2017年4月4日火曜日

土佐の国一国巡り 24~37番

平成29年3月27~29日

みくろ洞
不動巌の洞
秀寛和尚と巡るお四国遍路の旅シリーズも18回目、今回は土佐の国。金剛福寺と延光寺は伊予の国巡りに回して、残り14ヶ寺を巡る3日間。メンバーは、ドライバーさんを含め前回と同じ7名だ。なんばを8時半に出発して24番最御崎寺を目指す。淡路島の室津PAで小休憩して薬王寺麓の日和佐の道の駅で昼食休憩。足湯にお弁当を持ちこむ方もいたが、それは禁止と後で気がついた。海岸線をひた走り14時前にみくろ洞到着。崩落の危険があると、今は柵がしてあり立ち入り禁止となっている。最御崎寺は、山門前に駐車し、少し参道を登り境内へ。大師堂、一畑薬師堂、本堂とお参り。25番津照寺の石段に音を上げながら本堂へ。大師堂とお参りして、不動厳へ。ここは26番金剛頂寺の飛び地境内なのだが、弘法大師の室戸の修行の地は、此処ではないかとの説が地元では強い。地質学者は、当時のみくろ洞は海面すれすれで修行などとてもできないというのだ。不動厳付近は、風も強く、波飛沫も凄い。修行にふさわしいところと云えよう。16時過ぎに金剛頂寺へ、本堂、大師堂とお参りして宿坊入り。いつもながらの美味しい夕食だ。
28日 6時から護摩堂でお朝事。豊山派宗務総長の任を終えられた坂井智宏住職直々のお勤め、昨年作られたという見事なお寺の案内小冊子をいただいた。写真も資料も豊富で、重文の金剛旅壇具の写真には驚かされた。27番神峯寺へ向かう。急で、曲がりくねった山道を登り、駐車場へ。
ここからは、歩きだ。報恩の碑の前では、水谷繁治・しづ夫妻の霊験記を思い出して貰う。納経を済ませ、神峯の水をいただいて急な石段を登り本堂へ。大師堂からはスロープをくだり山門を経て駐車場に戻る。出発の寸前、荷物を忘れたと駆け戻る方。無事納経所に届けられていて事無きを得た。麓の地場産品直売「神峯」に立ち寄り「遍路君バッチ」を買い求めて28番大日寺へ。バスなら麓で駐車なのだが、我々の車は山門前までOKだ。お不動さんの縁日とあって、護摩堂では住職が護摩供の最中。本堂も外陣が解放されている。お寺のこだわりがあるので、本尊大日如来のご真言も金剛界の「オン バザラダトバン」を唱える。29番国分寺は、土佐の苔寺。とくに納経所の周りが美しい。30番善楽寺まで打って、遅めの昼食は「とさ市場」。鰹のタタキやてんぷらに舌鼓を打つのだが、お勧めと書いてある「ウツボのタタキ」が超美味だった。31番竹林寺は、本坊の建て替え工事中。32番禅師峯寺、33番雪蹊寺と打って時間切れ。34番種間寺は明日に回してお宿の三陽荘へ。夕食で名物「塩タタキ」を味合わせて頂く。これは絶品だ。大阪の阪急のバスも宿泊で、馴染みの先輩先達と一献傾けながら懇談、少し飲みすぎたか、朝風呂には入れなかった。
29日 7時半に出発して36番青龍寺へ。本堂へ向けまっすぐ登る石段に息を切らせるが、鶯の声が大歓迎してくれる。お参りの後は、スロープを下り恵果堂へ。長い中国線香が置いてあるので、それもお供えしてお参り。恵果堂があるのは、此処だけなのだ。34番種間寺では、安産祈祷の底の抜いた柄杓を眺め、35番清滝寺への細くて急な山道をこわごわ走る。境内の薬師像台座の戒壇巡りに挑戦し、打ち止めの37番岩本寺へ。五本尊のご真言を唱え、天井の格子絵を眺める。猫からマリリンモンローまで多彩で見飽きない。本坊に展示されている修復なった奥の院の本尊地蔵菩薩を拝観し、打ち止めは12時。「此処や」のアイスクリンを楽しんで、「ゆういんぐ四万十」で昼食。ミレーのビスケットや手造りおにぎりなど買い込んで、帰路に。阪神高速神戸線の大渋滞に遭遇したものの、梅田、なんばと送り解散。これにて結願の3人から「結願の証」を依頼されたので、和尚も30回記念の結願の証を思い立った。できるだけ早くに大窪寺に行ってまいります。合掌

空と海 歩き遍路や 土佐の路

法螺の音に 初音応ゆる 最御崎

八輪の 桜迎ゆる 東寺(ひがしでら)

春時雨 不動巌にも 波飛沫

春苔の 緑輝く 国分寺

鶯の 乱れ鳴くなり 青龍寺

菜の花や 結願の旅 土佐の路

朝寝して 朝寝朝酒 露天風呂

春惜しむ 土佐文旦の 歯ごたえや

0 件のコメント:

コメントを投稿