2016年12月31日土曜日

西国 京都編 

平成28年12月21日

姉さん先達二人と共に、京都へ向かう。まずは番外の元慶寺へ。門前の駐車場まで入らせてもらう。バスだと、相当の距離を歩くのだ。朝一番の元慶寺は、木々もしっとりと感じられ、心地よい。次いで、市内に入り17番六波羅蜜寺へ。ここでも、門前の駐車場を利用。本堂でのお勤めの後、霊宝館を拝観。空也上人像や平清盛像など重文のオンパレードだ。思い立って、近くの幽霊子育飴の店に案内する。べっ甲飴風で喉に優しい。16番清水寺は水曜日とあってか、比較的空いている感じ。参道のお店も、お休みのところが散見される。和尚の先輩の店も閉まっていた。参道を歩くと、日本語はほとんど聞こえない。着物姿も多いが、すべて外国人観光客だ。音羽の滝が空いていて、ほとんど並んでいない。久しぶりにお水をいただいた。お昼近くになったので、御池通りの地下駐車場に車を停め、いつもの河道屋晦庵で鴨南蛮をいただき、錦市場へ。買うものは、決まっている。出し巻き卵と大根の浅漬だ。麩屋町でロマンチックな小さな喫茶店を見つけ、腰を落ち着ける。午後は、19番革堂・行願寺から。駐車場は、裏手で見つけた。納経所に中島湛海老尼を見つけ、ご挨拶。ご機嫌さんだった。革堂と同じく町堂だった六角堂・頂法寺へ。地下の駐車場が空いていた。本堂に池坊の御弟子の名前入りのお花が供えられている。打ち止めは、15番今熊野観音寺。御寺泉涌寺の塔頭で、後白河法皇ゆかりの寺。本堂に上がり、お勤め。これで、京都市内は吉峰寺を残すのみ、成相寺や松尾寺をお参りするときに廻るつもり。合掌

西国12回 32・33番 生駒発

平成28年12月13日

生駒を7時半に出発し、西大寺、JR奈良と回って32番観音正寺へ向かう。お客様は総勢40名、各々の集合地でほぼ均等の乗車。草津SAでの休憩後、観音正寺表参道入口の石寺楽市に11時前に到着、歩き組は7名だ。昨夜来の雨で、参道がまだ濡れている状態、登りはともかく下りが滑りそうな感じがする。バスは、歩き組を下し、残りのタクシー組を五個荘のタクシー乗り場へ。歩きもいつもより時間がかかり、本堂まで30分要した。ピストン輸送のタクシーの最終組とほぼ同時だ。本堂で、黒衣をはおり、お勤めを始めようとすると、頭から湯気が立っているのがよくわかる。歩き組の一人が、下りは無理とタクシー組に鞍替え。予想通り、下りは滑るので、足を踏みしめながら慎重に下山、なんと下りも30分かかってしまった。石寺楽市で、地元の方々と四方山話をしながら、バスの迎えを待つ。八日市ICと竜王ICのどちらからが速いかと聞いてみた。市内を走らない分、竜王ICからが速いとのことだった。(今回は八日市ICからだった)登り始めからバスが迎えが来るまで約2時間。車中で、お弁当をほう張りながら、33番華厳寺に走る。いつもはお参り後に立ち寄る「谷汲あられの里」だが、トイレ休憩を兼ねて、先に訪れることになった。お客様は相変わらずの爆買い状態。添乗員の判断だが、なるほど、到着してからがスムースな動きに。参道入口がちょうど15時、楓と桜の並木を山門まで歩く。並木の根っこを守るため、バスは入れないのだ。山門から108石灯籠を経て、本堂に。本堂、笈摺堂、満願堂と順にお参り。満願の証を求める方も多い。16時半集合との声をかけて解散。なんとか、お参りの間は雨に降られず、幸いでした。満願の方、おめでとうございます。合掌

 木枯らしや 満願の証 谷汲山

2016年12月8日木曜日

四国7回 38~43番 京都発

平成28年12月6~7日
観自在寺の平城天皇遺髪塚

延光寺の修行大師

久方ぶりに京都からの出発。4時半に起床して、近鉄で京都へ。京都駅の八条口界隈は大変身、若干工事は残っているが、世界一名高い京都の玄関口にふさわしい八条口となっている。お客様は33名なので、車内はゆったりしている。7時40分に出発して39番延光寺を目指してひた走る。何しろ、今日は1ヶ寺しか回れないのだ。3回目の休憩が「ゆういんぐ四万十」、いつものように「ダバダ火振り」栗焼酎(900ml・1855円)とミレーの生姜味ビスケット(215円x6)を買い込む。さらに1時間半走って、ようやく延光寺に到着する。梵鐘を背にした赤海亀の石像が山門をくぐると目に飛び込んでくる。本堂と大師堂の両方に蝋燭、線香を供養しようとする方が数名いたので、「そんな失礼なことは駄目ですよ」と声を掛けると「先達から教わった」と喰ってかかる男性が。「先達研修でも、緊急時以外は、駄目だと統一している」と云っても声を荒立てるので、「駄目な先達の云う事を聞くのでない」とこちらもきつく言ってしまった。御参りの後は、目洗いの井戸や樹齢500年のいぶきに案内する。道中が長かったので、般若心経資料のコピーの注文を受け、「いろは歌」の説明と練習も済ませてしまった。16時半に打ち止めして足摺岬の宿へ向かう。ドライバーさんが本社と交信をしている。登り坂で、エンジンのパワーが上がらないと云うのだ。メカニックがホテルに向かい、念のための代車も向かってくることになったらしい。お宿は、サニーサイドホテル、足摺国際ホテルとホテル海上館の三分宿、和尚はサニーサイドの新館。夕食は、皿鉢料理に女性スタッフの鳴子踊り付き。
7日 7時半にサニーサイドを出発、各ホテルを巡って38番金剛福寺へ。バスも修理完了、坂道も力強く走っている。山門で記念撮影。本堂に先着の団体がいるので、大師堂からお参りし本堂へ戻ると別の団体が到着している。そのお勤めが終わるのを待って読経。展望台から椿のトンネルを抜けて足摺灯台と案内し、立ち寄り先の足摺黒潮市場へ。一番人気の「まぐろのかぶと煮」(980円)を購入、酒の肴に最適なのだ。40番観自在寺まで約1時間半、平城天皇ゆかりの寺で、遺髪塚もある。大師自作の六字名号の宝印も病気平癒で有名だ。大師堂の周囲がお砂踏み道場になっているので、皆で一巡する。41番龍光寺に向かう車中でお弁当。参道の「風月庵」に声を掛け饅頭の試食とお茶を用意して貰う。風月庵はもとより、近所の蜜柑農家も人気で、箱買いしてバスのトランクに預ける方も。42番佛木寺のお参りを終えると、納経所から声が掛り、ご接待の蜜柑を沢山持って行ってと云う。何人かの提供があったようで、箱が並んでいる。大きいもの小さいものとあり、両方をいただいたのだが、さすが蜜柑どころ、どちらも美味しかった。43番明石寺の山門に弘法大師の漢詩額が掛けられている。「三宝鳥」と書かれているが「後夜仏法僧鳥を聞く」が正しい。意味を解説し、一吟披露。ご宝号7返にて打ち止めは14時50分。後はひたすら帰るのみ、石鎚、吉野川、淡路と休憩して京都八条口に21時過ぎ到着。和尚は30分発の特急に乗ることができた。合掌

 虹の橋 明石海峡 冬景色

 赤一面 夕日の照らす 冬の海

 今年また 鎮魂の冬 ルミナリエ

逆打ち6回 55~46番 生駒発

平成28年11月29~30日

南光坊の山門
36名のお客様の内、生駒からの方が15名と多い。JR奈良、西大寺と廻ってきたドライバーと添乗員が何やら協議中、早朝3時半ごろ淡路道で大事故が起こり、淡路、東浦間が今だに通行止めと云う。20代の男性が逆走しトラックと正面衝突して死亡、トラックのドライバーとそのトラックに追突した方も負傷というのだ。瀬戸大橋経由も検討されたが、お弁当のpick upもあるので、不通区間は一般道を通ることになった。早めにトイレ休憩をと、白川PAで最初の休憩、すると6時間振りに開通とのニュース、やれやれと一気に吉野川SAを目指す。12時過ぎに吉野川SAを出発して55番南光坊に13時半、いつものペースだ。堂々たる四天王が揃う大門で、並び順を「地蔵買うたか」と説明する。東南西北と時計回りなのだが、「じ」は持国天、「ぞう」は増長天、「こう」は広目天、「たか」は多聞天と云う訳だ。54番延命寺のご本尊は不動明王、皆さん苦手のご真言の一つなので、まずは練習。長いご真言なので、リズム感がポイントだ。53番圓明寺へは、今治から松山へ海岸線を1時間程。途中に菊間瓦の産地がある。圓明寺大師堂の芸術的な鬼瓦は菊間瓦と聞いている。52番太山寺は、奥行きの深い寺、寺域の中に民家が散在している。出雲の一畑薬師を勧請しているお堂があるので、車中で納め札に「め」を歳の数だけ書くように話しておいた。国宝の本堂、大師堂、太子堂、一畑薬師と巡り、打ち止めは17時。お宿は、道後のホテルルナパーク。
30日 姫路や梅田からのバスも来ているが、奈良組を一番に出発させてもらい51番石手寺へ。
近距離なので、朝のお勤めも短縮バージョン。一番乗りで、さわやかな御参り、いつもながら棕呂屋さんが人気の的だ。50番繁多寺、49番浄土寺、48番西林寺とスムースに御参り、47番八坂寺へは、「衛門三郎の里」から歩き遍路で往復、お茶のご接待を受け、46番浄瑠璃寺へ。入り口の石段横にある子規の句碑が迎えてくれる。「永き日や衛門三郎浄瑠璃寺」、三郎は此の近くに屋敷を構え、今は別格霊場になっているのだ。大師堂の「弘法大師の誕生仏」を順に抱っこして、打ち止めの勤行。ご宝号を7返唱えて12時に無事終了。昼食会場の「しこくや」まで約50分。帰路の渋滞はあったが生駒に19時頃到着、お疲れ様でした。合掌

 道後温泉にて 坊っちゃんの カラクリ時計 冬道後

四国3回 12~15番 生駒発

平成28年12月5日
大日寺本堂

生駒から36名のお客様と日帰りのお参り。「五.十払い」と月曜日が重なり、しかも事故も発生し大渋滞。淡路SAまで1時間50分かかってしまった。鳴門西でのお弁当pick upの時に確認すると、もう1台の梅田発は30分ほど前を走っているようだ。従来は、5ヶ寺のコースだったが、今は4ヶ寺に変更になったので、気持ちに余裕がある。12番焼山寺に12時半。マイクロで山頂の駐車場まで行き、十三仏の居並ぶ参道を歩く。ここでお参りを終えた梅田組とすれ違う。この寺では、1時間半を要する、麓の「すだち館」を覗き、生椎茸を購入。鮎喰川に沿って下り13番大日寺を打つ、14番常楽寺へと常楽寺から15番国分寺へは、歩き遍路となる。常楽寺の山門近くは銀杏落葉が積り、金色の絨毯のようだ。名物の一つ「アララギ大師」は、事前に説明をしておいても、見逃しがち。境内で説明すると、「ホウ」という声と共に、撮影会となる。国分寺の本堂は目下、修理中。ご本尊は鳥枢沙摩明王堂に仮安置だ。本堂の大屋根の上で作業する職人さん達を横眼で見ながら勤行。打ち止めは16時半。生駒に20時前に到着。

 常楽寺にて  常楽寺 銀杏落葉を 踏みしめて

          黄金の 銀杏の絨毯 常楽寺

西国5~8番+法起院 

平成28年11月27日

岡寺の紅葉
Y夫妻を伴ってのお参り、好天続きの間の唯一の雨の日となった。8時半頃、5番葛井寺門前の駐車場に到着。本堂に坐して勤行。南阪奈道、大和高田バイパスを経由し6番壺阪寺へ。ご夫妻は、眼病封じのご祈願。本堂、捨身の谷、釈迦の生涯のレリーフ、大観音と寝釈迦、石堂、茶店、大講堂とゆっくりと廻る。残念なのは、雨と霧で視界不良。茶店では眼に効くお茶のご接待。出発しようとすると、「歩こう会」と表示のバスが3台やってきた。7番岡寺も今の時期は本堂でお参り出来る。三国伝来の土を混ぜ合わせたと云う如意輪観音を見上げながらの読経。本尊裏手の諸仏を拝観し、大師堂を拝して、番外の法起院を目指す。愛車は、法起院の駐車場に停めて、まずは徳道上人を拝みに行く。ご廟の周囲のお砂踏みの後、長谷寺の参道で昼食。先日と同じ店に入り、同じ「鍋焼きうどんセット」を注文。先日教えていただいた「丸勝たかだ」の御礼を云う。お陰で、美味しいそばにありついた。三輪素麺の製造元で造る「そば」が絶品なのだ。8番長谷寺の仁王門は修理中、門をくぐり、右手の宝物館へ。登廊を登り、まずは納経所でご朱印を頂き、本堂の舞台でお勤め、大師堂、元長谷寺、五重塔と廻りながら下山。参道の手造り陶器の店でまたも衝動買い、椿を描いたコーヒーカップ(3000円)で、形が変形で趣がある。終日雨にたたられたが、ゆっくりとお参り出来て良かったかも。奥様の手造りの干し柿を頂き、美味しく賞味。合掌

 壺阪寺にて  氷雨降る 壺阪山の 大観音