2014年6月23日月曜日

西国11回 30~31番 生駒発

平成26年6月18日

宝厳寺の本堂への石段
5日連続の日帰り添乗も最終日、若干の疲れもあるが、今日は歩け歩けの1日だ。気合を入れる。バスは生駒~西大寺~JR奈良と回る。良くしたもので、13名、15名、10名とバランス良く、総勢38名だ。梅田からも1台出ている。先ずは、竹生島の30番宝厳寺から、添乗員の話では11時40分発の長浜港発の船に乗り、13時20分竹生島発で帰ってくる予定という。船中、島での昼食はご法度なので、早めのお弁当を長浜港で食べていただく。勿論、船に持ち込んで頂いても良いのだが、空箱は、持ち帰らなければならない決まりなので、却って煩わしいのだ。宝厳寺は、観音堂の前に石段を登り、先ずは弁天様におまいりをする。足に自信の無い方は、観音堂の入口である「唐門」(国宝)で待っていてもらうことになる。観音堂でお参り後、船廊下を通り神社へ案内、出港までゆっくりしていただく。和尚は、いつもの土産物屋でお茶をいただきながら、親父さんと四方山話。先月は、風で欠航したので、島に渡れず、一年ぶりのお参りだ。31番長命寺jは808段の石段が待っている。
歩きに挑戦する方は3名、梅田組は15名。先達が二人付くこともないと、和尚が2台分を引き受け登る。長命寺や32番観音正寺の山登りができなくなったら引退だと思っているのだ。何とか、全員登りきってお勤め。雨の石段は、下りが特に危ない。登りより膝に応える。18時JR奈良着。雨の中お疲れ様でした。合掌

 琵琶湖にて  梅雨曇 航跡白く 竹生島

四国3回 9~12番 なんば発

平成26年6月17日
常楽寺アララギ大師

梅田~なんばルートで、四国の第3回、42名のお客様の内に、電通時代のお得意様のお顔が、これにはお互いにびっくりだ。しかも3周目だというではないか。逆打ちで、12番焼山寺から。麓のマイクロバスの乗り場に着くとバスが5台、待たされると覚悟したが、すぐマイクロバスが降りてきて山登り。お参りを終えて戻ると、1時間以上かかっている。「すだち館」でご接待を受けて、11番大日寺へ。本堂の柱に貼り付けられた「横綱大鵬」の千社札も、いよいよ読めなくなってきた。10番常楽寺は、相変わらず「きさらぎ大師」に気がつかない方が多い。バスの中での説明を聞いていてくれないのかと、少しがっかりするが、改めて説明すると、納得の反応があるので良しとするか。11番国分寺までは、全くの歩き遍路、途中の「八祖大師」と看板のかかったお堂で一旦集結する。「八祖大師」という言い方に疑問を感じていたが、調べてみると、それはそれでOKのようだった。和尚の考えでは、大師号を持つのは「弘法大師」のみだから、おかしいと思っていたのだ。9番国分寺の本堂では、錀の叩き方のお話、何といっても新築の大師堂が、木の香りを撒き散らしているのが素晴らしい。この回から、8番観音寺が外れたので、余裕を持ってお参りできる。今までは、時間的に逼迫していてあせったものだ。16時打ち止め。梅田19着、雨の一日で持っていった網代笠も錫杖も使わずに、傘がお供でした。合掌。

 焼山寺にて  五月雨や 雲海眼下 焼山寺

 参道にて    紫陽花に 雨露まどか 阿波の道

四国1回 1~6番 西大寺発

平成26年6月16日
地蔵寺の大銀杏

連日の四国1回打ち始め、西大寺発7時40分出発。お客様は37名、阪急から7台が出ているという。バスは帝産観光バスで、中島PAにての乗り換えのパターン。鳴門西でお弁当のpick upと休憩、1番霊山寺へ。納経用品を整え、記念撮影の後、本堂にて法話。大師堂のお参りを終えると、お昼を回ったが、2番極楽寺へ向かう。時間はかかるが、本堂と大師堂の間に鎮座する「抱き地蔵」を省略する訳にはいかない。和尚が、地蔵のご真言を唱える中、順に抱いて祈願していただく。長命杉の霊気をいただいて、トイレ、買物を済ませると13時だ。ご住職の奥様と久しぶりにご挨拶、昨日は土佐へお参りとか。昼食をいただきながら、6番安楽寺へ向かう。添乗員の調整のお陰で、スムースにお参りできる。松本明慶の仏像についてゆっくりと解説することができた。大師堂でのお勤めで気がついたのだが、お経の声がさまになってきている。素晴らしい進歩だ。声もよく出て、リズム感もぴったりだ。
5番地蔵寺の八百年の大銀杏は既に青い実が目につくようになってきた。幹に手を触れ、また抱きついて霊気をいただいている。4番大日寺も我々のみなので、大日如来のお姿について話をする。本堂から大師堂への回廊に鎮座する西国三十三ヶ所のご本尊もゆっくりと拝観。
3番金泉寺は本堂、大師堂、黄金井、閻魔堂、弁慶の力石等順に廻る。大師堂では、掲げられた弘法大師一代記の絵額を説明し、大師宝号を7返唱えて打ち止め。16時30分。
ハレルヤ製菓に立ち寄って帰路に。20時過ぎ西大寺着。雨に降られることもなく、良いスタートがきれました。合掌

極楽寺にて   五月空 千二百年の 長命杉

2014年6月21日土曜日

四国1回 1~6番 生駒発

平成26年6月15日
金泉寺「黄金井」左が閻魔堂

このところ連日のように四国1回打ち始めのバスが出ている。日曜日とあって、奈良より3台、大阪阪急としては、合計10台が出ている。和尚の添乗する2号車は、生駒のみのお客様で38名。8時25分出発、高速道路もスムースで一気に2時間半走り鳴門西PAで休憩。弁当やローソク・線香セット、プレゼント品など積み込んで、1番霊山寺へ。駐車場がバスで溢れている。奈良発の2、3号車が最終組のようで、2台一緒に本堂で法話を聞き、大師堂で合同でお勤め。お昼の時間となったが、2番極楽寺を打たせていただく。本堂でのお勤めの後、「抱き地蔵」を御真言を唱えながら順に抱いて祈願。大師堂、長命杉と廻って、ようやく昼食time。和尚のやり方では、2番から6番への移動の車中でしかお弁当をいただく時間がないのだ。6番安楽寺では、タイミング良くて、本堂・大師堂と堂内でお勤めができた。本堂では、お薬師様の眷属、日光・月光両菩薩の話をさせていただく余裕も。5番地蔵寺は3台のバスが先着しており、本堂・大師堂共に先の団体のお勤めが終わるのを待ってのおまいり。4番大日寺に向かうと、既に大波は引き去り、貸切状態に。大日如来の説明をしながら、ユッタリとおまいり。3番金泉寺も同様で、大師堂では掲げられた弘法師一代記の額を順に解説し、黄金井、閻魔堂、弁慶の力石、義経の戦勝祈願所など案内。打止めは16時半。いつもより30分早い打止めだ。これなら間に合うと「ハレルヤ製菓」に立ち寄り。淡路HWOでの休憩のあとは、「いろは歌」の練習をし、河内屋菊水丸の河内音頭による「弘法大師一代記」を聞きながら帰路に。生駒着20時過ぎ、梅雨晴れの一日で良いお参りができました。合掌

 霊山寺にて  梅雨晴や 発心の寺 打ち始め

読売奈良 西国7回 近鉄奈良発

平成26年6月14日

花山院「法皇殿」
天理~近鉄奈良~JR奈良というコースでお客様は26名。2号車は、西大寺発で27名という。添乗員3名で2台分お世話をするという体制なので、ほぼ同じタイミングで動く必要がある。和尚は近鉄奈良で合流し、JR奈良経由で25番播州清水寺に向かう。休憩の赤松SAで2号車と5分差、予定通りだ。10時、清水寺到着、仁王門前で作法等確認し、長い参道を大講堂へ。2台分のお客様が揃うのを待って、十一面千手観音について説明し勤行。人数が多いので、ゆっくり目の先導を心がける。11時前に出発、昼食会場の東条湖グランド赤坂でも合同の食時作法。早めの昼食で、12時出発の添乗員の声。番外の花山院菩提寺は、花山法皇のご廟所、麓から900mの急な坂道は全員タクシーでの送迎。5人づつ乗車し、6台のタクシーがピストン輸送だ。先に乗車した1号車が先ず法皇堂に上がり込んでお勤め。正面に十一面観音、向かって右に花山法皇、左に弘法大師が祀られている。菩提寺としての本尊薬師如来や、御廟、有馬富士展望所などをお勧めする。
1時間後24番中山寺、お天気に恵まれたせいか、参拝者が多く感じる。安産祈願の寺なので、お礼参りなど家族連れが目に付く。山門から、参道の両側に紫陽花の鉢がズラリと並び、白い花を咲かせている。本堂で、2台分合同でお勤めし打ち止め。五大明王堂、五百羅漢堂、大仲姫の墓所といわれる石棺などの巡拝をお薦めする。15時過ぎに中山寺を出発すると1時間後にはJR奈良到着。皆、びっくりするような順調さ。お勤めはゆっくりなのだが、移動がスムースだったお陰だ。西大寺の「駅ナカ」の馴染の店で、ビールで喉を潤し帰宅。お疲れ様でした。合掌

  中山寺にて   紫陽花が 母子迎える 中山寺

2014年6月13日金曜日

西国3回 5~8番+法起院

平成26年6月11日

岡寺「緋乃司」
修行大師像
なんば発8時50分で41名のお客様と長谷寺へ向かう。名阪国道福住IC経由で長谷寺の駐車場に10時過ぎに到着。取り敢えずトイレを済ませていただいて、番外の法起院からのお参り。参道の草餅屋さんの「試食をどうぞ」の声を聞きながら、道を下る。西国霊場を開いた徳道上人の御廟所である。「南無徳道上人」とお唱えし、御廟所の周囲のお砂踏み。8番長谷寺は、有名な「登廊」が待っている。両側の牡丹は、葉を青々とさせ来年に備えているようだ。地蔵と観音の徳を兼ね備えたといわれる長谷寺式観音様のルーツであるご本尊は、堂々と見るものを圧倒する迫力だ。舞台で勤行、30分後にバス集合を告げて解散、和尚の動きに従う方々と、大師堂、本長谷寺、五重塔と廻る。少し早めだが、お弁当をいただきながら、納経の終わりを待つ。正午前に出発、7番岡寺までは30分程。山門をくぐると樹齢500年の皐月「緋乃司」が花を付けて迎えてくれた。日本初の厄除け霊場を標榜しているだけあって、1月~3月は厄除け祈願客が優先で本堂に上がれなかったが、今回は本堂に上がり如意輪観音のお膝下でお勤め。六臂の如意輪さんが多い中で、こちらは古風な二臂のスタイル。本尊裏手のお宝もゆっくりと拝観。龍蓋池から大師堂にまわると、立派は修行大師像が立っている。日付を見ると平成26年6月15日とある。立ち上がったばかりでこれから開眼供養ということか。
6番壺坂寺は、境内も広く見所も多いので、たっぷりと1時間以上かかる。天竺渡来の石仏や石室など回り、「柿の葉ずしのたなか・桜吉野店」に立ち寄る。打ち止めの5番葛井寺まで1時間、添乗員は16時半までに入るように言われていたようで、危ないところだった。17時にお寺をあとにした。門前の「葛井餅」がまた人気の的。なんば着18時前、歩け歩けの1日でした。お風呂でゆっくり足をいたわってください。合掌

    岡寺や 色付くさつき 五百年

    新たなる 修行大師や 五月空

戌年同行会 胡東を訪ねて

平成26年6月10日

真宗木辺派本山錦織寺 御影堂
戌年にお四国を結願した堺発のメンバーの同窓会。毎年6月におまいりツアーを開催している。
今回で6回目になるが、毎回和尚が提案させていただいている。今回訪ねる寺は、「真宗木辺派本山・錦織寺」。第二十二代門主の木辺円慈上人は、早稲田の先輩、仏教に係わる校友で組織する「仏教稲門会」の幹事長でもある。
堺駅経由三国ヶ丘駅近くを8時30分に23名で出発。男性5人、女性18名。60代半ばから80代が4名という構成。第2京阪~京滋バイパス~名神と走り、栗東ICを9時45分に降りて電話を入れる。予定は11時からなのだが、スムースに走れたのだ。すると、10時半に西本願寺の光淳新門主がご挨拶に見えるという。輻湊するのを避けるため、それまでに入山出来ればとのこと。
錦織寺は、比叡山の慈覚大師円仁が開基をした寺で、毘沙門天王を祀った。この毘沙門天王のお告げを受けて、親鸞上人が関東から上洛の折に数年間滞在し、念仏の法を説かれたという由緒ある名刹。そんなところから、毘沙門天が祀られる真宗としては珍しい存在である。御影堂にて概略の説明を受けたあと、お西のご門主のお着きする前に毘沙門天堂や阿弥陀堂を拝観させていただく。阿弥陀堂の阿弥陀様は、坐像で定印を結ぶ。真宗寺院の阿弥陀様は立像で、施無畏印、与願印を結ぶのが、一般的なのでこれも珍しい。
御影堂に戻るとお西の新門主がご入堂され、ご焼香。我々も随喜させていただく。二、三日前にお越しになることが決まったとかで、我々の団參もご承知の上なので同席させていただけた訳だ。皆びっくりするやら、感激するやら、有り難い機会に恵まれたものだ。
御影堂の欄間には、左甚五郎作の三頭の龍が彫刻されている。新門主を見送られた円慈門主が戻ってこられ、法話をいただく。学生時代に、制服・角帽で歩き遍路をし、大接待を受けた思い出など語っていただいた。円慈門主と共に記念撮影、「阿弥陀経と親鸞聖人」というご著書もいただき失礼する。
昼食会場は、「鮎家の郷」でびわ湖料理。琵琶湖の名産も豊富に揃っている。ついで「日牟禮八幡宮」、目的は参道の「お菓子の郷」だ。極めつけは、「五個荘」の町並み探訪。ボランティアガイド二人がついてくれ、2班に分かれて1時間程、近江商人屋敷など散策。町を流れる大鯉の泳ぐ小川が一級河川と聞いて驚かされる。充実した楽しい旅でした。この会も、来年の新年会と最終目的の「慈尊院」「高野山」のお参りが残るのみとなった。合掌

 五月空 新門合掌 錦織寺    

 梅雨晴れや 日牟禮八幡 菓子の郷

2014年6月10日火曜日

西国9回 26番一乗寺・27番圓教寺  生駒発

平成26年6月9日

一乗寺三重塔
一乗寺と圓教寺の2ヶ寺を廻る西国霊場最西端のコース。8時30分生駒駅を43名のお客様と出発、ほぼ満員の盛況だ。しかも、全員が和尚とお馴染みのお客様だ。淡河PAで休憩して、10時20分一乗寺到着。国宝の三重塔をはじめ重文級文化財の豊富な名刹である。三段階に分かれた総161段の石段を登る。三重塔の前で、祀られている五智如来や胎蔵曼荼羅について説明し、息を入れる。本堂にてお勤め、天井一面に打ち付けられた木の納札が珍しい。
昼食会場は、姫路城前の「高田馬場」。修復工事中のお城も、囲いが取れて、一段と白く輝くお姿を眺めることができる。まだ、クレーンが残っていて目障りだが、カメラアングルに気を使って撮影する。12時半に、圓教寺に向けて出発。「ラストサムライ」や「黒田官兵衛」など時代劇のロケ地としてよく利用される「三つ堂」がある。しかし何といっても、西国霊場を中興した花山法皇を導いた性空上人が開基をした寺として名高い。麓から山頂に向かうロープウエイは15分間隔、13時発に乗れたので、帰りは14時30分か45分と声を掛けておく。山頂駅前の「志納所」から「本堂(摩尼殿)」まで約1kmの山道、マイクロバスでの送迎(500円)もあるが、ほとんどが歩き組だ。札所のご本尊が居並ぶ山道を、説明をしながら登ると、それほどしんどさは感じなかったようだ。かえって緑陰の山道は心地良かった。本堂でのお勤めの後、「三つ堂」に案内、講堂・常行堂・食堂がコの字に並び、いずれも重文建築物だ。食堂の二階が宝物館となっているが、「無料」の表示に皆で拝観。五大明王などの仏像が素晴らしかった。
姫路城

帰路は、往路とは違うルートに案内、少し遠回りだがフラットで歩き易いのだ。下りのロープウエイには、予定通り14時30分発。駐車場横の和菓子屋でお茶のご接待に預かり生駒へ向かう。高速道路もスムースで、17時前に生駒到着。こんな日もあるもんだ。
合掌

    五月空 白鷺飛ぶや 姫路城