2012年6月28日木曜日

近畿三十六不動尊巡拝 第1回 1,2番+33,34番

平成24年6月27日

近鉄大阪線に沿って、伊賀上野から五位堂まで、数ヶ所でお客様を乗せ、五位堂を9時に出発。近畿三十六不動尊巡拝のスタートだ。10回シリーズの第1回、企画当初から相談を受けていたので、スケジュールも調整して、和尚が全て先達をすることとなっている。お客様は21名。初回とあって、勤行次第を手作りで用意した。1番天王寺、2番清水寺、33番七宝瀧寺、34番根来寺の4ヶ寺を巡るコースだ。四天王寺鳥居前の「大阪綜合美術」の佐野社長が、なにかと面倒を見てくださる。南大門から入り、亀井堂へ。亀井不動尊は50cmほどの石仏で、水掛け不動なので緑の苔に包まれている。納め札は「六時堂」にと聞いたが、お経をあげていると女性職員が三宝を持ってきて預かってくれた。中門から出て2番清水寺に向かう。星光学院の裏手にあり、通用門から入る。その方が分かり易いとの佐野社長のアドバイスだ。バスも学院前に誘導しておいてくれるという。市内唯一の「玉出の瀧」の奥にお不動さんが祀られている。瀧は、四天王寺金堂下の清龍池から流れ出ているとされる「白石玉出の霊水」が300m離れた地下を流れて瀧になっているといわれる。景観としては京都の清水寺の瀧とよく似ている。高速道路に入り、お弁当を摂りながら、七宝瀧寺に向かう。駐車場から30分は歩くと覚悟していたが、手前の「本堂へ」の看板に従って、車幅一杯の参道に進入してしまった。中型バスでやっという道をゆっくり登る。ドライバーさんも戻るに戻れず、覚悟を決めて前進あるのみ。やっとたどり着いて、若い僧に聞くと、「そのルートで正解です。大型バスは無理ですが」との返事、我々は歩く距離が短くなって喜んだが、ドライバーさんは「もうコリゴリ」とか。本堂から「行者の瀧」へ100m、大迫力で水量も多く、傍らに「役の行者像」が建つ。仏教稲門会の重鎮である東條仁哲管長にご挨拶をと訊ねたが、不在とのことで名刺を託した。24番根来寺の不動堂は駐車場のすぐそばにある。「錐もみ不動」とか「身代わり不動」とか呼ばれる秘仏である。顔なじみの尼さんにご挨拶に行くと「供酒」を下さった。お堂で勤行後、折角だからと国宝の根本大塔や、伝法堂、大師堂を拝観する。さすが興教大師の新義真言宗の総本山だ。趣が素晴らしい。14時半打ち止め。17時前に自宅近くのバス停でお別れ。これからも元気でがんばりましょう。合掌

四天王寺にて  苔むして 水掛け不動 亀井堂

清水寺にて   みなつきや 三筋に落つる 玉出瀧

七宝瀧寺にて  さみだれに 飛沫は高し 行者瀧

根来寺にて   大塔や 凛とそびえる 梅雨の空

(写真は七宝瀧寺の行者瀧と役の行者像)

読売奈良 逆打ち6回 56~46番 東生駒発

平成24年6月24~25日

奈良から2台のバス、各々39名のお客様。和尚のバスは1号車で、天理~近鉄奈良~JR奈良とまわり東生駒にやってくる。東生駒7時50分発、淡路SA、吉野川HWOで休憩してお弁当、大和郡山の「味の大和路」製で、ご飯が大仏の手の形に盛り付けてあるのが特徴だ。56番泰山寺に12時半に着いた。55番南光坊、54番延命寺の今治3ヶ寺と53番円明寺、52番太山寺の松山2ヶ寺が初日の目標。泰山寺には大阪阪急が2台先着している。奈良読売2台は合同で、本堂、大師堂とおまいりする。南光坊の四天王像はいつ見ても堂々として迫力がある。15時前に今治を離れ松山に向かう。50分ほどで53番円明寺着、本堂に左甚五郎の龍頭の写真が額装されている。お陰で、説明が楽になった。大師堂の鬼瓦に驚き、キリシタン石塔に納得するお客様のいつもの表情だ。52番太山寺は、小雨の中、駐車場からなだらかに登って行く。本堂でおまいりしていると、2号車が到着、大師堂へ向かって行く。しばし、大師堂下の休憩所へ集まってもらい、2号車のお勤めが終わるまで待機しながら、お念珠の作法を説明する。大師堂の前に、拝殿が設置されたのだが、40人も入れば一杯なのだ。お参り後の下りが大変だった。上りは良いが、下りは斜めに降りないと無理というご婦人に腕に掴まってもらい、「道行き」。75歳を過ぎて急に駄目になったという。列をなして「一畑薬師」で眼のご祈願、昨日から歳の数だけ「め」と納め札に書くように話しておいたのだ。17時過ぎ打ち止め。お宿は、道後温泉・ホテル葛城。2号車に西大寺駅中の「豊祝」での飲み仲間が二人参加しており、今治風焼き鳥「番鳥」に繰り込んだ。和尚は、9月に開催される「先達全国大会」前夜の夕食を予約。
25日、2台のバスの添乗員が一人づつ先取り納経。51番石手寺では、逆打ちで集中するこの時期の対応として、6時半から納経を受け付けているのだ。昨日の「道行き」のご婦人から「栗焼酎」とおつまみのご接待、昨夜の温泉街の散策で仕入れた様子だ。門前に並ぶお店の中に「棕櫚」を素材に手作りの「仏壇磨き」を商っている店がある。先週もご紹介するとよく売れていた。親父さんから「後で、寄って」と声がかかる。雨が降っているので、国宝の仁王門の軒下を借りて記念撮影する。本堂~大師堂と回って宝物館で「衛門三郎の玉の石」等拝観。ついでお庭の「天竺仏像」(お釈迦様の一代記)を解説して回る。棕櫚の親父さんから仏壇磨きのご接待、常徳寺の仏様専用にさせていただくつもりだ。50番繁多寺は、駐車場が満員で入れない。とりあえずお客様と下車し本堂へ。大師堂前では、興教大師覚鑁上人像と新義真言宗について説明。49番浄土寺では、鐘楼の軒下に集まって勤行。大阪阪急、福岡阪急と合わせ6台のバスが同じコースを回っていて、和尚のバスは最後尾にいたのだが、先取り納経のお陰で、福岡阪急2台に先行することができた。48番西林寺の弁天池の蓮の花はまだ蕾状態、47番八坂寺へは歩き遍路、そして、いよいよ打ち止めの46番浄瑠璃寺。本尊薬師如来の脇侍である日光・月光菩薩が男性の化身か女性の化身かを問う。女性が日光菩薩、太陽の化身であるから、家庭の中心で輝かなければならないと自覚を促す。大師堂の「真魚像」(稚児大師像)を順に抱っこして祈願し、弁天池(蓮池)へ。例年より少し遅れ気味とかで、やや期待はずれ。12時過ぎ打ち止め。門前の「長珍屋」で昼食、温かいにゅう麺とちらし寿司に鯛の煮付け、和尚の好きなメニューだ。13時出発、「ハタダのお菓子館」に立ち寄りお買い物。吉野川SA,淡路SAを経由して帰路に。午後からは雨も上がり、淡路島を通過する17時頃には、日も差してきた。19時頃東生駒着。合掌

浄瑠璃寺にて  さみだれに 睡蓮開く 浄瑠璃寺

(浄瑠璃寺のいぶきびゃくしん・樹齢1000年)

2012年6月27日水曜日

四国のうた 庵治

温泉(いでゆ)音頭

1.割って磨けば ひとしをに
  色香あふれる 玉の肌
  そっとふれたる 指先の
  離れがてなる 庵治の石

  エンヤコラ ドッコイショ
  ソラ出た  ドッコイショ
  ヤンレコラ ドッコイショ
  どどんと出た ドッコイショ
  庵治に湯が ドッコイショ

2.讃岐みなずき もちの月
  のぼる屋島の 磯めぐり
  渡るみこしの 波わけて
  千々の灯ゆれる 船まつり

  お囃子繰り返し


江のま小唄

  私しゃ 江の浜 荒磯のたこ
  からみついたら 離しゃせぬ
  今宵行く人 あの窓あたり
  大阪通いの 船あかり

四国12回 79~88番+1番 なんば発

平成24年6月22~23日

梅田~なんばルートの結願の旅、お客様は43名。和尚はなんばから乗車すべくマイカーで自宅を出たが、阪神高速が事故渋滞、早めに出ていたので遅刻することはなかったが、少しイライラする出だしとなった。8時30分出発、龍野西SAで休憩後瀬戸大橋ルートで讃岐入り。まずは、「さぬき麺業宇多津店」で早めの昼食。車中で「釜あげ」「ざるうどん」「冷やしぶっかけ」の選択をしてもらうのだが、「讃岐うどんの本流は釜あげです」と和尚が言ったせいか「釜あげ」希望が圧倒的だった。車中で「いろは歌」の練習をしておこうと思ったが、なんとバスにCD機能がついていない。やむなく、和尚のアカペラで紹介するに留めざるを得なかった。
順打ちで79番天皇寺、80番国分寺、81番白峰寺、82番根来寺、83番一宮寺と5ヶ寺を廻る。天皇寺と白峰寺は崇徳上皇のゆかりの寺、白峰寺には御陵もある。根香寺は、進入路の拡幅工事で、山門までバスは入れない。我々は山門から下った付近に、脇から入ることになる。トイレが山門のさらに上にあるので、お客様にはご不便をお掛けしてしまった。根香寺から一宮寺に向かうのに、バスは鬼無に下るルートを選択、和尚も初めてのルートで、お客様には「日本一の植木と盆栽の町」ですと紹介したがやはり大廻りの感があった。一宮寺に着いた時には16時半を過ぎていたので、「運心」でローソク、線香のご供養はご遠慮いただいた。大師堂ではいつものように、一人一人に鐘を叩いて下さる。和尚は「遅くなってごめんなさい」と一言。護摩堂の不動明王を拝ませていただいて、一列に並んで「地獄の釜音」を聞く。17時15分打ち止め。お宿は、「庵治観光ホテル・海のやどり」小じんまりとして和尚の好きなホテルの一つだ。海の眺めも素晴らしい。訪ねてくれたさぬき市の先達さんと歓談。

白峰寺にて  紫陽花や 思い偲ばる 崇徳陵

ホテルにて  梅雨遍路 鳥に目覚める 庵治の宿

ホテルにて  梅雨晴れや 鳥が誘う 露天風呂

23日、8時出発。15分発の八栗ケーブルに乗り、車内放送の「いろは歌」に合わせて歌う。ぶっつけ本番だ。今日は、85番八栗寺、86番志度寺、87番長尾寺と打って、84番屋島寺をお参り後、門前の「南山」で昼食。事前におすすめしておいたので、「石丸うどん」の半生が馬鹿売れだ。(半生3ヶ1000円)おかみさんから「オリーブ製品もおすすめ下さい」とハンドクリームを持たされた。いよいよ結願の88番大窪寺。記念撮影をするのだが、昨夜の雷でパソコンが故障したとかで、写真がすぐ出来ない。写真屋さんが郵送サービスするという。「結願の証」を求める方も14組、結構ご夫婦連名も多い。和尚は、門前の「飛猿閣」に「ようおまいり」を15冊お届けした。先週売り切れてしまったからだ。
1番霊山寺に戻り、尼さんの成満の法話を聞く。オリジナルの「満願の証」も8組。打ち止めは16時45分。淡路HWOで休憩し、梅田19時30分、なんば20時。梅雨の晴れ間の2日間、雨を予想して網代笠を於いてきた和尚の頭は、日焼けでバリバリだ。
なにはともかく、結願の皆さまおめでとうございます。合掌

八栗寺にて  紫陽花の 迎える寺や 五剣山

大窪寺にて  紫陽花や 結願遍路 大窪寺

2012年6月19日火曜日

読売奈良 逆打ち6回 56~46番 大和八木発

平成24年6月17~18日

今回のコースは、近鉄大阪線ルートでも云うのか、三重県桔梗が丘から榛原~桜井~大和八木~橿原神宮前と廻ってお客様を乗せて行くのだ。和尚は、大和八木乗車を選択。お客様は34名。バスは3台出ていて、乗車地を少しづつ変えている。和尚は2号車、かって御一緒した方が3名いらしゃった。室津、入野PAの2ヶ所で休憩、56番泰山寺へ13時前に到着した。今治市の3ヶ寺と松山市の2ヶ寺をまわるのが本日の目標。55番南光坊、54番延命寺と打って15時、松山へ走る。情報によると、読売3台に阪急、JTBが各1台、合計5台が同じコースを巡っているらしい。53番圓明寺、52番太山寺とお参りし、打ち止めは17時過ぎ。何とか間にあった。太山寺が勧請している「一畑薬師」は眼のお薬師として信仰を集めている。バスの中で、納め札に歳の数だけ「め」と書いておくように話しておいたので、小さなお堂の前に行列が出来る。ご夫婦で参加のご主人が奥さんに抱えられふらふらしている。どうされたかと、腕を抱えバスまでお連れした。糖尿病による低血糖の症状が出たのだとか。すぐ糖分を補給してホッと一息の様子。お宿は、道後温泉「葛城」。18時前には、皆さん部屋で落ち着かれた。今回の添乗員は、いわば「姫とじい」の漫才コンビ、ドライバーさんの相の手も入り爆笑に包まれながらの走行で、愉快なお参りとなっている。和尚は、食事の後、温泉を使いバタンキューと早寝。
18日、爽快に目覚めて、朝風呂へ。5時半から開場を待って、和尚をはじめ気の早いお客が10名ほどたむろする。6時半からの食事作法は、3台分100人を超える大合唱。超迫力。
7時半出発。昨日は5台が適当に時間差があって混乱することはなかったが、2日目は一斉にスタートなので朝から大混雑。添乗員の一人が、先行して納経に走るがお参りの方はどんじりだ。51番石手寺で記念撮影、本堂、大師堂、宝物館と案内。「衛門三郎再来の石」には興味をそそられるようだ。50番繁多寺でも、少し待っておまいり。49番浄土寺、48番西林寺は、境内に木陰が無いので、日差しがこたえる。47番八坂寺へは、駐車場から数100m歩いて往復、迷子にならないように、曲がり角を確認してもらう。大師堂では、阪急組と合同でお参り。顔なじみの先達さんなので、声をかけたのだ。46番浄瑠璃寺の「抱き真魚像」を順に抱っこしてご祈願、蓮池を除くと蕾の中に、数輪の花も。来週は素晴らしいと、にやりとする。来週も読売奈良の同じコースに添乗する予定なのだ。打ち止めは12時半、門前の「長珍屋」で昼食、歩き遍路でお世話になったお宿だ。「ハタダのお菓子館」で買い物を楽しんで、帰路に。高速道路もスムースで、阿波PA、淡路HWOで休憩し、橿原神宮前19時到着。驚異的速さだった。笑いに包まれ、楽しいおまいりでした。合掌

道後にて   さみだれや そどろ歩きの 道後の湯

石手寺にて  梅雨晴れや 石手寺の山 大師像

太山寺にて  さみだれや 緑清々 太山寺

太山寺にて  眼の薬師 列して祈る 梅雨遍路

浄瑠璃寺にて 白や赤 咲き始めなり 蓮の寺

(写真は、浄瑠璃寺の蓮一輪)

2012年6月15日金曜日

逆打ち5回 65~57番 五位堂発

平成24年6月12~13日

和尚の最寄り駅である五位堂から33名のお客様と7時45分出発。始発地が大和八木なので、そこからのお客様に配慮して、まずは香芝SAでトイレ休憩。淡路島の室津PA、吉野川HWOに立ち寄って車中昼食後、いよいよお参り開始。雨のそぼ降る中、マイクロに乗り換えて65番三角寺へ。梅田から1台出ているが、和尚のバスが先着、64番前神寺、63番吉祥寺と順調にお参りを続ける。吉祥寺では、八角堂のお参りが必須。六福神が祀られていて、本尊・毘沙門天と合わせ七福神参りとなるからだ。62番宝寿寺はバス駐車場がないため路上駐車となる。進行方向とは逆向きになるが、寺側のバス一台停まれる空き地に駐車できた。進行方向では、閉店中のドラッグストアの前に駐車することもできるが、そうすると国道11号線を横切らなければならなくなる。横断歩道も無いので危険極まりないのだ。打ち止めは、61番香園寺、大聖堂に上がり大日如来のお姿などについて説明する。本尊前で読経の後、厨子の中のお大師さまの前に移動していると、梅田組がやってきた。少し待って2台合同でお参りすることにした。別々にお勤めすると、反響でどうしようもなくなるからだ。和尚が「頭」を取り、反響を確認しながらゆっくりとお唱え、大合唱だ。16時30分打ち止め。「ハタダお菓子館」でお買い物を楽しんで、お宿のホテル奥道後へ。終日小雨が降っていたが、明日は上天気になるとの予報だ。
13日、7時30分出発。60番横峰寺へ。梅田組と共にマイクロ3台に分乗して林道を30分登る。駐車場が境内より相当高い所にあり、行きは下りで楽だが、帰りは登りとなる。足に不安のある方は、無理をなさらないようにと念を押す。昨日の雨に誘われたか、大きな山ミミズが参道のあちらこちらに出没し、御婦人たちの悲鳴が聞こえる。手洗い場が離れているので、全員に塗香をし、作法も教えて差し上げる。残り三ヶ寺は、今治市となるため行程上、昼食を先に摂るのだが時間が早すぎる。会場の「りんりんパーク」到着は11時前、まずはお買いものTIMEとして、その後昼食。梅田組のお客様としばし立ち話。日差しが強くなってきたが、59番国分寺は、日陰の少ない境内だ。人気は握手修行大師とお薬師の薬壺、長い行列を作って各々ご祈願。58番仙遊寺、御住職ご自慢の「西浄」、つまりトイレのエピソードを紹介する。『月夜の晩は「肥桶」を担いで捨てに行くのが日課、自分の代になったらトイレだけは良いのを作ると「肥桶」を担ぎながら決心した』と云う先達研修会での講演を和尚は良く覚えているのだ。お大師像の廻りのお砂踏みを皆で試みる。駐車場から「しまなみ海道」が良く見えるほどの上天気だ。打ち止めの57番栄福寺へのどかな田圃道を歩く。梅田組に追い抜かれたが、これはいつもの和尚のペース。折角だから、あれもこれもとつい遅くなってしまうのだ。門前の田中人形店で、お客様よりご接待のアイスクリンをほうばり涼を取る。無事、打ち止めて「しまなみ海道」経由帰路に着く。20時過ぎ五位堂着。お疲れさまでした。合掌

三角寺にて  梅雨に濡れ 逆打ち遍路 伊予の路

横峰寺にて  梅雨晴れ間 一鳥の聲 山の寺

(写真は 仙遊寺のお砂踏み大師像)

2012年6月11日月曜日

阪急中部 西国3回 5~8番+法起院

平成24年6月11日

名古屋方面からの西国3回のバスが3台、和尚は2号車。針テラスで待ち受ける。先達3名、アシスタント3名が待機。和尚は2号車で、お客様は35名。名阪道路での事故渋滞との連絡が入り、予定より30分遅れの模様。この程度ならば、予定のお参りには支障はないと安心する。10時半頃、針テラス出発、1,3号車は、5番からお参りし、和尚の2号車は逆打ちで番外の法起院、8番長谷寺からお参りすることになった。
長谷寺の駐車場に着いてみると、大阪阪急から4台のバスが出ていることが判明、納経時間のロスタイムが気にかかるところ。法起院から長谷寺と廻ったが、事前に和尚の携帯電話番号を迷子予防に伝えておいて大正解、お一人が迷子になり電話が入った。すぐ対応できて、予定より10分程度のロスで済んだ。7番岡寺に向かう車中で昼食、岡寺では本堂に上がり、ゆっくりと参拝。
6番壺阪寺は、和尚のペースだと1時間はたっぷりかかる。本堂で、京都発の1台と合同でお参りをする。お寺には先着していたのだが、多宝塔や釈迦堂の御一代記の絵説き解説で追いつかれてしまったのだ。山内を一巡して打ち止めの5番葛井寺に向かう。
葛井寺の本堂は貸し切り状態で外陣を占領、千手観音御真言を7遍唱え16時半頃打ち止め。
事前に説明していた為か、門前の葛(くず)井餅が良く売れる。今日のコースでは、お土産を買うポイントもなかったので、尚更のことだろう。
和尚とアシスタントは、香芝SAでお別れ。「正覚山日泰寺は名古屋人の誇りですよ。大事にしてください」と縁起を説明して強調しておいた。梅雨入りにも拘わらず、この3日間は雨に会わずにお参りできた。お客様の日頃のご精進の賜物です。合掌


葛井寺への道すがら 燕の巣 糞箱やさし 寺の道

(写真は壺阪寺、天竺渡来の釈迦三尊石像)

2012年6月10日日曜日

東京阪急 西国2回 4,6~9番+法起院

平成24年6月9~10日

東京からのお客様が、新幹線を使い三河安城からバスで飛鳥に来るというので、明日香村の石舞台近くのレストラン「あすか野」で待ち受けることになった。到着予想は12時を超えるとの事なので、最寄駅から飛鳥駅に向かい、路線バスで石舞台までのんびりとたどり着く。お客様のバスは予定より遅れ、13時頃の到着となる。食事作法の後、遅めの昼食、そして「石舞台」に案内する。梅雨入り後で天気が心配されたが、なんとかもちそうなので、難所の4番施福寺をクリアーすることにした。お客様は、37名。足に自信のない方は無理をなさらないようにと念を押しておいたが、多分無理だろうと思っていた方々も、頑張って登ってこられた。本堂で、念珠の話などしていると、もう来ないと思っている方々が次々とたどり着いてくる。これにはびっくり、感動ものだった。15時半から登り始めて、約2時間を要したが、全員怪我もなく無事下山。麓の「槇尾山観光センター」の名物「柿の葉すし」と「草餅」は完売。要望にお答え出来なかったお客様もでるほどだった。お宿は、橿原ロイヤルホテル。翌朝、早起きして、橿原神宮の朝参りをおすすめしておいた。いつもの「般若心経」の資料のコピー希望が5枚セットで40部、フロントで料金交渉する。規定では1枚30円と云うことなのだが、御接待料金といことで、10円にしていただいた。このホテルのお風呂は天然温泉で、最高だ。山登りの疲れを癒してくれることだろう。
10日は、7時半出発。最初に向かう6番壺阪寺の開門は8時半なのだが、事前にお願いして8時開門としていただいた。眼の観音様ということなので、眼病予防のお札など説明はしておいたのだが、お寺がびっくりするほど沢山のお客様が、申し込みされた。お参り後、折角だからと、石像群を順に案内する。1時間半ほどかかってしまった。説明が多すぎる和尚の癖が出たせいかも。7番岡寺でも、本堂に上がり込み、ゆっくりとお参り。龍蓋池から大師堂とまわり、8番長谷寺へ。少しでも時間短縮を狙い、長谷寺駅近くで下車し番外の法起院へ向かう。バスは、駐車場に回送してもらった。いつもは、長谷寺の駐車場に入り、そこから法起院へ下り、また長谷寺に戻るのだが、今回のルートの方が早いという先達仲間の声を思いだしての事だ。法起院の納経に時間がかかていたので、添乗員を残して長谷寺へ。「後で、添乗員が清算しますから」と声を掛けて入門。登廊をゆっくりと登る。納経所にも、声を掛けて舞台でお参りする。時計を確認すると12時前だ。30分後のバス集合として散会する。大半の方が和尚について、大師堂、元長谷寺、五重塔などをめぐり駐車場に。バスに納経に時間がかかっているとの連絡があったというので、ドライバーさんとお弁当を配り、食事を摂って頂くことに。打ち止めは、9番南円堂。13時半に到着し、ホッと胸をなでおろす。何しろ、14時半には、ここを出発したいと、昨日から聞かされていたのと、お客様の「阿修羅」に会いたいとの声を聞いていたので、その時間が確保できるかと内心、心配していたのだ。14時半に、バスを見送って本日は終了、天気にも恵まれて、良いお参りでした。合掌

壺阪寺にて  梅雨晴れや 天竺渡来 大観音

岡寺にて   梅雨入りや 皐月の古木 花咲けり

長谷寺にて  雨上がり 紫陽花蕾む 長谷の寺

(写真は、壺阪寺の石像。涅槃釈迦像から大観音像を望む)

2012年6月7日木曜日

阪急名古屋 四國9回 83~88番

平成24年6月5~6日

名古屋からの結願のコース。和尚とアシスタントは、名塩SAで10時半に合流。お客様は41名。朝のお勤めの後は、「いろは歌」の説明と練習、なにしろ予定では、2ケ寺目が85番八栗寺なので時間がない。86番志度寺から打ち始める。藤原房前が母親の海女の供養のために建立した千基の石塔のうち、残った石塔を案内する。お守りをされているお婆さんと久しぶりに出会い、握手。「あなたは、いつもお参りしてくれる」と喜んでいただいた。14時15分のケーブルで85番八栗寺に向かうが、バスの中で「いろは歌」のCDのことを話しておいたので、買い求める方が続出し、あっという間に在庫がなくなってしまった。これは、売り物ではなく、希望者に実費で分けてもらえるものなのだ。ケーブルカーに乗車し、流れる「いろは歌」に合わせ大合唱。84番屋島寺で本日は打ち止め。箕山明神である夫婦狸が人気、母狸のおっぱいをさすり乳癌封じのご祈願だ。参拝客の思いは同じと見えて、おっぱいのところだけがツルツルしている。16時に打ち止めして、お宿の「喜代美山荘 花樹海」へ。高松港を望む高台にあり、和尚は幼馴染のお嬢さんの結婚披露宴に来たことがある。夕食後、讃岐の先達さんが、訪ねて来てくれて、しばし懇談。売店を覗くと、お客様に推薦した「石丸うどん」が置いてある。口伝えに広まり、大量購入となった。和尚は、寝酒に綾菊酒造の「単式蒸留焼酎」を購入、原料の中に「もち麦(善通寺産)」とあるのが気に入ったせいだ。500ml・1000円。
6日の朝は、温泉に浸かり朝食。8時に出発し、83番一宮寺へ。大師堂をお参りすると、一人一人に向けて鐘をついてくれるのが清々しい。そして列を作って「地獄の釜音」を聴く。お薬師を祀る石厨子に首を突っ込むと「ゴー」という微かな音が聴こえるのだ。ほとんどの方が、聞こえたというが、なかには、解らないという方も。87番長尾寺では、重文の「石柱」(経憧)や静御前の剃髪塚など案内する。今年の鏡餅競争は、180kgの鏡餅を持って40m歩いた人が優勝だと言うと、皆びっくりされる。いよいよ結願所の88番大窪寺、「結願の証」の希望者も半数以上だ。ビフォア・アフターの記念写真を撮り、お参り。1番で、写真を買った人は、88番の写真と見比べるようにと念を押す。「飛猿閣」でお茶をいただきながらお買い物、和尚の「よう おまいり」が記念にと10冊ほど売れて、売り切れた。和尚は、「和顔施」と揮毫、買いそびれた方には、和尚から郵送することにさせていただいた。昼食を鳴門公園の「うづ乃屋」で摂り、帰路へ。勤行次第の解説などしながら走り、名塩SAでお別れ。合掌

志度寺にて   梅雨寒や 海女の石塔 志度の寺

八栗寺にて   いろは歌 声を合わせる 梅雨遍路

屋島寺にて       梅雨空や 箕山狸 屋島寺(やしまでら)

大窪寺にて   梅雨晴れや 結願の笑み 大窪寺

(写真は、屋島寺の蓑山明神)