊。                                  夏近し 朱鷺の舞ひ鳴く 佐渡の里                                5日 8時出発、75番文殊院から83番如意輪寺の10ヶ寺の予定だが、前回訪れていない「佐渡の金山」を見学したいところ。ご案内は75番文殊院の山本住職。両津から400m級の山を越え下ると文殊院に。赤玉という地名の通り、赤玉石の産地。お菓子のセットやよもぎ餅のご接待に預かる。この手造りのよもぎ餅は絶品だった。77番平泉寺では珍しい「しだれ杉」が。78番光林坊の本堂に上がると、正面に十三仏のお軸が掛けられているが、良く見ると中心はご本尊の十一面観音、これは特注ものに違いない。ご住職は、元麻薬Gメンで画家、剣道5段とか多彩なお方だ。79番禅長寺は、本堂の大屋根の瓦の掛け替え中。北雪酒造を見つけ、飛び込む。長谷寺のぼたん酒など試飲させて頂く。ぼたん酒は、リキュールで少し甘め、ソーダ割りがうまいという。焼酎を3種類ほど試飲して、「黄金波」を選ぶと、おほめの言葉をいただいた。それとぼたん酒を2本づつ送ってもらうことに。82番宮本寺は、ご本尊が地蔵菩薩と阿弥陀如来のダブル。四国の岩本寺を思い出した。84番弘仁寺のお庭には5つの池があるが、佐渡が島を模った池は、どう工事しても水がたまらない不思議な池で結局、枯山水の池に。なんとか「佐渡の金山」を見学する時間を確保できた。(900円)お宿は、宿根木の「花の木」。和風のロッジ風の閑静なお宿。沢山のお刺身が夕食に出たが食べきれない。朝食時にお煮付けにとお願いする。                                 初夏の風 佐渡島遍路 しだれ杉                                6日 朝食後、おかみさんの勧めで、近くを散策。ギネスブックに最大の地蔵立像と載る「しあわせ地蔵」や「岩屋の摩崖佛」だ。今日は86番称光寺から88番蓮華峰寺の残り4ヶ寺とお礼参りの1番国分寺。ご案内は87番阿弥陀院の野俣住職。85番海潮寺は曹洞宗のお寺、順徳天皇のお手植えと伝わる御所桜は一重と八重と白花が混ざり咲く匂桜で佐渡おけさに「小木の岬の四所御所桜、枝は越後に葉は佐渡に」と歌われる。阿弥陀院に多宝塔や七重塔などいくつもの大きな模型が置かれている。地元の大工さんの作で、寄贈されたもの88番蓮華峰寺は、京都御所の鬼門に当たるところから比叡山にならって小比叡山と称され、空海が帰朝の際に投げた独鈷杵が3つに分かれ大和・室生寺と高野・金剛峰寺とここ佐渡・蓮華峰寺に届いたという。結願証を授かる。(1000円)和尚は、ご住職から「独鈷」と名付けた清酒や手ぬぐいをお土産に頂いた。1番国分寺に戻り、お礼参り。またまた朱鷺に出会う。毎年の2回の放鳥を続け、今、島に300羽ほど生息中とか。放鳥しても半分は、天敵のテンの餌食になるという。14時発のジェットフォイルまで時間が作れたので、「トキの森公園」へ朱鷺に会いに行く。資料展示館を抜け、ふれあいプラザへ。つがいと子供の3羽の朱鷺が間近で観察できる。観察窓は、朱鷺からは我々が見えない細工がなされている。丁度、好物のどじょうが与えられた時間で、どじょうを啄ばむ姿を見ることが出来た。3泊4日、天気に恵まれたが、大阪に帰ると大雨が迎えてくれた。合掌                                   梅雨入りや どじょう啄ばむ 朱鷺三羽                                佐渡へんろも好評につき、継続します。第3回は、11月4日~7日(3泊4日)の予定。お問い合わせは、和尚090-2351-3927 またはハロートラベルサービス大阪(橋本)06-6306-6410まで。