2013年12月26日木曜日

歳末 托鉢行脚

平成25年12月26日

年末も押し迫ってまいりましたので、21日の護摩の日に、托鉢を行いました。平成15年から続く信貴山千手院大阪分院の恒例行事で、和尚は昨年から引き継ぎました。千手院本山よりの応援を得て、4名で近鉄南大阪線矢田駅周辺の商店街を回りました。法螺貝の音を響かせながら、昨年ご喜捨いただいたお店などを廻った訳ですが、通りすがりにご喜捨してくださる方もいて、嬉しい托鉢行脚となりました。金額も昨年比150%、お一人で5,000円包んでくださった方も。
分院よりの寄付も加え、総額24100円を25日に平野区役所に届けて参りました。ささやかな托鉢行ですが、すっきりとした気持ちで、新年を迎えることができます。ありがとうございました。
初詣は、ぜひ信貴山千手院にもお出かけください。和尚は大晦日から5日まで、柴燈護摩の導師を交替で努めています。合掌

  法螺の音や 托鉢行脚 年の暮

2013年12月16日月曜日

和尚と巡るお遍路の旅 平成26~27年

平成25年12月16日

今年もあと半月となりました。慌しい日々を送られていることと拝察いたします。お風邪等引きませぬように、御身ご自愛ください。さて和尚と巡るお遍路の旅の日程が決まりました。来年はお四国1,200年、再来年は高野山1,200年と一生に一度の大エベントが待っています。特にお四国は、記念のスタンプや納札など用意して、皆様のお参りをお待ちしております。和尚の旅も、スタンプや納札がある期間に一周しようと、いつもの春秋に加え夏もお参りすることとなりました。

 第11回 伊予の国一国巡り 平成26年3月10日~12日
       9日夜のフェリーで出発します。
 第12回 讃岐の国一国巡り 平成26年7月14日~16日
       13日夜のフェリーで出発します。
 第13回 阿波の国一国巡り 平成26年11月10日~12日

 第14回 土佐の国一国巡り 平成27年3月9日~11日

 第2回  小豆島お遍路の旅 平成26年4月14日~16日
       13日夜のフェリーで出発します。
 第2回 京都三弘法と高野山の旅 平成27年4月13日~14日
       高野山無量光院に泊まります。

お問い合わせや詳しい案内の必要な方はご連絡ください。
                          田尾秀寛
                       090-2351-3927
                                            tao6637h@m5.kcn.ne.jp
 

2013年12月12日木曜日

西国12回 32~33番 生駒発

平成25年12月11日

華厳寺満願堂の狸・和尚の錫杖を手に
西国の最終回、生駒よリ2号車に添乗する。生駒駅前の集合ポイントには、四国6回、9回のお客様も集まっていて大賑わい。西国へは、奈良から2台、宝塚、枚方もあって4台という。お客様は35名、8時30分発。32番観音正寺は、西国随一の難所。麓の石寺楽市から1.5km、自然石を積み上げた石段で人よりもお馬さん仕様となっている。というのも佐々木六角氏の山城の時代があり、織田信長に滅ぼされて、跡地にお寺が中興した経緯があるからだ。30分~45分はかかる。登りより下りの方が足の負担が大きい。段差が大きいからだ。そんな説明をした上で、タクシー利用のオプションを受ける。一人でも歩く方がいれば、先達は歩きに付き合うことになっているので、和尚としては歩きの多い方が楽しい。35人中、7人が歩くことに。竹杖を借りてもらい、登り始める。しばらく登ると分岐点がある、下りの際にそこで道を間違えないよう念を押し、マイペースを勧めて和尚が先頭に立つ。高齢の3人組が、遅れたものの全員無事登りきった。奈良組2号車と宝塚組の先着者とで、合同のお勤め。ご本尊の由来や錀の突き方など説明する。いつもながら、歩き組の方が下りは速い。石寺楽市で、タクシー組のバスを待つのだ。お弁当をいただきながら、33番華厳寺へ。八日市ICから関ヶ原IC経由谷汲着14時10分。駐車場から桜並木を800m歩いて山門から本堂へ。並木の保護のためバスは通行禁止なのだ。本堂、笈摺堂、満願堂と回るのが習わしで、御朱印も3ヵ所。希望者には「満願の証」もある(2000円)。お参り40分後に集合と声を掛けて解散、納経を終えた添乗員と歩いていると、小振りのバスが停まり送っていくという。乗車して話を聞くと、平日のみの参拝客の送迎バスで、デザインもレトロなもの。「宝くじ号」と名が付いている。時間が合えば利用してくださいと時刻表を渡された。15時40分出発、近くの「谷汲あられの里」に立ち寄り。試食もあって、ご婦人方興味深々のようだ。17時過ぎに関ヶ原ICに入ったが、情報では近畿自動車道が渋滞しているとのこと。ドライバーさんの判断は、京滋バイパスから京奈和道を利用、JR奈良~西大寺~生駒の順に廻るというもの。予定の逆順とはなるが、お客様の了解を得てそれを選択。結果は大正解、JR奈良19時15分、西大寺19時30分着。和尚も西大寺で下車。満願の方は10人弱に留まったが、良いお参りでした。合掌

観音正寺にて   枯落葉 踏みしめ登る 城の寺

華厳寺にて    谷汲の 満願の寺 冬時雨

中部阪急 四国9回 48番~58番 新大阪合流

平成25年12月9~10日

繁多寺興教大師像
名古屋発のお遍路に新大阪駅から合流することとなった。岡山までひかり493号で行き、そこからバスに乗り換えてのお遍路。一行は43名、岡山駅を9時40分出発し、松山を目指す。途中の石槌山HWOで昼食、48番西林寺に13時20分過ぎ到着。いよいよお参り開始だ。雲行きが怪しくなり、49番浄土寺では、雨が降りだした。鐘楼の屋根の下に逃げ込んでのお勤め。読経が終わる頃には、雨足も遠のき、大師堂のお参りでは傘もいらぬ状態に。50番繁多寺では、興教大師覚鑁像を前に、大師と新義真言宗3派について説明する。打ち止めの51番石手寺に着くとまたもや雨が降りだした。記念撮影は、国宝の山門前。お勤めは本堂は軒下で、大師堂は堂内で雨を避ける。石手寺の話題はなんといっても「衛門三郎の玉石」、伝説の衛門三郎再来の石だ。宝物館で拝観、いつものように、赤ちゃんには握れないとか握れるとかかしましい。次に釈迦の庭に案内し、お釈迦様の一代記を概説しながら巡る。打ち留めは16時45分。5ヶ寺廻った前例があったので、どうかと思ったが、4ヶ寺が精一杯だった。2日目に7ヶ寺残ったわけで、朝の出発を早めにお願いした。お宿は道後の「古湧園」、名門だ。夕食後、和尚は馴染みの「番鳥」に顔を出し、軽く一杯。
10日の朝食は、6時40分からのバイキング。出発は、1時間後の7時40分でお願いした。岡山発の帰りの新幹線が決まっているので、スケジュール管理が大切になってくる。ドライバーさんに確認すると、15時頃には出発したいという。とはいうものの、説明したいポイントを抜く訳にもいかないので、少しずつ全体のぺースをあげることに専念する。まずは52番太山寺に向う。駐車場から登り坂を数百メートル、冷気の中のお遍路は朝一番にふさわしい。国宝の本堂、大師堂、鐘楼、太子堂と案内し、留めは「一畑薬師堂」。出雲から勧請した眼のお薬師さまだ。昨日から納札の裏に「め」を歳の数程書いて置くようにお勧めしておいた。皆さん、線香・蝋燭を供養し丁寧なお参り。少し走れば、52番延命寺。左甚五郎の龍や隠れキリシタン仏塔、日本最古の銅製の納札などで名高いが、大師堂の鬼瓦など瓦のデザインが素晴らしく、芸術品だ。松山に別れを告げて、今治に向け海岸線をひた走る。途中に菊間瓦の製造所が立ち並ぶ菊間町を通る。円明寺の瓦の素晴らしさの根源を見るようだ。昼食前に、市内中心部の3ヶ寺を回りたいと、お客様の了解を取り付ける。54番延命寺、56番泰山寺、55番南光坊の順だ。各々にお話ししたいポイントがあるので、結局昼食会場の今治国際グランドホテル到着は、13時前になってしまった。驚いたことに、昼食は「中華レストラン龍宮」での本格中華、円卓を囲んでの食事だ。お遍路バスの昼食としては、破格のこと。びっくりして添乗員に聞くと、彼女も初めての経験とか。中部地方のお遍路バスのお客様は、食事やお宿にこだわりがあるとは聞いていたが、これにはびっくりだ。食事時間も短くしていただいて、58番仙遊寺に。山道の参道を登り、境内に入ると、本堂の濡れ縁に「ご接待です」と蜜柑が一箱置いてある。「ありがたくいただきましょう」と声掛けて、雨中のお参り。大師堂前の鐘楼の屋根の下に集合だ。打ち留めは57番栄福寺、予定通りの時間にお参りを終えたと思っていたが、納経に時間が掛かって、やきもきする。15時17分ようやく出発。しまなみ海道、山陽道と走り、途中福山SAで休憩をとるが、岡山駅到着17時30分頃。なんとか若干の余裕を以て帰路につける。和尚は、自由席なので、お客様とお別れし大阪へ。雨が降ったり止んだりの2日間だったが、和尚は傘を開かずじまい。
とても楽しいお参りでした。合掌

  古湧園にて   師走雨 音を聞きつつ 道後の湯

  仙遊寺にて   伊予柑の ご接待有り 冬の寺

2013年12月5日木曜日

西国6回 16~19番+元慶寺  なんば発


元慶寺の大銀杏
平成25年12月3日

好天に恵まれ、なんばより8時50分出発。お客様は42名と満員状態。ドライバーの走り易いルートと云う事で、まずは番外・元慶寺に向う。第2京阪経由阪神高速京都線の終点まで1時間ほど。国道沿いで下車し、添乗員を先頭に和尚が最後尾について徒歩で元慶寺へ。西国中興の花山法皇出家の寺でご本尊は薬師如来、本堂前の銀杏が黄色く色付いて、美しい。納経の終わるのを待って、下車ポイントへ。回送のバスを待つ。いつも停めさせていただいている日野自動車が工事中のための手段だ。17番六波羅蜜寺へも路上駐車からの歩き,本堂に上がりこみ,ゆっくりとお話する。昼時となった為,16番清水寺の駐車場に入り、お弁当をいただく。紅葉のシーズンとあってか、平日にもかかわらず、大勢の観光客で参道は溢れている。本堂に入るいつもの入口付近が工事中であった。観光客は多いが、本堂に上がってお勤めをしようとするのは、我々だけだ。13時30分にバス出発と告げて解散、和尚は電通の先輩の「村上喜宝堂」にご挨拶。お茶を頂きながらの四方山話のひと時、ふと気が着くと幾種類もの模造刀が展示してある。和尚は、剣舞用に一振り所望。大刀は,重くて、踊れない。程よい小太刀を選んでもらった。バスに戻ると一人行方不明という。携帯電話も持っていないようで、連絡がつかない。添乗員を残して、バスは19番革堂に向う。先着の団体のお勤めを待っている時に、無事合流。やはり道を間違えたようだ。打ち止めは、18番六角堂。シースルーエレベーターで、屋根の上から六角堂を見てもらう。15時半打ち止めし、本日のお楽しみ,「西利本店」へ。2階の試食コーナーで、お漬物を白ワインでいただくのだ。これが実に良くマッチし、ご婦人方も大喜びだ。小1時間ほどで帰路へ。梅田着17時45分。お疲れ様でした。合掌

  観音の 札所巡りや 冬の京

  木枯しや 平家の栄華 六波羅寺