2020年12月15日火曜日

令和2年11月11日 西国7回 20~23番なんば発

 2台で、1号車は20名、和尚の2号車は18名、本来なら1台分だがコロナ対策で分割されている。20番吉峯寺の納経所は、個人納経の方が長い列を作っている。21番穴太寺を打って豆屋黒兵衛で買い物。昼食は、嵐山で自由食。和尚は清修庵で名物にしん蕎麦を。(1020円)15時過ぎ に22番総持寺到着。何と先行の1号車より早く着いたようだ。23番勝尾寺をゆっくり巡り、17時15分打ち止め。梅田経由なんば18時35分到着。お疲れ様です。

吉峯寺全山紅葉遊龍の松

2020年12月3日木曜日

令和2年11月8ー10日 四国逆打ち7,8回 45~35番 なんば発

 29名のお客様と3日間の旅,なんばから愛媛県を目指す。11時半豊浜SA到着、昼食をとって頂くが、自由食だ。ここでは乗務員に昼食の提供があると云うので、リストからカツカレーを選択。45番岩屋寺に14時15分到着、近くの古岩屋荘付近は、紅葉が見頃で多くのマイカーが集まっている。一番の難所とあって納め札とお賽銭を和尚に託す方も。44番大宝寺の門前近くに「おくま饅頭」がある。事前に、希望を聞い予約しておいて大正解。予約分で本日完売とか。(8個入りで1080円)本日は、難所の2ヶ寺で打ち止め。お宿のルナパークに18時15分着。道後温泉の楽しみ方はお伝えしていた。和尚は伊予かすりの店で、ハンチングを衝動買い。

くま高原紅葉愛でる車列かな

秋深しカラクリ時計道後の湯

11月9日 2ヶ目

7時半に出発し、1時間かかって43番明石寺に到着。境内の大銀杏の金色の吹雪に目を奪われる。高速に乗り42番佛木寺へ15分ほど。かっては山越えで1時間は要した。門前のコスモス畑と山門も素晴らしい。41番は、三間のお稲荷さんと呼ばれる龍光寺。門前の鳥居横の長命水は、女将と大阪の妹さんが和尚のバスのお客さんだったこともあり、親しくさせていただいている。ご挨拶に伺うと、急なお昼の予約でてんてこ舞いの最中。お参りの後、お客さんの買い物につきあうと、一六の栗タルトを用意してくれていた。季節限定品という。

40番観自在寺までさらに1時間半。平城天皇のお髪塚がある。又、弘法大師の六字名号の印板も名高い。大師堂の周りのお砂踏みをやって伊予の国とお別れ。昼食は、近くのサンパール。

39番延光寺へ向かう。海亀のご朱印を笈摺の背中に押してもらい鶴林寺の鶴とセットにする方も多い。打ち止めは38番金剛福寺。16時過ぎに到着し、美しく整備された境内をめぐる。そして、展望台より夕陽の鑑賞。足摺岬ならではの絶景だ。お宿はニューロイヤルホテル四万十。

秋夕日補陀落東門金剛福寺

11月10日  3日目   岩本寺、青龍寺、清滝寺をめぐる。岩本寺はご本尊が5体あるので、ご真言も順に唱える。道の駅かわうその里に立ち寄り、和尚はダバダ火振り(栗焼酎)、ミレービスケット、四万十ののりを購入。青龍寺のお参りのあとは三陽荘で昼食。清滝寺のお薬師像の台座の戒壇巡りで漆黒の闇を体験する。2回休憩して、梅田18時45分着。

お薬師の戒壇巡り秋遍路

令和2年11月3日 西国1回 生駒発

 20名のお客様と生駒を8時20分に出発。南高梅の中田食品に10時45分到着。ギャラリー梅園をお薦めしておいた。折々に展示替えがあり、いつも楽しみにしているのだ。コロナ禍とあって昼食は、道の駅すさみで自由食だ。那智山の麓のねぼけ堂で線香、蝋燭をpick upして那智の滝に14時過ぎの到着。記念写真もグループや個人でとなっている。いよいよ青岸渡寺へと石段を登る。有難いことに副住職の法話を頂いて,那智大社もお参りして下山。帰路も道の駅すさみや岸和田SAに立ち寄って生駒着20時半。ドライバーさんの頑張りで、想定より早く着きました。合掌

2020年10月21日水曜日

令和2年10月19~20日 四国逆打ち6回 生駒発和尚は

  •  今治から松山方面の10ヶ寺を廻るコース。客様は30名、7時50分にたのが生駒を出発するが、近畿道が渋滞、室津PAに着いたのが10時前。豊浜SAに12時頃着き、自由食の昼食。和尚はカツカレーでお腹を満たす。最初の55番南光坊に着いたのが14時。予定の4ヶ寺を廻るのは少し難しい感じだ。54番延命寺を打って、15時半。松山へ向けて海岸線を走りながら、あと2ヶ寺を廻る方策を検討する。添乗員は、 最悪の場合、タクシーを使う方法も了解を得たが、先ずは52番太山寺に泣いてみることに。17時を廻るかもしれぬとお願いしてみると、待ってくれるという。見どころの多い53番円明寺も安心してお参りし、ドライバーさんの頑張りで52番太山寺に17時前に到着できた。ゆっくりと御参りし、打ち止めは17時半。お宿は、道後温泉「ホテルルナパーク」。夕食のパターンは、相変わらずだが、和尚はこのパターンが大好きで、全く飽きない。鯛尽くしの夕食だ。夕食後は商店街を冷やかしに。馴染みの伊予かすりの専門店で、ハンチングの衝動買い。4400円也。コンビニで寝酒を買ってホテルへ。
  • 20日 朝食もコロナ対策で、バイキングは中止、テーブルにお膳が用意されている。昨夜、俳句を作り、俳句BOXに投函する。51番石手寺も俳句を募集しており、投ずると手首の念珠が頂ける。和尚も1句「石手寺や三郎の玉秋遍路」。棕櫚細工のご主人と久しぶりに握手。順調にお参りを重ね、打ち止めは12時。45分走って、昼食会場のリンリンパークへ。地域クーポン券の使いどころと、皆さん買いものに余念がない。和尚は、昼食の一品、きびなごの酢の物を作るべく、購入する。津田の松原、淡路HWOで休憩後、一気に生駒へ走る所だったが、近畿道の渋滞に遭遇し、東大阪PAでトイレ休憩。生駒着19時半ごろ。お疲れ様でした。
  • 久しぶりの1泊2日のお参り。和尚と3回目というお客様もいて、楽しい旅でした。ありがとうございました。合掌

令和2年10月13日 西国1回 天王寺発

 7時20分天王寺出発、三国ヶ丘を経て紀州に向かう。第1回は、青岸渡寺のみのお参り。お客様は、総勢32名。コロナ対策で人数制限されている。体温を測り、手指を消毒して車内へ。しかも、社内では食が禁止されている。梅干しの中田食品の梅酒コーナーも中止中。しかし、お勧めした「ギャラリー梅園」は大人気だった。昼食も、「ちかつゆ」での自由食。和尚はJAコープで、チラシずし。何と200円ほどの安さ。和尚は、檜のまな板を衝動買い。小ぶりで果物専用にするつもりだ。13時頃、麓の「ねぼけ堂」到着。線香と蝋燭をPICK UPしていよいよお参り開始だが、まずは那智の瀧へ。集合写真も中止していて、各グループごとの撮影となっている。轟々と水量の多い瀧は、秋雨前戦の雨量によるものとか。石段を上り、本堂へ。お勤めを終えると、副住職の法話。西国霊場で、このような法話を受ける機会は本当に少ない。有難いことです。打ち止めは15時20分。帰路は、海岸線を走り、須佐美、紀の川で休憩して、三国ヶ丘19時半ごろ、天王寺20時。ドライバーさんの頑張りで、想定より1時間早い帰着となりました。

 秋風や飛沫舞散る那智の瀧 (早稲田OBの句会で、選者から入選句とされました)

2020年7月10日金曜日

四国逆打ち4回 71~65番 天王寺発

令和2年7月7~8日

コロナ禍のせいで、遍路ツアーが中止となり、和尚も2月以来の先達となりました。3密を避けるため、阪急もいろいろな工夫を施していました。バスの定員も通常の半分の24名。乗車時には、体温を測り、手の消毒をし、マスク着用。社内でのお弁当も、マスクを外すことになるので中止。etc.今回は2台のバスに分乗してのお参り、和尚のバスは1号車、8時半に出発して71番弥谷寺を目指す。途中の津田の松原SAで、各自食事を摂ってもらうやり方、和尚はもちろん讃岐うどん。71番弥谷寺には12時半到着。猛烈な雨の中、寺のマイクロバスに20人、歩き組が4人。和尚は歩き組に付き添きそって登り始めたが、石段を下る雨が滝の様。「これこそ修行ですね」と喜ぶお客さん。和尚は通販で仕入れていた防水靴が威力を発揮、全く水を寄せ付けない優れもの。大師堂でマイクロ組と落ち合い、本堂まで。更に大師堂に戻り、入堂してのお勤め。納経所で聞けば、ようやく大阪からの参拝客は復活したが、関東方面はまだとのこと。弥谷寺を終えると、雨は少し落ちついてきた。70番本山寺の五重塔がスッキリ爽やかな姿を見せている。69番観音寺と68番神恵院は、同じ境内にある。添乗さんは同じ納経所で2ヶ寺分のご朱印を頂くは、我々は順にお参りだ。打ち止めは、67番大興寺。弘法大師ゆかりのカヤの木と大楠が迎えてくれる。天台と真言の両方の大師堂があるのも、両宗の道場であったからという。お宿は丸亀のオークラホテル、競艇場の目の前にある。食事も、教室のような席並びで対策を取っている。お風呂も18人の定員、移動はマスク着用だ。
8日 7時45分の出発。66番雲辺寺へ向かう。2号車は8時40分のロープウエイ、我々は9時の便に乗る予定だ。ところが、我々が追い付いてしまい同じ便で山頂へ。本堂と大師堂に分かれてお参り、事前に伝えてあったので、皆さんとペットボトルで霊水を頂く。順に「おたのみなす」で祈願してお勤め、9時40分の便で下山、65番三角寺へ向かう。ジャンボタクシーに乗り換えるのだが、いつもより山頂近くに合流地点がある。どういうことかと聞いてみると、3密を避けるため、お客様は1台4人に制限。そこでピストン輸送の時間を短縮する為、いつもより山頂近くに移動させたというのだ。天王寺~三国ヶ丘ルートの2号車に先行してもらい、我々はゆっくりお参り。お昼は、観音寺グランドホテル。大声を控えるため、食時作法も中止だ。鳴門西PA、淡路HWOで休憩して天王寺着17時前。弥谷寺以外は、雨もなく良いお参りとなりました。折角の逆打ち年が、コロナ禍でスケジュールがバタバタになっていますが、頑張ってお参りください。合掌

2020年4月9日木曜日

紀三井寺参拝

令和2年4月9日

非常事態宣言で、何もかも中止や延期が続くので、暇を持て余している状態。施福寺と紀三井寺を訪ねることにして、お弁当を作り出発。施福寺への道路工事が終わり、麓近くまで快適に走れるようになった。馴染みの槇尾山観光センターにご挨拶に立ち寄りと、4日から納経所はお休みとなっているというではないか。確かに参道にロープが張られ、その旨の表示があった。聞けば施福寺独自の措置で、紀三井寺や粉河寺は、通常の様だという。ペットボトルのお茶のご接待を頂いて、紀三井寺を目指す。紀の川PAでお弁当休憩。阪和道の和歌山南で降りて紀三井寺へ。拝観料を支払いに窓口に行くと、今は、紀三井寺が札所会の事務局を担っているので、その間は公認先達さんからは頂きませんと言う。ご厚意に甘えて、結縁坂を上る。お客さんと一緒の時は、気が張っているのかスイスイと登るのだが、一人だと息が上がる。境内は散り始めた桜で見事なものだ。桜前線の標準木に、11年連続で近畿の1番だったと掲示がある。今年は京都と同時だったとのこと。本堂に行くと、鐘の手綱やご本尊との結縁綱が巻き上げられている。感染症対策という。本来は、春の特別ご開帳の時期なので、申し込むと非常事態宣言を受けて中止ですとの返事。また、札所会の「日本巡礼の日」(4月15日)の散華配布も中止するとの掲示もあった。これは、札所会の発案で認められたもので、「良いご縁」の意から4月15日。松本明慶柞の十一面千手観音の巨大な立像を拝んで、下山。気が付くと山門の左手前に大きな閻魔大王の石像が鎮座されている。令和元年12月の建立とあるから、和尚は初のご対面だった。

2020年4月3日金曜日

三石山不動寺と粉河寺

令和2年4月2日

弟子の田川詠華尼の友人、佐藤妙泉尼が入山したという三石山不動寺を訪ねた。橋本市山田の山中にあり、弘法大師が21歳の時に草庵を結び勤行したと伝わっている。車はすれ違えないほどの山道を登り境内へ。弘法大師が水を求めて杖で掘ったという「不動の滝」が県の名水百選というので、詠華尼と登る。400mと表示があるが急坂で15分以上かかったが、流石でした。途中に「大威徳明王」と刻まれた大きな石が祀られている。本堂でご法楽し、茶菓のご接待を受けて、和尚は一人西国3番粉河寺へ走る。16時までだと思って、急ぎ足で駆けつけるが、17時までだった。境内の桜が満開で、花を目指して来た方もちらほら。ちなみに和尚の特任権中先達の納経軸も残り7ヶ寺となった。

2020年3月31日火曜日

西国18・19番 六角堂・革堂

令和2年3月30日

友人であり、お四国の公認先達でもある写真家・溝縁ひろしの写真展の案内を頂いたので、覗いてみることにした。ご案内とともに、「日本百観音霊場」の新書が送られてきた。約10年かけての力作である。写真は勿論、文も彼の筆で流石としか言いようがない。
コロナ騒ぎで、スケジュールが飛んでしまっているので、これ幸いという事か。京橋から京阪特急で祇園四条へ。西利の3階がギャラリーになっていた。昔の祇園の写真展であった。ある舞子さんの卒業から一人前になるまでを追ったシリーズ写真が気に入った。彼はマスク姿の私を撮影し、これも記念ですと。寺町から市役所の脇を抜け、19番革堂へ向かう。先日、西国曼荼羅のご詠歌札が揃ったので、その満願印を頂くためだ。さらに18番六角堂へ歩を進める。境内は、桜が満開だ。木屋町の高瀬川の桜も素晴らしかったが、ここを見事。ここまで歩いたのだからと京都駅まで歩くことに。すると東本願寺の桜に遭遇した。何のことはない、京都の花見を楽しんだ一日となった。

2020年3月24日火曜日

西国12回 32番観音正寺 33番華厳寺 なんば発

令和2年3月20日

なんば発7時50分にて27名のお客様と出発。菩提寺PAで休憩して麓の五個荘観光センターへ。10時12分に到着して、ここからピストン輸送のタクシーに分乗して観音正寺へ登る。山頂の駐車場からなだらかな参道を上ると境内にたどり着く。本堂には、松本明慶作の白檀の千手観音様が待っていて下さる。お会いするたびに、お顔が優しく微笑み深くなってくるのに、驚かされる。確かに、過去のお写真と見比べると、端正なお顔が優しく微笑んでいるように感じられる。全員揃っての勤行。センターを12時前に出発して昼食会場の関ケ原の花伊吹へ。遅めのお昼を頂いて、岐阜へ向かう。先ずは、トイレ休憩を兼ねて「谷汲あられの里」へ。新宿中村屋へも出荷しているという隠れ名店だ。華厳寺の駐車場から800mほどの参道を歩む。万願寺の華厳寺では、本堂、笈摺堂、満願堂と3ヶ所でお参りする。満願堂の周りには狸の石像が、溢れている。なぜ狸かと、聞いたことがある。「満願で他を抜きんじた」ということで「他を抜いた」狸だそうだ。その話をすると、皆さん納得だ。16時30分に打ち上げて帰路に。黒丸PAで休憩して、大阪桜橋着19時30分過ぎ。
天気にも恵まれて、良いお参りでした。合掌

満願の 谷汲山や 春一番 (お客様と一緒に作りました)

2020年3月13日金曜日

西国8回 24、25番+⁺花山院

令和2年3月12日

なんばから添乗、新型コロナ騒動の影響かお客様は14名。一気に25番播州清水寺に走る。高速道路の工事で渋滞したが2時間ほどでたどり着けた。大講堂、根本中堂、おかげの井戸を案内して、お菓子の里丹波、そして昼食会場の「ささやま玉水」へ。3月1日の時はお客様が一杯で、食時作法を遠慮せざるを得なかったが、今回は貸し切り状態で、事なきを得た。清水寺からお菓子の里丹波へのドライバーさんのコースは、丹波立杭焼の窯元が立ち並ぶ集落を抜けて、375号から176号を経てJR篠山口へ。地図で確認すると丹波伝統工芸公園・立杭陶の郷を通過したようだ。初めてのことで、窯元の多さにびっくりだ。14時前に花山院の麓に到着。タクシー2台のピストン輸送。法皇殿でお勤めし、本堂、幸せ七地蔵、ご廟と回り、展望台から有馬富士を眺める。
24番中山寺に向かう車中で、面白いことが。こんな時期にツアーに参加してくれた阪急からのお礼ということでジャンケン大会。玉水で添乗員がお菓子を物色していると思っていたが、ジャンケン大会の景品だった。4組に景品、外れた方には豆煎餅を。
15時半よりお参り開始。エスカレーターで本堂へ。五大尊から青龍塔、御影堂でお砂踏み、石棺まで案内して16時半集合で解散。羅漢堂や干支の塔頭寺院などのお参りをお勧めする。梅田経由なんば着17時30分。

春の空 青龍の塔 色青く

2020年3月11日水曜日

那谷寺(なたでら)参拝

令和2年3月10日

春雨の音を聞いてふと思いつき、花山法皇ゆかりの那谷寺をお参りすることにした。
8時半に自坊を出発し、多賀、女形谷PAで休憩し加賀ICから30分、12時15分門前に到着。
まさしく「寺前食堂」と云う名の店に飛び込む。お勧めの「那谷寺そば」を注文、いわば山菜そばに栗⒈ヶと胡麻豆腐が3切がのっている風情。そばは太めで軟らかい田舎風。(850円)寺の受付で聞くと、お寺さん割引も高野山割引も何にも無いという。さすればと特別拝観料800円也を支払い山門をくぐる。開創1300年を超える高野山真言宗の別格本山で養老元年(717)泰澄の開基、本尊は十一面千手観音で当初は「岩屋寺」と呼ばれていたが、西国霊場を中興した花山法皇が西国1番那智山の「那」と33番谷汲山の「谷」を合わせ「那谷寺」と改名されたという。神仏習合の白山信仰の寺でもある。先ずは、山門左の金堂へ。京仏師・松久宗琳作の立像で見上げるほどの大仏。次いで宝物館へ。檜造りの雄大な豪農の民家様式の建物だ。そこから出ると、広大な緑の苔に挟まれた参道を歩む。「奇岩遊仙境」を左手に鑑賞しながら重文の本殿(大悲殿)に。「いわや胎内巡り」をして朱印札を、大悲殿と書かれてある。係の女性の説明を 聞くと、十一面千手観音の脇に花山法皇と西国33所を祀っているというので、再度巡らせていただく。そこから三重塔へ、胎蔵界の大日如来を祀っている。芭蕉の句碑、護摩堂など見どころは多い。雨で足元も不安なので、この当たりで失礼することに。静寂で、荘厳で、雄大な雰囲気に心を打たれたひと時。

 那谷寺や 苔の緑に 春の雨

2020年3月3日火曜日

西国8回 24.25番⁺花山院 生駒発

令和2年3月1日

生駒から10名のお客様と添乗、総勢25名のお参り。日曜日とあって高速道路の渋滞もなく、生駒から1時間半ほどで25番播州清水寺に到着。京都の清水寺と区別するため播州
といっているが正式には「御嶽山 清水寺」、推古天皇の35年(627)に勅願によって根本中堂が法道仙人にとって建立されたに始まる。そのお堂の裏手に寺名のゆわれの「おかげの井戸」がある。神亀2年(725)聖武天皇の勅願で行基が大講堂を建て千手観音を安置、ここが西国の札所となっている。朱色の山門をくぐり、緑の参道を下る。薬師堂の12神将は、奈良せんと君の作者である東京芸大薮内左斗司教授のほほえましいもの。大講堂での勤行の後、希望者を案内して根本中堂、おかげの井戸と廻り、売店でお茶のご接待。
30分程走り、お菓子の里「丹波」でお買い物、お昼前に昼食会場の「ささやま玉水」着。
番外の花山院のふもとから、タクシー3台でピストン輸送。法皇殿で皆そろってからのお勤め、十一面観音を中央に向かって右に花山法皇、左に弘法大師が祀られている。さらに本堂の薬師如来、幸せ七地蔵、花山法皇の御廟とお参りして、有馬富士の展望台へ。
打ち止めは、24番中山寺。日曜日とあって赤ちゃんを抱いてのご家族も目に付く。本堂、五大堂、五重塔、御影堂のお砂踏み、大仲姫の石棺と案内して、更に各々の干支を祀る塔頭のお参りをお勧めして16時半の出発とした。帰路もスムースで17時過ぎに生駒着。

2020年2月18日火曜日

四国8回 44~51番 なんば発

令和2年2月15~16日

なんば発8時20分の予定だったが、3人連れの若い女性が遅れて35分の出発となった。ところが、その内の一人が失神状態となり、芦屋ICで高速を降りて救急車を依頼。芦屋市消防本部の91番の救急車と消防車が駆けつけてくれ、バスの前後に。搬送先は小野レディスクリニックとなった。この間約30分。3人がクリニックに向かったので、残ったお客様は30名。淡路、吉野川と休憩して、食事会場のりんりんパークに着いたのは13時を回っていた。打ち始めは難所の45番岩屋寺、標高650mの山中にある札所で、山門までで息が上がる。納経所にご挨拶に向かうと、早稲田の先輩である大西完善師が筆を執っていた。本堂、重文の大師堂と回って下山、しっとりと苔の浮かぶ山道は滑りやすく、気が抜けない。麓の一休館で生姜湯のご接待。44番大宝寺に間に合うかと心配したが、待ってくれるという。なんとか17時前にすべりこめた。また、名物のおくま饅頭を紹介すると20人近
い方が購入希望、納経所に置いてある量は少ないので、電話して駐車場に持ってきてもらった。小豆の皮を取り7時間詰めた蒸し饅頭、試食の美味しさに飛ぶように売れたようだ。お宿は、道後温泉ルナパーク。
16日 7時30分出発。天気予報通り、朝から雨模様。51番から逆打ちで6ヶ寺まわる。51番石手寺は、衛門三郎再来の石を展示する寺で、松山では最も人気のスポット。50番繁多寺では興教大師覚鑁上人と真義真言宗3派について説明する。像が大師堂の前にあるのだ。49番浄土寺の遍路を詠んだ句碑を前に、遍路が春の季語であると解説。48番西林寺の大師堂の前には、新しいお堂が建っている。(阿弥陀堂)山門前の小川には「ていれぎ」という刺身のツマとなる水草が自生、市の天然記念物だ。子規の句に「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」とある。47番八坂寺は、役行者開基の修験の寺。46番浄瑠璃寺は、薬師三尊、十二神将を祀るが、人気は抱き稚児大師だ。一列に並び順に、御宝号を唱えながら抱っこする。12時半打ち止め。砥部焼きの陶芸館を覗いてお弁当タイム。2度の休憩後、梅田着19時。お疲れ様でした。合掌

2020年1月16日木曜日

西国6回 16~19番+元慶寺

令和2年1月11日

なんばから34名のお客様と京都に向かう。先ずは番外の元慶寺へ。花山法皇が落飾されたお寺である。国道沿いでバスを降りて、ひたすら歩く。先頭の添乗員が、車の来ない道を選んだのは良かったが、少し大回りになってしまった。納経とトイレを待って全員で揃って移動し、バスを待つ。17番六波羅蜜寺の本堂に上がり込んでお勤めし、昼食会場の「ししゅうの館」に。午後はまずは16番清水寺へ、外国からのお客様が満ち溢れていて、参道を歩くのも一苦労だ。人をかき分けて、本堂の板の間でお勤め。充分に時間を取ってゆっくりお参りしていただく。和尚は、先輩の店でお茶の時間。何人かのお客様が覗いていただいたので、少し割引して頂く。19番革堂・行願寺から18番六角堂・頂法寺とかっての町堂を巡り、打ち止めは16時45分。西本願寺前の西利でお買い物を楽しんで帰路に。梅田18時30分、なんば18時45分。歩け歩けの一日で、お疲れ様でした。合掌

四国9回 52~59番 生駒発

令和2年1月8~9日

生駒から28名のお客様と伊予路に向かう。バスは奈良観光のトラピックスバスだ。出発時は土砂降りの雨模様だったが、間もなく上天気に。風は強く、瀬戸大橋は通行止め。午後には明石大橋も通行止めで、日帰りのバスのお客様は、フェリーで和歌山港へ向かったと一報が入るほど。我々は13時前にリンリンパークにたどり着き、遅めの昼食。(豚シャブ定食)雨上がりの虹が橋のように掛かり、お客様の声が上がる。松山IC付近が整備されつつあり、松山空港の脇を抜けて三津浜港から52番太山寺に着いたのは14時45分。見どころの多い寺で、歩く距離もあり50分程要した。53番円明寺へは、10分弱。左甚五郎作の龍やキリシタン灯篭、大師堂の芸術的な屋根瓦など素晴らしい。54番延命寺に17時までには入れそうもないが、添乗員が電話を入れて待っていただくことに。松山から今治まで海岸線をひた走り、17時12分に到着。本堂、大師堂と順に照明を点けていただき無事初日を終えることができた。お宿は今治国際ホテル、部屋のバスルームが素晴らしいので、大浴場に行かずに、それを楽しむことに。
9日 6時半より朝食、7時半に出発して55番南光坊へ。山門の四天王が威風堂々としている。その説明をして、56番泰山寺まですぐに着く。57番栄福寺は、若住職の本が映画化された話題の寺。58番仙遊寺は山の上のお寺、しまなみ海道が見下ろせるほどだ。許可をいただいて本堂で勤行、千手観音様のお膝元だ。打ち止めは59番国分寺、握手大師が迎えてくれる。11時20分昼食会場のリンリンパークに向かう。今日のメニューは「鯛茶漬け」。2度休憩して生駒着18時。

 厄除けのどんとの支度仙遊寺