2011年4月21日木曜日

和尚と行く阿波一国めぐり


平成23年4月18~20日

一周終えて、第5回目の一国巡りは、振り出しに戻って徳島から。参加者は15名。初参加は、大西夫妻と片岡さんの友人・古川さんの3名。今回で結願するのは、早稲田の後輩・石黒さんと高校の後輩・森山さんだ。新大阪で5人、難波で10人乗車し、9時30分出発。添乗員は、ハロートラベルの松山嬢、志願しての始めての四国参りだ。バスはいつもの第一交通(小野ドライバー)。新大阪集合の石川さんは、東北からボランティア活動を終えての参加。2次会用の焼酎や笹かまぼこなどをお土産に持参。新大阪「吉野寿司」の弁当を早めに食べてもらい、11時40分1番霊山寺に入る。団体写真を勧められたが、「プロの写真家が同行しているから、いらない」と断った。2番極楽寺、3番金泉寺から4番大日寺に廻ると、駐車場に数台のバスがいるので、5番地蔵寺から廻る。さらにバスを奥の院に回してもらい、五百羅漢を拝観する。天気予報通りの雨が降り出す中、大日寺へ。一段と雨足が強くなったが、傘を持参し忘れた和尚は、濡れるにまかせてお参り。7番十楽寺をお参りして、宿の6番安楽寺に16時半に入れた。冷えた身体をお風呂で温め、18時食事、19時本堂で勤行。法話の後、松本明慶大仏師が、納入したばかりの金色の輝く阿弥陀立像の周りを3周しながら「南無阿弥陀仏」を唱和する。その後は、一室に集合していつもの2次会だ。写真家の溝縁さんの写真と文で構成された「祈りの聖地を往く」というお四国特集が掲載された「百楽」を回覧する。希望者が多いので編集部に問い合わせをしてもらったところ、10冊は確保できるというので、取り寄せてもらうことになった。

 大日寺にて  春雨や 笠打つ音に 経重ね

 安楽寺にて  手を合わせ 阿弥陀巡る 遍路かな

2日目、6時半食事、7時半集合。大師堂をお参りして出発。安楽寺さんからは、吉川弘文堂発刊「密教の聖者・空海」の新刊本や沢山のお菓子をご接待いただいた。皆で分けておやつに。8番熊谷寺から9番法輪寺へ。境内で一人お参りのお婆さんから、飴玉のご接待を受ける。皆で感謝して口にほうりこんだ。10番切幡寺は、タクシー利用、その代わり、大塔まで全員登ってもらった。上天気で、吉野川の水面が輝いている。ふもとの金山商会で、お茶のご接待を受け、納経用品の買い物も。車中でもお湯が沸き、コーヒータイムだ。11番藤井寺から12番焼山寺のふもとの遍路駅に着くと12時近くに。昼食を先に済ませることにした。田中食堂は、うどんの食べ放題が売りだ。勿論「ちらし寿司」もついているのだが、それはお持ち帰り用だ。和尚は、最高の4杯たいらげた。9杯の女性もいたとか。マイクロに乗り換え山頂へ。「花の咲くころ写真事務所」の登佐古さんが、スナップ写真の撮影に出張していた。久しぶりのことだ。実は、和尚の「よう、おまいり」に掲載した写真も、こうして撮ったものなのだ。13番大日寺を打ち、14番常楽寺から15番国分寺までは、まったくの歩き遍路となる。足に不安のある最高齢の美容家・嶺先生には、常楽寺をパスして、国分寺近くの駐車場でお待ち願うことにした。常楽寺への納め札は、妹の伊丹さんが代参だ。16番観音寺を打ち終えて16時半、17番井戸寺に「少し遅れるかも」と電話を入れたが、15分で到着。無事、本堂でお参りができた。和尚は「面影の井戸」の霊水をペットボトルに。お勧めの「千枚通し」が良く売れた。宿は徳島市内のサンシャイン徳島。ビールで乾杯。食後は、また集まって2次会だ。

 焼山寺にて  杉木立 何百年か 春焼山

 ホテルにて  夜もすがら 輪になり語る 遍路かな

3日目、朝食時に柑本・溝縁両氏は、田中食堂のチラシ寿司を持参。冷蔵庫に入れて置いたという。和尚は、2次会の後食べてしまった。ラッシュを避ける為7時10分に出発。23番薬王寺を目指す。経は逆打ちだ。9時前に到着、本堂では外陣に上がらせていただいてのお参り。大師堂のあと瑜祇塔への還暦坂をのぼり、塔内拝観。五智如来像を前に説明させてもらう。階上の展望台から見る日和佐の海に感動の声が。22番平等寺の「白水の霊水」を片岡さんはペットボトルに。21番大龍寺のロープウエイは、強風に横揺れしている。こんなことは始めての経験だ。風の通り道では減速運転も。天気が良いので、鶴林寺の塔がはっきり見える。下山して、地上駅にある「菩提樹」で昼食。20番鶴林寺は鶴の朱印を白衣に頂く。ミカン山を一気に下って19番立江寺へ。ここは、お地蔵さんの寺、本堂に上がらせてもらい、お膝元で勤行。黒髪堂に祀る「お京さんの黒髪」をこわごわ覗く。「怖くて見れない」とは森山さんだ。門前の「立江餅」が残っていて、石黒さんが買い占める。バスで美味しくいただいた。18番恩山寺を打ち終え、「いろは歌」の合唱。車中で納経用品を返却していると、白衣に18番の朱印が押されていないことが判明。電話を入れ、Uターンして事なきを得た。阿波の里、淡路HOと休憩して大阪へ。松山添乗員が、お詫びにと、ちくわを購入。それを肴に、昨夜の残りの焼酎を飲みながらの道中だ。20時半過ぎ、難波着。皆が次々とお菓子や果物を買い込みながらの3日間、わいわいガヤガヤの楽しいお参りでした。武田・源・永田のベテラントリオが、何かと気遣いしてくれたので、和尚は大助かり。しかも2次会は、3人のお部屋を連日借用、ごめんなさい。第6回土佐の国巡りは、11月13日夜、フェリー発、14~16日と内定。またご一緒しましょう。合掌

 薬王寺にて  桜散り 若葉陽を受く 薬王寺

 太龍寺にて  春風に 揺れるゴンドラ 太龍寺

        天井に 太龍棲むや 春の寺

 立江寺にて  正座して 地蔵を拝む 遍路かな

 恩山寺にて  打ち止めに いろは歌う 遍路笠

(写真は立江寺大師堂前の枝垂れ櫻)

2 件のコメント:

  1. 安楽寺の新しい阿弥陀像が素晴らしかった。
    総高5.2m(像高3m)の総金箔張りの立像。昨年12月27日に納佛。この寺には松本明慶大仏師の30代・40代・50代の仏像32体がある。そして65歳謹刻の阿弥陀像が加わったということだ。
    明慶友の会の会報で、知らされていたので、和尚は楽しみにしていたのです。

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  2. 4月20日に太龍寺のロープウエイ乗り場にて和尚の「一国参り」の予約の看板を見ましたので、お会い出来るかと楽しみにしていましたが、日・時間がずれたみたいです。
    残念です。いつも楽しみに読んでいます。

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