2009年10月29日木曜日

読売奈良 四国3回 12~16番



平成21年10月28日

久しぶりに読売奈良のお四国バスに参加した。
しかし添乗は、なじみの合津さんと美人の佐藤嬢。東生駒駅前からの合流だが、最初に挨拶を交わしたのがかって一緒だったお客様、私の携帯番号をチャンと登録されていた。バスは、奈良観光バスで、ドライバーは二人制(鳥島・藤本)
お客様は総勢35名。
淡路SAの時点で、30分ほどの遅れかなと感じていて、打ち止めの寺は厳しいなと思っていた。
焼山寺から打ち始め、順打ちで進めた。焼山寺のふもと、マイクロに乗り換える地点で、店を開く「すだち館」が皆にご接待するからと申し出があり、カボスや鳴門金時の蒸かし芋をいただいて、大喜び。また、久しぶりに山門前に写真屋さんが待機していて、一人一人の写真撮影。
かって撮っていただいた写真が気に入って、「よう おまいり」にも使わせていただいた。そんなことで、本を送る約束をした。
この回は、意外と歩け歩けのコース設定なので、時間が読みづらいし、おみ足の悪い方にはつらいコースだ。
そんな長老も、写真屋さんに送ってもらったりして、うまく事が運び、観音寺を打ち上げたのが丁度5時だった。合掌
(写真は、常楽寺の「あららぎ大師」と大日寺の「しあわせ観音」)

2009年10月27日火曜日

阪急 四国第4回 17~23番


平成21年10月26~27日

守口市駅前から、中型バスで23名のお客様とともに雨の中を出発。添乗員は、先日の片山さん、バスは北港観光の川野ドライバー。人数が少ないので、アシスタントはつかない。しかし、小回りが利くので、お四国には最適のサイズだ。まずは井戸寺から、先日は遅くなってご本尊も拝めなかったが、今回は本堂で七仏薬師の前で読経することができた。名物の「千枚通し」を説明しようとするとなじみの係りのおばさんが、サンプルにとプレゼントしてくれた。小片に印刷された御宝号を水に浮かべ、三反唱えて飲み込むと万病に効くと昔から言い伝えられているものだ。この寺の山門も素晴らしい。殿様の別邸の御門を移築したものなので、威風堂々としている。
鶴林寺、太龍寺と阿波の「遍路ころがし」のお山を廻り、平等寺で打ち止め。
徳島でのお泊りの楽しみは、「阿波踊り会館」での観賞と指導。うまく踊れると賞がありますからと送り出したが、翌朝聞くと、最高賞のペナントをゲットした者あり、入賞者も数名と大活躍の模様。
二日目は、恩山寺、立江寺と廻って薬王寺へ。道路もスムースで四時半には守口に到着した。人数が少ないためバスの乗り降りも早く、バスも小回りが利いたのがポイント。こんなことはめったいにないこと。
いろいろなお話も、ゆっくりさせていただけたし、御機嫌の阿波路だった。合掌
(写真は平等寺の修行大師像)

2009年10月24日土曜日

お堂でみる阿修羅

平成21年10月24日

10月6日から11月23日まで「興福寺国宝特別公開2009」が開催されている。いつもは宝物館にいる10大弟子や八部衆をお堂の中に安置し、本来の姿で拝観しようとする試みだ。会場は、仮本堂と北円堂の二ヶ所。夕刻から早稲田大学校友会奈良支部総会があるため奈良ホテルを訪れたのだが、早く着いたので興福寺に向かった。一時間の余裕があると思っていたが、仮本堂で40分、北円堂で60分並ぶ必要があるとわかった。チケットは、期間中有効なので、阿修羅のいる仮本堂だけでも拝観しようと列に並んだ。
予想通りの時間で入場できたが、仮本堂の仏像群に圧倒された。中央に釈迦如来坐像、脇侍は、向かって右に薬王菩薩立像、左に薬上菩薩立像、さらにその左右に四天王が2体づつ。釈迦3尊は、いずれも3m60あり、四天王も2mクラスの大きさ、その前に阿修羅を中心に10大弟子と八部衆が居並ぶが、その大きさは1m50前後、そのバランスがいかにも立体曼陀羅だ。
総会で早稲田大学文学部大橋一章教授の講演「奈良美術をつくった工人たち」を拝聴した。平城京に3国家官寺を藤原京から移設したが、時の権力者・藤原不比等が造立したのが興福寺という。官寺の仏像は金銅仏であるに対し興福寺の仏像群は乾漆造である。官寺・薬師寺の三尊像の美しさに対し、不比等の興福寺・阿修羅像の気品ある、憂いをおびた表情が人気の秘密だと話された。改めて、北円堂に行きます。

四国別格二十霊場会 先達研修会



平成21年10月23日

別格霊場会の先達研修会が高松市第19番香西寺で開催された。香西寺は、和尚の推薦寺でもあるので、かけつけた。前夜、櫻谷先達と「天銀」で美味しいてんぷらで一献傾け、仕上げは勿論「讃岐うどん」。
会場の香西寺は、嵯峨天皇の勅願寺、行基菩薩が創建し弘法大師が本尊延命地蔵菩薩を刻んだという。寺宝の毘沙門天立像(平安中期)は重要文化財。研修会場は、本堂で、約270人の先達が参加、10時巡回大師法要・先達物故者追悼法要で始まり、大般若転読法要で午前中は終えた。
午後からは、香西寺乃村龍泱住職の講話「真言密教と弘法大師」。弘法大師の伝える密教の奥義をわかりやすく説かれた。涅槃経の「一切衆生悉有仏性」を大師の教えの根本とし、それが 「即身成仏」に繋がり、手段の行としての「三密行」がある。三密行の基本は、「十善戒」にあると説かれた。
「仏様がほっとけ様になっていないか」との話に皆、爆笑、ユーモアあふれる法話であった。
続いて、霊場会長の第9番文殊院荒井浩忍住職が「延命長寿法」(延寿法)を指導されたが、正直なところ、得度もしていない一般の方に伝授していいものかと疑問に思った。
会場では、多くの先達仲間が参加しており、和尚も参加して良かったと思いながら帰路についた。
(写真は、法要と乃村住職)

2009年10月20日火曜日

阪急中部 四国第3回 11番~23番


平成21年10月18~19日

名古屋からの25名のお客様を乗せたバスと桂川SAで9時に合流し、阿波の国に向かう。初日は、12番焼山寺から17番井戸寺までの6カ寺を順打ちでまわることとなった。ややタイトなスケジュールだが、アシスタントが、タクシーで先乗りし納経を済ませると言うので、なるほどと一安心。井戸寺を除けば、いずれもバスを降りてから歩かなければならないので、ハードなコースといえる。焼山寺は、ふもとでマイクロと乗り換えて登るのだが、マイクロの発着地で最近店開きした「すだち館」が皆にアイスキャンデーと蒸かし鳴門金時の大接待で、感激。打ち終えた時は、5時半を廻っていた。
二日目も、遍路ころがしのお山である鶴林寺と太龍寺があり、阿波の国の最終である薬王寺もあるので、ホテルを7時に出発した。その3カ寺をまず済ませ、平等寺、立江寺、恩山寺、と廻って残る藤井寺に着いた時には、5時をまわていた。お寺が、本堂・大師堂には明かりをつけておいてくれていたので、本堂天井の30畳敷きの雲龍の図や大師堂の壁画も拝観することができた。お寺の御配慮に感謝!
和尚とアシスタントは、桂川SAで失礼したが、名古屋に着くのは11時ごろになりそうとか。とても熱心なお客様ばかりで、とても楽しいお参りだった。合掌
(写真は平等寺の「白水の井戸」)

阪急 四国第7回 38番~43番


平成21年10月13~14日

片山添乗員と1年ぶりのコンビで、最も遠隔地である足摺岬の38番金剛福寺から伊予路の43番明石寺までの6カ寺を打った。なぜ1年ぶりかというと昨年和尚はバスに冬用の帽子を忘れ、彼に預かってもらっていた。それを持って来てくれたので、1年ぶりと確認できたわけだ。
難波を8時半に出発して、ひたすらバスは走るが、足摺岬に辿り着いたのは4時過ぎだった。40名のお客様に、「間もなく到着ですので、御準備を」と伝えた直後、カーブで中央線をはみだしてきた乗用車がバスの後部に接触し、事故処理となってしまった。接触ポイント近くのお客様は、乗用車が、はみだして接触してきたと言うのだが、乗用車は、止まっていたのにバスが当たってきたという。どちらにしても、お参りにはギリギリの時間なので、どうしようかと思っていると、片山添乗員が宿泊先のホテルビロー園に電話し車でのピストン輸送を依頼、お陰で警察を待つバスを置いてお参りすることができた。
お参りを終えて、夕暮れの中を岬巡りへ。ジョン万次郎像、展望台、灯台、大師の七不思議などを散策して門前に戻ると、事故処理を終えたバスが待機してくれていた。
14日は、まず、お弁当を積み込みがてら土佐清水港の「足摺黒潮市場」にお立ち寄り。ここにしか売っていない「まぐろのかぶと煮」が、素晴らしく和尚の好物でもあるので御紹介すると、試食をしたお客様たちが気に入って大量にお買い上げ、喜んだ店長が和尚にそれをご接待していただいた。(ごちそうさまです)
延光寺、観自在寺、龍光寺、佛木寺、明石寺と廻って帰路についたのだが、トイレ休憩の淡路SAを出発直後、トイレに貴重品の入ったポーチを置き忘れたとのお客さんの声、片山添乗員がSAの管理事務所に電話するも繋がらず、彼の判断でお客様の了解を得て、明石大橋を渡ってから、Uターンしトイレに駆け込むと無事ポーチを発見、バスは拍手に包まれた。
いろいろなことがあったが、お四国巡りに参加するお客様の温かい心根をしみじみと感じた2日間だった。
(写真は、延光寺の海亀が竜宮から持ち帰ったという梵鐘の石像)

2009年10月8日木曜日

阪急 四国第10回 60~65番


平成21年10月6~7日

台風18号が接近中ということもあって雨模様のスタート。(添乗チームは、木下添乗員、後藤アシスタント、ドライバーは商都交通入江さんに和尚の4人)
7日は、本降りを覚悟し、65番三角寺、60番横峰寺の難所を6日に打つこととした。いずれもタクシーやマイクロに乗り換えて登るお山だ。思ったほどには降られず、大正解。64番前神寺もお参りでき、残り3ヶ寺は平地なので一安心。宿のホテル奥道後で、バイキングの夕食、入浴の後、ビアカウンターでキリンの生をいただく。旧オーナーの坪内寿夫さんが夢に出てくるというベテランの女性係員との会話が弾んだ。「お墓参りに来て欲しいじゃないかな」との和尚の声に「しばらく行ってないから、行こうかな」の返事。
7日は予想通りの雨、61番香園寺の大講堂には、大日如来を中心に左に不動明王、右に子安大師を安置、大空間でのお勤めの声は、心にしみこむようだ。和尚はいつもここで、大日如来の菩薩形について話をさせていただいている。宝寿寺、吉祥寺と打ってリンリンパークで、伊予名物「鯛茶漬け」の昼食をいただいて帰路に。大振りの栗が目に止まり、御土産にしたが、とても美味しかった。
お客様より「よう おまいり」を送ってほしいと依頼され、8日に手配させていただいた。
台風の影響で、7日発のトラピックスの遍路バスは、すべて中止のようで、我々は幸運というべきか。
この2日間、熱心なお客様が多く、いろいろとご質問をいただいた。また、携帯にかって御一緒した方から質問が入った。しばらく前に父親が亡くなったのだが、高野山のお礼参りに行ってもよいのだろうかとのこと。お参りして、菩提を弔ってはいかがでしょうかとお答えした。
最近は、バスに乗るなり和尚の携帯の番号をお知らせするようにしている。迷子防止だ。そして、なにか疑問があれば、遠慮なくお電話をと申し添えている。ブログをご覧の方もいつでもどうぞ。合掌
  090-2351-3927
  メールは tao6637h@m5.kcn.ne.jp
(写真は三角寺の鐘楼門。四国霊場でも、珍しい存在)

西国御開帳


平成21年10月4~5日

西国霊場を中興した花山法皇の千年忌を期して、昨年から各札所が順次特別御開帳を実施している。
名古屋からの西国第2回の巡拝バスに添乗して2番から8番と番外の法起院を巡った。10月1日より御開帳を始めた札所がいくつかあり、そのことを意識していなかったお客様も多く、その巡り合わせに大喜びだった。
長谷寺、岡寺、壺阪寺、施福寺と御開帳中で、特に施福寺は、和尚も初体験で感動ものだった。本堂の主尊は、弥勒菩薩で、向かって右に文殊菩薩、左に千手観音が安置されている。いずれも堂々たるお姿だ。西国札所としての本尊は、左の千手菩薩だ。御手に結ばれた五色のひもで、参拝者と結縁できるようになっている。
裏手には、花山法皇が、道に迷った時に馬のいななきに導かれて本堂にたどりついたという逸話にちなむ馬頭観音と方違観音が祀られている。左横手には、弘法大師、伝教大師を始め諸仏像が居並ぶ。
葛井寺、粉河寺でも、内陣の拝観が叶い、紀三井寺では、昨年開眼の大観音像にも身近に接し、とても充実したお参りとなった。
ところで、施福寺の登山口でのこと、地元の物産などを商うお店があるのだが、いつもお杖を貸していただいている。今回もそのつもりで、お話をしていたのだが、お杖が置いていない。お店に顔を突っ込み、「お杖をお貸しいただきたいのですが」とお願いすると、「阪急の名古屋だろう?杖を借りていくけど、何にも買ってくれない。よその自販機で飲み物を買うんだから」という返事。「だったらいいですよ」とあきらめ、先頭グループは、杖なしで登ることにした。「お杖を借りたら、何か買わなくてはと思っていたのに」とはお客様の声。山上の境内で後続を出迎えると、杖を突いて登ってくるではないか。聞けば、トイレから出てお店に行くと杖が店頭に置いてあったという。和尚との会話のあと、気が変わったようだ。合掌
(写真は、紀三井寺大観音像を閣上から拝観)