2013年7月29日月曜日

第5回やまとフォーラムー教育・文化・健康ー

平成25年7月29日

学校法人冬木学園は地域の文化交流の要となり、その発展に貢献することを目的として、「やまとフォーラム」を開催。今回で5回目。やまとフォーラムでは、畿央大学はじめ冬木学園の教員と地域の実社会で活躍する講師を招いて、14講座を開講。基調講演を含め3講座を無料で参加できる。
和尚は、「お遍路の社会学」というテーマで2限目の一講座を担当します。講演内容には「四国霊場開創1200年を来年に控え、お四国は年間50万人の方がお参りに訪れています。第2次お遍路ブームと称される現在の有様を、さまざまな観点から解説します。」と書きました。
会場は近鉄大阪線五位堂駅が最寄りの「畿央大学」。
事前の申し込みが必要、大学のホームページから参加申し込みが可能。
http://www.kio.ac.jp/へアクセスしてください。
お問い合わせは、0745-54-1601大学企画部へ

9月1日(日) 受付12:00~開会13:00
基調講演 13:20~14:20 「葛城の万葉歌と大伯皇女の歌」
1限目   14:40~15:40
2限目   16:00~17:00

2013年7月24日水曜日

吟友と四国路へ

平成25年7月21~22日

藤井芳洲「芳春有感」歌碑
和尚が講師を務める「南興吟詩会」の面々と四国路を旅することとなった。きっかけは、剣舞を習おうかと幼馴染の藤間幹弥師匠に相談のところ、快く振り付けを承諾してくれたことに始まる。善通寺まで行くのならと、足を伸ばし関心流始祖藤井芳洲先生の歌碑のある四国別格13番仙龍寺を訪ねようとなった。21日の8時に出発、総勢5名(男3・女2)で四国中央市を目指す。
淡路島を抜け、徳島道から高知道に入り新宮ICから国道とは思えぬ山道を抜けて仙龍寺にたどり着いた。仙龍寺は、四国霊場65番三角寺の奥の院で、弘法大師自刻のお大師様がご本尊。
急坂を最後に上り詰めたところが境内、本堂の斜め正面に流祖の歌碑が建つ。漢詩は、流祖作の「芳春有感」。全員で声高らかに吟じて、本堂へお参り。岩肌に張り付いて建つ坊舎の奥まったところにある。心経を唱え、ご住職にご挨拶。
帰路は、高松道の川之江IC経由、豊浜SAで遅めの昼食となった。やはり「讃岐うどん」を食べるべしとメニューを調べ、お薦めの「うどんちゃんぽん」を注文、云わばちゃんぽん麺の替わりがうどんということ。これが、中々結構でした。善通寺までは一走り、南門前の「コトブキ」で午後のコーヒー。西院前の熊岡菓子店で名物堅パンを買う。高野山の道場仲間の栗峯澄明師にお願いして、戒壇巡りや霊宝館を案内していただく。17時前にお宿の善通寺グランドホテルへ。
18時より幹弥師匠の娘夫婦が営む「藤乃」で会食、。嬢さんが出産直後とあって、師匠がお店のお手伝い。御蔭で打ち合わせもバッチリだ。
22日は、朝うどんに挑戦。ホテルの「手打ちうどんマップ」から選び、善通寺駅近くの「こがね製麺所」へ。朝7時から18時までのお店だ。おでんやお寿司も置いてある定番のお店、和尚はついつい食べ過ぎてしまう。幹弥師匠のお稽古は10時から、少し時間があるので、78番郷照寺をお参りすることに。和尚の思惑は、門前の「地蔵餅」。いつも売り切れなので、この時間ならと思った次第。しかしお団子しか残っていなかった。
丸亀のお稽古場で特訓開始。何の素養もない5人が、剣舞に初挑戦というのだから、大変だ。なにしろ扇の持ち方すら知らないのだ。曲は「城山」、勇壮な吟だ。2時間近くの特訓だった。振り付けのメモもいただいて、これからみんなで半復練習だ。
帰路、「津田の松原SA」で又々うどん。うどんづくしの讃岐の旅となった。皆が喜んでくれたので、ドライバーの和尚も大満足の2日間だった。
合掌

   夏に来て 讃岐うどんの 喰べ歩き

   お大師の 戒壇巡り きゅうり加持

   岩肌に 貼り付く寺や 蝉時雨

   右手(めて)に剣 左手(ゆんで)に扇 夏稽古





2013年7月15日月曜日

四国4回 17~20番 榛原発

平成25年7月14日
鶴林寺本堂前の紫陽花

昨日に続き、連休中のお参り。日曜日とあって大渋滞は覚悟の上だ。阪急トラピックスからは4台のバスが出ている。和尚は、三重県桔梗が丘、名張を経て奈良県榛原、桜井で集客するコースに乗る。和尚は、榛原が最終出発地と勘違いして(?)、早起きを強いられた。電車の便が良くなくて、7時頃に着こうとすると距離は短いのに5時起床だ。榛原からは馴染みのご夫婦のみ、おかしいなと思っていると、添乗員より「桜井からの乗車でなかったのですか」との声で勘違いに気がついた。桜井8時15分出発、お客様は37名。香芝SA、淡路SAでの休憩をとって、鳴門西でお弁当のpick upは12時前。なんと我々は、最終組で、時間差1時間。無事回り終えるか不安になって来る。17番井戸寺からのお参り。弘法大師の「面影の井戸」があるので、空きペットボトルを用意し、加持水としていただく。
20番鶴林寺~18番立江寺~19番恩山寺と次のコースを決めたものの、鶴林寺への道順についてドライバーさんと協議。このコースは初めてという富士交通の二人のドライバーは、国道、県道を走るコースを想定していたが、時間のロスを心配して、道は狭いが蜜柑山を登るコースを提案する。「頑張ってみよう」とそのコースを走ることに。お客様もびっくりするようなルートだが、1時間近く短縮できるのだ。雨が降ったり、止んだりの不安定な天候だが、傘は持たずに坂道を登る。
背中に「鶴のご朱印」を希望する方が12~3名居る。いつもは、お参りに後に各自で並んでいただくのだが、時間短縮を考え添乗員で預かることにした。しかし「今後は駄目」と叱られたようだ。山を下る途中で救急車がサイレンを鳴らして走ってくる。別のバスのお客様が転倒して頭から出血しているらしい。立江寺まで45分、時計が気になりだした。「お京さんの黒髪堂」を見学しバスが出発できたのは16時30分。添乗員が念のためと恩山寺へ電話をかけるが、繋がらない。ともかく17時までにたどり着くしかない。10分で駐車場着、そこから坂道を急いで、なんとかセーフ。和尚とお客様は、安心して本堂への石段を上り、梵鐘を突く。16時半を回っているので、「運心」でお願いし、ローソク、線香は取りやめ。打ち止めは17寺10分。
帰路の大渋滞を考えると、少しでも時間を節約したい。そこで、本来立ち寄る「阿波の里」「淡路ハイウエイオアシス」は、割愛することにした。添乗員が会社の了解を取り付け、和尚はお客様に説明して、室津SAのコンビニで夕食代わりになるものを買ってもらうことに。和尚もサンドイッチと名物竹ちくわを3本。バスは大渋滞の阪神高速を避け、宝塚を目指す。香芝SA21時、桜井駅21時45分。三重県組は、更に1時間近くかかる。ドライバーさんの決断と立ち寄り先のカットで、お客様もなんとか電車のある内に帰宅できそうだ。桜井でお別れし、ホームに上がると、向かいのホームのお客様が金剛杖を取り違えたとの声。添乗員と連絡を取って打ち合わせをしてもらう。無事名張駅で交換できたとお客様から連絡。よかったよかった。
毎回、迷子予防とまさかの時の為に和尚は携帯の電話番号を伝えている。たまには、このような忘れ物対応にも役に立つのだ。合掌

 鶴林寺にて  雷鳴の 轟く寺で 大読経

 立江寺にて  夏の雨 黒髪悲し 関所寺

西国10回 28・29番 なんば発

平成25年7月13日

成相寺参道より本堂を望む
3連休の初日とあって阪神高速は大渋滞、バスは、池田から国道を走り宝塚ICから中国道へ。8時半に42名のお客様と出発し、西紀SAに10時過ぎに到着、迂回作戦が効を奏した。
お客様に、母校高野山大学院通信課程に4月に入学したという方が居らして、お話を聞くと仏像の興味から、密教を学ぼうと考えたという。乾教授に師事することになったらしい。和尚は、結局3年半かかっての9月修了組だが、焦らずがんばって欲しいものだ。
先ずは、天の橋立にある28番成相寺へ登る。急坂をバスは喘ぎ喘ぎ走る。明石からのバスが先着している。入れ替わって本堂でお参り。有名な笠松公園は通過しているので、「股覗き」で絶景を見ることはできない。昼食は、その公園の下にある「笠松の里」。駐車場の傍に丹後一の宮「元伊勢籠神社」がある。食後にお参りのお客様も多かった。
舞鶴軍港を左手に、29番松尾寺に向かうが、途中で「舞鶴トレトレセンター」でお買い物。地元の海産物が売られ、その場ですぐ食べられる物も多く、岩牡蠣が人気のようだ。
29番では、明石組とほぼ同時に到着。先着の明石組のお参りが終わるのを待つ間に、念珠の使い方等お話する。打ち止め後、山門の前でダイエット談義。「動物性蛋白質」をしばらく排除して「精進料理」に徹すれば良いというのが和尚流。女性陣は、「おやつは駄目」というのに弱いようだ。2台同時のため、納経が遅れ30分待ち。その間を利用して、般若心経の話。
舞鶴東ICから舞鶴若狭道に入ったのが16時50分、福知山あたりから30分程は猛烈な雨。視界も効かず、路面に溜まった水を弾き飛ばしながらの走行だ。
今日は、晴れ間があると思えば、猛烈に降ったりと、コロコロと天候が激変する一日。しかし有り難いことに、お参りに際しては、傘の必要が無かった。帰路も渋滞で、宝塚西トンネル12kmの表示、梅田着19時10分。まずまずといったところ。合掌

 成相寺にて 夕立ちや 天の橋立 海浮かぶ

 松尾寺にて 遠雷や 馬頭観音 松尾寺
 


2013年7月10日水曜日

西国6回 16~19番+元慶寺 堺発

平成25年7月9日
元慶寺本堂
堺からの出発、お客様は38名。連日猛暑が続く、今日の京都の最高気温の予想は37度とか。
歩け歩けの京都市内のお参りなので、熱中症が心配になってくる。京田辺PAでトイレ休憩の後、16番清水寺へ。修学旅行のバスが何台か並んでいる。参道の参拝客は、いつもより少なめだ。
本堂に上がり、お前立の観音様のお姿を解説。清水型観音として全国に流布しているのだ。30分後にバス集合として、自由に参拝していただく。「清水の舞台」は目下大修理中だ。
和尚は、参道の「村上貴宝堂」へ。電通先輩の店主は不在だったが、女将さんにお茶をいただいて四方山話。17番六波羅蜜寺は、バスを国道に停めて、300mほど歩く。風の通る本堂に上がり、お勤め。錀の突き方など説明する。
お昼をいただきながら番外の元慶寺へ。幹線道路沿いにある日野自動車の整備工場に駐車させてもらって、1kmの歩き巡礼だ。先頭を和尚が、最後尾に添乗員が付いて迷子予防。西国中興・花山天皇出家の寺だが、今は鄙びた佇まいだ。ご本尊は薬師如来。
市内に戻り、19番革堂・行願寺へ。納経所では、老尼住職がお元気に筆を執っておられる。一人で巡拝中の顔見知りの先達が、顔を見たいと待っていてくれた。久しぶりだ。打ち止めは18番六角堂・頂法寺。いけばな発祥の地の看板も上がっている。シースルーエレベーターに乗れば、上から六角の屋根が拝見できるのだ。打ち止めは14時40分。
帰路のお楽しみは、西本願寺前の「西利」本店。京都を代表する漬物屋さんの一つだが、ここでの試食は、お漬物を白ワインでいただくのだ。17時頃堺到着。こんな日もたまにはありがたい。合掌

 清水寺にて  雲の峰 三十七度の 京まいり

四国1回 なんば発 1~6番

平成25年7月8日

地蔵寺の銀杏の実
6日に続いての第1回のお参り、今回はなんばからの出発。お客様は44名で超満員。バスは4台出ているという。8時20分の集合だが、3名ほど遅参されスタートは10分遅れ。一気に淡路島の室津PAまで走って休憩、なんと和尚が勤務していた電通の先輩が同乗されていた。10年程先輩でクリエイティブ畑、和尚が僧侶に転身したことはご存知だったようだ。既に7周をクリアされ、納札が「赤」になると納経帖も見せていただいた。席も和尚の後ろで、共通の同僚の話などに花が咲く。
1番霊山寺では3台揃って、本堂での法話。2番極楽寺を打ち終えての昼食はやはり13時になった。6番安楽寺に向かう車中でのお弁当、5番地蔵寺から4番大日寺に回ると、バスが輻湊してきた。奈良組と合同でお参りすることにし、本堂、大師堂と廻る。打ち止めの3番金泉寺も合同参拝、打ち止めは16時30分。
帰路は阪神高速神戸線の渋滞情報で、ルート変更し湾岸線へ。いつもは、梅田からなんばへと回るのだが、ルート変更の関係でなんば、梅田の順となった。合掌

 熱を持つ 網代笠かな 夏の空

 本堂に 注意書きあり 燕の巣

 盆供養 面影偲び お遍路へ

 水鉢に 一輪白く 蓮の花

大日寺の水蓮

2013年7月7日日曜日

四国1回 生駒発  1~6番

平成25年7月6日

安楽寺本堂前の童仏像
7月は、お四国の第1回目がスタートする月でもある。1月、4月のスタートに続くものだ。奈良のコースの最終集合地が生駒駅前である。8時20分の集合だが、いつも通り1時間前に到着。KFCの店でコーヒーをいただく。梅雨というのに青空で、暑い一日になりそうだ。生駒から西国第1回も同じ時刻に集合とあって賑わっている。電通の後輩の顔を発見し、声を掛けると西国のお参りを始めるという。頑張って結願してもらいたいものだ。
添乗員の話だと土曜日とあって近畿各所から7台のバスが出ているという。お客様は41名、ほぼ満席だ。ほとんどの方が初めてのお参りとのことなので、懇切丁寧に説明する。1番霊山寺に着くとバスが並んでいる。我々は、遅い到着組だ。納経用品を揃え、記念写真を撮って、大師堂でお参り。その後、本堂で3台分一緒に法話を聞き、勤行。お昼を過ぎたが、2番極楽寺へ。お昼は2番から6番までの車中でお願いし、お参り優先だ。抱き地蔵、長命杉と盛り沢山の上に、長寿庵でのお買い物も重なり、お弁当は13時過ぎになってしまった。6番安楽寺に向かい、やっと混雑から逃れられた。お客様の読経も、ようやく馴染んで、調子が良くなっている。お遍路功徳記で名高い水谷繁治・しづ夫妻の話や日光菩薩にちなみ女性太陽論を展開する。門前の「しらかわ」のソフトクリームがよく売れる。5番地蔵寺の大師堂は、工事中。年内一杯の工事期間であることは、来年の開創1200年に合わせての改修工事に違いない。樹齢800年超えの大銀杏は既に青い実を着け、若々しく生い茂っている。その緑陰の下でお勤め。門前の駄菓子屋さんもアイスキャンデーを売っている。和尚は、6番のソフトクリームに続いてここでもキャンデーを求める。添乗員が「お腹は大丈夫ですかと?」と心配してくれるが、流れる汗に心地よい。4番大日寺に着き、山門の説明をしていると、急に大粒の雨とともに雷鳴が轟く。本堂から西国の観音様を祀る回廊を抜け大師堂へ。雨は嘘のように止み、太陽が照りつける。駐車場のアスファルトから、湯気が猛烈に立ち上り、サウナ状態だ。16時頃、3番金泉寺に到着できたので、ロウソク、線香のご供養ができた。16時半を過ぎて、「運心」をお願いすることがしばしばあるのだ。大師堂で、弘法大師の絵伝を元に一代記を説明させてもらう。16時40分打ち止め。「阿波の里」でお買い物休憩を執り、「いろは歌」の解説とCD。淡路島の洲本を通過する頃に、またもや豪雨だ。生駒着20時30分、順調な帰路だった。皆さん頑張って、結願しましょうね。合掌

 地蔵寺にて  大銀杏 緑陰のもと 読む心経

 大日寺にて  雷鳴に 雨音弾み 経を読む