2013年12月12日木曜日

中部阪急 四国9回 48番~58番 新大阪合流

平成25年12月9~10日

繁多寺興教大師像
名古屋発のお遍路に新大阪駅から合流することとなった。岡山までひかり493号で行き、そこからバスに乗り換えてのお遍路。一行は43名、岡山駅を9時40分出発し、松山を目指す。途中の石槌山HWOで昼食、48番西林寺に13時20分過ぎ到着。いよいよお参り開始だ。雲行きが怪しくなり、49番浄土寺では、雨が降りだした。鐘楼の屋根の下に逃げ込んでのお勤め。読経が終わる頃には、雨足も遠のき、大師堂のお参りでは傘もいらぬ状態に。50番繁多寺では、興教大師覚鑁像を前に、大師と新義真言宗3派について説明する。打ち止めの51番石手寺に着くとまたもや雨が降りだした。記念撮影は、国宝の山門前。お勤めは本堂は軒下で、大師堂は堂内で雨を避ける。石手寺の話題はなんといっても「衛門三郎の玉石」、伝説の衛門三郎再来の石だ。宝物館で拝観、いつものように、赤ちゃんには握れないとか握れるとかかしましい。次に釈迦の庭に案内し、お釈迦様の一代記を概説しながら巡る。打ち留めは16時45分。5ヶ寺廻った前例があったので、どうかと思ったが、4ヶ寺が精一杯だった。2日目に7ヶ寺残ったわけで、朝の出発を早めにお願いした。お宿は道後の「古湧園」、名門だ。夕食後、和尚は馴染みの「番鳥」に顔を出し、軽く一杯。
10日の朝食は、6時40分からのバイキング。出発は、1時間後の7時40分でお願いした。岡山発の帰りの新幹線が決まっているので、スケジュール管理が大切になってくる。ドライバーさんに確認すると、15時頃には出発したいという。とはいうものの、説明したいポイントを抜く訳にもいかないので、少しずつ全体のぺースをあげることに専念する。まずは52番太山寺に向う。駐車場から登り坂を数百メートル、冷気の中のお遍路は朝一番にふさわしい。国宝の本堂、大師堂、鐘楼、太子堂と案内し、留めは「一畑薬師堂」。出雲から勧請した眼のお薬師さまだ。昨日から納札の裏に「め」を歳の数程書いて置くようにお勧めしておいた。皆さん、線香・蝋燭を供養し丁寧なお参り。少し走れば、52番延命寺。左甚五郎の龍や隠れキリシタン仏塔、日本最古の銅製の納札などで名高いが、大師堂の鬼瓦など瓦のデザインが素晴らしく、芸術品だ。松山に別れを告げて、今治に向け海岸線をひた走る。途中に菊間瓦の製造所が立ち並ぶ菊間町を通る。円明寺の瓦の素晴らしさの根源を見るようだ。昼食前に、市内中心部の3ヶ寺を回りたいと、お客様の了解を取り付ける。54番延命寺、56番泰山寺、55番南光坊の順だ。各々にお話ししたいポイントがあるので、結局昼食会場の今治国際グランドホテル到着は、13時前になってしまった。驚いたことに、昼食は「中華レストラン龍宮」での本格中華、円卓を囲んでの食事だ。お遍路バスの昼食としては、破格のこと。びっくりして添乗員に聞くと、彼女も初めての経験とか。中部地方のお遍路バスのお客様は、食事やお宿にこだわりがあるとは聞いていたが、これにはびっくりだ。食事時間も短くしていただいて、58番仙遊寺に。山道の参道を登り、境内に入ると、本堂の濡れ縁に「ご接待です」と蜜柑が一箱置いてある。「ありがたくいただきましょう」と声掛けて、雨中のお参り。大師堂前の鐘楼の屋根の下に集合だ。打ち留めは57番栄福寺、予定通りの時間にお参りを終えたと思っていたが、納経に時間が掛かって、やきもきする。15時17分ようやく出発。しまなみ海道、山陽道と走り、途中福山SAで休憩をとるが、岡山駅到着17時30分頃。なんとか若干の余裕を以て帰路につける。和尚は、自由席なので、お客様とお別れし大阪へ。雨が降ったり止んだりの2日間だったが、和尚は傘を開かずじまい。
とても楽しいお参りでした。合掌

  古湧園にて   師走雨 音を聞きつつ 道後の湯

  仙遊寺にて   伊予柑の ご接待有り 冬の寺

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