2013年10月23日水曜日

四国7回 32~37番 三国ヶ丘発

平成25年10月21~22日

雪蹊寺のびんずる尊者
河内長野~金剛~泉ヶ丘~三国ヶ丘と回るコースに和尚は三国ヶ丘から添乗。お客様は38名。このコースに乗るのは初めてなので、全員お初の方ばかりと思っていたが、3~4人はご一緒した方がいらっしゃった。他に奈良、芦屋方面から各1台、合計3台出ているという。方面的には、先ず一緒になることはない。先達は、いずれも馴染みのベテラン女性先達だ。8時20分出発、淡路で休憩をとり、昼食は吉野川HWOで少し早めにいただく。仕様書では、初日は2ヶ寺となっているのだが、出来ればもう1ヶ寺廻りたいところ。2時間ほどで37番岩本寺、高速道路の延伸で、随分と早くなったものだ。本堂内陣の格子天井にはめ込まれた絵が面白い。猫からマリリンモンローまで、多彩だ。全国から公募したものという。ご本尊が五体いらっしゃるのも特徴である。お参りの後は、「此処や」の手造りアイスクリーム。土佐特産の生姜味とプラスワンの二味で200円。カップのコーンの味も良い。和尚は生姜味とバニラを選択。事前に推薦していたので、皆で行列だ。「和尚の推薦するものは、絶対美味しい」と自画自賛する。次は、35番清滝寺。スーパーマルナカの駐車場にバスを停め、マイクロとタクシーで山を登る。2度ほど切り返しが必要なほど急で狭い道を行く。本堂前の薬師如来立像の台座が戒壇巡りになっている。「挑戦する方は、どうぞ」と声を掛けるが、参加したのはご婦人一人だけだった。バスに戻って時計を見ると16時半、なんとか17時前に入れると、34番種間寺へ走る。10分前にたどり着き、納経所へ行って「ギリギリでごめんなさい」とご挨拶。お参りはゆっくりと、錀の叩き方など講釈して、大師堂で試して頂く。18時頃、お宿の三陽莊に。温泉付きで料理やおもてなしの素晴らしい最高のお宿だ。名物鰹の塩タタキを堪能する。
秦神社本殿
22日 すぐそばの36番青龍寺へはお宿のマイクロが運んでくれる。朝のお勤めをする時間がないので、思い立って食時作法の前にやらせていただいた。これも初めてだが、良いものだ。青龍寺の石段を見て、尻込みをする方が数名、無理をせずに納札を託すようにと声を掛ける。33番雪蹊寺では、3台が入れ替るように次々とお参り。長宗我部元親の法号からとった寺名で、菩提所となった折に臨済宗に変えさせられた歴史を持つ。隣が、元親と長男信親を主祭神とする「秦神社」だ。打ち止めの32番禅師峰寺に向かう。行基が開いた峰の寺ということだそうだ。参道登り口に立つ十一面観音像の後頭部をしっかり見るように伝える。大哄笑面といわれるお顔は、通常は見ることができないのだが、登りの参道が背後になるのでよく見ることができるのだ。岡の上からの眺望を楽しんで打ち止め。10時40分だ。昼食までの一時を桂浜で楽しんで頂く。先ずは、坂本龍馬像をバックに記念写真。後は自由に散策してもらい、12時過ぎに昼食会場の日本サンゴセンターへ。帰路も、吉野川、淡路HWOで休憩して先ずは三国ヶ丘へ。阪神高速神戸線が13kmの渋滞表示、ドライバーさんのコース取りは、7号北神戸線へ入り、からと台出口から六甲有料道路(六甲トンネル)へ。そして湾岸線には魚崎浜から入った。住吉浜から入ると混雑するとの判断。それがバッチリで、三国ヶ丘着18時30分。和尚はここでお別れ。お疲れ様でした。秋雨前線と台風襲来でお天気が不安定な中での上天気の2日間、皆様の日頃のご精進の賜物ですね。合掌

 三陽莊にて   土佐の宿 戻り鰹や 塩タタキ

 岩本寺にて   秋雨の 晴れ間に参る 土佐の寺

 高知道にて   秋日和 お馬トンネル 純信橋

2013年10月15日火曜日

西国お礼参り  北向観音・善光寺・元善光寺       なんば発

平成25年10月13~14日

賑わう善光寺仲見世通り
半年ぶりの善光寺お礼参り。梅田~難波から31名のお客様と7時50分出発。三連休の中日とあって、渋滞必至とは思っていたが、早々に第2京阪への分岐点で車両火災による渋滞。名神から大山崎ルートで京滋バイパスに入る。しかし、名神が12kmの渋滞とあってか京滋バイパスに迂回してくる車も多そうだ。多賀SA、屏風山PAで休憩し、昼食会場のレストハウス駒ヶ根到着が13時過ぎとなった。前回もそうだったが、ドライフルーツがいろいろ置いてある。今回はいちじくを購入。1000円で山盛りだ。岡谷ICを下ると諏訪湖越しに富士山がかすかに確認できる。142号線(中山道)をひた走るのだが、なんと新和田トンネルは有料だ。北向観音に16時前着。南向きの善光寺に対し北を向いているので、裏善光寺とも云い、善光寺だけでは片参りとなるとか。本堂に上がってお参りさせていただく。お宿は、宿坊(常智院)と松代ロイヤルホテルの選択。和尚たちはホテル組だ。ホテルは、露天風呂のみが温泉。岩風呂で、温度もほどよく長湯ができる。

   秋冷や 野沢菜嬉し 信州路

   天高く 諏訪湖はるかに 富士の山

   秋風に なびく薄や 中山道

14日、ホテル組が8時20分に出発して、善光寺の第2駐車場で宿坊組と合流。専門のガイドさんの引率でお参りスタート。記念撮影をして大勧進へ。善光寺は天台宗の大勧進と浄土宗の大本願がお守りをしている無宗派のお寺なのだ。代表役員は事務局長という。大勧進は、七五三詣りで賑わい、結婚式の看板も掛かっている。行在所を抜けて無量寿堂でお勤め、そしてご祈願の申し込みだ。善光寺本堂に向かい、先ずは戒壇巡り。お客様が多く、中々前に進まない。そのあとは、内陣での法要。本堂前に行列が出来ているので何事かと思っていると、11時に大本願尼宮上人の特別回向があり、「お数珠頂だい」を待っているという。お朝事以外の「お数珠頂だい」に遭遇できる機会は中々ない。皆大喜びで列に連なる。我々お礼参り組は、本堂脇の特等席だ。あまりに人が多く、お上人が我々のところにたどりついたのは、11時を回っていた。宿坊組はお朝事に参加していたので、大勧進の大僧正と大本願のお上人とお二人からお数珠を頂だいしたことになる。
お昼は、常智院でお蕎麦だ。「信州信濃の蕎麦よりも、わたしゃ貴方のそばが良い」などというセリフを思い出した。食後は、お軸やお念珠の発注をし、仲見世を散策する時間もとってある。副住職の話では、2日目前から急に冷え込んできたそうだ。

   七五三 晴れの姿や 大勧進
大勧進

善光寺を出て、30分ほどで「おぎのや」に。峠の釜めしで有名な店で、信州のお土産ものを取り扱っている。和尚も釜めしと野沢菜漬けを買い込んだ。お礼参りの打ち止めは元善光寺。本田善光が大阪のあみだ池から引き上げた阿弥陀様を最初に安置したところ。先着のバス2台の観光客と一緒にお寺の説明を聞く。団体さんが引き上げた後、お勤め。宝物館から平和殿と案内し、最後は戒壇めぐりだ。宝物館では、曼荼羅や五百羅漢図、薬師三尊、そして善光寺一光三尊などの解説をさせていただいた。16時35分打ち止め。

    信濃路や 林檎は赤く 柿黄色

    秋冷や 林檎たわわに 信州路

中央道は予想通りの50kmの大渋滞、名神の渋滞も重なって、3回の休憩を余儀なくされた。梅田到着は22時過ぎ。前回より1時間遅れだが、ドライバーさんの奮闘で、この程度で済んだというのが実感。お疲れ様でした。合掌

    秋連休 テールランプの 長き帯



2013年10月9日水曜日

西国9回 26~27番 堺発

平成25年10月8日
一乗寺の三重塔(国宝)

三国ヶ丘~堺東~堺駅のルートに添乗、お客様は40名。堺からはしばらく振りなのだが、和尚と一緒だった方が10人程もいてびっくりだ。中国道が補修工事の上に、事故で吹田~池田間が通行止め。宝塚を過ぎるまでは大渋滞。8時に出発したが、26番一乗寺到着は10時半を回っていた。国宝の三重塔を左手に見ながら、161段の石段を登る。本堂に上がり、三重塔を見下ろすと美しい。
天井一面に打ち付けられた納札に、皆びっくりだ。お昼は、姫路城前の高田馬場。お城の補修工事はあと1年位かかるそうだ。27番圓教寺へのロープウエイは15分間隔、13時15分に乗車できた。
本堂まで、約1キロの山道。500円でマイクロバスが利用できる。しかし半分程は、歩き組、山道に並ぶ三十三ヶ所の観音様を説明しながらゆっくり歩む。本堂でのお勤めの後、希望者を「三ッ堂」に案内する。大講堂、食堂、常行堂がコノ字形に並んでいて、「ラストサムライ」など映画の撮影に良く使われているスポットなのだ。14時45分のロープウエイで下山。堺東に17時40分到着。「来年は、お四国開創1200年にいきましょう」と声を掛けて失礼した。
合掌


圓教寺にて   観世音 居並び迎ふ 書写の秋

西国1 回 青岸渡寺 生駒発

平成25年10月7日

水量豊かな那智の滝
5日に続き、生駒から青岸渡寺へ向かう。お客様は37名、阪急から3台出ているという。同じルートをたどるが、平日とあってか先日の土曜日に比べ、車の流れがスムースで、45分位速いペース。道中雨が降ったようだが(和尚は眠っていて知らないのだ)那智の滝に着いた時には、雨は上がっている。「私は晴れ女よ」との声も。青岸渡寺の本堂に入ると、ご住職が待ち受けている。「昨日はお疲れ様でした」とご挨拶、お勤めの後の法話は、ご住職がやってくださった。帰路も順調に走ることが出来て、生駒着20時過ぎ。お書と同じ団地にお住まいの方がいらしたので、一緒に帰ることにに。合掌
 
 那智山にて    鱗雲 雨上がりたる 那智の山

 青岸渡寺にて  老僧の 観音法話 秋深し

 那智の滝にて  秋暑し 滝の飛沫に 生き返り

西国三十三所 第9回公認先達研修会

平成25年10月6日

講演の川崎一洸師
全国から470名の公認先達が大阪梅田・新阪急ホテルに集い、研修会が開催された。和尚は30分前に会場についたが、既に会場は満員状態、途方に暮れていると、先達仲間が席をキープしてくれていて、助かった。仲間6~7人と一緒だ。開会すると御法楽で般若心経を唱え、札所会会長高木亮亨第1番青岸渡寺住職が挨拶された。特任大先達昇補状授与の後、「観音様の三十三身」と題しての講演、講師は四国霊場第28番大日寺住職川崎一洸師。師は、幼少の頃から、仏像観賞が大好きで、嵩じて高野山大学で図像学を研究、遂にお坊さんになってしまったという。観世音菩薩、観自在菩薩という二つの表現について解説され、7観音のお姿の特徴などについて、映像を交えて講演された。大変分かりやすく、良いお話であった。特任大先達の昇補状の授与、質疑応答などあって、お楽しみ抽選会。なんと30名ほどの当選者の中に我々の仲間が3人も入り大騒ぎだ。閉会式の後は、会食をして自由解散。また来年ということだ。資料によると、現在の公認先達数は、6320人とのこと。合掌

2013年10月6日日曜日

西国1回  1番  生駒発

平成25年10月5日
青岸渡寺本堂

秋スタートの西国巡礼が始まった。和尚も生駒から40名のお客様と共に、8時25分1番青岸渡寺に向けて出発。阪急からは、我々の奈良組、松井山手~枚方~高槻組、姫路~明石組、天王寺組の4台が出ているようだ。天気予報では、現地は午後から雨模様という。初めてのお客様がほとんどなので、お経の上げ方、その意味、お参りの作法など丁寧に説明する。紀の川SAで休憩、印南SAでお弁当のpick up、南高梅の中田食品に11時過ぎに到着。工場見学や梅酒の試飲、梅干製品の試食、そして買い物time。20度の梅酒は絶品だ。お弁当を車中でいただきながら、中辺路(国道311号)を走り、熊野川沿いに国道168号を走る。13時半ごろ、那智山の麓の「かまぼこセンター」に到着。トイレ休憩と買い物も目的だが、ロウソクと線香のセットもここでpick upし、お客様に配布となる。那智の滝のお参りする頃には、すっかり雨模様。記念撮影がどうなることかと思っていたら、写真屋さんはテントを張って雨対策万全とか。滝壺周辺は、まだ修復工事が行われている。石段を下り、帰りは登ってくる。結構、きつそうな様子が伺えるが、これはほんの足慣らし。お寺への参道は、約450段の石段だ。杖を借り、傘を差して登る。ほぼ登りきったところが、お寺と那智大社との分岐点になっている。そこで、集合してお参りの手順と動き方を説明する。本堂にたどり着くと、明石組がお参りをはじめるところ、お線香、ロウソクを済ませ待機。その後、明石組と一緒に副住職の法話をいただく。西国で、法話があるのは、この寺と今熊野くらいか。法話のあと、明石組と入れ替わってお勤め。15時15分打ち止め、45分後の16時バス出発と伝え、那智大社など自由に参拝していただく。バスは熊野交通の駐車場に停めているのだが、売店の「黒飴ソフト」は那智山名物。車中で話をしておいたので、良く売れている。帰路も同じルートをたどるのだが、休憩は中辺路の古道ステーション「近露」。ここのスーパーではアルコールも売っているので、それまでに夕べのお勤めを済ませておいた。飲みたい方はどうぞという訳だ。紀の川SAを出たのが20時前、生駒到着は21時過ぎ。12時間以上の長旅だが、個人で動くと一泊二日の行程なのだから、バスツアーは有り難い。帝産バスもドライバー2人体制で対応してくれている。「これから、何度かご一緒します」とご挨拶してお別れ、お疲れ様です。合掌

那智の滝にて  秋雨を 三筋に落とす 那智の滝

那智山にて   秋雨や 黒飴ソフト 那智の山