2012年3月29日木曜日

四国6回 32~37番 難波発

平成24年3月26~27日
梅田経由難波のルート。和尚は1号車でお客様は42名。2号車は23
名の中型バスだ。淡路SA、吉野川SAで休憩し一気に37番岩本寺へ
向かう。13時半到着、五本尊の御真言を順に唱える。念珠の使い方を
大師堂で説明、いつものようにアイスクリームの「此処や」へ。
生姜アイス+ワンが人気だ。200円は安いとの声。
35番清滝寺は、マイクロに乗り換えて登る。切返しのポイントが2,3
箇所ある。お参り後、境内の薬師如来立像の台座の中に設けられた戒壇
巡りに挑戦してもらう。山を下り時計を見ると16時過ぎ、何とか間に合う
と34番種間寺に向かう。16時半前にたどり着いたので、本堂のみ蝋
燭、線香のご供養をお願いし大師堂は「運心」で勘弁してもらった。
本堂で錀の使い方を教え、大師堂で実践していただく。中々皆さんお上手
だ。子安観音に奉納された安産お礼の柄杓の年齢を見ると最高齢は40
歳半ば。打ち止めは17時。お宿は龍温泉・三陽荘と近いので、夕食ま
でゆっくりと温泉を楽しんでいただいた。
27日、和尚は早起きして朝風呂を楽しみ、黄金大師を前に朝勤行。
黄金大師を中心に右に大師像、左に不動明王の配置。聞けば、後からや
って来た黄金大師が、右のお大師さまを働かせるというお告げで、大師像
が2体セットになっているというのだ。その話で和尚は納得だ。
朝食後、三陽荘のマイクロで36番青瀧寺へ。急な石段を登り切ると桜と
ウグイスが迎えてくれた。特にウグイスは、読経の声と競うかのように何度
も鳴き声を聞かせてくれる。
帰りはスロープを下り、恵果堂で順にお参りだ。
34番雪渓寺本堂の左に鬢ずる尊者が鎮座しているが、その台座には
「摂津国西宮町遊郭中」と寄贈名がある。大師堂横にはミカンの原種が
黄色い実をつけている。この辺りは、長曾我部家のゆかりの地で、隣接
する秦神社のご祭神も「元親・信親」親子だ。
観光スポットの桂浜・龍馬像前で記念撮影、皆さん笑顔でとても良い仕上
がりだ。打ち止めは、32番襌師峯寺。進入路が狭いため、寺に確認
すると戻りのバスが2台来るという。しばらく待って、車幅一杯の道を行く。
参道入り口に立つ十一面観音の後頭部の「大哄笑面」を見るように伝え
る。上りの参道途中で良く見えるのだ。ゆっくりお参りし、景色も愛でて、
打ち止めは11時半。日本サンゴセンターで昼食後、帰路に。
梅田着18時10分。合掌

青龍寺にて    ウグイスと 桜が出迎え 青龍寺

青龍寺にて    心経に 重ねて鳴くや ホーホケキョ


(写真は台座を巡る薬師像)

笑庵友の会 土佐路 1

平成24年3月24~25日
法善寺・水掛不動さんの近くで可愛いママが切り盛りする「笑庵」の常連
客の一泊ツアー。和尚が企画を担当して3年目、今年は土佐路を訪れ
た。千日前を8時に出発、総勢15名。
出発するや否や、やれビールだ、ワインだ、焼酎だと車中宴会が始まり
、1時間毎にトイレの声がかかる始末。お昼は吉野川HWOの美濃田
で「湯だめうどん定食」の豪華版。
さらに飲み続けて、最初の目的地は「龍河洞」、お四国的には大日寺
の奥にある。30年ほど前に一度訪れたことがあるが、日本でも指折り
の鍾乳洞である。通路は、天井が低い所や幅の狭い所もあり、また登り
坂も結構あって、30分ほどしっかり歩かされた。しかし、見所も多く、
弥生人の暮らした跡も興味深い。
見学を終えて外に出ると、龍河洞を詠じた漢詩碑があり、しかも詩吟の
譜も付いている。さすればと、一吟させてもらった。
日本三大がっかり名所の一つ「はりまや橋」に大笑いしながら、高知駅
前の「龍馬ふれあい博」のサテライト会場へ。
よさこい鳴子踊りの公演を楽しみ、NHK大河ドラマで使用した龍馬の生
家のオープンセットを見学する。
実家は郷士の中では裕福だったそうで敷地は400坪、建物は200
坪云う。その生家跡に建つのが、本日のお宿「南水」だ。
ここは、バス遍路の宿としてしばしば利用するが「龍馬の宿」がキャッチ
フレーズ。いたるところ龍馬だらけだ。
一風呂浴びての宴会は、部屋の名前も「弥太郎」。
女性3人+男性12人、顔なじみばかりなので、「皿鉢料理」に会話
も弾み、お酒も進む。
和尚は思いついて、「可杯(べくはい)」を持ってきてもらった。
これは酒席のお遊び道具なのだが、盃がお面の形をしており「おかめ」
「ひよっとこ」「天狗」の3種類で段々と大きくなる。
6角柱の独楽の面にその名前が書いてあり、指で廻して出た目の盃で
酒を飲み干す訳だ。
独楽の6面の内訳は、「おかめ」2、「ひょっとこ」「天狗」各1、
そして「うた」2。「うた」が出ると、飲む代わりに歌うことになる。
スタートすると、ワイワイ、キャーキャーと大盛況。2時間程、大いに
食べて飲んで騒いで御開き。2次会は、和尚達の3人部屋がやや広
いというので、会場に。各々、グラスと座布団を持って集合、飲み直し
だ。しばらくすると「懐メロ大会」だ。といっても、まともに歌い通せる
者はいない。メロディをハミングし、部分的に思い出しては口ずさみ、
夜は楽しく更けて行く。
明日は、早起きして高知城の朝市に行くべしと22時に解散。
聞けば3月24日は、坂本龍馬の出奔記念日と云うではないか。
何という奇遇だろうか。(写真は龍河洞・奥千本)

笑庵友の会  土佐路 2

平成24年3月25日
早朝5時起床。高知城へ向かう。かっての国宝で今は重要文化財。
一帯は桜祭りのちょうちんが準備されているが、良くて三分咲き程度だ。
朝市は6時からと聞いていたが、ほとんどが出店準備中でどうみても7
時頃にならないと始まりそうにない。「南水」に戻り、7時半朝食、8
時半出発。桂浜の巨大な龍馬像を前に記念写真、皆の4~5台のデジ
カメに収まった。和尚も久しぶりに浜辺を歩く。土佐闘犬センターの女性
職員が2匹の子犬を散歩させている。仲間がカメラを向けると「預ってい
る犬なので、ネットなどで公表しないで下さい」と念を押している。
基本的には撮影禁止なのだ。和尚は、高野山での修行中のことを思い
出した。毎日山内のお参りをするのだが、列を作って歩む我々にカメラが
良く向けられた。先頭を歩く指導員が「修行僧です。撮影はご遠慮下さい
。」と叫んでいたものだ。
次は「かつお船」でのお買いものTIME。名前の通り鰹節が名物だが
、いろいろな土佐の土産物が並んでいる。和尚もつい酒の肴を買い込ん
でしまった。そして31番竹林寺へ。
和尚のお目当ては、「夢窓国師の庭園」と「宝物館」だ。お庭を堪能して
、宝物館へ。建物は小さいが、ズラリと重文の仏様が並んでいる。
駐車場の脇に新しいお店が開店している。「喜楽楽(KI.LA.LA)」と云
うその店を覗いて見ると、納経用品も置いてあって、中々気の利いたお店
だ。聞けば昨年の9月オープンとのことで、トイレも貸してくれるという。
お世話になりますと名刺を置いてきた。昼食はレストラン岡豊城。
名物の「ジャコ丼定食」が結構なボリュームで食べきれない人が出るほど
だ。岡豊を「おこう」と読ませる。岡豊城は長宗我部元親が土佐平定の
際の要衝の一つだ。南国ICから高知道に乗り、帰路に付く。
全てのアルコールを飲み尽くし、千日前到着が17時半、白鵬の結びの
一番をバスで見て解散。和尚ら数名は笑庵でトイレを借用し、優勝決定戦
を見届けた。
来年は、小豆島の企画を提案するつもり。

(写真は竹林寺五重塔・和尚の好きなアングルです)

高知城にて   夜明け前 三分桜か 高知城

桂浜にて    春の海 白き鏡や 桂浜

2012年3月22日木曜日

西国1回 青岸渡寺 守口発

平成24年3月21日
守口から31名のお客さまと8時過ぎに出発。1回目はお寺で納経用品
を買い求める人が多いので、添乗員は一人だ。
長距離を走るので、ドライバーは二人体制だ。
紀ノ川SAで休憩後、南高梅の中田食品へ。工場見学や試食、梅酒の
試飲を楽しんでいただく。車中でお弁当を摂っていただきながら、国道3
11号線をひた走るが、いたるところで道路の崩落の工事中で、片側通
行規制だ。時間がたっぷりあるので、「西国巡礼のはじまり」のDVD
を流し、勤行次第の解説、七観音の説明などいろいろとお話させていた
だいた。
蝋燭、線香のお参り用品を預ってもらっている「那智かまぼこセンター」
に到着したのが13時40分。那智の滝で記念写真を撮りお参りし、寺
に登り始めたのは14時半を廻っていた。
本堂でお参りし、副住職の法話を聞く。打ち止めは15時。
那智大社などの参拝時間をとり、40分後にバス集合として解散した。
車中でおすすめしておいた「黒飴ソフトクリーム」が結構人気に。
帰路は、「ちかつゆ」「紀ノ川SA」で休憩し、守口着20寺半。
この回は、バスでのお参りの有難さが本当に良く判る。
費用といい、時間といい、個人で行けば大変なのだ。合掌

青岸渡寺にて  崩落の 那智川に咲く 櫻かな

四国3回 12~16番 堺発

平成24年3月20日
40名のお客様と堺を予定より早く出発した。堺からは、お客様1名と和
尚とアシスタントの3名のみ乗車。阪神高速に入ってすぐの中島PAでト
イレ休憩。なにしろ、バスは泉ヶ丘から三国ヶ丘を廻ってきているので、泉
ヶ丘からのお客様は、1時間以上乗車していることになる訳だ。
鳴門西PAでお弁当を積み込み、一気に12番焼山寺まで走る。へんろ
駅でマイクロに乗り換え、「杖杉庵」の説明をしながら上る。
本堂前で、お念珠の使い方などお話する。
へんろ駅まで戻ると「すだち館」が自家製の白菜漬やミカンのご接待。
しばし駐車場でバスを停め、お弁当を摂っていただく。道が曲がりくねって
いるため、走りながら食べると気分が悪くなる方がいるとの、添乗員の配
慮だ。13番大日寺を打ち終えると、後は歩け歩けだ。14番常楽寺へ
は県道から歩き、さらに15番国分寺までは、まったくの歩き遍路だ。
途中の「真言八祖」をおまつりするお堂で皆の揃うのを待つ。
看板は「八祖大師」となっているが、これは間違いだ。
お大師さまは、鳥芻沙摩明王堂に居候されている。国分寺の明王のお札
は、特大。何人かのお客様が買い求めた。トイレに貼るのだが、下の病
気に霊験あると云う。
16番観音寺も路上駐車のバスから歩いて往復する。この寺には、弘法
大師筆の印版が残っていて、白衣の両襟に刷り込んでくれる。
(1500円)希望者が5人いたので納経所にお願いすると、対応して
いただき、「今度からは、お参り前に出してくれれば、良いですよ」と言
っていただいた。そうすれば、時間を取られずに済むから有難い。
16時半打ち止め。帰路、「西宮~月見山19km渋滞」の表示があ
ったがドライバーさんの判断良く堺着19時半。合掌

焼山寺にて   ウグイスの 宿る梅かな 焼山寺

焼山寺にて   花粉症 こらえて参る 杉の寺

常楽寺にて   垣根越し 櫻満開 遍路笠





信貴山大本山千手院「多聞会」のご案内

毘沙門天をご本尊とする信貴山の大本山千手院では、毎月第3日
曜日に「多聞会」が開催されています。ご縁を頂いて2月より和尚
が2時間ほどお話をさせていただくことになりました。
但し、6月、7月は霊山登山の為お休みです。
特に予約も要りません。
当日9時半受付で、昼食代含み参加費は2000円です。
スケジュールは
10:00~12:00  法話  常徳寺 住職 田尾秀寛
12:00~13:00  昼食
13:00~14:00  柴燈護摩供
14:00~15:00  法話  千手院 田中貫主
盛沢山な内容です。ちなみに千手院では、毎日曜日に柴燈護摩供
が行われています。女性には、ぜんざい(600円)が人気です。
交通は、JR/近鉄・王寺駅からタクシーで10分ほどです。
和尚は、2.3,4月は「お遍路の社会学」をお話し、5月からは6回
に渡り、東寺の弘法大師絵伝についてお話するつもりです。

2012年3月16日金曜日

四国8回 44~51番 西大寺発

平成24年3月13~14日
西大寺から19名のお客様と2号車に乗車する。
この回は結構距離があるので、最初の札所45番岩屋寺まで4回
の休憩が必要だ。麓の一休館に電話して雪の具合を確認すると、
大丈夫ですよとの返辞。しかし、日陰の参道には雪が残っていた。
ご高齢の方が二人いて心配したが、遅れてもついてきてくれる。
本堂、大師堂とまわり、本堂下の岩屋に案内する。
暗闇の中、懐中電灯と蝋燭で「独鈷の霊水」を見てもらうのだ。
下りに気を付けるように声を掛けて、和尚は納経所に。
早稲田の先輩であるご住職に御挨拶だ。お元気そうでなによりだ。
一休館で「生姜湯」の御接待を戴き、16時出発。
44番大寶寺の山門下は、雪が残り滑り易くなっていた。
17時打ち止め。「すごうさん」でお茶をいただきお宿の奥道後
へ向かう。大坂地区から4台のバスなど阪急だけで6台、満員の
状態。夕食はいつもの「桜の間」でなく「瀬戸の間」に変更。
2日目は7時45分出発。奥道後から近い51番石手寺から打ち
始める。記念写真を撮り、本堂・大師堂と廻り宝物館へ。
衛門三郎の「再来の石」がお目当て、無人の入り口で200円を
箱に入れて貰う。いつも通りの反応、「こんなに大きいのは、赤ち
ゃんは握れない」。50番繁多寺、49番浄土寺、48番西林寺
と順調に廻り、47番八坂寺へ。
我々のバスは中型なので、境内横の駐車場まで入れるという。
いつもは、「衛門三郎の里」から歩くのだが、ラッキーだ。
46番浄瑠璃寺で、大師の「真魚」像を順に抱っこし、打ち止め。
12時に打ち止めし、昼食は「伊予かすり会館」。
食後の名物「塩アイス」が大人気だ。西大寺20時過ぎ着。
長丁場、お疲れ様でした。合掌

砥部町にて  ようやくに 梅見頃なり 砥部の里

繁多寺にて  水鳥の ヒナ遊びたり 繁多池

大寶寺にて  お遍路の 足危うくす 弥生雪

八坂寺にて  八坂寺や いやさか不動 春うらら 
八坂寺のいやさか不動尊

2012年3月15日木曜日

とうてつ観光 西国4回 施福寺・葛井寺

平成24年3月12日
岐阜から2台のバスがやってくる。和尚は1号車、お客様は28名。
2号車の先達と近鉄大阪線の二上駅で待ち合わせ、タクシーで香芝SA
へ。10時頃の合流予定が、雪の影響で45分遅れて到着。早めに
昼食を摂り、正午頃から登り始める。山門から約30分との掲示がある
が、和尚は15分で本堂にたどり着いた。
本堂で2台分のお客様の到着を待って、合同でお勤め。本尊裏の馬頭
観音様へ案内する。2号車の先達が「麓の満願滝はお大師様の修行
の地です」と説明するのが聞こえたのか、住職夫妻が現れて「あの場
所は、お大師様の修行地ではありません。崩落の危険があるので、行
くことを勧めないで」というではないか、「もともとは滝の近くに小さな祠
があったところで先の住職が土地を貸したところ、許可を受けずに勝手
にお堂を建てて居座っているのだ」ともいう。和尚が「何宗ですか?」
というと「何宗でもなく、単なる拝み屋です」との返事。
2号車の先達に伝えると「何かの本では、お大師さまの修行地と書いて
あった」という。ご住職が否定し、危険だとすると、今後は進められない。
麓のお店で「草餅」や「柿の葉すし」が飛ぶように売れる。
特に「草餅」は10個近く求める人もいて、すぐ売り切れた。
出発する時には、雪が降り出しみぞれになって、車窓を叩く。
和尚は僧衣を脱いで雨具に着替えたが、葛井寺に着くと不思議に止んでし
まった。本堂でのお勤めを終えると、今度は山門前の「葛井餅」が人気
の的だ。15時半打ち止め。2号車の先達は、大阪へ帰るというので、
ここでお別れ、和尚は香芝SAで失礼させていただいた。
タクシーを呼び、聞けば最寄り駅は「関屋」だという。明日も同じコース
に添乗するという2号車の先達にメールして伝える。
雪も避け、早く帰宅できたラッキーな一日。合掌

施福寺にて  春雪の 切れ間に参る 施福寺や

小豆島八十八ヶ所(島遍路)

平成24年3月9~11日
いよいよ待望の島遍路だ。
人数が集まるほど経費が安くなるというので、お声を掛けさせていただい
たら、中型バス1台分の28人がぴったり集まった。
新大阪7時、難波7時半出発と予定通り進行したが、高速道路が事故
渋滞、小豆島から迎えに来てくれたバスのドライバーも焦りだした。
ぎりぎりのタイミングという。
日生港に出港10分前に到着し、胸を撫で下ろす。
大部港からは21人のマイクロと7人乗りの車に別れ、長老組を小型に
乗ってもらう。札所のギリギリまで運んでもらえるからだ。
島遍路は八十八ヶ所と番外で94札所、朱印をいただけるところは30
箇所。そこで近隣の分までまとめていただくのだ。我々は、先行していた
だいてもらうことになっているので、お参りに専念だ。
効率よく廻ってもらうことで、ドライバーさんに順路はお任せ。
夕方6時まで走り、お宿の旭屋旅館へ。バスの送り迎えも含め、
一括して面倒見てもらっている。
お堂や庵で、無人のところもあるが、お寺の人たちがなんとも温かい。
山の洞窟にある札所の素晴らしいこと、護摩を焚き、心経に合わせ太鼓
や木魚を叩いてくださる。皆、大感激だ。
夜のミーティングで、この素晴らしさを味わいながらゆっくり廻ろうとと意見
が一致した。残りは秋にもう一度来ようというのだ。
2日目も堪能しながらの札所巡り、夜は夜で、ご詠歌の研修会だ。
お宿が讃岐の地酒「川鶴」を2本差し入れていただいたので、それでの
どを潤しながらのお稽古。
ゆっくり廻ろうということで、夕方のフェリー便を繰り上げようとすると、
満員だというので、更に繰り上げ昼前の便で帰ることにした。
フェリーの出港間際までまわり、船内でお昼をいただきながら酒盛り。
早めに帰阪できて、皆さんご満悦。11月3~4日で残りを廻ることにな
った。合掌

早咲きの 梅散り初めし 木ノ下庵

紅梅も 白梅もあり 島遍路

ウグイスの 初音聞けるや 島の寺

春の海 エンジェルロード 小豆島


1番洞雲山の毘沙門天








四国逆打ち2回 西大寺発 85~82番

平成24年3月7日
西大寺から36名のお客様と出発。別途高槻から2台、川西から1台で
合計4台。山陽道経由で、85番八栗寺へ向かう途中は、「いろは歌」
の解説と練習だ。登りのケーブルで歌が3回流れるのに、合わせて合唱
するのが目的。予想通り境内は混み合っていたが、無事すり抜けた。
CDが欲しいというお客さんを案内して、駅に行く。
駅員に話をすると200円で分けてくれた。聞けば、商品化はしていなく
て、特に希望される方には実費で分けてくれるという事だ。
84番屋島寺の本堂で勤行していると、後から来た一団がお経をかぶせ
てきた。混み合っても、せめて般若心経の終わるのを待つというのが、
先達の心得というものだ。お客さんで先達資格を持つ方が憤慨する。
和尚は、その一団の先達に「心経終わるまで、待ちなさいよ」と一言、
それで理解してくれたようだ。大師堂では、こちらの終わるのを待っていて
くれた。83番一宮寺は、「地獄の釜の音」が人気に。小さな薬師石像
を祀る祠に首を突っ込んで耳を澄ますと、ゴーというかすかな音が聞こえ
る。それを云うのだ。82番根香寺は緑豊かな、和尚の好きな寺。
打ち止めの寺なので、ゆっくりと廻る。打ち止めは17時前。
帰路の休憩を龍野西SAで取ったが、なんと、姫路名物と大書して、
「アーモンドバター」が大量に売っていた。三ノ宮の喫茶店を思い出し、
納得。西大寺20時45分着。合掌

西国12回 三ノ宮発 観音正寺・華厳寺

平成24年3月6日
久しぶりに三ノ宮から出発することになった。集合場所は市役所南の公園
だ。近くの喫茶店で姫路で人気のアーモンドトーストを食べると良いと聞い
ていたので、探してみた。公園前の「テンプル」と云う店のメニューに発
見したので、入店しモーニングを頼んだ。サラダ、コーヒーがつき、厚切
りのアーモンドトーストが450円。これは、美味しかった。
お客様は25名。昨夜来の雨でもあり、観音正寺の1200段の自然
石を積み上げた石段は下りが危険と感じた。
お客様に極力、オプションのタクシー利用を勧めたが、それでも歩くという
方が3名。もう一台も1名とか。先達としては、一人でも歩くという方がい
れば、付き合わなければならない。杖を借りることをすすめ、表参道の石
寺から登った。ピストン輸送のタクシー組とほぼ同時に頂上の境内に着い
た。松本明慶作の白檀の千手観音は、いつ拝観しても素晴らしい。
全員揃ってお参り。歩き組は、予想通り下りが足を取られ大変だった。
それでも、タクシー組が石寺楽市で合流するまで、相当待たされた。
岐阜の華厳寺に向かう。満願の札所は、本堂・笈摺堂・満願堂と3箇所お
まいりする。ご朱印も3つだ。駐車場から山門を経て本堂までかなり距離
がある。櫻と欅の並木の保護のため、バスは乗り入れ禁止なのだ。
16時前に打ち止めし、40分後の集合として解散する。大垣IC,
草津PAで休憩し三ノ宮へ。無事、怪我も無くで良い満願の旅だった。
合掌

2012年3月8日木曜日

西国4回 西大寺発 南円堂・三室戸寺・上醍醐

平成24年3月5日

9時半集合で西大寺から42名のお客様と出発。添乗員の指示書では、
まずは南円堂におまいりし、若草山の麓「古都屋」で昼食となっている。
時間が早ければ、散策でもというのだが、奈良から出発の人たちにこれ
はないでしょう。しかも大雨が降っている。結局、行ったり来 たりには
なるが、三室戸寺~南円堂~上醍醐とした。
花の寺としても名高い三室戸寺は手入れが行き届いていて美しい。
しゃくなげに新芽が芽吹いている。南円堂に戻り、お参りを終えると、
12時半を回っていた。バスは春日大社の駐車場に停める。
「古都屋」まで、傘を差して歩く。ご老体にはすこしハードだったようだ。
昼食は、名物柿の葉すしとにゅう麺。デザートの「ゆず・やま柿」(柚子
の香がほんのりの干し柿のお菓子)が美味しくて、つい土産に買ってしま
った。上醍醐の観音様は金堂に仮住まい中。本尊薬師如来の前にちょこ
んと鎮座されている。報道によると、消防車が通れる道路整備が優先とい
うことで、当分もどれない。本堂横に、プレハブの納経所が出来ていた。
覗くと、近畿36不動尊巡礼の改訂版が並べてあったので、買い込んだ。
16時前に打ち止めし、平等寺近くの「喜撰茶屋」でお買物タイム。
和尚も勧められるままに、「からし漬」「京きしば」を購入。合掌

南円堂にて   角切りの 春鹿遊ぶ 興福寺

三室戸寺にて  春雨に 芽吹くしゃくなげ 三室戸寺

読売奈良西国3回 葛井寺~南円堂

平成24年3月4日

バスは、榛原を始発に桜井、大和八木、高田市駅を経由して五位堂に
やってくる。勿論、和尚は 最寄も五位堂からの乗車、お客様は41名。
葛井寺から打ち始める。納経に手間取り、壺阪寺の境内を廻るとお昼に
なってしまった。石舞台前の「あすか野」で昼食、会場はいつもと違って
2階だった。出発前に駐車場にある屋台で「丸こんにゃく」を頂く、3つ
の丸こんにゃくを串に刺してあり、田楽味噌を添える。美味だった。料金
は150円。岡寺は、1~3月は厄除け法要の期間、従って本堂には
上がれない。祈願の読経の声がスピーカーを通して境内に流される。観音
経だ。雨の中、番外の法起院から長谷寺へと巡る。「登廊」横の寒牡丹
も終わりに近づいたのか、花びらの落ちているのも眼につく。本堂の舞台で
勤行し、30分後の集合としたが、お客様が揃っても添乗員が納経から戻
って こない。ドライバーさんが時計を気にし始めた。15時45分南円堂
に向け出発。電話を入れると17時までに入って欲しいとのこと。
西名阪経由で行こうと福住ICを目指したが、「五ケ谷付近で事故発生、
渋滞3km」の表示。これからが、さすが地元の奈良交通バスだ。
旧国道25号線を天理ダムをかすめて山を下り、天理東ICを横切って
農免道路を走る。南奈良病院から国道169号線に出ると、なんと奈良公
園まで6kmの標識、なんとか間に合うと胸を撫で下ろした。興福寺の駐
車場は17時まで。納経所の添乗員は締め出されたが、事無きを得た。
合掌

岡寺にて    春雨や 厄除け祈る 観音経

壺阪寺にて   壺阪や 大観音に 春の霧

長谷寺にて   寒牡丹 散る花もあり 長谷の寺