2011年4月27日水曜日

四国10回 60~65番 三国ケ丘発



平成23年4月25~26日

堺ルートなのだが、今回は三国ケ丘のみの出発、お客様は21名、バスも中型で添乗員も一人だ。阪急からは4台、堺ルートとが2台、西宮ルートが2台だ。中型は和尚のバスのみ、小回りが効くのが利点だ。お客様の内、8名ほどが和尚と一緒だったという。ほっこりとした雰囲気でスタートした。神戸付近で大粒の雹が降りびっくり。10回目ともなると、朝のお勤めもスムースだ。リズム感の良い般若心経はうっとりとさせる。阪神高速~山陽道~瀬戸大橋のコース、三木SAで休憩後豊浜SAまで走るつもりだったが、そうすると65番三角寺まで15分程度となり、食事の時間が慌ただしい。鴻ノ池SAで休憩しお弁当をくばることに。少し早いがゆっくり食事できる方を選んだ。(西の屋<花づつみ>)瀬戸大橋は、西からの風が強く車が横揺れする。三島川之江ICで下りると宇田タクシーが待っていてくれて先導してくれる。ふもとでタクシーに分乗し三角寺に。石段を登ると山門は鐘楼門となっていて、鐘をついて入る習わし。一茶が「これでこそ 登りかいあり 山桜」詠んだ桜も散り葉桜に。東京在住というイングランド青年と立ち話、歩き遍路中という。一日30km、42日で廻ったと伝えると目を丸くしていた。外国の方にもお四国の魅力が伝わりつつあるのを肌で感じる。60番横峰寺に向かう。初日に山を二つクリアーしておきたいので、順番はばらばらとなる。マイクロバス一台に全員が乗り、林道を登る。なんとこれは有料道路なのだ。普通車で往復1800円。境内に入ると、大師堂前の参道を補強する工事が行われていた。斜面をコンクリート壁で堅め、山崩れを防ぐつもりのようだ。名物の石楠花は、蕾が一杯で連休あたりが見ごろになるとか。一方、本坊のお庭の桜は、満開だ。61番香園寺は、聖堂の中央に本尊大日如来と脇侍の不動明王、子安大師が祀られ、右隅にお大師様の厨子が配置されている。聖堂までの階段をのぼり、入堂するとその荘厳さに、目を奪われる。初日の打ち止めとあって、御宝号を7遍唱える。17時半、ホテル奥道後。季節のみかんを取り扱う「亀井商店」が出張していたので、「清見タンゴール」をお願いする。和尚の信頼するお店の一つだ。

  三角寺にて   葉桜や 一茶が詠める 山桜

  横峰寺にて   石楠花の 蕾に桜 横峰寺

2日目は、8時半出発。62番宝寿寺から。相変わらず本堂は工事中の看板のみで、そのままだ。ファニーフェイスの観音石像を紹介して、64番前神寺へ。真言宗石鎚派の総本山、本堂に向かって左右に回廊風の拝殿が完成していた。良く見ると木釘を使った本格的な建築だ。小滝に打たれるお不動さんに1円硬貨を投げて貼りつける習慣があり、数人挑戦するが、成功者なし。63番吉祥寺にて打ち止め。成就石の穴に向かって目をつぶり金剛杖を通すのだが、皆の声に誘導され試みる方も数人。吉祥天女の台座をくぐり、六角堂の六福神を巡る。本尊毘沙門天と合わせ、七福神をおまいりしたことになるのだ。昼食はりんりんパーク、伊予名物「鯛茶漬け」。世の中は狭いもので、お客様の中に、和尚が電通時代の昭和50年頃に大変お世話になった、朝日新聞の高橋さんの奥様がいらしゃった。当時、不動産広告を担当していて仕事のやり方を教えて頂いた。和尚が早稲田の後輩ということもあってか、良く面倒を見て頂いたものだ。二日間、風はあったが、上天気に恵まれて良いお参りが出来ました。17時半三国ケ丘着。「次回は、遅くなりますよ」と声を掛けお別れ。合掌

 吉祥寺にて   目を閉じて 成就試すや 遍路杖

  同      牡丹咲く 毘沙門天や 吉祥寺

(写真は吉祥寺の牡丹と三角寺の一茶が詠んだ山桜)

2011年4月21日木曜日

和尚と行く阿波一国めぐり


平成23年4月18~20日

一周終えて、第5回目の一国巡りは、振り出しに戻って徳島から。参加者は15名。初参加は、大西夫妻と片岡さんの友人・古川さんの3名。今回で結願するのは、早稲田の後輩・石黒さんと高校の後輩・森山さんだ。新大阪で5人、難波で10人乗車し、9時30分出発。添乗員は、ハロートラベルの松山嬢、志願しての始めての四国参りだ。バスはいつもの第一交通(小野ドライバー)。新大阪集合の石川さんは、東北からボランティア活動を終えての参加。2次会用の焼酎や笹かまぼこなどをお土産に持参。新大阪「吉野寿司」の弁当を早めに食べてもらい、11時40分1番霊山寺に入る。団体写真を勧められたが、「プロの写真家が同行しているから、いらない」と断った。2番極楽寺、3番金泉寺から4番大日寺に廻ると、駐車場に数台のバスがいるので、5番地蔵寺から廻る。さらにバスを奥の院に回してもらい、五百羅漢を拝観する。天気予報通りの雨が降り出す中、大日寺へ。一段と雨足が強くなったが、傘を持参し忘れた和尚は、濡れるにまかせてお参り。7番十楽寺をお参りして、宿の6番安楽寺に16時半に入れた。冷えた身体をお風呂で温め、18時食事、19時本堂で勤行。法話の後、松本明慶大仏師が、納入したばかりの金色の輝く阿弥陀立像の周りを3周しながら「南無阿弥陀仏」を唱和する。その後は、一室に集合していつもの2次会だ。写真家の溝縁さんの写真と文で構成された「祈りの聖地を往く」というお四国特集が掲載された「百楽」を回覧する。希望者が多いので編集部に問い合わせをしてもらったところ、10冊は確保できるというので、取り寄せてもらうことになった。

 大日寺にて  春雨や 笠打つ音に 経重ね

 安楽寺にて  手を合わせ 阿弥陀巡る 遍路かな

2日目、6時半食事、7時半集合。大師堂をお参りして出発。安楽寺さんからは、吉川弘文堂発刊「密教の聖者・空海」の新刊本や沢山のお菓子をご接待いただいた。皆で分けておやつに。8番熊谷寺から9番法輪寺へ。境内で一人お参りのお婆さんから、飴玉のご接待を受ける。皆で感謝して口にほうりこんだ。10番切幡寺は、タクシー利用、その代わり、大塔まで全員登ってもらった。上天気で、吉野川の水面が輝いている。ふもとの金山商会で、お茶のご接待を受け、納経用品の買い物も。車中でもお湯が沸き、コーヒータイムだ。11番藤井寺から12番焼山寺のふもとの遍路駅に着くと12時近くに。昼食を先に済ませることにした。田中食堂は、うどんの食べ放題が売りだ。勿論「ちらし寿司」もついているのだが、それはお持ち帰り用だ。和尚は、最高の4杯たいらげた。9杯の女性もいたとか。マイクロに乗り換え山頂へ。「花の咲くころ写真事務所」の登佐古さんが、スナップ写真の撮影に出張していた。久しぶりのことだ。実は、和尚の「よう、おまいり」に掲載した写真も、こうして撮ったものなのだ。13番大日寺を打ち、14番常楽寺から15番国分寺までは、まったくの歩き遍路となる。足に不安のある最高齢の美容家・嶺先生には、常楽寺をパスして、国分寺近くの駐車場でお待ち願うことにした。常楽寺への納め札は、妹の伊丹さんが代参だ。16番観音寺を打ち終えて16時半、17番井戸寺に「少し遅れるかも」と電話を入れたが、15分で到着。無事、本堂でお参りができた。和尚は「面影の井戸」の霊水をペットボトルに。お勧めの「千枚通し」が良く売れた。宿は徳島市内のサンシャイン徳島。ビールで乾杯。食後は、また集まって2次会だ。

 焼山寺にて  杉木立 何百年か 春焼山

 ホテルにて  夜もすがら 輪になり語る 遍路かな

3日目、朝食時に柑本・溝縁両氏は、田中食堂のチラシ寿司を持参。冷蔵庫に入れて置いたという。和尚は、2次会の後食べてしまった。ラッシュを避ける為7時10分に出発。23番薬王寺を目指す。経は逆打ちだ。9時前に到着、本堂では外陣に上がらせていただいてのお参り。大師堂のあと瑜祇塔への還暦坂をのぼり、塔内拝観。五智如来像を前に説明させてもらう。階上の展望台から見る日和佐の海に感動の声が。22番平等寺の「白水の霊水」を片岡さんはペットボトルに。21番大龍寺のロープウエイは、強風に横揺れしている。こんなことは始めての経験だ。風の通り道では減速運転も。天気が良いので、鶴林寺の塔がはっきり見える。下山して、地上駅にある「菩提樹」で昼食。20番鶴林寺は鶴の朱印を白衣に頂く。ミカン山を一気に下って19番立江寺へ。ここは、お地蔵さんの寺、本堂に上がらせてもらい、お膝元で勤行。黒髪堂に祀る「お京さんの黒髪」をこわごわ覗く。「怖くて見れない」とは森山さんだ。門前の「立江餅」が残っていて、石黒さんが買い占める。バスで美味しくいただいた。18番恩山寺を打ち終え、「いろは歌」の合唱。車中で納経用品を返却していると、白衣に18番の朱印が押されていないことが判明。電話を入れ、Uターンして事なきを得た。阿波の里、淡路HOと休憩して大阪へ。松山添乗員が、お詫びにと、ちくわを購入。それを肴に、昨夜の残りの焼酎を飲みながらの道中だ。20時半過ぎ、難波着。皆が次々とお菓子や果物を買い込みながらの3日間、わいわいガヤガヤの楽しいお参りでした。武田・源・永田のベテラントリオが、何かと気遣いしてくれたので、和尚は大助かり。しかも2次会は、3人のお部屋を連日借用、ごめんなさい。第6回土佐の国巡りは、11月13日夜、フェリー発、14~16日と内定。またご一緒しましょう。合掌

 薬王寺にて  桜散り 若葉陽を受く 薬王寺

 太龍寺にて  春風に 揺れるゴンドラ 太龍寺

        天井に 太龍棲むや 春の寺

 立江寺にて  正座して 地蔵を拝む 遍路かな

 恩山寺にて  打ち止めに いろは歌う 遍路笠

(写真は立江寺大師堂前の枝垂れ櫻)

広島阪急 西国6回 30~33番


平成23年4月16~17日


広島からのバスに添乗するに、合流は名塩SAから。2号車の先達やアシスタントと駅に集合してタクシーで向かう。西国は、いつも日帰りなので、宿泊は初めてとなる。11時過ぎに乗車、お客様は35名。草津SAで休憩し、近江八幡の「あきんどの里・千里庵」で昼食、安土城址の桜が見事、31番長命寺には14時。湖岸から中腹の駐車場までタクシーに分乗する。そうすると残りは100段ほどの石段で本堂だ。いつもは歩け歩けなので、いささか拍子抜けの寒あり。行きはタクシー待ち、帰りは納経待ちとなったが、14時50分32番観音正寺に向け出発。観音正寺もタクシー、降りて10分ほど参道を歩くと境内に着く。本堂に上がり、お勤め、希望の方に内陣での拝観をおすすめする。(300円)お身ぬぐいができるので、参加者には好評だ。本尊・千手観音は、松本明慶大仏師の作、その白檀の残材を利用した線香をいただいた。16時40分に打ち上げて、宿の長浜ロイヤルホテルへ。40分ほどで到着、「自由訳・般若心経」のコピーをお願いすると1枚30円という、それを粘って10円にしてもらった。巡礼さんへのご接待という訳だ。感謝!

  近江路を巡る   観音の 山寺めぐる 春近江

  観音正寺にて   白檀の 千手観音 春の寺

2日目は、目の前の長浜港から竹生島にチャーター船で向かう。一昨年就航の新鋭で、パーティやディナーショ=もできる貸切専用船という。バイオディーゼル燃料で走り、太陽光や風力発電システムを採用したエコロジークルーズ船だ。湖上から眺めると北の山並の頂上付近は残雪が光っている。30番宝巌寺の本尊は弁天さまと観音様だ。石段を登って弁天様からおまいりし、下って観音様へ。更に神社におまいりし船着場へというコースだ。いつもお世話になるみやげ物屋で甘酒を頂く。長浜の黒壁スクエアを散策し、レストランで早めの昼食をとって結願の33番華厳寺へ。参道の桜並木を保護するため、バスは進入禁止。15分ほど歩いてもらう。この寺は、本堂、おいずる堂、満願堂とまわり、朱印も3つ。15時ごろ帰路につき、我々は桂川SAでお別れ。広島までさらに5~6時間かかるという。本当にご苦労様です。合掌

  湖上にて     山はるか 光る残雪 春の湖(うみ)

  竹生島にて    桜舞う 石段登り 会う弁天

           春の湖(うみ) 浮かぶ弁天 竹生島

  華厳寺にて    花びらを 踏みしめ参る 谷汲山

           三堂を めぐり満願 山桜

(写真は、竹生島を船着場より眺む)

2011年4月13日水曜日

四国4回 17~23番 西大寺発


平成23年4月11~12日

28名のお客様を乗せて8時20分に西大寺を出発。奈良から2台、他所から2台合計4台のバスが同じコースを走る。和尚のバスは、最後尾に間違いないので、初日は3ヶ寺とし、その代わりお山を二つクリアーすることに。1番井戸寺を打ってお弁当、20番鶴林寺に向かう。ミカン畑の細い道を登る。白衣に鶴のご朱印をおすすめした。太龍寺ロープウエイへのルートは前回と違って十八女橋(さかりばし)を渡り、民宿坂口屋前から国道195号線を使う。道も狭く、対向車も結構いて難儀する。しかも大廻りだ。これなら前回の川沿いのルートの方が、相当良いと感じた。しかしバス会社によっては、ミカン畑も川沿いも通行禁止のようだ。ロープウエイも臨時便を出してくれたので、すこしゆっくり出来る。本坊廊下の龍の天井画に案内すると、なんとしだれ桜と紫木蓮が満開で迎えてくれた。18時前に宿入り。

  太龍寺のロープウエイより鶴林寺を望む   
     山遥か 桜の塔や 鶴の寺

2日目は、7時45分に出発。他の3台は初日に4ヶ寺廻れているので余裕だが、我が方は今日4ヶ寺廻らなくてはならないので、少し早目に出発した訳だ。18番恩山寺から19番立江寺へ。どうせ最後尾なのでのんびりと行こうと思い、本堂に上がらせていただいておまいりした。お地蔵さまを真近に拝めてお客様は大満足。大師堂前のしだれ桜も見事だ。22番平等寺では、白水の霊水を汲む方も。門前の果物屋さんに無理を云って文旦を1個だけ分けてもらった。(200円)打ち止めの23番薬王寺のお参り前に食事をするか、後にするか迷ったので、電話を入れて具合を確認してもらった。「大丈夫です。いつでもどうぞ」というので、先に食事をすることにしたが、これが最悪の事態で、4台分が鉢合わせ。席はあるものの、食事の準備がすすまない。添乗員総出で、配膳係だ。聞けば4台とも、電話を入れて確認すると同じ返辞だったらしい。お店の能力を皆知っているので、確認したのだが大騒動になってしまった。3台は、そのまま帰路につけるが、こちらは、これからお参りだ。こちらでも本堂の外陣に上がらせていただいてお参りすることにした。瑜祇塔からの眺めも良く、お客様に喜んでいただけたのが何よりだった。13時半帰路に。新井満の「自由訳・般若心経」のポイントを説明する。「阿波の里」に立ち寄ったところ、「よう、おまいり」が何冊もお買い上げで、せっせとサインさせていただいた。思ったよりスムースに走れ、西大寺着18時35分。お客様に「次の第5回は、さらに2時間ほど遅れますよ」と念を押しておいた。駅中の「豊祝」で一杯やろうと暖簾をくぐったら、電通の先輩も一人で一杯やっていた。久しぶりに酒を酌み交わして、近況報告。良いお酒でした。合掌

  平等寺白水の井戸にて
    白水の 霊水汲むや 花遍路

  立江寺大師堂にて
    満開の しだれ桜や 大師堂

  薬王寺瑜祇塔より日和佐の海を望む
    海亀の 生まれ故郷や 春の海

(写真は、太龍寺の紫木蓮)

西国 1回 泉ヶ丘発


平成23年4月10日

いつもは堺から乗車するコースだが、南に向かうとあって順番が逆になっている。従って、最終出発地の泉ヶ丘から添乗することにした。お客様は40名、8時出発。吉備・湯浅PA、中田食品で休憩し、那智の山到着は12時。かまぼこセンターで試食や買い物をすませ、那智の滝で記念撮影。お客さんの中に、電通の先輩と御近所の方や広告主の宣伝部にいらした方がいらして、休憩時間は話に花が咲いた。13時頃より青岸渡寺の参道を登り始める。昨日の雨模様とは打って変わって上天気、桜は満開。しかし難敵の檜の花粉を感じる。本堂でお勤めの後、法話をいただく。45分後の集合を伝え、解散する。那智の滝の遠望を楽しんだり、那智大社にお参りしたりされている。和尚は早めに下山、途中で遠藤夫妻とばったり遭遇、休日を利用して、四国や西国をご夫婦で仲良く廻られている先達さんだ。中々和尚のバスで一緒になることはないのだが、お寺ではたまに出会うのだ。14時半ごろ帰路につく。「ちかつゆ」で休憩、湯浅道の広川~海南にかけてはいつも渋滞する区間なのだが、今日は特別、トンネルのなかで停車状態、追突事故も重なったようだ。泉ヶ丘到着19時40分。御苦労さま。合掌

    神ほとけ 並んで花見 那智の山

    ありがたや 法話に櫻 那智の山

(写真:青岸渡寺境内より那智の滝・三重塔を遠望する)

2011年4月6日水曜日

四国4回 17番~23番 五位堂発



平成23年4月4~5日

地元五位堂から添乗、お客様は39名。大和八木から大和高田を経由しているので、五位堂を出るとすぐに香芝SAでトイレ休憩。お天気は快晴、雲ひとつない。阿波の国の最終コースで、初のお泊りとなる。遍路ころがしと言われるお山が二つあるので、初日に済ませておくことにした。17番井戸寺から打ち始める。本堂で7仏薬師を拝み、日限り大師の面影の井戸に顔を映すのが、コースだ。お弁当をいただきながら、ミカン山を登って20番鶴林寺に向かう。狭い山道にお客さんの方が緊張気味、おまいりの後は、白衣に鶴の朱印をいただく。39番延光寺の亀の朱印と左右に並べていただくのが良いと、お薦めしているのだ。次いで、大師修行のお山、「西の高野」と云われる21番太龍寺を目指す。ロープウエイで川を越え、尾根を二つ越える。天気が良いので、鶴林寺の三重塔がはるかに確認できる。大師堂が高野山奥の院の配置を模しているのも、「西の高野」といわれる由緒の一つかも。16時を廻ったので、打ち止めとしてホテルへ。夜のオプション「阿波踊り会館」はぜひにと、おすすめ。

  井戸寺にて   七薬師 声高らかに 遍路笠

  鶴林寺にて   ミカン山 あえぎつ登る 遍路バス

  太龍寺にて   山つぼみ ふもと満開 櫻かな

5日は、6時起床、40分より朝食バイキング。8時出発、今日も快晴、雲一つない。18番恩山寺から打ちはじめ、この寺のふもとに源義経が上陸して屋島に進軍したのだ。(上陸の地の石碑がある)迎えてくれる大師像の後ろの桜が満開近く、朝日も背後から差し、まるで後光のようだ。19番立江寺本堂のお参りは、声が反響しうっとりするような勤行となる。大師堂横の黒髪堂に祀られた「お京さん」の少し茶色かかった黒髪を恐る恐るながめる。亭主殺しの天罰を受けた証なので、少し気味が悪いようだ。22番平等寺では、「白水の霊水」を汲むお客さんや門前の文旦を買う客さんなど少しゆっくりして、23番薬王寺に。お昼近くになったので、まずは、薬師会館の松屋で昼食。女厄坂、男厄坂を登って本堂へ。桜がほぼ満開で、花見に来た感じ。打ち上げて、還暦厄坂を登って瑜祇塔の五智如来に会いに行く。解説をして光明真言を唱和し、展望台より日和佐の景色を堪能する。帰路休憩の「阿波の里」、またもや「唐辛子味噌」が売り切れに。21時前に五位堂着。和気あいあいと楽しい旅でした。合掌

  恩山寺にて   櫻背に 朝陽耀く 大師像

  薬王寺にて   満開の 櫻眼下に 五智如来

(写真は、櫻に浮かぶ薬王寺の瑜祇塔と恩山寺の大師像)

四国 1回 1番~6番 西大寺発


平成23年4月3日

西大寺から43名のお客様と出発。日曜日とあって、往路はスムースに1番霊山寺に到着した。いつも通り、2番極楽寺を打って昼食を取りながら6番安楽寺に向かう。本堂前の拝殿が完成し、童女佛の水盤も再設置された。和尚が大好きな松本明慶作の佛のひとつだ。「正面も可愛いけど、お尻がもっと可愛いですよ」と教えると後ろにまわり「まあ、可愛い」の声が上がる。正面と後ろと2枚写真を撮る人も。5番地蔵寺、4番大日寺、3番金泉寺と丁寧に説明しながらお参りを続けると、打ち上げは16時55分。まずまずのペースかと。立ち寄り先の「阿波の里」のおすすめとして「青唐辛子味噌」の話をすると、すぐに売り切れた。帰路は、行楽帰りか大渋滞で阪神高速18km渋滞の表示。中国道にまわり近畿道経由を目指したが、今度は八尾で火災により通行止め。池田から阪神高速に入り西大寺へ。21時前に着。ドライバーさんのおかげです。合掌

   大日寺にて 三分咲き 微笑む櫻 大日寺

(写真は、極楽寺・長命杉にて霊気を戴くお客様)

2011年4月5日火曜日

遍路俳句

平成23年4月5日

四国のバス遍路から帰宅すると松山市役所から封書が届いていた。開封してみると、何と「松山市観光俳句ポスト」の入選通知だ。1月に石手寺を訪れた際の俳句を投句しておいたもの。1、735句の中から23句が選ばれ、和尚の句もその一つというのだ。このところ、ブログに俳句をつけているのだが、投句をしたのは初めてで、まさかそれが入選するとは感激だ。3月31日付の愛媛新聞に発表された記事のコピーも同封されていた。これからもがんばらなくちゃ。合掌
 
 入選句「石手寺の 三郎拝む 冬遍路」

2011年4月1日金曜日

四国 1回 1番~6番 五位堂発


 平成23年3月30日

地元五位堂から添乗、お客様は41名。比較的順調に走れたが、和尚は霊山寺の法話を大師堂を受けるのにこだわり、少しロスタイム。しかし、本堂の法話もよいが、出来れば御大師様とお目にかかれる大師堂での法話の方が有難いと思い、そちらにこだわったのだ。2番極楽寺を終えての昼食は、13時半ごろになってしまった。6番安楽寺、5番大日寺とゆっくり説明をさせてもらいながらの拝観。3番金泉寺に着くと、4時を廻っているため、「運心」を避ける意味で、取敢えず本堂、大師堂の両方について蝋燭、線香などのご供養を先に済ませていただいた。先達仲間の申し合わせで、4時半を過ぎれば火の気を自粛することとなっているからだ。打ち止めは16時55分、なんとか5時までに収まった。1回目は、いつもながら基本的なお話で時間をついやさぜるを得ない。和尚のすぐ後ろの席の二人づれの女性客が、終始おしゃべりを続けるので、2~3度ご注意申し上げたが、1回目は、時々まわりの方と感覚の違うお方が乗車される。確かに、お試し価格であるが、熱心にお参りをされようと云う方にとっては迷惑な方もいるのだ。かって広陵町の役場に勤めていらした方もいて、和尚が電通時代に町のイベントを担当したことを話された。なつかしい話だ。お客さま方には、いずれ再度ご一緒に廻ることになると思う。その時はお声掛け下さいとお願いした。合掌

  大日寺にて   櫻ばな 明日は開くか 大日寺

  地蔵寺にて   春の空 背伸びするかや 大銀杏

  霊山寺にて   発願の 気持ち新たに 老遍路 

(写真は、間もなくほころぶ桜かな(大日寺))