2020年3月11日水曜日

那谷寺(なたでら)参拝

令和2年3月10日

春雨の音を聞いてふと思いつき、花山法皇ゆかりの那谷寺をお参りすることにした。
8時半に自坊を出発し、多賀、女形谷PAで休憩し加賀ICから30分、12時15分門前に到着。
まさしく「寺前食堂」と云う名の店に飛び込む。お勧めの「那谷寺そば」を注文、いわば山菜そばに栗⒈ヶと胡麻豆腐が3切がのっている風情。そばは太めで軟らかい田舎風。(850円)寺の受付で聞くと、お寺さん割引も高野山割引も何にも無いという。さすればと特別拝観料800円也を支払い山門をくぐる。開創1300年を超える高野山真言宗の別格本山で養老元年(717)泰澄の開基、本尊は十一面千手観音で当初は「岩屋寺」と呼ばれていたが、西国霊場を中興した花山法皇が西国1番那智山の「那」と33番谷汲山の「谷」を合わせ「那谷寺」と改名されたという。神仏習合の白山信仰の寺でもある。先ずは、山門左の金堂へ。京仏師・松久宗琳作の立像で見上げるほどの大仏。次いで宝物館へ。檜造りの雄大な豪農の民家様式の建物だ。そこから出ると、広大な緑の苔に挟まれた参道を歩む。「奇岩遊仙境」を左手に鑑賞しながら重文の本殿(大悲殿)に。「いわや胎内巡り」をして朱印札を、大悲殿と書かれてある。係の女性の説明を 聞くと、十一面千手観音の脇に花山法皇と西国33所を祀っているというので、再度巡らせていただく。そこから三重塔へ、胎蔵界の大日如来を祀っている。芭蕉の句碑、護摩堂など見どころは多い。雨で足元も不安なので、この当たりで失礼することに。静寂で、荘厳で、雄大な雰囲気に心を打たれたひと時。

 那谷寺や 苔の緑に 春の雨

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