2015年8月19日水曜日

四国2回 7~11番  梅田発

平成27年8月18日

紅葉と鬼瓦(熊谷寺)
6月9日にご一緒した貸切のご一行様とのお参り。皆さんお仲間なので、バスの中の雰囲気は、とても和やかで温かい。総勢40名なのだが、男性は3名のみ。前回より参加者が増えて、初めての方もいる。8時前に梅田を出発し、1番霊山寺を目指す。目的は、お参りではなく納経用品の買い足しとトイレ、そしてお弁当の積み込みだ。1回目、3回目と廻ってきているので、蝋燭や線香が乏しくなっているようだ。梅田からもう1台と高槻・枚方から1台出ているが、和尚のバスの集合地は梅田のみなので、3台の先頭を走ることになる。
霊山寺を出て早めの昼食を摂りながら、11番藤井寺からの逆打ちで廻ることに。本堂の外陣天井の30畳敷きの大龍図に圧倒されながらのお参り。10番切幡寺へは、タクシーのオプションがあるのだが、半数の方は歩きを選択。マラソンに挑戦しているという女性もいて、結構健脚揃いだ。本堂、大師堂、はたきり観音とお参りして、切幡の大塔に案内する。石段の中ほどにある不動堂で小休止し、ここで不動真言の練習だ。長いご真言なので、リズム感が大切。何度か繰り返し、スムースになったところでお参りし、大塔へ。お寺では、もっとも高台にあり、そこから眺める吉野川の景色が素晴らしい。和尚は必ず案内することにしているのだ。麓の金山商会でお茶のご接待をいただき、買い物を済ませ、9番法輪寺へ。
門前のあわじ庵に朝電話を入れた。草餅を予約するためだ。皆さんの希望を数えると2個入り(150円)が60箱、あわじ庵のお母さんは、そんなに数は用意できないと、草餅と石焼きイモのセット(200円)ではとの提案。皆さんに了解してもらい用意が出来ている。まずは、お参りが先だ。なんと、ここで後続の2台に追いつかれ、境内は3台分のお客さんで大盛況。8番熊谷寺は、雰囲気が大好きなお寺。中門の時国天、多聞天の説明をして、本堂に入ると、ご本尊がご開帳されている。今日は、観音様のご縁日だったと、幸運を喜びながらのお勤め。金色に輝く千手観音は、威風堂々とした立像だ。大師堂では、背後に迫る本堂の鬼瓦の撮影会。打ち止めの7番十楽寺は「治眼疾目救歳地蔵」「役者顔のお大師さま」「愛染明王」と説明ポイントも多い。「救済」ではなく「救歳」なのは、「歳」に関係なく救うという意味らしい。
16時35分、立ち寄り先のハレルヤ製菓に向かう。和尚は、ここで衣替え、何しろ全身汗まみれなのだ。淡路島を通過しながら、夕べのお勤めと4回目のお寺の説明。淡路HWOで最終休憩の予定だが、ドライバーさんがうっかり通過してしまった。戻るに戻れず、休憩は京橋PAで取ることに。お客様も、その分早く帰れねと納得してくださったのだが、阪神高速が大渋滞。梅田着が20時半となってしまった。合掌

 熊谷寺にて  新涼や 千手観音 ご開帳

2015年8月11日火曜日

足摺岬から善通寺へ

平成27年8月6~10日

岩本寺本堂の格子天井
母校・善通寺一高の2年に一度の同窓会が9日に開催されるというので、この機会に37番岩本寺から43番明石寺を廻る計画を立てた。特に岩本寺は2日にわたって廻る。なにしろ、岩本寺だけがご朱印のバランスが悪いのだ。いつものように、6日のオレンジフェリーを利用し東予港に6時上陸。ひたすら高知道を走り、岩本寺を目指す。朝食は南国SAで野菜たっぷりの「はちきんちゃんぽん」をいただく。お薦めメニューとあって、ボリュームもたっぷりだ。岩本寺に9時到着、奥の院のお地蔵さまもご開帳中。「此処や」のアイスクリームで元気を取り戻し、39番延光寺へ。お参りを終えると丁度お昼時、旧アカメ館横の「四万十屋」で鰻でもと思ったが、天然物の値段を見て断念し、「ごり丼」なるものを注文。親子丼の鶏の替わりに「ごり」が入っているという感じ。青海苔の味噌汁と佃煮、酢の物に沢庵がついて800円。和尚は美味しくいただき、満足でした。14時過ぎ38番金剛福寺到着。暑い時間帯とあって、お参りの方の姿もほとんどない。ゆっくりとお参りして、展望台から灯台と散策。15時過ぎに民宿・西田へ。ご主人は、西安・青龍寺詣でが、趣味みたいなもので、お軸など沢山飾られている。和尚の師僧である東寺砂原秀遍長者の書をプレゼントしたこともあり、いつ行っても歓待していただく間柄なのだ。まずはビールで喉を潤し、一風呂浴びて一息ついた。洗濯機を回して、夕食を待つ。窓からの足摺の海も絶景だ。英語と数学の教師という二人と魚尽しの夕餉を楽しむ。話が弾み、親父さんの声でようやく腰を上げ、早寝。教師二人は、5時の日の出を撮影するのだと張り切っている。和尚も朝まで爆睡のつもりが、虫に襲われ眠れない。明け方まで、苦しめられた。朝聞けば、襲われたのは、和尚一人だった。
8日 朝食を済ませ、再度、岩本寺を目指す。またも「此処や」のアイスだ。これで土佐の国とはお別れ、40番観自在寺へ。いつものように大師堂周囲のお砂踏み。41番龍光寺に近くにオープンした三間の道の駅を覗くと、レストランが大繁盛。地元の主婦たちの手作りの御惣菜でランチバイキング(900円)。メニューの豊富さ、お味の良さ、それにこの料金だから人気が出るはずだ。バス遍路では、通り過ぎるのみだったので、これは大発見。龍光寺、42番佛木寺とお参りし、43番明石寺へ。明石寺は添乗員達の話では、納経に時間のかかるお寺として有名なところ。和尚も並んでみて、妙に納得した。これで打ち止めとし、善通寺へ向かう。国道沿いのひまわり畑が素晴らしく、車を停めて撮影。
善通寺郊外の向日葵畑
9日の同窓会のあとは、同期との夕食会。善通寺グランドホテルに連泊し、10日の午前中は、剣舞の指導を受け、帰路に。充実した4日半ということか。
合掌

足摺岬にて   夏の夜や 虫に襲われ 夜明け前

善通寺にて   向日葵や 同じ向きに 並び咲く

 

2015年8月5日水曜日

四国8回 44~51番 天王寺発

平成27年8月3~4日

猛暑の中、バス遍路最大の難所45番岩屋寺に挑戦する第8回だ。天王寺駅前からの合流だが、お客様は39名、結構高齢の方の姿も混じっている。阪急トラピックスのお客様へのご案内では、45番岩屋寺や44番大寶寺は2日目の予定となっている。添乗員らと相談の結果、難所は初日に済ませ、ゆっくりと道後温泉で疲れを取って貰うほうが、良いだろうとの判断。お客様も、賛同していただいたので、45番岩屋寺を目指す。道中が長いので、般若心経の資料のことや「いろは歌」の説明など済ませてしまうことに。昼食は、石鎚山HWOのレストパークリンリン。握りずしと冷やしうどんの組み合わせだ。岩屋寺到着は14時過ぎ、無理をしないように念を押して緑陰の参道を上る。バスに残った一人を除き、38名全員が完歩。汗を拭き、呼吸の整うのを待って勤行。納経所に先輩である住職を訪ねたが、お出かけだった。山を下りながらの会話は、「こんな急なところを上ってきたの」というもの。下りの方が、足元が心配になるほどだ。麓の「一休館」で一息入れて、15時20分出発。名物「おくま饅頭」に電話を入れ、駐車場まで持ってきてもらう手配を頼む。大寶寺の納経所に置いてあるのは10個ほどなので、念のためだ。44番大寶寺も結構な坂道なのだが、岩屋寺を先に済ませていると、そんなに感じないのが人の心理というもの。お参りを終えると16時過ぎ、これなら何とかもう1ヶ寺と欲を出し、お客様に声をかけると皆さんその気になってくださった。47番西林寺に添乗員が電話を入れてお願いすると、待っていてくれるとのこと。ダライバーさんも頑張ってくれて、門前到着が丁度17時。大師堂右手の弁天池の蓮の花を愛でながらのお勤めで、打ち止めは17時25分だった。明日は、もっと凄い蓮池がありますからと予告して、道後温泉ルナパークに。夕食後、散策に出かけると、「道後温泉夏まつり」が始まったところ、坊っちゃん湯本館前の特設ステージでは和太鼓のパフォーマンス。メンバーは、子供も加わり、女性が多いが迫力ある。伊予柑ハイボール(550円)なるものを舐めながら、しばし鑑賞。
4日 5時半起床、温泉に浸かり、6時半から朝食。出発は7時30分。部屋の扉が開かないというトラブルがあって心配したが、予定通り出発し、51番石手寺へ。参道のお店をみると、開いているのは、馴染みの「棕櫚堂」のみ。久しぶりに親父さんと握手だ。記念撮影から本堂、大師堂、宝物館とまわる。「衛門三郎の石」が目的だ。ブッダの庭で、釈迦の生涯について概説する。「棕櫚堂」の親父さんが仏壇磨きと墓磨きをお土産に用意してくれていた。最後の棕櫚職人と自認する親父さんの手作りだけに、お客様にも人気で列ができる。50番繁多寺、49番浄土寺、47番八坂寺、46番浄瑠璃寺と午前中に廻り終えるつもりだ。浄土寺の駐車場はアイドリングストップなのだが、納経が遅い。蒸し風呂のバスの中で、添乗員を待つ間、お念珠の話をする。素晴らしかったのが、浄瑠璃寺の蓮池、お参りのあと案内したのだが、感嘆、感動の声ばかり。赤の蓮の中に白蓮も混じり、今が最盛期のようだ。11時50分打ち止め、砥部焼陶芸館に向かう。ここでお弁当のpick upと休憩だ。帰路、「ハタダのお菓子館」に立ち寄るのだが、石鎚山系の伏流水があるので、ペットボトル持参をすすめると、蛇口の前に長い列が出来てしまった。吉野川HWO、淡路HWOと順調に来たが、阪神高速が大渋滞の19km、どのルートを選択するかドライバーさんも迷ったが、何処も渋滞。結局、渋滞の神戸線を進入することに。天王寺まで2時間、お疲れさまでした。合掌

 岩屋寺にて   緑陰の 苔むす参道 岩屋寺や

 道後にて    和太鼓や 道後温泉 夏まつり

 繁多寺にて   繁多寺や 読経に和する 蝉の声

 浄瑠璃寺にて  紅白の 蓮咲き乱る 浄瑠璃寺