2017年4月26日水曜日

四国10回 60~65番 京都発

4月24~25日

神山のカカシ
京都から22名のお客様と伊予路に向かう。人数が少ないので、アシスタントは付いていない。まずはひたすら走り、昼食会場のリンリンパークに12時半ごろ到着、腹ごしらえをしてお参りというわけだ。高速道路から見る四国の山々は、若緑が萌え立ちはじめまさに山笑う状態だ。
60番横峰寺からお参り。山頂に駐車場があり、境内は下方にあるので、行きは下りだが帰りは結構な登りとなる。足に不安のある方二人を残して20人でのお参り。本堂の板の間に座ってお勤め。
石楠花が本堂から大師堂にかけての山腹にびっしりと植えられていて、壮観なのだが、まだ蕾堅しというところ。山を下りて、64番前神寺へ。本堂前の売店に、灘健二さんが車いすに乗せて、障害者対応の実証にお供した「神山のかかし」が飾られていた。新聞記事なども掲示され、和尚も現場に遭遇してお話してことなどを思い出した。小さい金色の招き猫(50円)が良く売れた。ここで、香園寺の駐車場に、霊場会の62番礼拝所がオープンしたと教えられた。63番吉祥寺到着が16時20分、
なんとか蝋燭、線香がお供えできると、本堂、大師堂の両方にご供養してもらい、おもむろに読経開始。本堂、大師堂と済ませ六角形の福聚堂に案内する。ご本尊が毘沙門天であるところから、このお堂に七福神の残りの六福神が祀られていて、七福神のお参りができるようになっているのだ。
打ち止めは16時50分、道後温泉ホテルルナパークに18時前到着。
25日 7時35分出発、8時にオープンする「ハタダのお菓子館」にまず立ち寄る。昨日からペットボトルの空きを用意するように伝えていた。石鎚山系の伏流水が頂けるからだ。9時過ぎに52番宝寿寺に到着、霊場会を脱退して独自の道を歩んでいる。御影も有料化(200円)し、お昼休みもある。
第62番礼拝所・納経所
61番香園寺では、大聖堂に上ってお勤め。大きな金色に輝く大日如来を前に、なぜ菩薩形をされているかなどをお話しする。お参り後、和尚は第2駐車場にできた礼拝所へ。プレハブの棟屋の中に十一面観音を中心に右に弘法大師、左に不動明王が祀られ、納経所もセットされている。10名ほどなら、中でお勤めができそうだ。納経帖や御影の表示は「62番 礼拝所」となっている。
 霊場会礼拝所・納経所設置趣意書には『四国八十八ヶ所第六十二番宝寿寺住職は四国八十八ヶ所霊場の脱会を主張し、御納経受付時間の短縮、納経帳・掛け軸を納経された方に無料でお授けしている白黒の御本尊御影の有料化(二百円)、お遍路さんや団体募集の旅行社数社に対する宝寿寺参拝や納経拒否等、霊場寺院住職として、お遍路さんや四国巡拝関係各位の方々に大変なご迷惑をお掛けしております。今般、当霊場会では、対応措置として霊場会第六十二番礼拝所・納経所を設置することと致しました。今回の判決で聖職者としての寺院住職の義務より住職個人の権利が優先され、霊場会の訴えが棄却差し戻されましたことは、大変残念なことであります。これ以上お遍路さんにご迷惑をお掛けすることはで出来ません。宝寿寺が、霊場寺院として、巡拝される皆様に正常な対応が成されるまで、霊場会礼拝所・納経所での運営を致します。参拝者の中には逡巡される方も多いと思い大変心苦しいのですが、ご理解ご協力賜わりますよう宜しくお願い致します。四国八十八ヶ所霊場会』
65番三角寺の麓に11時到着。3台のジャンボタクシーに分乗して山門下へ。急な石段を登り、鐘楼門で鐘を突いて境内へ入る。本堂の前に山桜の古木、一茶の句碑に「是でこそ登りかひあり山桜」
とある。無事打ち止めして、吉野川HWOで遅めの昼食。帰路もスムースでなんと17時前に京都駅着。お疲れさまでした。合掌

 山笑ふ 谷間に青き 吉野川

 青空や 奥阿波の里 山笑ふ

2017年4月21日金曜日

京都三弘法と高野山お礼参り 参加者募集

平成29年4月21日

秀寛和尚の案内で京都三弘法こと東寺・仁和寺・神光院をお参りし高野山へ。慈尊院・丹生都比売神社もお参りして無量光院にて宿泊。
朝勤行に参加して、奥の院・壇上伽藍・金剛峯寺などを参拝します。
新緑の京都、高野山を満喫しませんか。
 出発 5月30日(火) 8時 なんば 8時40分 新大阪
 帰着 5月31日(水) 夕刻なんば解散
 会費 43000円
初日は、専用車でお参りし、2日目のお参りも地元の専用車利用。
帰路は南海電車でなんばまで。
お申込み・お問い合わせは ハロートラベルサービス大阪 
☎06-6306-6411 橋本まで

2017年4月19日水曜日

四国1回 1~6番 京都発

平成29年4月17日

2番電車に乗って京都へ。雨の予報なので、レインコートも持参する。お客様は44名と満員、今にも降り出しそうな天気の中を8時前に出発する。淡路島室津PAで休憩後、納経帖などを集め1番霊山寺へ。本堂が改修中の為、大師堂で法話と受戒。2番極楽寺では本堂と大師堂の間の抱き地蔵に列を作る。長命杉の霊気をいただいて、6番安楽寺へ向かう車中で昼食を摂る。本堂で、薬師如来の話をさせていただいた。5番地蔵寺で樹齢八百年の大銀杏に手を当て思いを寄せる。4番大日寺は、我が東寺真言宗の準別格本山、本尊大日如来について説明する。大師堂への回廊に西国三十三観音が居並ぶのが特徴だ。打ち止めは3番金泉寺、大師堂では掲げられた弘法大師の一代を表現した絵を解説し、黄金の井戸から弁慶の力石に案内する。打ち止めは16時30分、立ち寄り先のハレルヤ製菓へ。ここまでは、なんとか雨にも降られなかったが、帰路にかかる頃から雨と強風が吹き始めた。鳴門大橋では、風にあおられバスは蛇行し、危険な状態だ。既に二輪車は通行停止、淡路島に入って一息ついたが、このままでは明石海峡大橋が通行止めになる可能性があると、添乗員は淡路での休憩取りやめ、早めに淡路島を抜けることに。西宮名塩PAまで走って休憩し、京都着20時。和尚は、20時15分発の近鉄特急に飛び乗り帰路に。合掌

 春嵐や 揺れる大橋 バス遍路

読売西国4回 10~14番 大和八木発

平成29年4月16日
醍醐寺三宝院庭園

橿原神宮前から大和八木と回るコースでお客様は35名、八木を7時15分に出発し11番醍醐寺へ向かう。8時半過ぎに着いたのだが、拝観券の販売も入場も9時からだという。入場口の仁王門で、納経所には9時に入るので、それまでは境内を案内させてほしいとお願いし、了承を得る。添乗員には拝観券を購入して追っかけてもらうことに。金堂、五大堂、真如三昧堂、祖師堂など案内して納経所入り。拝観券は1300円で三宝院と霊宝館も拝観できる。団体の巡礼者には、300円の納経券が付いてくる。しかし、添乗の先達も有料となった由。システムがすぐ変わるので、添乗員もバタバタだ。結局1時間半の滞在となってしまった。10番三室戸寺は花の寺で有名だが、今は少しの桜が遠望できるのみだが、屋外の茶席のような雰囲気を演出している。午前中に岩間寺までと思っていたが、昼食会場の洗心寮は11時半に来て欲しいとのことで、昼食を摂って石山寺を先に回ることになった。
13番石山寺は日曜日とあって、納経所は長蛇の列。個人納経の方を残して、山内を案内する。和尚の納経はあきらめた。バスに戻っても中々個人納経組が戻ってこない。相当時間がかかっていたようで、1時間を要した。12番岩間寺(正法寺)では、本堂に上ってお参りさせていただく。打ち止めは、14番三井寺。まずは一気に観音堂への石段を登る。上ってお参りしようと思ったが、特別拝観とのことで拝観料300円という。外でお参りして、弁慶の引きずり鐘から金堂へまわり内拝しながら諸仏を解説する。三井の晩鐘の鐘を聞いてもらおうと一突き300円を支払って、おもむろに突く。流石に素晴らしい響きだ。釈迦堂に回って打ち止めは16時前。八木着17時30分。なんといつもより早くの帰着。素晴らしい。合掌

 花吹雪 三井の晩鐘 おごそかに

西国1回 青岸渡寺 生駒発

平成29年4月12日

水量が落ち着き、滝口が3口に見える那智の滝
連日の青岸渡寺参り、今日は生駒発8時20分。満員状態のお客様を乗せる奈良観光バスは、ドライバー2名体制、それだけ距離があるというわけだ。昨日と打って変わって、さわやかな春の日差しが注いでいる。同じ行程でも、スタートが遅いので、滝で記念撮影し、寺への参道を登り始めたのは、14時をまわっていた。今日は副住職のお話を聞いて、三重塔へ。生駒着20時30分。合掌

 春風に 花散り始む 那智の山

西国1回 青岸渡寺 天王寺発

水量豊富な那智の滝と桜花
平成29年4月11日

いよいよ春のお参りシーズンがスタート。西国も四国も第1回目が始まる。三国が丘から添乗する予定だったが、早く目覚めたので天王寺からに変更した。お客様は42名と満員状態、三国が丘で集合場所の分からないお客様がいて、添乗員が迎えに走る。予定より10分ほどのロスタイム。紀ノ川で休憩して立ち寄り先の中田食品へ。梅製品の製造元だが、お勧めは「ギャラリー梅園」。集めめている美術品の数も相当なもので、季節ごとに入れ替えて展示する。この時期は春がテーマだ。
雨の中、特に風が強い。13時過ぎに那智の滝、記念撮影も中止。滝の水量も怖いくらいだ。お寺では、ご住職の法話をいただき、三重塔に案内する。(お寺から無料拝観券を人数分いただく)強風で4階は閉鎖だが、2階から展望させていただく。15時出発、「ちかつゆ」「紀ノ川SA」に立ち寄り、天王寺帰着20時。雨の一日だったが、お参りの最中は傘も要らず、良いお参りでした。合掌

 春雨を 抱き膨らむ 那智の滝

 雨に散る 熊野古道の 桜花

2017年4月6日木曜日

高野山大学 入学式

平成29年4月5日

高野山大学の入学式が挙行された。和尚は、同窓会大学院通信教育課程支部長として、できる限り参列することにしている。会場は松下講堂黎明館。今年の新入生は、学部、別科、大学院を合わせて98名(内女性43名)だ。特徴的なことは、東南アジアからの留学生が11名に及ぶこと。タイ、ミャンマー、中国などからだ。学長も新任の乾龍仁教授である。一人ひとりの名前を読み上げて行くのが高野山流、お和尚の母校マンモス大学の入学式ではありえない。黎明館前では、こうや君の着ぐるみが待ち受け、記念写真の要望に応えている。和尚も早く到着したので、その恩恵に預かった。1時間ほどの式典の後、新入生たちは金剛峯寺へお参り。和尚は、奥の院の参拝へ。相変わらず西洋系の外国人が目に着く。ミシュランの旅ガイドに三つ星が付いたとかで、高野山に訪れる外国人の半数はフランス人と聞いている。和尚の周りからも別科に入学した方がいて、ささやかにお祝いの昼食を摂って下山。合掌

2017年4月4日火曜日

土佐の国一国巡り 24~37番

平成29年3月27~29日

みくろ洞
不動巌の洞
秀寛和尚と巡るお四国遍路の旅シリーズも18回目、今回は土佐の国。金剛福寺と延光寺は伊予の国巡りに回して、残り14ヶ寺を巡る3日間。メンバーは、ドライバーさんを含め前回と同じ7名だ。なんばを8時半に出発して24番最御崎寺を目指す。淡路島の室津PAで小休憩して薬王寺麓の日和佐の道の駅で昼食休憩。足湯にお弁当を持ちこむ方もいたが、それは禁止と後で気がついた。海岸線をひた走り14時前にみくろ洞到着。崩落の危険があると、今は柵がしてあり立ち入り禁止となっている。最御崎寺は、山門前に駐車し、少し参道を登り境内へ。大師堂、一畑薬師堂、本堂とお参り。25番津照寺の石段に音を上げながら本堂へ。大師堂とお参りして、不動厳へ。ここは26番金剛頂寺の飛び地境内なのだが、弘法大師の室戸の修行の地は、此処ではないかとの説が地元では強い。地質学者は、当時のみくろ洞は海面すれすれで修行などとてもできないというのだ。不動厳付近は、風も強く、波飛沫も凄い。修行にふさわしいところと云えよう。16時過ぎに金剛頂寺へ、本堂、大師堂とお参りして宿坊入り。いつもながらの美味しい夕食だ。
28日 6時から護摩堂でお朝事。豊山派宗務総長の任を終えられた坂井智宏住職直々のお勤め、昨年作られたという見事なお寺の案内小冊子をいただいた。写真も資料も豊富で、重文の金剛旅壇具の写真には驚かされた。27番神峯寺へ向かう。急で、曲がりくねった山道を登り、駐車場へ。
ここからは、歩きだ。報恩の碑の前では、水谷繁治・しづ夫妻の霊験記を思い出して貰う。納経を済ませ、神峯の水をいただいて急な石段を登り本堂へ。大師堂からはスロープをくだり山門を経て駐車場に戻る。出発の寸前、荷物を忘れたと駆け戻る方。無事納経所に届けられていて事無きを得た。麓の地場産品直売「神峯」に立ち寄り「遍路君バッチ」を買い求めて28番大日寺へ。バスなら麓で駐車なのだが、我々の車は山門前までOKだ。お不動さんの縁日とあって、護摩堂では住職が護摩供の最中。本堂も外陣が解放されている。お寺のこだわりがあるので、本尊大日如来のご真言も金剛界の「オン バザラダトバン」を唱える。29番国分寺は、土佐の苔寺。とくに納経所の周りが美しい。30番善楽寺まで打って、遅めの昼食は「とさ市場」。鰹のタタキやてんぷらに舌鼓を打つのだが、お勧めと書いてある「ウツボのタタキ」が超美味だった。31番竹林寺は、本坊の建て替え工事中。32番禅師峯寺、33番雪蹊寺と打って時間切れ。34番種間寺は明日に回してお宿の三陽荘へ。夕食で名物「塩タタキ」を味合わせて頂く。これは絶品だ。大阪の阪急のバスも宿泊で、馴染みの先輩先達と一献傾けながら懇談、少し飲みすぎたか、朝風呂には入れなかった。
29日 7時半に出発して36番青龍寺へ。本堂へ向けまっすぐ登る石段に息を切らせるが、鶯の声が大歓迎してくれる。お参りの後は、スロープを下り恵果堂へ。長い中国線香が置いてあるので、それもお供えしてお参り。恵果堂があるのは、此処だけなのだ。34番種間寺では、安産祈祷の底の抜いた柄杓を眺め、35番清滝寺への細くて急な山道をこわごわ走る。境内の薬師像台座の戒壇巡りに挑戦し、打ち止めの37番岩本寺へ。五本尊のご真言を唱え、天井の格子絵を眺める。猫からマリリンモンローまで多彩で見飽きない。本坊に展示されている修復なった奥の院の本尊地蔵菩薩を拝観し、打ち止めは12時。「此処や」のアイスクリンを楽しんで、「ゆういんぐ四万十」で昼食。ミレーのビスケットや手造りおにぎりなど買い込んで、帰路に。阪神高速神戸線の大渋滞に遭遇したものの、梅田、なんばと送り解散。これにて結願の3人から「結願の証」を依頼されたので、和尚も30回記念の結願の証を思い立った。できるだけ早くに大窪寺に行ってまいります。合掌

空と海 歩き遍路や 土佐の路

法螺の音に 初音応ゆる 最御崎

八輪の 桜迎ゆる 東寺(ひがしでら)

春時雨 不動巌にも 波飛沫

春苔の 緑輝く 国分寺

鶯の 乱れ鳴くなり 青龍寺

菜の花や 結願の旅 土佐の路

朝寝して 朝寝朝酒 露天風呂

春惜しむ 土佐文旦の 歯ごたえや