2011年12月22日木曜日

四国12回 結願の旅 79~88番+1番 西大寺発


平成23年11月19~20日

奈良から2台、梅田、姫路から各1台の4台が結願の旅に出発した。和尚は奈良の2号車、お客様は40名。近畿道~山陽道~瀬戸大橋のルートで、お昼前に昼食会場の「さぬき麺業宇多津店」に到着。うどんは「釜揚げ」か「ぶっかけ」若しくは「ざる」の選択だが、さすがに「ざる」の希望者はいなかった。讃岐出身の和尚としては、「釜揚げ」は譲れないところ。高照院からおまいりをと現地に向かうと既に2台、急遽80番国分寺からに変更した。重文の梵鐘は1打100円、それでも、必ず鐘を突く事にしているというお客様が一人挑戦。それから69番高照院へ戻った。白峰宮の鳥居は「三輪鳥居」で日本で3例のひとつ、宮の一隅に本堂・大師堂がある。元来、神宮寺であったのだ。五色台を登り、81番白峯寺へ。崇徳上皇のご廟があり、高照院と共に上皇ゆかりの札所である。五色台を東に走ると82番根香寺、堂々たる山門から石段を一旦下り、本堂まで登って行く。緑に満ち満ちて雰囲気の良い寺だ。11日に来た時は、紅葉が素晴らしかったが、既に落葉してしまっている。香木の根が川に流れ、その香りの見事なところから「香川県」となったという。83番一宮寺には16時半過ぎとなり、4台中最終組だ。梅田組の勤行を待つ間に「地獄の釜の音」を聞くことに。お薬師を祀る石の祠に首を突っ込んで耳を澄ませると、「ゴー」という音が聞こえるのだが、それを「地獄の釜の音」という。16時半を過ぎたので火は自粛、「運心」でお願いし、本堂、大師堂、護摩堂と巡って打ち止め。宿は高松市内の「三松旅館」、市内唯一の温泉とか。夕食後は、訪ねてくれた地元の先達さんとご懇談の時を過ごした。2日目は、8時前に出発し、87番長尾寺に向かう。静御前の剃髪塚で、義経との別れから剃髪までの物語を話す。86番志度寺の縁起では、「海女の石塔」が哀れだが、周りを足場丸太で柵をしている。心無い人が破壊するからとの札が掲示してあるが、いかにも無粋な感じで、お客様もブーイングだ。85番八栗寺のケーブルカーは臨時便を出してくれ、待ち時間は零。登りの車中は、「いろは歌」の大合唱となった。なにしろ、昨日のバスの中でしっかり練習してきた成果がでたのだ。老人たちに教えたいとCDを求める方も。84番屋島寺は、源平の古戦場を右手にドライブウエイを登る。太三郎狸一家の石像がユーモラスに迎えてくれる。昼食は門前の「南山」、時間をずらせ2号車は最終組。お店のご主人から「有名ブランドのうどんより美味しいから、試食を」と「石丸うどん」の半生を頂いた。(後日談だが、これはすごかった。半生嫌いの家内が、また買って来いと云う程だ。)そして、結願の88番大窪寺だ。「結願の証」を頼んだ方も多く、皆さん感動の面持ちだ。和尚も、先達の推薦寺なので、お供えをお届けさせていただいた。お参り前とお参り後の写真を見比べるべしと云う和尚の話しに賛同されたか、記念写真が良く売れた。間違いなく、良いお顔になっているのだ。1番霊山寺に戻って、お四国の一筆書きが完成する。本堂で、梅田組と一緒に尼さんの法話を聞き、お勤め。帰路のバスでは、高野山お礼参りの説明、いろいろと質問も飛び出した。2日間天気にも恵まれて、良い結願の旅でした。結願されたお客様、本当におめでとうございました。合掌

  大窪寺にて    結願の 喜び満ちて 年の暮れ

           明日こそ 終い弘法 結願日

(写真は長尾寺本堂と大師堂)

1 件のコメント:

  1. 「石丸うどん」をインターネットで検索してみました。お取り寄せできますので、お試しを。絶品です。

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