2018年3月22日木曜日

阪急(東京) 西国全周 7泊8日 7日目・8日目

16日 7時45分にホテルを出発し27番圓教寺に向かう。前夜からの雨模様の中、1時間ほどで麓の「杵屋」の駐車場に到着。いつもなら、1便のロープウエイで登るのだが、目下客車の取り替え工事中。従って、お前立の観音様の出開帳となり、間近で拝観できるまたとない機会となった。これには、お客様も大喜び。和尚も、2度の経験だと思う。先達仲間のO女史が、住まいが近くとご接待を携え会いに来て下さった。バス2台分60人分程の心尽くしに、感謝、感謝。26番一乗寺には、まっすぐの石段が待っているのだが、最近は裏道が整備され、車椅子でも本堂にたどりつける。石段に自信のない方4,5名と共に和尚は裏道を登る。下りは、皆でこの裏道を下るつもりだ。本堂の天井に買っての納め札の板が花模に打ちつけられている。西国では、ここだけの見ものだ。
東條湖グランド赤坂で昼食。ここから40分弱で、24番中山寺に着く。安産祈願の寺として有名で、いつ来てもカップルの姿を目にする。青龍の五重塔も新築し、見どころも増えた。お参り後、自由に参拝して頂いた。中山寺を13時半頃出発し、32番観音正寺を目指す。かって、千手観音の40手の持物の絵説図を頂いたことがあることを思い出し、今もあるかと聞いてもらう。今は配布していないとのことだったが、和尚が電話を替わり説明をすると、ご住職が、それならばと2台分コピーを用意してくださるという。名神をひた走り八日市ICを下りて、五個庄でタクシーに乗り換え山登り。それでも、タクシーを降りて15分ほどは歩かねばならない。本堂で、松本明慶作、白檀の丈六の千手観音に御目にかかる。いつお会いしても清々しい御顔だ。ご住職の「遠路はるばるご苦労さまです」のメッセ―付きの封筒に2台分のコピーが用意されていた。和尚は、名刺を預け有難く頂いた。かって頂いたものより大ぶりになっていて寺の印もある新しいバージョンだ。16時半打ち止め。琵琶湖大津プリンスホテルに17時半着。ホテルは超満員とかで、夕食のバイキングも19時半から。合掌

彦根港で記念写真
17日 いよいよ最終日、7時45分出発し彦根港に向かう。国宝彦根城を車窓から眺めながら9時前に到着。オーミマリンの1便で30番宝厳寺へ向かうのだ。静かな湖面を40分、聞けば昨日も一昨日も強風で欠航していたという。宝厳寺の国宝唐門、観音堂は大修理中、足に自信のない方は、唐門の前で待っていてもらうこととし、その他の方と弁天へ石段を登る。本堂で読経の後、宝物館へ案内する。四国志度寺の海女の伝承の「面向不背」の珠が、ここにあるのだ。唐門から観音堂に入り、修理中の板壁に身を寄せてお勤め。船廊下から神社と案内する。彦根港に戻り、バス車中で、名物のお弁当を頂きながら31番長命寺へ。800段を超える石段も、タクシーのお蔭で残り120段ほどだ。2号車が、立ってお参りしている脇を抜けて、本堂の板の間に上がり込む。ここからはお前立も良く拝めるのだ。ついに、残すところは33番華厳寺。2時間はかかる。休憩なしで一気に走って貰う。納経所にたどり着きさえすれば、なんとかなるので、到着を優先したわけだ。どうせ、参道にはバスは侵入出来ない決まり、添乗員を先に送り出し、我々はまずトイレ休憩だ。満願の証を頼まれた方も多く、まずは、氏名チェクを優先する。本堂から三つのお堂を廻って無事満願。おめでとうございます。打ち止めは17時10分。岐阜羽島駅に向かう。頑張っていただいた岐阜バスともお別れ。和尚は一足早く失礼して、名古屋へ。近鉄特急に乗り込んで、一安心。合掌


阪急(東京)西国全周 7泊8日 5日目・6日目

成相寺の本堂左横
14日 7時40分出発。16番清水寺に朝一番に乗り込むのが目的。9時になれば、修学旅行や観光客で溢れだすからだ。流石に人影もまばら。本堂で、読経して9時出発と決めて解散。和尚は、音羽の滝に挑戦して下山、朝早いので、先輩の店はまだシャッターが閉まっている。すると、配達の方が勝手にシャッターを開けて荷物を届けているではないか。続いて入り、奥に声を掛けると反応があった。シャッターを開けてもらい、バスのお客様を招き入れる。ご夫婦で、大奮闘となってしまった。皆が、バスに戻ったら、またシャッターを閉め始めた。今から食事を摂るというのだ。申し訳ない事をしてしまったが、お客様は大喜びだった。19番革堂から18番六角堂とかっての町堂を巡る。
早めの食事をと思ったが、準備が全くできていない。11時半がやっとというのだ。1時間近くをどう過ごすかということになり、和尚の提案で東寺へお参りすることとなった。金堂から立体曼陀羅の講堂、そして国宝のお大師さまとそっくりに制作された大師像に会いに行く。昼食は「ししゅうや八橋庵」。22番総持寺付近は、バスは入れない。遠く離れた所でバスを降りて歩くのだ。お参りの後は、納経が終わるまで境内で待機し、揃って戻る。23番勝尾寺は勝達磨の勝運の寺、一方通行なので、順にお堂に手を合わせて行く。本堂までは上り、帰路は下ることになる。打ち止めは21番穴太寺、本堂の寝釈迦を撫でまわし健康や病気平癒を祈る。打ち止めは16時半。これから天の橋立宮津ロイヤルホテルに向かう。「味夢の里」で休憩、お目当ては「オイルサーデン」。料金的にここが安い。人気商品の為か、お店によって値段が違うのだ。宿入り18時10分。合掌

播州清水寺の薬師堂の戌
15日 8時出発。29番松尾寺まで1時間ほど。ご住職は、多くの著書があり、講演も小冊子となっている。本堂に上がり、西国唯一の馬頭観音様を拝む。寺の方が、懐中電灯でお前立を照らしてくださった。馬が草をバリバリ食むように、我々の煩悩をバリバリ食っていただける観音様と説明する。さらに1時間ほどで28番成相寺へ。急な参道をバスが喘ぎながら上る。内陣の拝観もどうぞと云う事なので、案内する。本堂内の「真向きの龍」は撮影OKだ。(左甚五郎作)手を清めるのが重文の鉄湯船というのも凄い。昼食は元伊勢籠神社を抜けて松尾物産、スタッフはお好み定食、和尚はニシンそばと丼物。日本海を離れ、兵庫県に戻る。25番播州清水寺に14時過ぎに到着。この辺りは法道仙人の開基された寺が多いが、清水寺もその一つ。仙人が水神に祈願して山頂に水をもたらした所からの寺名とも。薬師堂の十二干支像がユニークだ。番外の花山院には、麓からタクシーに分乗して900mほど登る。急な参道の途中に「琴弾坂」がある。女人禁制のため、京都から慕ってきた女官たちが、琴を弾いて花山法皇を慰めたというのだ。お勤めの後は、法皇のご廟を拝み、有馬富士の絶景も楽しんで下山。お宿の神戸ホテルフルーツ・フラワーに16時40分到着。合掌

2018年3月21日水曜日

阪急(東京)西国全周 7泊8日 4日目

13日 7時45分早めの出発。19番今熊野観音寺へは10分ほど。弘法大師開基の寺で、頭痛封じの寺だ。本堂でのお参りの後、お寺の縁起などの法話がある。1300年記念で18日は特別開扉という。番外元慶寺は、中興の花山法皇が落飾された寺。国道から1kmほど歩いていかねばならない。足の不自由な方が3人いるので、タクシーを拾い皆を追い掛ける。タクシーには、待機してもらい、お勤め。タクシーの方が少し早く着いて事なきを得た。11番醍醐寺へ。境内、三宝院、宝物館の共通拝観券となっているので、時間がかかる。まずは、金堂、不動堂、寝釈迦堂、御影堂と案内し観音堂へ。お勤め後は、各自拝観して貰うこととし集合時間を決める。和尚のお勧めは、宝物館に重点を置くこと。10番三室戸寺は花の寺で有名だがこの時期は閑散期で、ゆったりお参り出来る。京滋バイパスで13番石山寺門前の洗心寮で蜆飯の昼食。他のお客様もいるので、食事作法は小声で行う。見どころの多い寺なので、読経の後は案内して廻ることに。普賢院跡の梅林が見頃。
また、自前の梅で造った梅干しが当たる抽選があり、2名がゲット。盆梅展も開催中で梅づくし。
12番岩間寺は、雷封じで有名だが、実は芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」の古池が本堂と不動堂の間にあるのだ。句碑もあり、その句を一吟披露。14番三井寺は天台寺門宗の総本山とあって、境内は広大だ。まずは、石段を登り観音堂から。西国のご本尊は如意輪観音、お堂でお参り後、元気な方をお連れして、三帝の産湯の井戸、弁慶の引き摺り鐘、金堂と廻る。近江八景の「三井の晩鐘」は一突き300円、希望を募ると10人ほどが順に試みた。三名鐘の中で、音の三井と云われているとか。打ち止めは、京都に戻り17番六波羅密寺へ。16時半に入り17時前に打ち上げたのだが、アシスタントはもっと早くと嫌味を言われたようだ。17時前だと、近くの幽霊子育て飴本舗に飛び込むと店じまいの最中、なんとが購入できたが、聞くと閉店は16時とのこと、失礼しました。
ホテル着17時15分。夜は、アシスタントのSさんと木屋町の馴染みの店へ。1杯やりながら出前のカレーうどんを頂く。京都の2晩は、スタッフは外で食事と決まっているからだ。合掌

   琵琶湖畔 幟が招く 蜆飯

   春雷を 封じ込めたる 岩間寺
石山寺の梅林

阪急(東京)西国全周 7泊8日 2日目・3日目

11日 ホテルを8時に出発。いつもなら4番施福寺の山登りからスタートするのだが、大阪から3台のバスの予約が入っているというので、3番粉河寺へ向かう。9時20分に到着、奥行きが深く見どころの多い寺。案内図で概要を説明し、順に案内して巡る。四天王の揃う中門をくぐると左手に若山牧水の歌碑、本堂前の庭園も素晴らしい。2番紀三井寺の石段は結縁坂ともいう、紀国屋文左衛門のエピソードだ。お参りの後は、松本明慶作の大観音に案内、大仏の造り方など説明。昼食は麓の「はやし」、和尚はいつものカツカレー。4番施福寺に向かう。トイレ事情がいまひとつなので、道の駅「いずみ山愛の里」でトイレ休憩。往復1時間半は掛る山登りなので、無理をしないように念を押し、納め札を預かる。本堂に上がり、立体曼陀羅の前で読経し、仏像群を案内する。志納金500円は、安いとのお客様の声。打ち止めは5番葛井寺、駐車場がなくなったので、藤井寺駅前でバスを降りて商店街を抜けて西門から。本堂に上ってお勤め、納経所が混んでいて納経に時間がかかりそうなので、大門前の「葛井餅」に案内。試食をすると、日持ちもするのでつい手が出てしまうようだ。17時過ぎに橿原ロイヤルホテルに向かう。18時ホテル着。
合掌

12日 6時に橿原神宮の本殿の門が開くので、良かったらお参りをと話しておいた。和尚を含め10名ほどが朝参り。朝の空気は凛として、すがすがしい。8時出発、8番長谷寺をめざす。まずは、番外の法起院へ。参道のお店は、ほとんど閉まっている。少し早目に開門してくれていて有難い。徳道上人のご廟の廻りをお砂踏みしながら巡り、長谷寺へ。登廊をゆっくり登り、本堂前の舞台でお勤め。大師堂、本長谷寺、五重塔と巡り、大講堂へ。今、草創1300年の記念行事として大観音大画軸大開帳中なのだ。縦1646cm、横622cm、重さ125kg。本尊を原寸大に描いたもので向かって右に難陀竜王、左に雨宝童子が立っている。(~5月31日)7番岡寺は厄除け祈願の期間中で、本堂には入れない。外から拝んで、6番壺阪寺へ。地元の雛まつりにあわせ、礼拝堂は見事な雛飾りで埋め尽くされている。お参りを終えて、出ようとしたが和尚の靴が無い。同じメーカーの物が、残されているので、どうも間違えたらしい。お寺の方も、その様に言うので、手に取ってみると、サイズがが少し小さいが、履けないこともない。柿の葉ずしの昼食の後は、9番南円堂へ。国内外の観光客で一杯だが、お勤めするのは、我々だけだ。打ち止めは、20番善峰寺、京都の西山にあり麓には松本明慶の工房もある。バスの駐車場からは、綴れ織りの参道を登っていかねばならない。桂昌院ゆかりの寺で、御手植えの遊龍の松で有名だ。16時半頃打ち止めし、京都東急ホテルへ。 
夜は、2台の先達、添乗員、アシスタント6名で会食。合掌

壷阪寺礼拝堂の雛飾り、正面奥がご本尊

阪急(東京) 西国全周 7泊8日 初日

平成30年3月10~17日

10日 東京から新幹線で到着するお客様を名古屋駅で9時半に出迎える。2台編成で、それぞれ27人づつ。和尚は1号車。添乗員は昨年も御一緒したK女史、アシスタントは、声の大きさで有名なSさんと気心の知れたメンバーだ。初日は1番青岸渡寺のみのお参り、名物の「てんむす」弁当を頂きながらひたすら走る。2か所ほど休憩して、那智の滝に14時半頃到着。昨日の雨のせいか水量が豊富だ。青岸渡寺の石段を登り、山門をくぐって急な石段を上がると左手に那智の霊水が待っている。ペットボトルでのお持ち帰りを勧めておいた。勿論、和尚もお供え用に汲ませていただいた。参道入り口の「和か屋」で御茶と御饅頭の接待を受けて16時過ぎに出発。17時頃、橋杭岩で休憩、潮が引いて見事な景観、和尚も初めて見る景色だ。18時半南部ロイヤルホテル着。

潮の引いた橋杭岩