2013年6月30日日曜日

四国3回 12~16番 生駒発

平成25年6月29日
焼山寺境内

常楽寺アララギ大師
生駒からの添乗で、お客様は37名。梅田と阪神間から各1台出ているので、阪急から3台といことになる。梅雨の合間の晴れ間というお天気で、風も心地よい。このコースは、歩け歩けのコースで、時間的にいつもギリギリとなる。お客様に、足の不安な方は、見受けられないので、取り敢えず一安心。偶然とはおもしろもので、「○○之園」という珍しい姓の二人が添乗員となった。自己紹介でお客様も大爆笑。帝産観光バスの車掌さんも、顔なじみの女性なので、気心も良く解っている。先ずは渋滞を避けて、湾岸線を利用して淡路SAに。お客様から、前回時の写真をいただく。ご主人とのツーショットだ。いつ会えるかわ判らないのに、ちゃんと用意してくれていたのだ。
12番焼山寺に向かう前に、13番大日寺を打つことにした。トイレ休憩やお昼のお弁当のことなど考え、変更してみたのだ。大日寺の本堂の柱に「横綱 大鵬」の納札が貼り付けられていたのだが、風雨にさらされ、ついに判読不能になってきた。まるで、本人の逝去に合わせるかの如くだ。12番焼山寺へ向かういつもの県道21号が工事中ということで、国道438号線に迂回して走る。少し大廻りだが、この方が道幅も広く、スムースだ。「へんろ駅」でマイクロバス2台に乗り換えて山上の駐車場に。途中に、遍路の元祖といわれる衛門三郎終焉の地「杖杉庵」がある。車中で、衛門三郎の話はしておいたので、お客様は納得顔だ。お参りを終えて、「へんろ駅」に戻ると「すだち館」に行列してお買い物、添乗員の「タイムサービス」の時みたいという表現が面白い。おすすめの「すだちジュース」が品切れだったが、見かねたご主人が宅配便で発送しようといた梱包をほどいて、売ってくれた。お客様は大喜び。
同じ国道を打ち返して、14番常楽寺へ。「流水岩の庭」と言われるように、足元が急流の川底状になっている。気を付けるようにとは話していたが、なんと手前の階段で足を滑らせ顔を擦りむく方が。アララギの木の10本ほどに枝分かれした分かれ目の空間に、石のお大師様が安置されている。「アララギ大師」だ。ここから、15番国分寺までの800mほどは、全くの歩き遍路。先頭は和尚、最後尾に添乗員が付く。迷子予防の為だ。途中の「真言八祖」を祀るお堂で、集結して国分寺へ。なんと大師堂の再建工事が始まっている。来年の開創1200年に間に合わせるようだ。鳥蒭沙摩明王堂に居候しているお大師様も、ようやく安住の場ができる。予想どうり、16番観音寺にたどり着いたのは16時半。灯明、線香は本堂のみにしていただき、大師堂は運心でお願いした。帰路も、渋滞がでていたが、ドライバーさんの迂回ルートが功を奏して、生駒着20時半頃。お疲れ様でした。合掌

 常楽寺にて  梅雨晴れや 花の如くに 枇杷たわわ

 焼山寺にて  紫陽花が 参道照らす 焼山寺

2013年6月25日火曜日

仏教稲門会 京都総会

平成25年6月24日

早稲田大学出身の僧侶や研究者等の校友会、6月京都、12月東京と年2回開催されている。和尚は、京都だけは欠かさず参加させていただいているのだ。会員は全国で200名強で、今回は40人程が出席した。関東から九州まで広範囲に集結したが、地元関西勢の出席が少なかったのが残念だった。仏教関係者の会らしく「三帰依文唱和」で開会、全日本仏教会顧問弁護士の長谷川正浩氏(昭43卒)の税に纏る講演の後、懇親会。野末陳平氏(昭26卒)も出席されていて、都議選挙を終えての総括が面白かった。惨敗した民主党海江田党主は、長く野末氏の秘書を勤めていたとかで、裏話もチラホラあって興味深かった。締めは、勿論「都の西北」だが、CD伴奏が一番で途絶えるハプニング、それにもめげず3番まで歌い切るのが早稲田らしい。東京総会は12月6日(金)、和尚は日程的に無理。ご盛会をお祈りします。合掌

三帰依文
みずから仏に帰依したてまつる。まさに願わくば、衆生とともに、大道を体解して、無上意を  おこさん。
みずから法に帰依したてまつる。まさに願わくば、衆生とともに、深く経蔵に入りて、智慧海  の如くならん。
みずから僧に帰依したてまつる。まさに願わくば、衆生とともに、大衆を統理して、一切無  礙ならん。

2013年6月19日水曜日

四国6回 32~37番 なんば発

平成25年6月16~17日

種間寺前のあじさい街道
2日間で土佐の国中心部6ヶ寺を廻るゆったりとしたコース。お客様は35名、ご高齢の男女各1名いらっしゃる。阪急からは4台のバス。35番清滝寺は、タクシーで麓から登るため調整しないと混乱を招く。添乗員の調整の結果、我々は先に清滝寺を打ち、37番岩本寺、34番種間寺と回ることになった。残りの3台が岩本寺からスタートするからだ。2度程休憩して、13時清滝寺麓のスーパーマルナカの駐車場に到着。マイクロバスやタクシーに分乗して参道を登る。途中で2回は、切り返しを強いられる細い参道、地元のタクシー会社は往きと帰りはコースを替えて、一方通行にしているという。カーナビを使うと、その帰りのルートを登るように指示が出る。従って下りで一般の車と遭遇することになるのだ。お参り後、境内に立つ薬師如来像の胎内巡りに挑戦してもらう。漆黒の闇というものを体験できる。ドライバーさんの話では、この辺りは早場米の産地で、8月頃の収穫。田んぼは青々として風になびいている。讃岐ではようやく田植えというのにだ。
再び高速にのって、37番岩本寺に向かう。霊場唯一の五本尊を祀り、全国公募の格子絵が本堂の天井を埋め尽くしているのでも有名だ。和尚は「マリリンモンロー」の絵を探してみてくださいといつも案内している。駐車場横の手造りアイスの「此処や」に行列。「生姜味+何か」で注文をとアドバイスしておいた。和尚は、「生姜+緑茶」をいただく。門前の青果店「まるい」を覗くと新生姜が5袋ほど出ている。新生姜ファンの同級生に電話し、2袋代理購入。(1000円)
土佐ICまで戻り、34番種間寺へ向かう。「あじさい街道」と名付けられた道には、延々と満開の紫陽花が続く。紫、赤、そして白が見事だ。錀の打ち方などお話し、ご宝号を7回唱えて本日の打ち止めは17時45分。お宿は、竜温泉・三陽荘。お客様の人気のお宿の一つだ。温泉で疲れを癒し、名物の「塩タタキ」も少し頂いて、早々に熟睡。
17日の出発は7時45分。早朝から露天風呂を楽しんで、36番青龍寺へ三陽荘のマイクロバスで送迎してもらう。弘法大師が唐から東に投げた独鈷杵が、この山に届いていたところから、師匠の恵果阿闍梨を偲んで建てたお寺。真っ直ぐに登る170段の石段は、横綱朝青龍が明徳義塾高校相撲部の時に、うさぎ跳びで登ったという。本堂右に、真新しい薬師堂が建っている。下りは、スロープで降り切ると「恵果堂」がある。
恵果堂があるのも、ここだけだ。33番雪蹊寺は、長宗我部元親ゆかりの寺で、「雪渓」も法号に由来する。隣接する「秦神社」もご祭神は、元親親子。32番禅師峰寺の駐車場に立つ「十一面観音」の背後に登り参道があり、後頭部の「大哄笑面」を見ることができる。十一面観音の後頭部を見ることができる稀有なポイントなのだ。10時45分打ち止め。
桂浜の坂本龍馬像をバックに記念撮影、ゆっくり散策する時間をとって、昼食会場の「日本サンゴセンター」へ。帰路の高速道路は事故渋滞が発生していたが、それでも梅田着18時半頃。お疲れさまでした。合掌

 清滝寺にて  緑濃き 早稲田吹き分け 土佐の風

 岩本寺にて  梅雨晴れや 生姜アイス 岩本寺

 種間寺にて  種間寺や あじさい街道 水流る

 桂浜にて   空と海 梅雨は何処に 桂浜

禅師峰寺十一面観音の大哄笑面

2013年6月13日木曜日

西国9回 26~27番 堺発

平成25年6月12日

圓教寺大講堂
先週に引き続き、一乗寺と圓教寺を廻る。京都から2台、大阪から枚方と堺とで2台と計4台のバスが阪急トラピックスから出ている。京都組が26番一乗寺から廻るというので、大阪組は27番圓教寺からスタートする。納経の問題もあるが、昼食会場のキャパシティの問題もあるとのこと。8時10分堺より37名のお客様と出発。お四国や西国で和尚と一緒だった方が10数名いて心強い。バスは泉ヶ丘始発なので、途中でトイレ休憩をと思った時には既に明石を過ぎていた。10時、別所SAで休憩し、30分ほどで書写山ロープウエイに。臨時便を出してもらい山頂駅へ。約半数の方がマイクロバス利用、残りの方は、和尚と歩きだ。心配された台風3号の影響はなく、青空が広がる。気温は高いが、湿度はそれほどでもなく、緑陰の中さわやかな歩きだ。両脇に並ぶ札所のご本尊像を拝しながら、坂を登り切り、下ると摩尼殿(本堂)が聳え立つ。本堂に上がり、如意輪観音のお姿について解説をしていると枚方組が到着。お参りを済ませ、映画のロケに良く使われる三つ堂に案内する。できれば12時15分のロープウエイに乗るように伝えて、解散。食堂2階の宝物館を訪れる方が多い。
お昼は、姫路城前の「高田馬場」、13時前の食事作法となった。お客様の食事と違って添乗員達には「あなご丼」が用意されていた。13時40分一乗寺に向かう。枚方組とほぼ同時に出発したので、本堂でのお勤めは合同とした。80名を超える方々の大読経が、本堂に響き渡った。般若心経の要点をお話して本日の打ち止め。
15時30分帰路に着き、堺17時到着。暑い中、お疲れ様でした。合掌

 圓教寺にて  空中の ゴンドラ抜ける 初夏の風

          緑陰に 居並ぶ観音 圓教寺

2013年6月12日水曜日

第1回 空海・高野山検定

平成25年6月9日

「空海・高野山検定」の教科書と問題用紙
世の中検定流行りの昨今ですが、なんと「空海・高野山検定」なるものが今年からスタートした。平成27年の高野山開創1200年を間近に控えての企画と思われるが、和尚としては公認先達としてお四国に皆様をお連れしている立場上、無視するわけにも行かず受験することにした。公式テキストとして「空海・高野山の教科書」も出版されたので、それを2回読破、事前に開催された受験講座も受講して万全を期したつもり。今回の検定は、3級と2級。検定料は4500円と5500円、両方の受験も可能で、その際は9000円という。和尚は、2級を受けることにした。会場は、東京・大阪・名古屋・福岡・高野山の5会場。受験者は10歳~92歳で1300人とか。和尚は、大阪会場で、出来島の「集成建設専門学校」へ出向いた。先達仲間も受験している。問題は80問でマークシート方式、4つの答えから正解を選ぶ。制限時間は1時間。「教科書」の内容をしっかり記憶していれば、7割という合格ラインはクリアーできるはずだが、結構細かい問題もあって、考え込むこともしばしば。試験を終えて、精査してみると、2問不正解だ。1問は勘違い、もう一問は完全にアウト。考え込んだ問題は、すべて正解だった。
来年は、1級と4級が新設されそうだと聞いているので、来年は1級に挑戦だ。「教科書」は、金剛峯寺と高野山大学の監修で「空海の生涯」「空海の言葉」「高野山の至宝」「高野山の巡礼」の4章構成、頭の中の整理には役にたったと思う。合掌

2013年6月6日木曜日

西国9回 26~27番 なんば発

平成25年6月5日

一乗寺三重塔
梅雨入り宣言のあと、どういう訳が雨の降らない日々が続いている。今日も30度を超える夏日の予報だ。添乗員は、熱中症にご注意と連呼している。26番一乗寺と27番圓教寺をお参りするコースでいずれも天台宗のお寺。なんば発8時30分、第2神明道路が工事渋滞13kmということで、山陽道に迂回する。法華山一乗寺は、三つに分かれた石段を登るが、途中に国宝の三重塔が建つ。本堂に上がり外陣に座ってお勤め、お念珠の使い方など説明する。
昼食は、姫路城前の「高田馬場」。修理中のお城は、四角に幕に包まれて、一見すると巨大な昼行灯のようだ。ゆっくりと休憩を取って、書写山圓教寺へ。西国霊場ゆかりの性空上人開基の寺で、西の比叡山と称される。ロープウエイが15分毎の運行なのだが、臨時便を出してくれた。山頂駅から本堂(摩尼殿)まで20分程の参道、マイクロバス組と歩き組に別れ本堂へ向かう。(バスは500円)和尚は、歩き組7~8人と参道に安置された札所のご本尊像を説明しながら進む。登ったり下ったりだが、山の風が心地よい。本堂に上がってお参りのあとは、さらに奥へ。重文の大講堂・食堂・常行堂がコの字に並ぶ三つ堂へ案内する。「ラストサムライ」などの映画の舞台となっているところだ。自由に拝観してもらうことにして、遅くとも15時15分のロープウエイに乗るように伝えて解散。集合場所は、麓の「杵屋」だ。和尚は、数名のお客さんと早めに山を下り、コーヒータイム。
帰路は、明石SAで休憩して梅田着17時30分、さらに15分でなんば。梅雨とは思えぬ爽やかな一日だった。お客様の中に、電通グループの女性がいて、お互いにびっくり。ご縁ですね。合掌

 圓教寺にて   空梅雨や 西の叡山 圓教寺

 姫路城にて   梅雨空に 昼行灯か 白鷺城