2015年12月28日月曜日

別格二十霊場巡り 最終回 13~16番+18番

平成27年12月27~28日
箸蔵寺本殿

開創1200年記念のスタンプも年内で終了、なんとか間に合わせようと、この年末に残り5ヶ寺を巡ることに。7時半に難波を出発し、13番仙龍寺を目指す。330kmを走り、11時半に到着。道路から本堂までの急で狭い坂道を、恐る恐るソロソロ走る。本堂に入る玄関の前に、和尚が属する吟道関心流の流祖藤井芳洲先生の歌碑が建つ。自作の漢詩である。一吟奉じて、本堂に上がりお勤めさせていただく。ご本尊は自刻の弘法大師だ。14番椿堂(常福寺)へは30分ほどだ。ご本尊は延命地蔵菩薩、道を挟んで大師堂がある。お参りを終えて、15番箸蔵寺に向かうが、なかなか昼食を摂るお店に遭遇しない。192号線沿いにレストランを見つけ、遅めのお昼。きつねうどんにおでんで、冷えた身体が甦ってくる感じだ。箸蔵寺は、金毘羅さんの奥の院。勿論、ご本尊は金毘羅大権現だ。建物のうち6棟が国の重文という文化遺産の宝庫でもある。急角度のロープウエイで本坊まで上がり、さらに急な石段200段以上が待っている。本殿前で膝まずき勤行。左手奥に、御影堂がある。弘法大師のお姿を前にお勤め。少し雨がパラパラと来たが、大したことはない。大覚寺派別格本山16番萩原寺へは、カーナビを頼りに約40分で到着。時間を気にして、まずは納経所へ。道を挟んで広い境内の奥に本堂がある。ご本尊は伽羅陀山火伏地蔵菩薩。仁王門をくぐり石段を上るのだ。大師堂は仁王門の手前。ここで、打ち止めとし、いろは歌を合唱。お宿は、観音寺グランドホテル、夕食は和食処で、蟹雑炊。運転疲れか焼酎の飲み過ぎか、一風呂浴びてバタンキュー。1時半頃、一旦目覚めたが、結局4時半に起床。朝食の和定食に堪能し、折角だからと琴弾公園に上がり、名物の寛永通宝をカメラに収める。海岸線を走り、18番海岸寺を目指す。途中で通過するのは、和尚の本籍地三豊市詫間町だ。海岸寺は、お大師の誕生地を標榜しているお寺。和尚の子供の頃は、ここの海岸が、海水浴場だった。山門に郷土の力士像が立つ。琴ヶ浜と大豪だ。まずは、ご本尊聖観世音菩薩の本堂に上がり、お勤め、奥の護摩堂にも足を延ばし、お不動さんのご真言を唱える。そして、少し離れた奥の院こと大師堂へ移動。お堂の手前に「産井」がある。納経所に声を掛け、上に上がらせて貰ってお勤め。すると、「産湯盥をご覧になりますか」と声がかかった。ご本尊の稚児大師(周囲に四天王像)の足元の箱の蓋を取ると、石の盥が現れた。参拝客が、安産を祈って摩りまわるので、すべすべになっている。和尚も初体験で、感動。これで、無事結願だ。善通寺へ向かう。目的は、門前近くの「左近」というお店、3月の一国巡りの夕食会場の下見なのだ。母校善通寺一高の同級生お薦めの店、注文した「鯛の荒炊き」の美味しくて、安かったこと。迷うことなく、予約を入れておいた。善通寺では、親鸞堂、法然上人逆修塔、釈迦堂、七佛薬師など日頃は、ゆっくり拝観できないところを案内する。そして、熊岡菓子店の堅パンだ。充実したお参りを終えて、帰路に。何と陽のある内に帰り着いた。有り難いことです。合掌

琴弾公園の寛永通宝
箸蔵寺にて   冬時雨 金毘羅権現 箸蔵寺

海岸寺にて   お大師の 産湯の寺や 冬遍路

2015年12月21日月曜日

歳末托鉢行脚

平成27年12月19日

法螺を鳴らし読経
信貴山千手院大阪分院、第3土曜日の定例護摩供に合わせて、年末恒例の托鉢を行った。場所は、いつもの矢田駅前商店街、比較的個人商店が多いのだ。大本山千手院からの応援も得て、僧4名、四国先達1名の5人編成。毘沙門天の幟を立て、法螺2丁を吹き鳴らす。
「年末の托鉢です。お経を上げさせてもらって良いですか?」と声を掛け順に廻る。毎年、応じて下さっているお店を中心に、「商売繁盛・家内安全・心願成就の為に般若心経1巻唱え奉る。」と読経し御札を渡す。昨年の御札は頂いて、午後からの護摩供で御焚きあげするのだ。待ち構えてくれているお店もあって、有り難いことです。常連のお店が二軒御休みだったので、郵便受けから御札を入れて差し上げた。
今年の浄財は、9,200円。分院からの1万円を加えて、平野区民生委員協議会に寄付させていただく。平成14年から続けている行事で、今年は市長表彰を受けている。合掌

  法螺鳴らし 托鉢行脚 師走風

2015年12月11日金曜日

西国12回 32・33番 西大寺発

平成27年12月8日
華厳寺参道の紅葉

参道の柿すだれ
生駒~西大寺~JR奈良のコースに西大寺から添乗。雲ひとつなく、無風の上天気で格好のお参り日和。特に西国札所で最大の難所と言われる32番観音正寺の登山が待っているので、有り難い限り。お客様37名の内、歩いて登る方が12名、タクシー利用が25名。梅田~なんばのコースも1台出ていて、44名中歩く方が9名と云う。石寺よりの表参道を大阪組より10分遅れでスタートするが結局のところ、2台分合同でのお勤めとなった。タクシーはピストン輸送の為、全員揃うのに時間を要した。先着組に、ご本尊の縁起や錀の叩き方などお話ししながら待つことに。大阪組の先達が、歩き組の一人が到着していないと、様子を確認に早々に下山。何と、突然の胃痛で途中下山したことが判明し一安心。タクシー組を乗せたバスが、迎えに来るまで、麓の「石寺楽市」で待たせていただく。1時間ほど待って合流、お弁当をいただきながら33番華厳寺へ向かう。14時半頃、駐車場に到着し、並木の参道を1kmほど歩く。バスは、並木保護のため通行禁止なのだ。春は桜、秋は紅葉の名所なのだが、今年の紅葉は、何処もいま一つだ。本堂、笈摺堂、満願堂とお参りし、満願堂の廻りの多くの狸の石像の由来について説明。通常は「見サル、言わサル、聞かサル」の三猿像が猿ならぬ狸になっているのが面白い。納経所で、「満願の証」を書いて貰う方も多い。16時過ぎに出発、近くの「谷汲みあられの里」に御立ち寄り。なんと、新宿・中村屋のあられは、ここの工場製と云う。善光寺へのお礼参りの説明をしながら帰路に就く。順調に走れ、休憩をはさんで3時間ほどで西大寺着(19時半)和尚は、駅ナカの「豊祝」で一息入れて帰宅。無事満願の方、おめでとうございます。合掌

 華厳寺にて  美濃寒寺 精進落しの 鯉を 撫で

2015年12月9日水曜日

信貴山千手院大根だき会

平成27年12月6日

柴燈護摩の始まり
信貴山大本山千手院恒例の大根だき会。厄除け・健康・長寿を祈願する法要です。9時半より16時まで、柴燈護摩を交替で焚き続け、参拝のお客様には、大根だきを食べていただきます。和尚も、例年通り、導師の一人として出仕させていただきました。好天に恵まれ、風もなく、最高の一日でした。13、20日の午後も催行されます。美味しい大根を賞味にお越し下さい。合掌

 法螺鳴って 大根だき会 信貴の山

大根だき
お手伝いの信者さんと