2013年11月21日木曜日

第10回 秀寛和尚と巡る遍路の旅(土佐の国一国巡り)

平成25年11月11~13日
御蔵洞から見る空と海から空海と称したという

和尚主催の一国巡りも10回目、よく続いているものだ。11日8時30分難波を総勢12名で出発した。それに馴染みの添乗員が付く。今回からの新メンバーは二人、大和高田と名張の女性コンビだ。常連者の暖かい拍手に迎えられて合流。本来は、土佐の国の一国巡りだが、前回の阿波の国巡りで17番井戸寺を打ち漏らしているので、そこからスタート。七仏薬師、面影の井戸や藩主の別邸の御門を移築した山門などで名高い寺。土佐の入口、御蔵洞に15時に着いた。大師の「三教指帰」で、自ら修行の地と表しているポイントだ。ようやく24番最御崎寺へ。これからスタートと気を引き締める。25番津照寺の本堂への急な108段の石段の説明をしていたのだが、屋根の雪替え工事中で、ご本尊は下の大師堂に祀られている。お陰で、26番金剛頂寺を廻ることができた。こちらの宿坊に泊まらせていただくので、朝でも良かったのだが、結果的には余裕が出来て有り難い。
金剛頂寺から見る日の出
こちらの食事と朝勤行は定評があるので、いつもお世話になるのだ。駐車場の「はらみた屋」さんには、いつものように電話を入れて、山道の通行の是非を問うことに。金剛頂寺に落ち着いて話を聞くと、ご住職は豊山派の宗務総長なので当然不在、副住職の朝のお勤めと思っていたら、なんと断食護摩の修法中。朝のお勤め役が和尚に回ってきた。早めに起きて確認し、お泊りの皆さんを待ち受ける。お勤めの後は、ご本尊の薬師如来にまつわる話を語る。奥様から記念にと、お大師様の著作3点セットをいただいた。出立の時に「不動岩」に立ち寄るようにアドバイスされた。修行の地である「行当岬」の一角にあり、「三教指帰」に云う「土州室戸の岬に勤念す谷響きを惜しまず明星来影す」というのはこの地であるとの説もあるとか。訪ねてみると、さもありなんという佇まい。近年、金剛頂寺が大補修をしたそうだ。添乗員もドライバーさんも初めてということで一緒に見学、勉強になりました。27番神峯寺はタクシーに乗り換えて山を登る。「神峯の名水」をいただくべく、ペットボトル持参だ。麓の地場産品直売の「神峯」では「お遍路さんバッチ」が大人気。28番大日寺、29番、国分寺、30番善楽寺と廻って、遅めの昼食。はりまや橋近くの「土佐市場」でお昼をいただいて、皆ではりまや橋で、記念写真。日本三大がっかり名所とのこと。31番竹林寺、32番禅師峰寺、33番雪蹊寺と廻りお宿は「三陽莊」。来年の開創1,200年に向けて国分寺は本堂の工事中だった。
最終日の朝一番に35番青龍寺に向うのだが、すぐそばなので、食事の前に朝のお勤めをすることにした。食事作法とセットだ。三陽莊のマイクロで送迎してもらい、恵果阿闍梨のお堂も参拝する。36番清滝寺へは、マイクロに乗り換えての登山。ハラハラするような細い道だ。本堂前のお薬師さん立像の台座の戒壇巡りに久しぶりに挑戦する。34番種間寺の安産御礼の柄杓が観音様の周りに奉納されている。最高齢は、43歳だった。打ち止めの37番岩本寺へ走る。高速道路が延伸したので、30分位は短縮された感じだ。「いろは歌」を合唱して締めくくる。駐車場横の「此処や」で生姜のアイスクリームを堪能し、お土産に新生姜を頂く。「ゆういんぐ四万十」でうどん定食のお昼。この店は、高速道路の延伸とともにお店を移転してきた。岩本寺へのルートとなるので、成程と感心する。吉野川HWO、淡路HWOで休憩して難波へ。19時到着。お疲れ様でした。合掌

     木枯らしが 車窓を叩く バス遍路

     お大師の 悟りの地かと 不動岩

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