2009年10月8日木曜日

西国御開帳


平成21年10月4~5日

西国霊場を中興した花山法皇の千年忌を期して、昨年から各札所が順次特別御開帳を実施している。
名古屋からの西国第2回の巡拝バスに添乗して2番から8番と番外の法起院を巡った。10月1日より御開帳を始めた札所がいくつかあり、そのことを意識していなかったお客様も多く、その巡り合わせに大喜びだった。
長谷寺、岡寺、壺阪寺、施福寺と御開帳中で、特に施福寺は、和尚も初体験で感動ものだった。本堂の主尊は、弥勒菩薩で、向かって右に文殊菩薩、左に千手観音が安置されている。いずれも堂々たるお姿だ。西国札所としての本尊は、左の千手菩薩だ。御手に結ばれた五色のひもで、参拝者と結縁できるようになっている。
裏手には、花山法皇が、道に迷った時に馬のいななきに導かれて本堂にたどりついたという逸話にちなむ馬頭観音と方違観音が祀られている。左横手には、弘法大師、伝教大師を始め諸仏像が居並ぶ。
葛井寺、粉河寺でも、内陣の拝観が叶い、紀三井寺では、昨年開眼の大観音像にも身近に接し、とても充実したお参りとなった。
ところで、施福寺の登山口でのこと、地元の物産などを商うお店があるのだが、いつもお杖を貸していただいている。今回もそのつもりで、お話をしていたのだが、お杖が置いていない。お店に顔を突っ込み、「お杖をお貸しいただきたいのですが」とお願いすると、「阪急の名古屋だろう?杖を借りていくけど、何にも買ってくれない。よその自販機で飲み物を買うんだから」という返事。「だったらいいですよ」とあきらめ、先頭グループは、杖なしで登ることにした。「お杖を借りたら、何か買わなくてはと思っていたのに」とはお客様の声。山上の境内で後続を出迎えると、杖を突いて登ってくるではないか。聞けば、トイレから出てお店に行くと杖が店頭に置いてあったという。和尚との会話のあと、気が変わったようだ。合掌
(写真は、紀三井寺大観音像を閣上から拝観)

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