2011年12月23日金曜日

和尚も登場・「絵コンテ」発想法の新刊書 発売


平成23年12月23日

「絵コンテ」発想法を説く「大野 浩」さんの新刊本が書店に並び始めました。「天才ダ・ビンチから学ぶ・驚きの絵コンテ発想法」(既刊)に続く第2弾で、「プロでも夢中!『絵コンテ』発想&発信法ーシャーロック・ホームズはipadで発想する夢を見るか?」という長い題名の本です。今回は「プロに聞く発想の秘訣」ということで6人の専門家か取材されているのですが、その一人が和尚です。
日刊工業新聞社発行で、1400円+税です。書店で手にとって見てください。合掌

2011年12月22日木曜日

四国12回 結願の旅 79~88番+1番 西大寺発


平成23年11月19~20日

奈良から2台、梅田、姫路から各1台の4台が結願の旅に出発した。和尚は奈良の2号車、お客様は40名。近畿道~山陽道~瀬戸大橋のルートで、お昼前に昼食会場の「さぬき麺業宇多津店」に到着。うどんは「釜揚げ」か「ぶっかけ」若しくは「ざる」の選択だが、さすがに「ざる」の希望者はいなかった。讃岐出身の和尚としては、「釜揚げ」は譲れないところ。高照院からおまいりをと現地に向かうと既に2台、急遽80番国分寺からに変更した。重文の梵鐘は1打100円、それでも、必ず鐘を突く事にしているというお客様が一人挑戦。それから69番高照院へ戻った。白峰宮の鳥居は「三輪鳥居」で日本で3例のひとつ、宮の一隅に本堂・大師堂がある。元来、神宮寺であったのだ。五色台を登り、81番白峯寺へ。崇徳上皇のご廟があり、高照院と共に上皇ゆかりの札所である。五色台を東に走ると82番根香寺、堂々たる山門から石段を一旦下り、本堂まで登って行く。緑に満ち満ちて雰囲気の良い寺だ。11日に来た時は、紅葉が素晴らしかったが、既に落葉してしまっている。香木の根が川に流れ、その香りの見事なところから「香川県」となったという。83番一宮寺には16時半過ぎとなり、4台中最終組だ。梅田組の勤行を待つ間に「地獄の釜の音」を聞くことに。お薬師を祀る石の祠に首を突っ込んで耳を澄ませると、「ゴー」という音が聞こえるのだが、それを「地獄の釜の音」という。16時半を過ぎたので火は自粛、「運心」でお願いし、本堂、大師堂、護摩堂と巡って打ち止め。宿は高松市内の「三松旅館」、市内唯一の温泉とか。夕食後は、訪ねてくれた地元の先達さんとご懇談の時を過ごした。2日目は、8時前に出発し、87番長尾寺に向かう。静御前の剃髪塚で、義経との別れから剃髪までの物語を話す。86番志度寺の縁起では、「海女の石塔」が哀れだが、周りを足場丸太で柵をしている。心無い人が破壊するからとの札が掲示してあるが、いかにも無粋な感じで、お客様もブーイングだ。85番八栗寺のケーブルカーは臨時便を出してくれ、待ち時間は零。登りの車中は、「いろは歌」の大合唱となった。なにしろ、昨日のバスの中でしっかり練習してきた成果がでたのだ。老人たちに教えたいとCDを求める方も。84番屋島寺は、源平の古戦場を右手にドライブウエイを登る。太三郎狸一家の石像がユーモラスに迎えてくれる。昼食は門前の「南山」、時間をずらせ2号車は最終組。お店のご主人から「有名ブランドのうどんより美味しいから、試食を」と「石丸うどん」の半生を頂いた。(後日談だが、これはすごかった。半生嫌いの家内が、また買って来いと云う程だ。)そして、結願の88番大窪寺だ。「結願の証」を頼んだ方も多く、皆さん感動の面持ちだ。和尚も、先達の推薦寺なので、お供えをお届けさせていただいた。お参り前とお参り後の写真を見比べるべしと云う和尚の話しに賛同されたか、記念写真が良く売れた。間違いなく、良いお顔になっているのだ。1番霊山寺に戻って、お四国の一筆書きが完成する。本堂で、梅田組と一緒に尼さんの法話を聞き、お勤め。帰路のバスでは、高野山お礼参りの説明、いろいろと質問も飛び出した。2日間天気にも恵まれて、良い結願の旅でした。結願されたお客様、本当におめでとうございました。合掌

  大窪寺にて    結願の 喜び満ちて 年の暮れ

           明日こそ 終い弘法 結願日

(写真は長尾寺本堂と大師堂)

西国3回 5~8番+法起院


平成23年12月18日

西国3回は和尚の地元コースと云っても良い。いつもなら難波から乗車するのだが、今日は2号車で梅田のみの集合という。30分早起きして梅田まで足を伸ばした。ほとんど毎週、土日には遍路に出かけるという茨木のご夫婦にバッタリ。先日の善通寺での先達研修会でもご一緒したが、ご夫婦で「権大先達」だ。今日は四国3回に乗るという。和尚のバスのお客様は23名、従って添乗員も一人、まずは阪神高速~阪和道~南阪奈道を利用して長谷寺の駐車場を目指す。お参りは番外の法起院から。本連の念珠の使い方など説明して勤行、ご廟を「お砂踏み」しながら一周する。8番長谷寺は、寒牡丹のシーズン到来。藁の傘で守られた牡丹を愛でながら、登廊をゆっくり歩む。デジカメも大活躍だ。右手に錫杖、左手に蓮華を挿した水瓶を持つ大観音は、「長谷寺式観音」と呼ばれ全国に流布している。「長谷の舞台」でお勤めを済ませ30分後にバス集合ということで自由に散策していただいた。全員がバスに戻ったが、添乗員の納経が手間取っている。待ち時間を利用して「勤行次第」の意味について説明。昼食が少し遅れることをお詫びして7番岡寺へ。本堂に上がり国宝の如意輪観音をじっくりと拝観、薬師如来眷属のお軸を前に、日光・月光両菩薩の働きについて解説する。兄弟子の土口哲光師の受け売りだが、「太陽女性論」に皆の顔がほころぶ。お客様にも手伝っていただいてお弁当を配り、昼食。かって和尚と一緒だったという「先達輪袈裟」の男性と女性がなにかと気配りをしてくださり、大助かり。お陰で全員が良くまとまってお参りができている。13時過ぎに6番壺阪寺に着くと「13時半から池坊家元の献華式があるので、お急ぎ下さい」という。拝堂はいつもと様相が変わって関係者が席についている。その中をすり抜けて本堂に入り、ご本尊の前に坐して勤行。退出すると、入れ替わるように池坊の一行が入堂された。広い境内の天竺渡来の石仏を順に廻り、10分ほど走って「柿の葉ずし・たなか」で休憩。打ち止めは5番葛井寺、本尊千手観音は天平仏として名高く御手が1042本。何と今日は月に一度のご開帳日、境内に露店もならび正に縁日だ。本堂でお参り後、各自特別拝観。16時打ち止め。大変スムースな一日でした。合掌

  葛井寺にて  観音供 開帳縁日 葛井寺

(写真は長谷寺の寒牡丹)

2011年12月15日木曜日

小豆島八十八ヶ所 遍路のご案内

平平成23年12月15日

小豆島八十八ヶ所の遍路の旅を企画しました。
昔から島遍路として名高いのですが、和尚も初挑戦です。
しかし、土庄港の「旭屋」さんが大阪までの送迎から案内まで
一手に引き受けて下さることになりましたので安心です。

期日 平成24年3月9日(金)~11日(日) 2泊3日
費用 約5万円(10人の想定ですので参加者が増えれば安くなります)
詳細は和尚までご連絡を。資料をお送りします。

090-2351-3927 田尾秀寛
jotokuji6637tao@docomo.ne.jp

西国 一乗寺~圓教寺

平成23年12月14日

愛犬「てつこ」を車に乗せて加古川から姫路へと遠出した。西国札所会は、一周廻って「先達」それから2周して「中先達」、さらに3周すると「大先達」となる。合計6周だが、和尚は一乗寺と圓教寺の2ヶ寺が最後に残っていた。高速を走り、2時間ほどで一乗寺に着く。石段を本堂に向かって登りながら前回は、大雨だったことを思い出した。駐車料、入山料、朱印料でざっと1000円。そこから1時間弱で圓教寺だ。なんとロープウエイが定期検査で運休中。どうなるかと思案していたら、なんと待合所で「出開帳」、厨子に納められた小ぶりの本尊如意輪観音様を間近くで拝ませていただける。日頃は、遠くてほとんどお姿は拝見できないのだが、なんとラッキーなことよ。(12月24日まで運休)これで、今年は四国霊場会の「権大先達」、西国札所会の「大先達」に昇補する年となった。来年もがんばらなくちゃ。合掌

 西国にて   西国の 寺を巡りて 年の暮れ

 年賀状    お大師の 言葉を添えて 年賀状

2011年12月14日水曜日

四国3回 西大寺発


平成23年12月11日

西大寺から添乗したが、お客様は18名とコンパクト。皆さん、和尚とは初めてというので、色々と説明させていただいた。大阪からのバスは満員状態、16番から打ち始めるというので、我々は12番焼山寺に向い順打ちで回ることにした。山頂は寒く、雪の塊が解けずに残っていた。いずれにしても、この回は歩け歩けのコース。焼山寺も駐車場から15分ほど歩くし、13番大日寺の駐車場も離れている。14番常楽寺近くにはバスは入れないし、15番国分寺へは、全くの歩き遍路だ。16番観音寺へも路駐のバスから数百メートルを往復する。いつもなら、打ち止めが17時近くになるのだが、日曜日とあって高速道路がスムースで、少人数で乗り降りに時間がかからないこともあって16時には打ち止めとなった。帰路も、事故渋滞の阪神高速を、湾岸線に迂回して19時過ぎには西大寺着。
次の4回からは、1泊2日のコースになる。また、ご一緒しましょうとお別れした。合掌

 焼山寺にて  初雪か 白く残るや 焼山寺

(写真は焼山寺の本堂と大師堂)

2011年12月8日木曜日

阪急岡山 西国8回 30・32番


平成23年12月7日

岡山方面からのお客様36名と名塩SAで10時前に合流。バスの到着を待つ間、やはり岡山からの1回目バスに添乗する先達に聞くと、先日同じコースで時間がギリギリになり大変だったとのこと。長浜から竹生島への船便が、冬ダイヤに変わり一日2便になった影響との事だった。その点を、添乗員に聞くと、我々は臨時のチャーター便手配が出来ているとの話、まずは一安心して長浜港に向かった。早目のお弁当をいただき、12時20分に出港。お陰で、島は貸切状態、30番宝厳寺、神社とゆったりとお参りさせていただいた。皆が揃うまで、山本商店で一休み、いつもご接待に預るので「ようおまいり」をご主人に進呈、逆に昆布に観音様の姿が浮き出るという新製品の「観音昆布茶」などをいただいた。湖上は波は静か、しかもチャーター船は温室のようなガラス張りの船室、陽光を浴びて実に快適はクルーズだった。32番観音正寺は、麓の五個荘観光センターからタクシー4台でピストンで登山する。山頂近くの駐車場から徒歩15分で境内に至る。いつもは、歩きで麓から登るのだが、今回は初めからタクシー利用ということで和尚にとっては楽ちんだ。松本明慶作のご本尊を前に、数珠や鉦のつき方など説明して勤行。竜王ICから帰路につく。渋滞に遭うこともなく名塩SAで和尚はお別れ。倉敷に着くのは22時頃とか、お疲れ様です。合掌

 湖上にて   日向ぼこ お参り船や 竹生島

(写真は 宝厳寺の不動明王)

2011年12月4日日曜日

先達研修会と讃岐路

平成23年12月1~3日

第45回先達研修会が75番善通寺開催された。毎年初日が新任先達、2日目昇補先達の研修となっている。和尚は今年、権大先達の昇補の年となっている。2日が研修日なので、先達仲間を乗せて1日の午後に難波を出発。車は、朝引き渡されたハイブリッド車だ。11年乗り続けた愛車も20万キロ近くなって、ついに交代となった。新車に乗ってみて、この10年間の技術の進歩に驚かされた。せめて1ヶ寺位は、お参りしようと77番道隆寺に向かう。和尚は、「ようおまいり」を門前の「サンエイ」に届ける予定もあったので好都合だ。お参りの後は、「サンエイ」で、品定め。和尚は、特注で白作務衣の裏地にキルトを着けてもらうことをお願いした。お宿は、いつもの善通寺グランドホテル。高野山仲間の栗峯澄明師、四国の先達の櫻谷和香さんを招いて、6人でテーブルを囲んだ。研修会当日は、まずは金堂でお参りし南大門前の「コトブキ」でモーニングコーヒーを楽しむ。高校の同級生がやっている店なので、顔を出さない訳にはいかない。大師堂でお参りし、ご朱印をいただいて会場の遍照閣へ。会場で合流した顔なじみと連れ持って、最前列の右端に席を定める。新任研修は359人、昇補研修は433人とか。開会式の後、特別講演と講義が3つ。昼食を挟んで、中身の濃い研修だった。また「コトブキ」に戻り、コーヒーで一息。先達仲間は、別の車に便乗して帰阪したが、和尚はもう1泊して、お参りだ。73番出釈迦寺、72番曼荼羅寺、74番甲山寺、80番国分寺、82番根香寺、83番一宮寺と廻った。根香寺の紅葉は素晴らしく、雨混じりの天気にも拘わらずカメラを抱えたお客さんが多かった。紅葉の名所として知られているのか、『長時間の写真撮影はご遠慮ください。(お遍路さん参拝の妨げになります)』との看板がでる始末だ。合掌

根香寺にて  紅葉の 名所となるや 根香寺よ