2013年11月23日土曜日

信貴山 大本山 千手院 大根だき会

平成25年11月23日

和尚が大阪分院をお預かりしている信貴山大本山千手院では、12月1日(毎年第1週日曜日に恒例)に「大根だき会」を行います。御信者様から4~500本の大根が奉納されるとか。それをじっくり煮込んで振舞われます。「厄除け・健康・長寿」を」祈願するもので10時から16時まで。
和尚は、横で柴燈護摩の導師を交代で努めることになるでしょう。
ちなみに美味しい「ぜんざい」が人気ですよ。近鉄・JR王寺駅から直通バスもあります。
詳しくは、千手院にお問い合わせください。☎0745-72-4481

2013年11月21日木曜日

西国10回 28・29番 生駒発

平成25年11月20日

松尾寺本堂
日本海の2ヶ寺を38名のお客様と回る。お馴染みの方が結構いて、和やかな雰囲気でスタートだ。事故渋滞発生ということで、京奈和道から京都縦貫道を走る。丹波まで延伸したので、こちらのルートの方が確実とのドライバーさんの判断。「丹波の里・やまがた屋」で休憩とお買いもの。27号線を北上し、京丹波わち入口より再度高速へ。11時半頃28番成相寺到着、本堂内の拝観も出来て、お客様はにっこりだ。シーサイドセンターで昼食。29番松尾寺への道路が崩落し、バスは通行止め。最寄駅前のコンビニでお客様と遥拝し、和尚とアシスタントはタクシーで納経に向かう。納札とお賽銭を預かり、本堂で一人読経。納経所はいつもは3人体制だが、たまたま所用で一人のみ、時間がかかってしまった。お客様は、添乗員と赤れんが倉庫群の見学だ。やっと16時に合流でき、インター傍の「かね和」という海産物のお店へ。いつも行く「とれとれセンター」が定休日で、楽しみにしていたお客様からの要望で、添乗員が探したとのこと。なかなかの品揃えと新鮮さでお客様は大満足。帰路の高速道路は、宝塚付近12kmの渋滞だったが、生駒着19時半。来月は12回の結願の旅、和尚の予定が11日生駒発で、ご一緒できるお客様もいるようだ。風邪などにご注意して、がんばりましょうとお別れした。合掌

 成相寺にて  紅葉の 日本三景 成相寺

 松尾寺にて  木枯しや 独座し祈る 山の寺

四国8回 38~43番  生駒発

平成11月18~19日

明石寺の紅葉を鐘楼越しに
生駒から39名のお客様と四国最南端の足摺岬を目指す。長距離とあってドライバーは2人体制、1時間半から2時間を目途に休憩を取りながら、39番延光寺に15時40分到着。7時間以上の長旅だ。打ち始めが即打ち止めとなる。日も暮れかかり、オプションの四万十川の遊覧も時間切れ。足摺岬に向かい、お宿の「サニーサイドホテル」18時着。京都組と一緒で満員状態、新館で宿泊することに。新館は、メゾネットタイプのロッジ風で、露天風呂もついて楽しい構造となっている。
朝のお勤めを食事作法とともに食前にやることにした。2台分の大合唱だ。38番金剛福寺の門前で記念撮影、本堂の周りの仏群を説明しながら大師堂へ。お堂の横の五智如来を解説してから、足摺七不思議を巡る。展望台から眺める180度に広がる太平洋に皆さん感嘆の声だ。土佐清水港の黒潮市場でお弁当の積み込みとお買いもの。和尚推薦の「まぐろの佃煮」が良く売れる。40番観自在寺まで1時間半、伊予の国にようやく入る。大師堂の周りのお砂踏みを一列になって行う。1時間で宇和島市、ここには41番龍光寺と42番佛木寺がある。「三間のお稲荷さん」で親しまれている龍光寺は小高い丘にあり、お楽しみは参道のお饅頭屋さん。「試食を40人分お願い」と声をかけて、お参り。お饅頭と蜜柑が大人気だ。堂々たる山門の佛木寺には、お大師さまの帰朝時の開創伝説がある。楠の梢に中国から投げた宝珠が留まっていたと云われ、その楠の木で本尊大日如来などを彫られたというのだ。かっては1時間以上掛けて山越えをしていた43番明石寺も、高速道路が延伸し、15分ほどでたどり着ける。紅葉が見事だ。打ち止めにご宝号は7遍。急に寒くなったと地元の声。この寺でも雪がぱらついたようだ。松山道、徳島道、淡路道と四国を抜け、生駒着21時40分。最長距離のお参り、お疲れ様。合掌

 足摺や 寒天の月 露天風呂

第10回 秀寛和尚と巡る遍路の旅(土佐の国一国巡り)

平成25年11月11~13日
御蔵洞から見る空と海から空海と称したという

和尚主催の一国巡りも10回目、よく続いているものだ。11日8時30分難波を総勢12名で出発した。それに馴染みの添乗員が付く。今回からの新メンバーは二人、大和高田と名張の女性コンビだ。常連者の暖かい拍手に迎えられて合流。本来は、土佐の国の一国巡りだが、前回の阿波の国巡りで17番井戸寺を打ち漏らしているので、そこからスタート。七仏薬師、面影の井戸や藩主の別邸の御門を移築した山門などで名高い寺。土佐の入口、御蔵洞に15時に着いた。大師の「三教指帰」で、自ら修行の地と表しているポイントだ。ようやく24番最御崎寺へ。これからスタートと気を引き締める。25番津照寺の本堂への急な108段の石段の説明をしていたのだが、屋根の雪替え工事中で、ご本尊は下の大師堂に祀られている。お陰で、26番金剛頂寺を廻ることができた。こちらの宿坊に泊まらせていただくので、朝でも良かったのだが、結果的には余裕が出来て有り難い。
金剛頂寺から見る日の出
こちらの食事と朝勤行は定評があるので、いつもお世話になるのだ。駐車場の「はらみた屋」さんには、いつものように電話を入れて、山道の通行の是非を問うことに。金剛頂寺に落ち着いて話を聞くと、ご住職は豊山派の宗務総長なので当然不在、副住職の朝のお勤めと思っていたら、なんと断食護摩の修法中。朝のお勤め役が和尚に回ってきた。早めに起きて確認し、お泊りの皆さんを待ち受ける。お勤めの後は、ご本尊の薬師如来にまつわる話を語る。奥様から記念にと、お大師様の著作3点セットをいただいた。出立の時に「不動岩」に立ち寄るようにアドバイスされた。修行の地である「行当岬」の一角にあり、「三教指帰」に云う「土州室戸の岬に勤念す谷響きを惜しまず明星来影す」というのはこの地であるとの説もあるとか。訪ねてみると、さもありなんという佇まい。近年、金剛頂寺が大補修をしたそうだ。添乗員もドライバーさんも初めてということで一緒に見学、勉強になりました。27番神峯寺はタクシーに乗り換えて山を登る。「神峯の名水」をいただくべく、ペットボトル持参だ。麓の地場産品直売の「神峯」では「お遍路さんバッチ」が大人気。28番大日寺、29番、国分寺、30番善楽寺と廻って、遅めの昼食。はりまや橋近くの「土佐市場」でお昼をいただいて、皆ではりまや橋で、記念写真。日本三大がっかり名所とのこと。31番竹林寺、32番禅師峰寺、33番雪蹊寺と廻りお宿は「三陽莊」。来年の開創1,200年に向けて国分寺は本堂の工事中だった。
最終日の朝一番に35番青龍寺に向うのだが、すぐそばなので、食事の前に朝のお勤めをすることにした。食事作法とセットだ。三陽莊のマイクロで送迎してもらい、恵果阿闍梨のお堂も参拝する。36番清滝寺へは、マイクロに乗り換えての登山。ハラハラするような細い道だ。本堂前のお薬師さん立像の台座の戒壇巡りに久しぶりに挑戦する。34番種間寺の安産御礼の柄杓が観音様の周りに奉納されている。最高齢は、43歳だった。打ち止めの37番岩本寺へ走る。高速道路が延伸したので、30分位は短縮された感じだ。「いろは歌」を合唱して締めくくる。駐車場横の「此処や」で生姜のアイスクリームを堪能し、お土産に新生姜を頂く。「ゆういんぐ四万十」でうどん定食のお昼。この店は、高速道路の延伸とともにお店を移転してきた。岩本寺へのルートとなるので、成程と感心する。吉野川HWO、淡路HWOで休憩して難波へ。19時到着。お疲れ様でした。合掌

     木枯らしが 車窓を叩く バス遍路

     お大師の 悟りの地かと 不動岩

2013年11月6日水曜日

四国8回 38~43番 大和八木発

平成25年11月4~5日

足摺岬の中浜万次郎像
大和八木駅~高田市駅~王寺駅と廻るコースで、和尚は初めての添乗だ。皆さん初めての方ばかりと思っていたら、青山からこられているご夫妻が、私と3度目だと言う。和尚が桜井から添乗した時のメンバーだ。八木に7時集合とあって、和尚も5時起床。雨が降っているので、トランクにビニールを掛けて、最寄り駅まで歩く。八木駅で8人、高田市駅で8人、王寺駅で22人の合計38人のお客様。王寺駅を出発したのは8時過ぎ、西名阪に入るとすぐに香芝SAでトイレ休憩。今回のコースは片道500km、初日は39番延光寺をお参りするのがやっとという、最も関西から遠いコースなので、ドライバーも2人体制だ。阪神高速に入る頃になると雨も上がり、段々と青空も見えてくる。連休の中日のせいか、渋滞もなくスムースに走れる。3度ほど休憩を取り、延光寺到着は15時半。お参りの作法など確認してもらってのお参り。眼洗いの井戸や樹齢500年のいぶき等案内する。ここでは、赤亀の朱印を背中に頂くことを忘れてはならない。鶴と亀が背中に並び、にっこりだ。日も暮れかかり、オプションの四万十川遊覧は中止、アカメ館で休憩してお宿の足摺サニーサイドホテルに向かう。宿入りは18時過ぎ。和尚も日頃の睡眠不足を解消すべく、21時に就寝。5時過ぎまで爆睡して、リフレッシュ。
5日は、朝一番で38番金剛福寺にお参りとなるが、道中は朝のお勤めをする時間がない。食事作法の前にお勤めをすべく、経本を持ってきてもらった。このやり方も中々良いものだと自画自賛。金剛福寺の本堂前の池の水が抜かれ工事中、先日完了と思っていたので工事の人に聞くと、いよいよ最終段階で、今月中に完成とのことだった。お参り後は、ジョン万次郎像から展望台、更に足摺灯台へと案内する。バスに戻ると、山門前で撮った記念写真が出来上がっている。岬を下り、土佐清水港の黒潮市場でお買い物、和尚のお薦めは「まぐろのかぶと煮」だ。今や市場一番の人気商品となっている。お弁当を積み込んで、1時間半ほどで40番観自在寺に到着。弘法大師の弥陀の宝印が有名だ。大師堂の周りのお砂踏みをやり、平城天皇のお髪塚に案内してバスへ戻る。お弁当をいただきながら1時間、41番龍光寺へ。「三間のお稲荷さん」と云われるように、神仏同居の珍しい札所。参道の風月庵に声をかけ、お饅頭の試食の段取りをお願いする。帰路はお茶のご接待もあって、お饅頭が大人気。すぐ近くに42番佛木寺。近年新築した山門が堂々として素晴らしい。大日如来がご本尊というのも珍しいが、弘法大師が、帰朝時に唐から投げた宝珠が楠の頂きに留まっていたという縁起も興味深い。その時勧められるままに、牛に乗っていたところから、家畜供養の碑もあるのだ。43番明石寺へは、かっては山越えで時間が掛かったが、高速道路の開通で20分ほどで行けるようになった。修理中だった本堂も、工事を終えている。傷んだところだけを新しい部材に差し替えるという、日本の宮大工さんの技術力がよくわかる。打ち止めは15時半。ひたすら奈良へ向かって走るのみだ。いろは歌のCDを掛けて歌の練習等をしながら、休憩3度。渋滞もなく走れたが、それでも王寺駅22時前、最終の八木には23時前という長丁場。皆さんお疲れ様でした。次回は、45番岩屋寺の山登りが待っています。がんばってくださいね。
合掌
改装なった明石寺本堂

足摺岬にて   初冬や 露天風呂に 風渡る

          冬めくや 足摺岬に 波寄せる

          木枯の 一番吹けりと テレビ云ふ