焼山寺境内 |
常楽寺アララギ大師 |
12番焼山寺に向かう前に、13番大日寺を打つことにした。トイレ休憩やお昼のお弁当のことなど考え、変更してみたのだ。大日寺の本堂の柱に「横綱 大鵬」の納札が貼り付けられていたのだが、風雨にさらされ、ついに判読不能になってきた。まるで、本人の逝去に合わせるかの如くだ。12番焼山寺へ向かういつもの県道21号が工事中ということで、国道438号線に迂回して走る。少し大廻りだが、この方が道幅も広く、スムースだ。「へんろ駅」でマイクロバス2台に乗り換えて山上の駐車場に。途中に、遍路の元祖といわれる衛門三郎終焉の地「杖杉庵」がある。車中で、衛門三郎の話はしておいたので、お客様は納得顔だ。お参りを終えて、「へんろ駅」に戻ると「すだち館」に行列してお買い物、添乗員の「タイムサービス」の時みたいという表現が面白い。おすすめの「すだちジュース」が品切れだったが、見かねたご主人が宅配便で発送しようといた梱包をほどいて、売ってくれた。お客様は大喜び。
同じ国道を打ち返して、14番常楽寺へ。「流水岩の庭」と言われるように、足元が急流の川底状になっている。気を付けるようにとは話していたが、なんと手前の階段で足を滑らせ顔を擦りむく方が。アララギの木の10本ほどに枝分かれした分かれ目の空間に、石のお大師様が安置されている。「アララギ大師」だ。ここから、15番国分寺までの800mほどは、全くの歩き遍路。先頭は和尚、最後尾に添乗員が付く。迷子予防の為だ。途中の「真言八祖」を祀るお堂で、集結して国分寺へ。なんと大師堂の再建工事が始まっている。来年の開創1200年に間に合わせるようだ。鳥蒭沙摩明王堂に居候しているお大師様も、ようやく安住の場ができる。予想どうり、16番観音寺にたどり着いたのは16時半。灯明、線香は本堂のみにしていただき、大師堂は運心でお願いした。帰路も、渋滞がでていたが、ドライバーさんの迂回ルートが功を奏して、生駒着20時半頃。お疲れ様でした。合掌
常楽寺にて 梅雨晴れや 花の如くに 枇杷たわわ
焼山寺にて 紫陽花が 参道照らす 焼山寺