2017年10月15日日曜日

西国5回 12~15番 なんば発

平成29年10月14日

石山寺
ぐずつくような天気予報のなか、集合の8時50分を1時間ほど早く到着。モーニングコーヒーをと思っていると8時20分集合の先達仲間がぞくぞくと終結、なんと7台が同時に出発とかで大賑わい。久しぶりに元気な仲間の御顔を拝見できた。西国5回は、我々と京都から1台という。お客様は43名、12番岩間寺から順打ちだ。10時過ぎに到着したが、山道で岡山からのバスと摺れ違って、いやな予感がした。やはり先着の京都組の納経が始まったところだった。本堂に上らせてもらって、お勤めし、松尾芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」の古池はここだと説明する。納経係は2人で、団体と個人にそれぞれ対応するが、個人参拝も多く長い列ができる。結局、スタートできたのは1時間15分後、お昼近くになってしまったが、昼食前に13番石山寺をお参りすることに。小雨が降り出したが、傘を差すほどではない。和尚は、先に納経を済ませ、皆さんを案内して山内を巡る。大黒堂で80歳になるという住職がここの大黒様は右手を金拳に握る珍しい御姿と解説していただく。お昼のメニューは洗心寮の「しじみご飯」、初めての方には好評だが、和尚ら添乗組にとっては、いつもながらのもの。14番三井寺は、まずは観音堂へ198段の石段を登って堂内で読経、すべて椅子席なので喜ばれる設営だ。希望の方々を案内して三帝産湯の井戸、弁慶のひきずり鐘、金堂とまわる。三井の晩鐘の音を聞いてもらおうと300円出して、鐘を突くがパワー不足で弱々しかった。係の方が顔を出し、もう一度と声を掛けてくれたので、今度は力を込めて一突き。音の三井の晩鐘と称えられる音を聞いて頂けた。山門横の釈迦堂(食堂)をお参りしてあとにする。15番今熊野観音寺に向かう前に、筒井八橋で、お買いものtime。ここから30分ほどで、今熊野到着。弘法大師の五智水をお話して、ペットボトルのある方はと勧めておいたが、5,6人の方が汲まれていた。本堂でお参りし、お大師堂など境内を自由にお参りして頂く。和尚は、個人納経の最後尾に並ぶ事に。お参り終えて丁度17時。傘も差さずに良いお参りができました。18時過ぎになんばでお別れ。朝、出会った先達のバスも到着で、さすればと千日前で一献。ごちそうになってしまった。合掌

 秋雨や 石山寺の 苔光る

 響き鳴る 三井の晩鐘 秋の湖
今熊野観音寺の多宝塔

2017年10月13日金曜日

真言宗 信貴山 釋迦院 秀寛庵の開設

平成29年10月13日

皆々様の多大なるご支援のお陰にて、小庵の開設準備がほぼ整いました。10月22日に恒例の[こんにゃく祭り]を開催するのに合わせて、初法要を修します。場所は、信貴山の大阪側の麓、近鉄信貴山口駅より南へ約500m。2階の窓からアベノハルカスが遠望できる位置にあります。
御縁とは、有難いもので、遍路仲間の友達の御姉さまが、石切り神社系の教会を開いていたところ。その方が亡くなられて、空家になっていた物件です。一目見て気に入りました。井戸水を引いた滝場まであるのです。1偕は、襖を取り外すと20畳を超える空間となります。神道の祭壇を改造して、須弥壇にしました。ご本尊の釋迦如来は、T書店の仏像コレクションの一つ。右の不動明王は、信貴山千手院大阪分院の護摩堂から遷座。左の小さな白檀の弘法大師は、松本明慶の作。青不動の絵は、三重県の長谷川紀幸画伯の筆、弘法大師の絵は、弟子の田川詠華尼の作品です。須弥壇などの荘厳は、地元の「おの仏宝堂」に特注しました。
全ての照明をLEDに取り換え、屋根瓦を150枚ほど差し替えたりと、気になる所の修復に時間がかかりました。圧巻は、看板です。和尚が4月より通いだした無双直伝英信流居合道白鳳館の阪田博館長から、看板木をお祝いに頂きました。道場の看板とすべく大事にされていたもので、分厚く堅く立派なものです。「釋迦院 秀寛庵」の揮毫は、師事する吟道関心流家元藤井宗齊先生に無理をお願いいたしました。字の部分は金色で、全体に防腐・防水処理がなされています。
改めて平成30年1月28日に開白法要と披露の宴を開催いたします。法要は、釋迦院秀寛庵で15時より。披露の宴は、石切温泉ホテルセイリュウにて18時よりの開催です。
幸いなことに、私の志を引き継いでくれる人々にも恵まれていますので、この庵を「弘法利人」の場として、力を合わせて盛り上げて行きたいと思っています。合掌
                                     八尾市黒谷4丁目24 
                                     真言宗 信貴山 釋迦院 秀寛庵
                                           院主・少僧正 田尾秀寛
                                             ☎  072-921-6110
                                            携帯 090-2351-3927

2017年10月3日火曜日

四国1回 1~6番 生駒発

平成29年10月2日

安楽寺のさか松
金泉寺の義経戦勝祈願所


10月出発の第1回目、JR奈良~西大寺~生駒と廻るコースで和尚は生駒から乗車。8時20分に生駒を出発したが、雨の為か高速道路が渋滞し、淡路島の室津PA到着が10時半前。1番2番を打ち終えて6番に向かう車中でお弁当を食べていただく予定だが、13時を回りそうだ。室津にはコンビニがあるので、その旨伝え対策を取ってもらう。和尚も、朝食抜きだったので、サンドイッチとコーヒーだ。聞けば初めての方がほとんどなので、仏前勧行次第、お参りの作法、遍路用品などについて説明をする。しっかり聞いていれば、2回目からは大丈夫なように話をしたつもり。1番霊山寺の本堂は、改修工事中。したがって法話や受戒は大師堂だ。お客さまにとっては身近にお大師さまを拝めるので、ラッキーなことだ。2番極楽寺では大奥様にご挨拶、お供えに名物のレンコンなど頂く。6番安楽寺は、松本明慶の仏像の宝庫だ。なんとお大師身代わりの「さか松」が松くい虫か、松葉が真っ赤に変色している。5番地蔵寺で、九州からの参拝団と鉢合わせ。やむなく大師堂のお参りは合同したが、ユニークなお勤めで、皆さんびっくりされたようだ。所変われば、勧行も違うものだ。4番大日寺の門前に大きな石の標柱が設置されている。平成の大修理の一環のようだ。ご本尊を良く見ていただいて、大日如来の話をする。3番金泉寺は見どころの多い寺、雨の中を皆さん熱心に廻られていた。打ち止めは16時40分。立ち寄り先のハレルヤ製菓には、待ってもらって何とか事なきを得た。この回は、お念珠の頒布があるのだが、4セットもお買い上げ。帰路も、渋滞だったが、ドライバーさんのコース取りで、生駒に20時半ごろ到着できた。終日雨のお参りだったが、良いお参りでした。
合掌

秋雨や 尼僧の法話 霊山寺

秋雨や 義経偲ぶ 金泉寺