2010年7月26日月曜日

天空で行く高野山詣でー「笑庵」友の会


平成22年7月24日~25日

和尚が大阪ミナミでふらりと立ち寄る「笑庵」は、美人ママの手料理で一杯飲る小さなお店だ。いつの頃からか、常連達で友の会なるものを結成、年に何度か懇親会が催される。この夏は、人気の「天空」に乗って高野山詣ということになった。当然ながら和尚が段取り役だ。2月に「天空」を予約、宿坊の「無量光院」、お昼の「中本名玉堂」をも予約して参加者を募った。「中本名玉堂」には、山内移動のマイクロバスやガイドの手配もお願いした。定員20名のところ、14名が参加、24日11時半に南海・難波駅に集合した。まずは急行で橋本まで、橋本で「天空」の座席指定券と引き換え「こうや花鉄道・天空」に乗車、指定の1号車に乗り込むと、乗客は我々だけの貸し切り状態。「天空」は展望列車で、座席がすべて谷側に向いて2列に配置されている。橋本から極楽橋まで、景色を愛でながらのんびりと登る訳だ。早速、酒盛りが始まるが、和尚は痛風で辞退。極楽橋から高野山までは、ケーブルカーで一気に登る。高野山駅に「中本名玉堂」のマイクロバスとガイドの井本さんが待っていてくれた。井本さんには、数年前もお世話になっている。車窓から大門の雄大さに声をあげながら、壇上伽藍へ。井本さんの案内で三鈷の松、西塔、御社、六角経堂、金堂、根本大塔と廻る。さらに金剛峯寺を拝観、法話もあって充実した御参りに。お宿は和尚の定宿「無量光院」、お風呂で汗を流して、18時より夕食。二つの御膳は全て精進料理、高野山の宿坊は、初めてという人がほとんどで、何もかも初体験のようだ。食後は、一部屋に集合して宴会の続き、若い役僧二人も呼び込んで、楽しい宴だ。和尚も5日ぶりに焼酎を手にした。25日は、6時から本堂で朝勤行、二日酔いもなく全員参加。和尚は、内陣で法要に参列、職衆に加わった。お勤めの後、土生川正道前官に御挨拶。朝食を済ませ、8時半に出発、山門で土生川前官に入っていただいて記念写真。井本さんの案内で奥の院へ。奥の院の案内は、さすがに公認ガイドでないと要領を得ない。2時間ほどかけて参拝し、霊宝館に向かう。最近、リニュウアルしたとは聞いていたが、その充実ぶりには驚かされた。国宝「聾瞽指帰」・「仏涅槃図」や重文「孔雀明王像」・「血曼荼羅」などなど、国宝と重文のオンパレードだ。皆そのすごさに驚くばかりだ。お昼をいただき、お土産を買い込んで、特急「こうや」で帰路へ。
「無量光院」は、住職の引率する団体の飲み物は、すべて御接待ですと料金は受け取らない。大酒飲みの「友の会」としては、申し訳ないやら、ありがたいやら。本当にお世話になりました。合掌
(写真は、壇上伽藍。根本大塔の手前、左は御影堂、右は三鈷の松)

四国 1回 1番~6番


平成22年7月23日

1回目のスタート月で、和尚も何度か添乗する予定だったが、18日頃から右足のかかと付近が痛みだした。19日には、讃岐の櫻谷先達や遍路小屋の別所夫妻などが東寺の特別拝観で来られたので、御供した。痛みをこらえて、何とかお供したが、20日の朝になると、歩けない。金剛杖を頼りに医者に行くと、痛風の可能性大とのこと。21日の西大寺発の添乗は、勘弁してもらって静養に努めた。23日の堺発の第1回目は、杖を頼りになんとか添乗できた。その前の17日の添乗は、西大寺から乗車。3連休の初日の土曜日に当たり、スタートから渋滞。淡路SAでのトイレ休憩も繰り上げて垂水SA、いつもは1番霊山寺、2番極楽寺と打ってからお弁当にするのだが、鳴門西SAでお弁当を積み込むやすぐ食べていただくことに。1番から順打ちでお参りして、6番安楽寺の打ち止めは、17時を廻っていた。なんとか廻り切ったが、時計とにらめっこの一日だった。この日は、梅雨明け宣言がでた日で、気温は急上昇、お勤めするのに日陰を求めての一日でもあった。23日の堺発は、大変スムースで、16時には打ち止め。17日は38名、23日は35名のお客様、またまた良いご縁をいただきました。合掌
(写真は、3番金泉寺の「黄金井」)

2010年7月20日火曜日

秀寛和尚と巡る讃岐一国バス遍路

平成22年7月21日

恒例の和尚と巡る一国まいりのスケジュールが決まった。春・秋と年2回の一国巡りで2年間で結願する行程だが、いよいよ今回で4回目の結願コースだ。勿論、循環型なので、どの回からスタートしても良いのだが、取敢えずのけじめと云う訳だ。今回は、讃岐の国となるのだが、前回の伊予の国の6ヶ寺が残っている。スケジュールは、以下の通り。
 
11月14日(日) 21時新大阪駅集合~難波~南港  
 フェリーにて東予港へ(船中で宴会?)
11月15日(月) 60番横峰寺~69番観音寺 10ヶ寺 
  善通寺いろは会館泊
11月16日(火) 70番本山寺~79番高照院 10ヶ寺 
  オークラホテル丸亀泊
11月17日(水) 80番国分寺~88番大窪寺 09ヶ寺  
20時30分頃新大阪駅着予定
       参加費 73,000円(税込)

お申し込み・お問い合わせは、「ハロートラベルサービス大阪」
☎06-6306-6411(橋本哲平)
または、和尚まで☎090-2351-3927(田尾秀寛)
e-mail:tao6637h@m5.kcn.ne.jp

2010年7月14日水曜日

四国 1回 1番~6番



平成22年7月11日

阪急トラピックスの四国遍路は、年に4回スタートする。1月、4月、7月、10月で、今月は第1回が始まる月だ。和尚は、西大寺発のバスに添乗した。全国的な雨模様の予報の中、御客様は25名、ほとんどの方が、初めてのお四国だ。集合時間近くになっても、アシスタントが到着しないと思っていたら、やはり朝寝坊の電話、淡路島のトイレ休憩に間に合いそうということで、予定通り出発。第1回のバスでは、お話することが多く、1番霊山寺まで、ほぼしゃべり通しとなる。仏前勤行次第・お遍路の作法・納経用品などの解説が、中心だがお経の唱え方にも時間を割く。特に般若心経は念誦法というか、読み癖があり、最初によく理解してもらわないと統一したお経にならないからだ。今日は、各地から6台のバスが出ているとの事だったが、奈良発が一番遠いようで、霊山寺の法話・受戒も最終組、そのためかほかのバスとの接点もなく順調にお参りできた。しかも雨模様の予報にもかかわらず、ほとんど降られることもなかった。6ケ寺を打ちあげて、「阿波之里」で買い物休憩、和尚は、いつもの「青唐辛子味噌」(630円)を推奨しておいた。ここでしか購入できないしろもので、和尚の愛用品だ。「ちりめんじゃこ」と「キャベツの糠漬け」と「青唐辛子味噌」の合体が酒の肴に最高なのだ。合掌
(写真は、5番地蔵寺に巣をつくる燕のひなと4番大日寺の水蓮)

2010年7月8日木曜日

四国4回 17番~18番


平成22年7月5日

堺から四国4回・阿波の国の最終コースに添乗した。お客様は29名。まずは17番井戸寺へ向かう。蜂須賀公の大谷別邸の御門を移築した豪壮な山門をくぐって本堂へ。本堂を守るおば様と久しぶりのご挨拶を交わす。いつ拝んでも、ここの七佛薬師には圧倒される。大師堂から日切り大師堂とまわる頃になると、お客様も気分的にほぐれてきた様子だ。少し早めのお弁当をいただきながら20番鶴林寺へのミカン山を登る。日本観光中山ドライバーは、このコースは初めてとのことで、相当緊張している。梅雨空で、曇っているため視界は良くない。鶴林寺から21番太龍寺ロープウエイへの道も、道幅が狭い上に木々の枝が道路に被さりバスはノロノロ運転を余儀なくされる。「もう肩がパンパンですよ」とは、中山ドライバー。「さすがプロはすごいねェ」とは、お客さん。お陰で、22番平等寺まで廻ることができた。残念だったのは、ロープウエイや太龍寺の大師堂辺りから、鶴林寺の三重塔が見えなかったこと。16時45分初日を打ち上げ、宿の偕楽園へ。6日は余裕をもって8時出発、午前中に18番恩山寺、19番立江寺、23番薬王寺と廻る計画。恩山寺周辺は、源平合戦・屋島の戦いに向かう義経軍が上陸した地点にあたり、丘に義経の騎馬像が立っていたり、「義経橋」という名の橋があったりしている。そんな訳で、義経の話をひとしきりさせてもらう。立江寺は阿波の関所寺。亭主殺しの「お京さん」の黒髪が本堂の鉦に巻きつき宙吊りとなったが、懺悔すると頭の皮ごと削げて助かったという。その黒髪を祀る黒髪堂が大師堂の右にある。こわごわ覗き込み、ため息をつく女性も。厄除けの寺として全国的に有名な薬王寺は、和尚の師僧・東寺の砂原秀遍長者の修行された寺でもある。お参り後、瑜祇塔まで還暦坂をのぼる。五智如来を参拝して、上層にあがり、海亀産卵の日和佐の海や日和佐城を望む。昼食を済ませ帰路に。休憩の「阿波之里」では、和尚定番の「青唐辛子味噌」を推奨。17時過ぎには、堺到着。本当にスムースな2日間でした。お疲れ様。合掌
(写真は、太龍寺のご廟。高野山奥の院と同じ構造になっている)

2010年7月2日金曜日

ふらりと西国二ヶ寺へ



平成22年7月2日
箕面へ所用があったので、23番勝尾寺と21番穴太寺に足を延ばしてみた。勝尾寺はスコールのような通り雨の直後で、緑が新鮮で美しい。「勝運の寺」として名高いが、かっては「勝王寺」であった。第6代座主「行巡」が清和天皇の病気平癒を祈り、功験を示したところから王に勝つ寺「勝王寺」の寺名を賜ったが、しかし寺は、恐れ多いと「王」を「尾」に変えたという。仁王門に掲げられた扁額は、正面が山号の「應頂山」だが裏正面は「勝王寺」であった。本堂でお参りを済ませ、納経所に行くと、係の女性がご宝号を唱えながらご朱印を押してくれる。こんなのは、初めての経験だ。丁度、1時半の御祈祷の時間となり、全山に設置されたスピーカーから流れる般若心経や観音経を聞きながら石段を降りた。駐車場に戻ると、「後ろが半ドアですよ」と一声。さわやかなお参りだった。駐車料500円、入山料400円、納経料300円。駐車料領収証には、「交通安全 祈祷料証 駐車券」とあり「交通安全祈祷料受納しました」とある。しかも金額は書いていない。これは、もしかすると節税対策かな?
国道423号を1時間ほど走り、穴太寺へ。寺名の読み方が難解で、「あなおうじ」と読ませる。そう広くはない境内だが、今昔物語に本尊が薬師如来から聖観音に変わった由来が出ている程の古刹だ。(705創建)本堂・庭園合わせての拝観料が500円との表示を見て、拝観することにした。巡拝バスに添乗して来る時には、なかなか時間が取れない。今日は良い機会だ。本堂の右奥には、木造の釈迦涅槃像が安置されている。諸病を治す「なで仏」で、参拝客がなでさすられて、金銅仏のようにピカピカだ。御本尊の前に座り、ゆっくりと勤行させていただき、御庭を拝見。庭越しに見る多宝塔が、何とも言えずいい。こちらの納経所もさわやかな女性たちが係だった。駐車料400円・特別拝観料500円、納経料300円。
帰路は、京都・洛西に出て、大山崎ICから第2京阪を利用して近畿道、西名阪にて帰宅。ふらりという割には、良く走った一日だった。合掌
(写真は、穴太寺の庭園からみる多宝塔と勝尾寺多宝塔)