2017年2月19日日曜日

西国 30・31番 

平成29年2月15日

 お四国遍路仲間を伴っての西国巡礼、3人を乗せ長浜港へひた走る。この時期は、竹生島への船便は、一日2便しかなく、風が吹けば欠航する。目指すは10時15分発の便だ。なんばから2時間ほどで到着、無事運航と確認し胸をなでおろす。天気も良く暖かくて風もない絶好の船旅を30分。船客は10人ほどか。30番宝厳寺の急な石段を登り、本堂でお参り。納経所でご朱印を頂き、宝物館へ。目指すは、面向不背の宝珠だ。お四国の志度寺縁起に名高い海女が、龍神から奪い返し、乳房を切って中に隠して持ち帰ったというもの。藤原氏の氏寺興福寺に奉納された後、どういういきさつかここにあるのだ。ご存じでないご夫婦に教えて差し上げると、びっくりされて一緒に拝観。急な石段を今度は降りて、観音堂に向かう。唐門の工事で拝観ルートも違っている。お参りして、船廊下を通り国宝の竹生島神社へ。港へのt¥
いつものルートが雪で封鎖になっており、観音堂から戻ることに。帰りの船は12時05分発、一軒しか開いていない店を覗き、地酒「竹生島」とおでんで身体を癒す。長浜に戻り、長浜ロイヤルホテルの「皇帝」で昼食、和尚は焼きそばを注文。腹ごしらえを済ませ、31番長命寺まで1時間弱、車で参道を登ると、800段の階段の残り100段位の所までたどり着ける。残雪が道の両側に残る中をそろそろと登る。境内は見事な雪景色だ。お参りを済ませてもまだ、15時台なので、32番観音正寺も回ろうと電話をしてみると、雪積30cmで道路は封鎖、長靴履いて1時間歩いてもらわなければたどり着けないとの返事だ。長命寺は800段、観音正寺は1200段、400段の差で雪の量が違うということなのだ。あきらめて帰路に。我々としては予定通りということ。絶好のお参り日和でした。合掌
  
 宝厳寺にて  残雪に 観音宿る 竹生島

2017年2月14日火曜日

読売奈良 西国2回 2~4番 大和八木発

平成29年2月12日

粉河寺中門の多聞天
名張~大和八木~橿原神宮と回るコースに八木から添乗、お客様は42名。読売旅行奈良から3台出ているということで、我々は2号車だ。八木を7時50分、橿原神宮を8時05分に出発し4番施福寺に向かう。ここ数日の冷え込みで、今日参拝できるかは、7時頃にお寺が判断するという。
連絡では、参拝許可とのことなので、胸を撫で下ろし施福寺へ。麓の駐車場に9時に到着、足元に不安があるので、杖を借りることと、無理をしないことを念押しし、スタート。山門までの登りで、すでに路面は凍てついている。人の歩いた跡で、雪や氷のないところを選んで歩く。山門をくぐり、山道にかかると、根雪が氷付いている。足を滑らしながら、気をつけて登る。アイゼンを買い忘れたことを後悔しても後の祭りだ。本堂で黒衣をまとい、皆さんの到着を待つ。全員、内陣でお勤めしようということになっているのだ。拝観料が500円かかるが、その価値は十分あるので、事前にお客様の了解を得ている。ほぼ揃ったと思い、お勤めを始めたが、遅れて5,6人がたどり着いた。お勤めを終えて、自由拝観をお勧めした後、後続組のためにもう一度お勤めする。下りは、登りよりさらに危険度が高い。名物の渋柿の葉ずしなど買い物を終えて出発できたのは、到着して2時間後だった。
まずは、昼食会場の紀三井寺門前の「はやし」に向かう。2回目とあって、食事作法が初めての方が約半数。車中で説明し、食前の偈を唱える。13時に店の前に集合して、お参り開始。2番紀三井寺の石段は、目の前にそそりたち、迫力がある。本堂で、お参りの後は、大観音に案内する。12mの立像で、木造としては最大級のもの。京都の大仏師松本明慶の作品だ。100円払って3階の展望層まで上ると、和歌の浦の絶景が広がり、大観音の御顔の高さで丸窓から間近に拝観できる。
1時間強走って、3番粉河寺へ。本尊は絶対秘仏だが、なにかと見どころの多い寺、不動堂横の案内図で、境内全体を説明してからのお参りとなる。打ち止めは16時過ぎ。3台の内では、終始先頭を走ったので、スムースなお参りとなりました。施福寺では、難儀をしいられたものの、さしたる怪我もなく、天気に恵まれました。合掌

 施福寺にて  凍り道 登りて拝む 仏曼陀羅