2017年9月27日水曜日

西国1回 青岸渡寺 なんば発

那智の滝
平成29年9月25日

草創1300年の記念スタンプも頂けるとあってか、西国巡拝に人気が集まっているようだ。秋スタートの第1回青岸渡寺を目指すバスにお客様は42名、大分県からの男性や四国宇和島からの女性なども含まれる。しかも約半分の方がリピーターだ。和尚も会員の「四国八十八ヶ所ヘンロ小屋プロジェクト」を支援する会の役員も参加している。立ち寄り先の中田食品に併設されている「ぎゃらりい梅園」も秋の展示に変わり、和尚が初めて接する作品も並んでいた。お客様にもお勧めしていたので多くの方が、足を運んでいただいた。那智山の麓の「カマセン」で蝋燭と線香のセットをPICKUP、和尚も希望者に販売する念珠を受け取る。一ヶ寺一珠でそれぞれに漢字が一文字づつ刻まれていて、揃えば観音経の一節が出来上がる訳だ。なんと希望の方が7名。添乗員の判断で、今回はお寺詣りを先に、那智の滝を帰りに拝観することとなった。和尚は初めてだったが、記念撮影を参道入り口で済ませると、那智の滝は下まで降りなくても良い訳で、足の負担が軽減される効果もある。上天気に恵まれて、昼過ぎの山登りには汗が吹き出るほど。境内から見下ろす那智の滝も美しく、記念撮影ラッシュとなる。お参りを終えて、黒飴ソフトに行列ができる。一息入れて那智の滝へ。客様達から記念に一緒にと頼まれカメラに収まる。帰路は、中辺路ルートで「ちかつゆ」が休憩ポイント。和尚も名物の「焼き鯖すし」を注文しておいた。高速道路もスムースで、20時頃なんば着。お疲れ様でした。合掌

 秋空に 飛沫舞ひ散る 那智の滝

2017年9月11日月曜日

佐渡八十八ヶ所霊場会(佐渡へんろ)

平成29年9月3日~6日

29番安照寺 佐渡一国遍路開創記念碑
四国遍路を佐渡に写した記録は1745年に始まる。島内各地に写し霊場が存在したが、昭和6年に整理統合され「佐渡四国八十八ヶ所霊場」として親しまれてきた。平成16年に佐渡の十ヶ市町村が佐渡市として合併したのを契機に、札所の飛び番解消などを行い、平成18年に「佐渡八十八ヶ所霊場」として改編された。佐渡ヶ島は、淡路島や東京23区の約1.5倍、朱鷺の島、花の島、歴史の島、人情の島、信仰の島であるという。因みに人口56000人ほどだが、お寺が280ヶ寺もあるのだ。
和尚の四国一国巡りでお世話になっているハロートラベルサービス大阪の肝いりで、この企画がはじまった。今秋は、3泊4日で50ヶ寺廻り、来年の6月に残りを廻る。伊丹から新潟に飛び、ジェット諷ォイルで佐渡入りする旅程だ。
四国と違う点もいくつかある。
1.基本的に大師堂はないので、お勤めは本堂のみとなる。
2.納経のご朱印は、各自が自分で押す。(ほとんど無人なのだ)
3.本堂は施錠されていないので、勝手に上がり込み、お勤めすることになる。
4.蝋燭、線香のご供養も、和尚が代表でやり、各自ではしない。(火災防止のためかも)
5.道の狭いところもあるので、せいぜいマイクロどまり。
6.真言宗の寺も多いが、真義系で豊山派と智山派がほとんどだ。
今回のメンバーは、和尚をいれて6名。美容院を経営するご夫婦とそのお嬢さん、もと郵政マンの長老、そして、和尚の友人の写真家という取り合わせだ。85歳以上が3名、60歳台が2名、和尚が70歳という構成だ。お参りには、8人乗りのタクシーを貸切、3日は、霊場会の会長、6日は副会長がご案内、4,5日は佐渡汽船のガイドが付いてくれた。高齢者の取り合わせなので、お寺の近くまで車で行けるのがありがたい。面白い事に、どの本堂もデザイン的にはほとんど同じ、内陣の荘厳は素晴らしく、感動ものだ。ドライバーさんの気転で、朱鷺の群れに遭遇、皆さん大興奮。和尚は、本堂で、お参りの準備をしていて遅参し見逃してしまった。
15番弾誓寺は、新潟県で唯一の天台宗のお寺、老尼僧が招き入れてくれて、お茶やお菓子のご接待。今では壇家は5軒になったという。いろいろとお話してくださって、良い時を過ごさせていただいた。4日に、会長の29番安照寺にお参り。境内には「佐渡一国遍路開創記念碑」(昭和6年)がある。本堂で、寺に伝わる「弘法大師絵伝」の御軸(4部)を見せていただく。尚、この寺は大相撲佐渡ヶ嶽部屋の元祖、佐渡ヶ嶽猪之助の菩提寺でもある。
ホテルの夕食でアレルギー症状が出て、夜中に医者の門を叩いた方やスズメ蜂にガイドさんが刺されたりしたが、いずれも軽く事なきを得た。何しろ50ヶ寺も廻るので、観光スポットにはほとんど立ち寄れなかったが、真野鶴の酒蔵や五重塔の妙宣寺は見学できた。来年も楽しみだ。合掌

 
 稲刈りの 始まる里や 朱鷺舞える

 佐渡へんろ 海の珍味や 秋の夜